【完全ガイド】Windows10起動時のパスワードを設定・省略する方法

ユーザーがWindows10コンピュータを使用する時、個人プライバシーとデータを保護するために、起動時のパスワードを設定することがあります。でも、複数のユーザーアカウントがあったり、パスワードが複雑だったりすると、Windows起動時のパスワード入力が面倒になります。このような場合、Windows10起動時のパスワードを省略したいかもしれません。本記事では、Windows10起動時のパスワードを設定、省略する詳細な方法を紹介します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2023年12月19日

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Windowsパスワードについて

Windowsパスワードとは、ユーザーアカウントのパスワードとも言えます。そして、ユーザーアカウントには2つのアカウント種類があります。Microsoftアカウントとローカルアカウントです。Windows10の場合、一般的にMicrosoftアカウントを使用しています。ローカルアカウントもご利用いただけますが、一部機能、One Driveなどをご利用になる場合は「Microsoft アカウント」が必要です。2つのアカウントにはどのような違いがあるのか、それぞれのメリットについてご紹介します。

🎃ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違い

インターネット接続 ローカルアカウント:Windows 95やWindows XPなどの古いOS時代から存在しており、登録時にインターネット接続は必要ありません。
Microsoftアカウント:登録の際にはインターネット接続が必要です。
使用制限 ローカルアカウント:アカウントを作成したパソコンのみで使用することができます。
Microsoftアカウント:複数のパソコンやタブレットなどの異なるデバイスで使用することができます。
Windowsストアアプリ使用 ローカルアカウント:「メール」や「カレンダー」などのアプリや、Windowsストアからのアプリのダウンロードなど、OSの一部の機能(Microsoft社が提供するオンラインサービス)が使用できません。
Microsoftアカウント:任意のWindowsストアアプリを自由にダウンロードすることができます。例えば「OneDrive」「Outlook」「Skype」「Officeシリーズ」などが挙げられます。
個人情報安全 ローカルアカウント:情報が第三者に渡る可能性が少ないことです。
Microsoftアカウント:サーバーがウィルス攻撃を受ける可能性があります。Microsoftアカウントに保存している個人情報を盗まれたり、データを失ったりする可能性もあるのです。
設定同期 ローカルアカウント:パソコン固有のユーザーアカウントのため、複数のパソコンに同じユーザー名でアカウントを作成 しても、パソコンの設定などは同期されません。
Microsoftアカウント:他のコンピュータやタブレットなどの異なるデバイスで設定を同期できます。
使用期限 ローカルアカウント:ログインしていない状態が続いてもアカウントが削除されることはありません。
Microsoftアカウント:アカウントそのものにも有効期限があります。1年以上サインインしなければ自動的にサーバーからアカウントが削除されてしまいます。

もしあまりコンピュータを使わない場合、ローカルアカウントがお勧めです。コンピュータをよく利用し、複数のコンピュータ間で設定を同期して使用したい場合、Microsoftアカウントでログインするほうが良いです。また、Windows10以降、起動時パスワードのデフォルトはMicrosoftアカウントのパスワードです。

したがって、Microsoftアカウントとローカルアカウントのパスワードを設定・省略する方法も違います。

Windows10起動時のパスワードを設定する方法

Windows10起動時のパスワードを設定すると、2つの場合があり、自分に適した方法を選んでください。

ローカルアカウントの場合

ユーザーアカウントをローカルアカウントで使用している場合、Windows10起動時のパスワードを設定したいなら、下記の手順に従ってください。

ステップ 1. 「Windows+I」キーを押して、コンピュータ上の「設定」を開きます。 そして、「アカウント」オプションをクリックします。

設定アカウント

ステップ 2. 次の画面で、左サイドバーの「サインインオプション」をクリックし、「パスワード」の下の「変更」をクリックします。

サインインオプション

  • 補足情報:

