Windows 10で不良セクタ、突然シャットダウン、メタデータの破損などにより、HDD(ハードディスク)の調子が悪くなったときに、HDDをスキャンして、そのエラーをチェックし、修復する方法は様々です。この記事では、それらを一つずつご紹介しましょう。
Windows 10を使用してから一定時間が経過すると、HDDに様々な問題が出てきます。ハードディスクのエラーが報告されることは頻繁にあります。エラーが発生すると、特定のファイルやアプリケーションを正常に開くこともできません。
以下のいずれかのHDDエラーに遭遇したら、ハードディスクのエラーをチェックする必要があります。
HDDエラーについて、考えられる原因は様々です。不良セクタ、破損したシステムファイル、予期せぬシャットダウン、壊れたソフト、ファイルシステムのエラー、失われたクラスター、メタデータの破損などです。
ディスクに問題がある場合、ハードディスクのエラーチェックを行い、異なる原因に対応してエラーを修復する必要があります。
ハードディスクのエラーメッセージが表示される時、まず「コントロール パネル」⇒「セキュリティとメンテナンス」⇒「メンテナンス」を展開⇒「ドライブの状態」でドライブの状態を確認します。もし問題なければ、「すべてのドライブが正しく動作しています」というのが表示されます。これは一般状況ですが、それでもエラーが発生する場合はどうすればよいのでしょうか?
Windows 10はHDDをスキャンして修復するために幾つかの方法を提供します。例えば、コマンドプロンプトからチェックディスク(CHKDSK.exe)ユーティリティを実行すること、エクスプローラーでHDDの整合性、ファイルシステムのエラー、不良セクタ、失われたクラスターなどをチェックすることです。次はもっと詳しく見てみましょう:
ステップ 1. まず、WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」に「cmd」と入力し、「Enter」を押してコマンドプロンプト(CMD)を起動します。
ステップ 2. CHKDSKコマンドを実行します。以下は必要がある幾つかのコマンドです。
chkdsk - chkdskはボリュームの状態を表示させるだけで、何のエラーを修復しません。
chkdsk g: /f - このコマンドは「ボリューム(G:)」のエラーをチェックし、見つかったエラーを修復します。G:を他のドライブ文字に置き換えることができます。
chkdsk g: /f /r /x - /rはドライブ上の不良セクタを発見して読み取り可能な情報を回復します。/xはプロセスが始まる前にドライブのマウントを強制的に解除します。/rで幾つかのデータを回復できないので、バックアップスケジュールを設定してデータを定期的に自動バックアップするのは大切な習慣です。
chkntfs /c - NTFSのみに適用します。次回コンピュータが再起動する時に、このボリュームをチェックすることをスケジュールします。
chkdsk /i - NTFSのみに適用します。インデックス エントリについて最小限のチェックを実行します。chkdskの実行時間を短縮することになります。
chkdsk /b - NTFSのみに適用します。ボリュームの不良クラスターを再評価します。
chkdsk *.* - 現在のディレクトリ以下で、FATディスクにあるすべてのファイルの連続性をチェックします。その状態を報告し、不連続なブロックに分断されたファイルを一覧表示します。
chkdsk /? - 上述したすべてのオプションが必要でない場合には、このパラメーターですべてのコマンドを表示させます。
そのほかに、PowerShellで「REPAIR-VOLUME」を実行して、エラーをチェックし、修復することもできます。
コマンドラインでのチェックディスクの他に、Windowsにグラフィカルインタフェースを持つチェックディスクユーティリティ(エクスプローラー)も標準搭載(内蔵)されています。
ステップ 1. エクスプローラーを開き、「PC」を選択します。
ステップ 2. 検査対象のドライブ(修復したいHDD)を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
ステップ 3. 「ツール」タブをクリックし、エラーチェックの「チェック」をクリックします。
ステップ 4. 「ドライブのスキャン」をクリックすると修復が実行されます。
エラーは検出された場合は、ファイルシステムを修復するためにコンピューターを再起動する必要があるというメッセージが表示されます。すぐに再起動できるか、又は次回Windowsを起動時にエラーを修復することをスケジュールできます。
上述のように、USBメモリ又はインストールディスクからWindows 10をインストールする時に非システムディスクエラーまたはディスクエラーが表示されるかもしれません。もし、インストールメディアに問題がないことを確認できるなら、これは選択したディスクの問題です。
ステップ 1. IDEディスクの不良ブロック又はSATAケーブルをチェックします。
ステップ 2. ディスクには破損したMBRがあるかをチェックします。
以下の方法でMBRを修復できます。インストールメディアから「コンピューターを修復する」⇒「トラブルシューティング」⇒「詳細オプション」⇒「コマンド プロンプト」を起動したら、次のコマンドを入力します。
もちろん、他のシンプルな方法でWindows 10のMBRを修復できます。
上述の方法はHDDエラーチェックに十分ですが、一部のユーザーは、CHKDSKが10%で停止するエラー、やWindows 10でドライブのスキャン、修復が進まないエラーに遭ったことがあるでしょう。こういう時、専門的なサードパーティ製のツールを使ってHDDエラーをチェックできます。
AOMEI Partition Assistantはパーティション管理ソフトで、パーティションとディスク両方をチェックできます。Windows 10だけでなく、Windows 11、Windows 8/8.1、7にも対応します。無料でダウンロードして試してみてください。
Windows 10でAOMEI Partition Assistantを起動します。チェックしたいドライブを右クリックし、「詳細処理」⇒「パーティションをチェック」を選択します。ポップアップにエラーチェックのみ、エラーチェックと修復、不良セクタチェック、3つのオプションがあります。必要に応じて一つを選択してください。
手順 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、スキャンしたいディスクを選択し、ツールバーの「テスト」をクリックし、ドロップダウンメニューから「不良セクタをチェック」を選択します。これはほとんどの場合、指定されたディスクの不良セクタをチェックします。
手順 2. 「開始」をクリックし、不良セクタをチェックします。速い検査を実行したい場合、「高速チェック」チェックボックスにチェックを入れてください。
これで、Windows 10でHDDエラーをチェックすることについて様々な方法を紹介しました。それらは役に立ちますか?ディスクが故障していることを発見した場合、できるだけ早くHDDのエラーをチェックして修復します。もしダメなら、壊れたHDDを他の新しいHDDまたはSSDに交換した方がいいと思います。