Windows 11/10で新しいユーザーを追加する方法

Windows 10/11では、家族や同僚など複数の人が同じPCを使う場合、それぞれのユーザーアカウントを追加することで、プライバシーを守りつつ安全に利用できます。アカウントを分けることで、個人設定・データ・アプリの管理を個別に行えるため、誤操作やデータの混在を防ぐことができます。この記事では、Windows 11/10で新しいユーザーを簡単に追加する方法を紹介します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年10月31日

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Windowsでユーザーアカウントを追加する前に知っておくこと

パソコンを家族や同僚と一緒に使っていると、 「それぞれの設定やファイルを分けたい」「子ども専用の安全な環境を作りたい」 と思うことがありますよね。そんな時に役立つのが、ユーザーアカウントを追加する機能です。

Windows 10/11では、簡単に新しいアカウントを作って、自分だけのデスクトップやファイルの場所を持つことができます。 でも、どの方法でアカウントを追加するかによって、機能や制限が違うので、まずはその仕組みをしっかり理解しておくことが大事です。

▶ ユーザーアカウントとは

ユーザーアカウントは、パソコンにログインするための特別な設定のことです。 アカウントごとに壁紙やアプリ、ブラウザの履歴、ファイルの保存場所がそれぞれ別になっていて、 他のユーザーから自分のデータを守ることができます。

💡 例を挙げると:
家族共用PCで「父」「母」「子ども」それぞれの環境を分けられる
仕事用とプライベート用を1台のPCで安全に使い分けられる
管理者が他ユーザーの設定やアクセス権を管理できる

つまり、アカウントを追加することで、1台のパソコンを複数人で安心して使えるようになるわけです。

▶ ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違い

Windowsのアカウントには大きく2種類あります。一つはローカルアカウント、もう一つはMicrosoftアカウントです。

種類 特徴 メリット デメリット
ローカルアカウント パソコン内部だけで管理されるアカウント ネット接続不要、シンプルで軽い OneDriveやMicrosoft Storeが使えない
Microsoftアカウント OutlookやOneDriveなどと連携するアカウント 同期・バックアップが自動化 サインインにインターネットが必要

日常的にOfficeやOneDriveを利用するならMicrosoftアカウント、 完全にオフラインで使うならローカルアカウントを選ぶのがおすすめです。

▶ Windowsで作成できるアカウントの種類

Windowsでは、アカウントを追加する際に「権限の種類」を選択します。

  • 管理者アカウント:パソコン全体を管理できるアカウント。 新しいユーザーの作成削除、アプリのインストールなど全操作が可能。 複数人で使う場合は、1人だけを管理者に設定するのが安全です。

  • 標準ユーザーアカウント:一般的な利用者用アカウント。 アプリのインストールなど、一部の操作には制限がありますが、 ウイルス感染や誤操作によるシステムの変更を防ぐことができるので、初心者や子ども向けに最適です。

Windows 11/10でユーザーを追加する方法

ここで、Windows 11/10で新しいユーザーを追加する5つの方法をご紹介します。

方法1. AOMEI Partition Assistantから新しいユーザーを追加

AOMEI Partition Assistantは、主にディスク管理ツールとして知られていますが、ユーザーアカウントの追加や管理機能も備えています。このツールを利用すれば、Windowsの設定がうまくいかない場合や、特に複雑なシステムエラーが発生したときにも新しいユーザーを簡単に追加することができます。 

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ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「ツール」メインタブをクリックして、「ユーザーとグループ」を選択します。

ユーザーとグループ

ステップ 2. 「ユーザー」タブをクリックし、「新しいユーザー」ボタンをクリックして新しいユーザーアカウントを作成します。

新しいユーザー

ステップ 3. 次に、ダイアログボックスに適切な情報を入力します。新しいユーザーの名前と説明を入力し、パスワードを設定できます。

また、「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」、「アカウントを無効にする」、「ユーザーはパスワードを変更できない」、「パスワードを無期限にする」のチェックボックスをオンまたはオフにすることができます。

パスワードを設定

ステップ 4. すべて設定したら、「作成」をクリックして新しいユーザーを作成します。

作成

方法2. 設定アプリから新しいユーザーを追加

Windows 10/11では、ユーザーアカウントの追加は「設定」アプリを通じて簡単に行えます。

ステップ 1. まず、スタートメニューから「設定」アプリを開き、「アカウント」を選択します。

ステップ 2. その後、「家族とその他のユーザー」セクションに進み、「その他のユーザーの追加」オプションをクリックします。

その他のユーザーをこのPCに追加

ステップ 3. ここで、Microsoftアカウントを使用して新しいユーザーを追加するか、ローカルアカウントを作成するかを選択できます。

Microsoftアカウントを使用する場合、オンラインでサインインして設定が完了します。ローカルアカウントを作成する場合は、「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択してユーザー名とパスワードを入力し、必要に応じてセキュリティの質問を設定します。