    パスワード設定が未設定の場合は、「追加」をクリックします。

追加

ステップ 3. 現在のパスワードを入力するように求められます。パスワードを入力して、「次へ」をクリックします。

現在のパスワードを入力してください

ステップ 4. 新しいパスワードを入力するように求められます。各項目を入力して「次へ」をクリックします。

新しいパスワード

 「追加」をクリックした場合、「パスワードの作成」が表示されます。各項目を入力し、「次へ」をクリックします。

パスワード作成

これでWindows 10のログインパスワードが正常に設定されました。

Microsoftアカウントの場合

ユーザーがMicrosoftアカウントを使用している場合、Windows10起動時のパスワードを設定したいなら、まずインターネットに接続している必要があります。

ステップ 1. 「Windows+I」キーを押して、コンピュータ上の「設定」を開きます。 そして、「アカウント」オプションをクリックします。

設定アカウント

ステップ 2. 次の画面で、左サイドバーの「サインインオプション」をクリックし、「パスワード」の下の「変更」をクリックします。

サインインオプション

ステップ 3. 電子メールに送信されたセキュリティコードを使用して本人確認を行います。

本人確認

ステップ 4.連絡用メールアドレスを入力し、「コードの送信」をクリックします。

メール確認

ステップ 5. メールに受け取ったコードを入力して、「確認」をクリックします。

コードを入力

ステップ 6. 各項目を入力して「次へ」をクリックします。

パスワード変更

パスワードを忘れた場合でも復元することができます。

Windows 10のパスワードを忘れた場合の解決策

ステップ 7. 「パスワードが正常に変更されました」と表示されたら、「完了」をクリックします。

完了

Windows10起動時のパスワードを省略する方法

Windows10では、パソコン起動時のパスワード入力を省略することができ、常に指定したユーザーで自動的にサインインできます。複数のユーザーアカウントがあったり、パスワードが複雑だったりすると、Windows起動時のパスワード入力が面倒になります。

ローカルアカウントの場合

ローカルアカウントのパスワードを省略したいなら、パスワードを削除することができます。

ステップ 1. 「Windows+I」キーを押して、コンピュータ上の「設定」を開きます。 そして、「アカウント」オプションをクリックします。

設定アカウント

ステップ 2. 次の画面で、左サイドバーの「サインインオプション」をクリックし、「パスワード」の下の「変更」をクリックします。

サインインオプション

ステップ 3. 現在のパスワードを入力するように求められます。パスワードを入力して、「次へ」をクリックします。

現在のパスワードを入力してください

ステップ 4. 新しいパスワードを入力するように求められます。すべてのフィールドを空白のままにして、「次へ」をクリックします。

新しいパスワード

これでWindows10起動時のパスワードが正常に削除され、パスワードを入力せずにコンピュータにアクセスできるようになりました。

Microsoftアカウントの場合

Microsoftアカウントは、電子メールアドレスとパスワードを組み合わせて使用するアカウントのため、パスワードだけを削除することはできません。

なお、Microsoftアカウントでは、現在のパスワードを別のパスワードに変更したり、パソコンにサインインするときのパスワード入力を省略したりすることができます。Windows10起動時のパスワードを省略する詳細なガイドは次のとおりです。

ステップ 1. Windows 10システムで「スタート」メニューをクリックし、検索ボックスに「netplwiz」と入力して、検索結果から「netplwiz」を「管理者として実行」します。

netplwizを検索

ステップ 2. 次の画面で、「ユーザー」タブをクリックします。「ユーザーがこのコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」ボックスのチェックを外し、最後に「OK」をクリックしてください。

チェックを外す

ステップ 3. 認証されたユーザーであることを確認するために現在のパスワードを入力するように求められます。パスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。

自動サインイン

注:使用しているWindows 10 Microsoftアカウントのパスワードを削除できない場合は、必ず完全な電子メールアドレスを「ユーザー名」フィールドに入力してください。デフォルトパスワードは実際のユーザー名ではなく、アカウントに関連付けられた名前になる場合があります。

また、Windows標準ツールを使用して、Windows10起動時のパスワードを省略する他の方法もあります。

Windows 10でログインパスワードを削除するときの対処法

おまけ:Windows10用のパスワードリセットソフト

上記のWindows標準ツールを使用してWindows10起動時のパスワードを設定・省略することができます。でも、少し面倒かもしれません。もっと簡単な方法がありますか?

また、Windowsパスワードの種類もいくつかあります。例えば管理者パスワードを設定・省略したい場合、どうすればいいのでしょうか?

