ユーザーがWindows10コンピュータを使用する時、個人プライバシーとデータを保護するために、起動時のパスワードを設定することがあります。でも、複数のユーザーアカウントがあったり、パスワードが複雑だったりすると、Windows起動時のパスワード入力が面倒になります。このような場合、Windows10起動時のパスワードを省略したいかもしれません。本記事では、Windows10起動時のパスワードを設定、省略する詳細な方法を紹介します。
Windowsパスワードとは、ユーザーアカウントのパスワードとも言えます。そして、ユーザーアカウントには2つのアカウント種類があります。Microsoftアカウントとローカルアカウントです。Windows10の場合、一般的にMicrosoftアカウントを使用しています。ローカルアカウントもご利用いただけますが、一部機能、One Driveなどをご利用になる場合は「Microsoft アカウント」が必要です。2つのアカウントにはどのような違いがあるのか、それぞれのメリットについてご紹介します。
🎃ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違い
インターネット接続 | ローカルアカウント:Windows 95やWindows XPなどの古いOS時代から存在しており、登録時にインターネット接続は必要ありません。 Microsoftアカウント:登録の際にはインターネット接続が必要です。 |
使用制限 | ローカルアカウント:アカウントを作成したパソコンのみで使用することができます。 Microsoftアカウント:複数のパソコンやタブレットなどの異なるデバイスで使用することができます。 |
Windowsストアアプリ使用 | ローカルアカウント:「メール」や「カレンダー」などのアプリや、Windowsストアからのアプリのダウンロードなど、OSの一部の機能(Microsoft社が提供するオンラインサービス)が使用できません。 Microsoftアカウント:任意のWindowsストアアプリを自由にダウンロードすることができます。例えば「OneDrive」「Outlook」「Skype」「Officeシリーズ」などが挙げられます。 |
個人情報安全 | ローカルアカウント:情報が第三者に渡る可能性が少ないことです。 Microsoftアカウント:サーバーがウィルス攻撃を受ける可能性があります。Microsoftアカウントに保存している個人情報を盗まれたり、データを失ったりする可能性もあるのです。 |
設定同期 | ローカルアカウント:パソコン固有のユーザーアカウントのため、複数のパソコンに同じユーザー名でアカウントを作成 しても、パソコンの設定などは同期されません。 Microsoftアカウント:他のコンピュータやタブレットなどの異なるデバイスで設定を同期できます。 |
使用期限 | ローカルアカウント:ログインしていない状態が続いてもアカウントが削除されることはありません。 Microsoftアカウント:アカウントそのものにも有効期限があります。1年以上サインインしなければ自動的にサーバーからアカウントが削除されてしまいます。 |
もしあまりコンピュータを使わない場合、ローカルアカウントがお勧めです。コンピュータをよく利用し、複数のコンピュータ間で設定を同期して使用したい場合、Microsoftアカウントでログインするほうが良いです。また、Windows10以降、起動時パスワードのデフォルトはMicrosoftアカウントのパスワードです。
したがって、Microsoftアカウントとローカルアカウントのパスワードを設定・省略する方法も違います。
Windows10起動時のパスワードを設定すると、2つの場合があり、自分に適した方法を選んでください。
ユーザーアカウントをローカルアカウントで使用している場合、Windows10起動時のパスワードを設定したいなら、下記の手順に従ってください。
ステップ 1. 「Windows+I」キーを押して、コンピュータ上の「設定」を開きます。 そして、「アカウント」オプションをクリックします。
ステップ 2. 次の画面で、左サイドバーの「サインインオプション」をクリックし、「パスワード」の下の「変更」をクリックします。
補足情報:
パスワード設定が未設定の場合は、「追加」をクリックします。
ステップ 3. 現在のパスワードを入力するように求められます。パスワードを入力して、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 新しいパスワードを入力するように求められます。各項目を入力して「次へ」をクリックします。
「追加」をクリックした場合、「パスワードの作成」が表示されます。各項目を入力し、「次へ」をクリックします。
これでWindows 10のログインパスワードが正常に設定されました。
ユーザーがMicrosoftアカウントを使用している場合、Windows10起動時のパスワードを設定したいなら、まずインターネットに接続している必要があります。
ステップ 1. 「Windows+I」キーを押して、コンピュータ上の「設定」を開きます。 そして、「アカウント」オプションをクリックします。
ステップ 2. 次の画面で、左サイドバーの「サインインオプション」をクリックし、「パスワード」の下の「変更」をクリックします。
ステップ 3. 電子メールに送信されたセキュリティコードを使用して本人確認を行います。
ステップ 4.連絡用メールアドレスを入力し、「コードの送信」をクリックします。
ステップ 5. メールに受け取ったコードを入力して、「確認」をクリックします。
ステップ 6. 各項目を入力して「次へ」をクリックします。
パスワードを忘れた場合でも復元することができます。
ステップ 7. 「パスワードが正常に変更されました」と表示されたら、「完了」をクリックします。
Windows10では、パソコン起動時のパスワード入力を省略することができ、常に指定したユーザーで自動的にサインインできます。複数のユーザーアカウントがあったり、パスワードが複雑だったりすると、Windows起動時のパスワード入力が面倒になります。