このユーザーのサインイン情報がありません

この方法は、特に日常的に使うユーザーアカウントを簡単に追加したい場合に最適で、特に管理者権限のあるアカウントを作成するのも簡単です。

方法3. コントロールパネルから新しいユーザーを追加

「コントロールパネル」を使って新しいユーザーを追加する方法は、Windowsの伝統的な管理ツールに慣れ親しんでいるユーザーにとって便利な方法です。コントロールパネルを使用することで、より詳細な設定ができるため、特に高度なカスタマイズが必要なユーザーにおすすめの方法です。

ステップ 1. 検索バーで「コントロールパネル」と入力し開きます。

ステップ 2. 「ユーザーアカウント」→「別のアカウントの管理」→「PC設定で新しいユーザーを追加」を選択します。

別のアカウントの管理

PC設定で新しいユーザーを追加

ステップ 3. この画面で、ローカルアカウントまたはMicrosoftアカウントを選択し、必要な情報を入力します。

ステップ 4. 新しいアカウントが作成された後、管理者権限を付与するか、標準ユーザーとして設定するかを選択できます。

方法4. コマンドプロンプト(CMD)で新しいユーザーを追加

コマンドプロンプトを使ってユーザーを追加する方法は、システム管理に慣れている中・上級者向けの方法です。この方法は非常に迅速で、特に一括で複数のアカウントを追加したい場合や、管理者権限の操作を効率化したい場合に有用です。

ステップ 1. まず、スタートメニューの検索バーに「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択します。

ステップ 2. 次に、以下のコマンドを入力して新しいユーザーを追加します。

net user ユーザー名 パスワード /add

ここで「ユーザー名」と「パスワード」には、新たに作成するアカウントの名前とパスワードを入力します。このコマンドを実行すると、指定したユーザーが即座に作成されます。

ステップ 3. 管理者権限を付与する場合は、次のコマンドを実行します。

net localgroup administrators ユーザー名 /add

方法5. netplwizコマンドで新しいユーザーを追加

「netplwiz」は、Windowsに組み込まれているユーザーアカウント管理ツールで、アカウント設定を簡単に変更したり、新しいユーザーを追加したりできます。

ステップ 1. 「Windows+R」キーを押し、「netplwiz」と入力して「OK」をクリックすると、ユーザーアカウントの設定画面が開きます。

ステップ 2. ユーザーアカウントの画面が表示されたら、「追加」をクリックします。

追加

ステップ 3. Microsoftアカウントでサインインせずにローカルアカウントを作成したい場合は、「Microsoftアカウントを使わずにサインインする」をクリックします。

Microsoftアカウントを使わずにサインインする

ステップ 4. 「ローカルアカウント」をクリックします。

ローカルアカウント

ステップ 5. ユーザー名やパスワードなど、必要な情報を入力し、「次へ」をクリックします。

ユーザー名やパスワードなど、必要な情報を入力

ステップ 6. 「完了」をクリックして、ユーザーの追加は完了です。 

「netplwiz」はコマンドプロンプトほど複雑ではなく、GUIを使って直感的に操作できるため、管理者権限の設定やアカウント作成が簡単に行えるのが特徴です。

ユーザー追加ができない場合の原因と対処法はこちらへ

まとめ

Windows 11/10でユーザーアカウントを追加する方法は、さまざまな手段があります。最も簡単で一般的な方法は、設定アプリからの追加で、特にMicrosoftアカウントを使って管理する場合に便利です。 一方で、より詳細な設定が必要な場合や、Windowsの設定が不安定な場合は、AOMEI Partition Assistantやコントロールパネルを使うことで、より柔軟なアカウント管理が可能です。コマンドプロンプトやnetplwizを使えば、管理者権限を一括で付与したり、特定の操作を高速で行うことができます。 状況に応じて、最適な方法を選ぶことが、スムーズなアカウント追加の鍵となります。

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ひとみ
ひとみ・編集者
こんにちは、2023年に入社したひとみです。子供の頃からパソコンに触れるのが好きで、身近な人の「これどうしたらいいの?」という質問に答えているうちに、自然とIT関連の知識を深めてきました。今は、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などを中心に記事を書いています。私の記事は、日常的にパソコンを使う中で「困った」「どうしたらいいの?」と悩んだときに役立つことを目指しています。