Windowsパスワードの種類
スタートアップパスワード:これは、コンピュータを起動するプロセスの最初、オペレーティングシステムがロードされる前に設定するパスワードで、またBIOS/UEFIパスワードとも呼ばれます。
セットアップパスワード:一方、セットアップパスワードは、BIOS/UEFIセットアップユーティリティへのアクセスを保護するために使用されます。ここでさまざまなハードウェアとシステム設定を構成できます。
管理者パスワード:Windowsの管理者アカウントに関連付けられ、システム全体の変更を許可します。
システム/Windowsパスワード:このパスワードはコンピュータを使用する人々のためです。それは個人情報を保護し、安全かつプライベートに保つための鍵のようなものです。
デフォルトパスワード:コンピュータを初めて取得すると、コンピュータメーカーによって作成されたパスワードが付属しています。より良いセキュリティのためにすぐに変更する必要があります。

さらに、Windows10起動時のパスワードを忘れたり、問題が発生して現在のパスワードでWindowsにログインできなくなった場合、最善の選択肢は、サードパーティソフトウェアを使用してパスワードリセットメディアを作成し、パスワードを削除することです。

ここではAOMEI Partition Assistant Professionalをお勧めします。これは、すべてのWindows PCユーザー向けのディスクおよびパーティション管理ソフトです。このツールの「Windowsパスワードをリセット」機能を使用すると、ユーザーは任意のWindows PCで使用できるパスワードリセットUSBを作成できます。そのUSBを使用して、ローカルログインパスワードを簡単にリセットまたは削除することができます。

パスワードのリセットだけではなく、ディスクのクローン、OSのSSDへの移行、空き領域の割り当て、インストールされたアプリの移動など、PCのパフォーマンスを向上させる他の素晴らしい機能もあります。ぜひダウンロードして試してください!

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注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

Windows Serverからパスワードを削除する必要がある場合、Windows 2022、2019、2016、2012(R2)、2008(R2)、2003と互換性があるServer版を使用してください。 

準備:
Windows10が正常に動作しているコンピュータが必要です。
USBフラッシュドライブ上のデータは削除されるので、空のUSBを準備するか事前にバックアップを作成しておくことをお勧めします。

▶パート1.WindowsパスワードリセットUSBを作成する

ステップ 1. 準備したUSBを動作中のWindows PCに接続し、AOMEI PA Professionalをダウンロードして開き、メインインターフェースで「ツール」>「Windowsパスワードをリセット」を選択します。

パスワードリセット

ステップ 2. ブータブルメディアを作成するためのメッセージが表示されるので、「次へ」をクリックしてください。

次へ

ステップ 3. 新しいウィンドウで、ターゲットの「USBブートデバイス」を選択し、「続行」をクリックしてください。

続行

ステップ 4. 起動可能なUSBの作成手順を読み、パスワードリセットUSBを作成するとUSBドライブ上のすべてのデータが削除されることがわかっている場合は、「はい」をクリックします。

重要なデータがある

ステップ 5. 起動可能なUSBが作成されるまで待ちます。

▶パート2.Windows起動時のパスワードを省略する

作成が成功したら、USBをPCに差し込み、パスワードを削除します。

ステップ 1. 作成したUSBからコンピュータを起動するように起動ドライブを変更します。

Change order

ステップ 2. AOMEI Partition Assistantがポップアップ表示されたら、Windowsシステムを選択して、「次へ」をクリックします。

Windowsシステムを選択

ステップ 3. 必要に応じてユーザー名と機能を選択します。「アカウントパスワードを削除」をクリックしてパスワードを削除します。

アカウントパスワードをリセット

ステップ 4. パスワードの削除操作が終了したら、「コンピュータを再起動」ボタンをクリックして、PCを再起動します。

また、ステップ 3で「アカウントパスワードをリセット」を選択して、新しいパスワードを設定することもできます。

まとめ

Windows10起動時のパスワードを設定・省略する方法は以上です。ロカールアカウントとMicrosoftアカウント2つのユーザーアカウント種類があり、自分に適した方法を選んでください。この明確なガイダンスにより、Windows10起動時のパスワードを設定・省略することができます。さらに、共有されたソフトウェアを使用して、Windows10からパスワードを簡単に削除することもできます。この記事がWindows10起動時のパスワードを設定・省略するのに役立つことを願っています。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。