ローカルアカウントのパスワードを省略したいなら、パスワードを削除することができます。
ステップ 1. 「Windows+I」キーを押して、コンピュータ上の「設定」を開きます。 そして、「アカウント」オプションをクリックします。
ステップ 2. 次の画面で、左サイドバーの「サインインオプション」をクリックし、「パスワード」の下の「変更」をクリックします。
ステップ 3. 現在のパスワードを入力するように求められます。パスワードを入力して、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 新しいパスワードを入力するように求められます。すべてのフィールドを空白のままにして、「次へ」をクリックします。
これでWindows10起動時のパスワードが正常に削除され、パスワードを入力せずにコンピュータにアクセスできるようになりました。
Microsoftアカウントは、電子メールアドレスとパスワードを組み合わせて使用するアカウントのため、パスワードだけを削除することはできません。
なお、Microsoftアカウントでは、現在のパスワードを別のパスワードに変更したり、パソコンにサインインするときのパスワード入力を省略したりすることができます。Windows10起動時のパスワードを省略する詳細なガイドは次のとおりです。
ステップ 1. Windows 10システムで「スタート」メニューをクリックし、検索ボックスに「netplwiz」と入力して、検索結果から「netplwiz」を「管理者として実行」します。
ステップ 2. 次の画面で、「ユーザー」タブをクリックします。「ユーザーがこのコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」ボックスのチェックを外し、最後に「OK」をクリックしてください。
ステップ 3. 認証されたユーザーであることを確認するために現在のパスワードを入力するように求められます。パスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。
また、Windows標準ツールを使用して、Windows10起動時のパスワードを省略する他の方法もあります。
Windows 10でログインパスワードを削除するときの対処法
上記のWindows標準ツールを使用してWindows10起動時のパスワードを設定・省略することができます。でも、少し面倒かもしれません。もっと簡単な方法がありますか?
また、Windowsパスワードの種類もいくつかあります。例えば管理者パスワードを設定・省略したい場合、どうすればいいのでしょうか?
さらに、Windows10起動時のパスワードを忘れたり、問題が発生して現在のパスワードでWindowsにログインできなくなった場合、最善の選択肢は、サードパーティソフトウェアを使用してパスワードリセットメディアを作成し、パスワードを削除することです。
ここではAOMEI Partition Assistant Professionalをお勧めします。これは、すべてのWindows PCユーザー向けのディスクおよびパーティション管理ソフトです。このツールの「Windowsパスワードをリセット」機能を使用すると、ユーザーは任意のWindows PCで使用できるパスワードリセットUSBを作成できます。そのUSBを使用して、ローカルログインパスワードを簡単にリセットまたは削除することができます。
パスワードのリセットだけではなく、ディスクのクローン、OSのSSDへの移行、空き領域の割り当て、インストールされたアプリの移動など、PCのパフォーマンスを向上させる他の素晴らしい機能もあります。ぜひダウンロードして試してください!
Windows Serverからパスワードを削除する必要がある場合、Windows 2022、2019、2016、2012(R2)、2008(R2)、2003と互換性があるServer版を使用してください。
ステップ 1. 準備したUSBを動作中のWindows PCに接続し、AOMEI PA Professionalをダウンロードして開き、メインインターフェースで「ツール」>「Windowsパスワードをリセット」を選択します。
ステップ 2. ブータブルメディアを作成するためのメッセージが表示されるので、「次へ」をクリックしてください。
ステップ 3. 新しいウィンドウで、ターゲットの「USBブートデバイス」を選択し、「続行」をクリックしてください。
ステップ 4. 起動可能なUSBの作成手順を読み、パスワードリセットUSBを作成するとUSBドライブ上のすべてのデータが削除されることがわかっている場合は、「はい」をクリックします。
作成が成功したら、USBをPCに差し込み、パスワードを削除します。
ステップ 1. 作成したUSBからコンピュータを起動するように起動ドライブを変更します。
ステップ 2. AOMEI Partition Assistantがポップアップ表示されたら、Windowsシステムを選択して、「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 必要に応じてユーザー名と機能を選択します。「アカウントパスワードを削除」をクリックしてパスワードを削除します。
ステップ 4. パスワードの削除操作が終了したら、「コンピュータを再起動」ボタンをクリックして、PCを再起動します。
また、ステップ 3で「アカウントパスワードをリセット」を選択して、新しいパスワードを設定することもできます。
Windows10起動時のパスワードを設定・省略する方法は以上です。ロカールアカウントとMicrosoftアカウント2つのユーザーアカウント種類があり、自分に適した方法を選んでください。この明確なガイダンスにより、Windows10起動時のパスワードを設定・省略することができます。さらに、共有されたソフトウェアを使用して、Windows10からパスワードを簡単に削除することもできます。この記事がWindows10起動時のパスワードを設定・省略するのに役立つことを願っています。