Windows 11では、Microsoft アカウントを使わずに「ローカルユーザーアカウント(オフラインアカウント)」を作成することができます。ネット接続を必要としないため、プライバシーを重視する人や、複数ユーザーでPCを共有したい場合に非常に便利です。この記事では、Windows 11でローカルユーザーアカウントを作成・設定・管理する方法をわかりやすく説明します。
ローカルユーザーアカウントは、Windowsのパソコンでだけ使えるユーザーアカウントのことです。 このアカウントはインターネットに接続しなくても大丈夫で、パソコンに保存されている情報だけで管理されます。 つまり、サインインするときにMicrosoftのサーバーと同期する必要がないので、オフラインでも使えるのが特徴です。 主に家庭用のパソコンやオフィスのスタンドアロン環境で使われていて、シンプルにPCを使いたい人にぴったりです。
▶ Microsoftアカウントとの違い
Microsoftアカウントは、OneDriveやMicrosoft Store、Outlook、Officeなどのオンラインサービスとつながるアカウントです。 一方、ローカルアカウントはPC内での操作やデータ管理に限られています。 たとえば、Microsoftアカウントを使うと、複数のデバイスで設定やファイルを自動で同期できますが、ローカルアカウントではそれができません。 その代わりに、プライバシーを大切にした使い方ができ、不要なデータの共有を避けることができるのが魅力です。
▶ ローカルアカウントを作成するメリット
ローカルアカウントを使う一番の利点は、セキュリティとプライバシーを自分でしっかり管理できることです。 外部と同期しないので、個人情報がクラウドに保存される心配がありません。 また、複数のユーザーが1台のPCを使うときでも、各自が独立した環境を作れるので、ファイルや設定が混ざることもありません。 さらに、ログイン時に通信エラーやネットワークの問題に影響されないのもいい点です。
ここで、Windows 11でローカルユーザーアカウントを作成する4つの方法をご紹介します。
Windows 11でローカルユーザーアカウントを作ると、Microsoftアカウントにサインインしなくても、自分だけの環境を作ることができます。 ローカルアカウントは、ネットワークに頼らずにログインできるので、プライバシーを大切にしたい人や、オフラインでPCを使いたい人にとって便利です。 ただし、Windows 11では設定画面が変わったため、ローカルアカウントを作る手順が難しくなっています。 特に、HomeエディションではMicrosoftアカウントの入力を求められることが多く、昔のように簡単にローカルアカウントを追加できないこともあります。
AOMEI Partition Assistantの「ユーザーとグループ」機能で簡単にローカルアカウントを作成
そんな時におすすめなのが、AOMEI Partition Assistantの「ユーザーとグループ」管理機能です。 この機能を使うと、Microsoftアカウントを使わずに、ローカルユーザーアカウントを数回のクリックで作成・管理できます。 Windowsの標準機能では面倒なユーザーの追加や削除、パスワードの設定も、すべてGUI画面で簡単にできます。
特に、Windows 11 Homeエディションのように「ローカルユーザーとグループ(lusrmgr.msc)」が使えない環境でも、AOMEI Partition Assistantなら直感的にユーザーとグループの管理ができます。 これにより、家庭用PCや職場の共有PCでも、アカウントを安全に柔軟に管理できます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「ツール」メインタブをクリックして、「ユーザーとグループ」を選択します。
ステップ 2. 「ユーザー」タブをクリックし、「新しいユーザー」ボタンをクリックして新しいユーザーアカウントを作成します。
ステップ 3. 次に、ダイアログボックスに適切な情報を入力します。新しいユーザーの名前と説明を入力し、パスワードを設定できます。
また、「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」、「アカウントを無効にする」、「ユーザーはパスワードを変更できない」、「パスワードを無期限にする」のチェックボックスをオンまたはオフにすることができます。
ステップ 4. すべて設定したら、「作成」をクリックして新しいユーザーを作成します。
Windows 11では「設定」アプリからローカルアカウントを追加することもできます。初心者にもわかりやすい標準的な方法です。
ステップ 1. まず、スタートメニューから「設定」>「アカウント」>「家族とその他のユーザー」を開き、「アカウントの追加」をクリックします。
ステップ 2. 次に、「このユーザーのサインイン情報がありません」を選び、さらに「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。
ステップ 3. その後、ユーザー名とパスワードを入力して「次へ」を押すと、新しいローカルアカウントが作成されます。
すでにMicrosoftアカウントでサインインしている場合でも、簡単にローカルアカウントに切り替えることができます。この方法を使えば、インターネット接続を必要とせずに、既存のアカウントをローカル用に変更できます。
ステップ 1. スタートボタンをクリックし、「設定」を開きます。「アカウント」→「ユーザーの情報」を選択します。
ステップ 2. 「アカウントの設定」欄にある「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリックします。
ステップ 3. ローカル アカウントへの切り替え確認画面が表示されます。バックアップ済みの場合は、「この手順をスキップする」を選択します。
ステップ 4. 確認画面が表示されたら、案内に従って「次へ」をクリックします。
ステップ 5. 本人確認のため、現在のMicrosoftアカウントのパスワードまたはPINを入力します。
ステップ 6. ローカルアカウントのユーザー名、新しいパスワード(任意)、パスワードのヒントを入力します。パスワードを設定しない場合は、パスワードとパスワードのヒントは空白のままにします。
ステップ 7. 「サインアウトと完了」をクリックします。PCがサインアウトし、ロック画面が表示されます。
ステップ 8. ロック画面で、ローカルアカウントのユーザー名と設定したパスワード(またはPIN)を入力してサインインします。
コマンドに慣れているユーザーであれば、コマンドプロンプトを使うのが最も早い方法です。この方法はシンプルで迅速に操作できますが、入力ミスには注意が必要です。
ステップ 1. まず、検索バーに「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択します。
ステップ 2. 「net user ユーザー名 パスワード /add」を入力します。
例:net user testuser 1234 /add
成功すると「コマンドは正常に完了しました」と表示されます。
不要になったローカルアカウントは、「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」から削除できます。削除したいアカウントを選び、「削除」ボタンをクリックすると、そのユーザープロファイルとデータが削除されます。万が一、削除できない場合はAOMEI Partition Assistantなどのツールを使うと確実です。また、管理者権限でコマンドを使って削除することも可能です。
関連記事:Windows 10/11でユーザーアカウントを削除する方法と注意点
ステップ 1. 「設定」アプリを開き、「アカウント」を選択します。
ステップ 2. 左側のメニューから「家族とその他のユーザー」を選択します。
ステップ 3. 削除したいユーザーを選択し、「削除」をクリックします。
ステップ 4. 確認画面で「アカウントとデータを削除」をクリックして確定します。
ローカルユーザーアカウントは、プライバシーを重視したいユーザーや、ネットワークに依存しない環境でPCを使いたい人に最適な選択肢です。Windows 11では設定アプリやコマンドなど、さまざまな方法でローカルアカウントを作成できます。もし標準機能でうまくいかない場合でも、AOMEI Partition Assistantを活用すれば、簡単かつ安全にアカウント管理を行うことができます。