【徹底解説】SSDのメンテナンス方法・最適化設定!
SSDはハードディスク(HDD)に比べて読み書きが速いことがメリットです。しかし、SSDを使っていても、「前よりもパフォーマンスが悪い」と感じることがあるかもしれません。このような場合、原因のひとつとしてSSDの空き容量不足が考えられます。ここでは、SSDを最適化する(高速に使用し続ける)ために行う設定のほか、トリムについてもご紹介しましょう。
いまSSDが流行っている
SSDはユーザーから非常に高く評価されています。HDDと比べて、SSDは長い電池寿命と低いエネルギー消費、安定したものや静かなものなどメリットがたくさんあります。だから、良い性能を得るために、多くのユーザーはお使いのHDDをSSDに換装しようと思います。
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しかし、時間がたつにつれてSSDの性能が低下していって起動や書き込み・読み取り速度が遅くなってしまう可能性があります。一方で、Windows 11、10、8、7で変に設定をしたり変えたりするとSSDに不具合や問題が発生する場合もあります。そのため、SSDの性能を維持するためにSSDの設定&最適化は必要です。
さて、Windows 10でSSDをメンテナンスする方法は何ですか?下記は8つの異なる方法を紹介します。
Windows 10におけるSSDの設定方法
SSDの性能を最大限に発揮するためにWindows 10は多くの機能を備えていますが、それらはすべてデフォルトで有効になっているわけではありません。だから、Windows 10でSSDを使用している場合には、それらの機能を有効化する方法を知っておく必要があると思います。
①:電源プランを「高パフォーマンス」に設定
Windowsはデフォルトで「バランス」という電源プランを使用します。これは自動的にパフォーマンスと電力消費のバランスを取ります。電力を節約するために、ドライブを使用していない時、自動的にその電源を切ります。しかし、SSDのために電源プランを「高パフォーマンス」に切り替えたほうがいいです。そうすると、SSDの電源を入れっぱなしにしておきます。SSDを使用していない時でも、電源を切る代わりにSSDがスリープ状態になります。
👉Windows 10のデスクトップパソコンで、 電源プランを「高パフォーマンス」に設定する方法:
「コントロール パネル」にアクセスし、右上隅の「表示方法」が「カテゴリ」になっていることを確認し、「システムとセキュリティ」→「電源オプション」をクリックします。そして一覧から「高パフォーマンス」を選択します。
Windows 10のノートパソコンで、タスクバーの通知領域に表示されている電源アイコンをクリックして「高パフォーマンス」を直接選択することができます。
②:SSDのファームウェアをアップデート
出来るだけSSDを快適に動作させたい場合は、SSDのファームウェアをアップデートしてSSDをトップの状態に維持する必要があります。これは簡単なことではありません。SSDのメーカーによって、ファームウェアの更新方法は違います。そのため、お使いのSSDの公式ウェブサイトに掲載されているガイドに従って、SSDのファームウェアをアップデートする必要があります。
③:AHCIモードに変更
AHCI(Advanced Host Controller Interface)とは、コンピュータにHDD、SSDや光学ドライブを接続するためのインタフェース規格であるシリアルATAのために新しく策定された仕様であり、シリアルATAにおけるネイティブなホストコントローラの仕様となっています。シリアルATAはAHCI以外のIDE互換モードなどでも動作するが、AHCIを用いることで初めて、シリアルATAの高速データ転送を充分に発揮することができます。
そのため、パソコンでSSDをもっとうまく動作させたい場合は、AHCIモードを有効にする必要があります。OSをインストールする前にAHCIに設定することがオススメですが、そうしなかった場合は、まずBIOS設定画面を立ち上げて、そしてSATAのモードをAHCIに変更する必要があります。
④:Trimが有効か確認
TRIM(トリム)はSSDを効率良く使用するよう出来た機能で、SSDの寿命を延ばすのに役立ちます。SSD向けに開発されたTRIMコマンドは削除されたファイルをクリーンアップしたり、SSDのパフォーマンスを最適化したりすることができます。
Windows XPまたはWindows VistaでSSDを使用している場合、手動でTRIMを有効にする必要があります。しかし、Windows 7以後、SSDが検出されたらWindowsは自動的にTRIMコマンドを有効にします。同様にWindows 10ではTRIMがデフォルトで有効になっています。しかし、万が一に備え、Trimが有効か確認したほうがいいと思います。
👉SSDを最適化するTrimコマンドが有効化されているかどうか確認する方法:
コマンドプロンプトを管理者として起動し、fsutil behavior query DisableDeleteNotifyコマンドを実行します。DisableDeleteNotify = 0であれば有効化されています。もしDisableDeleteNotify = 1と表示されたら無効化されているので、fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0を実行して設定を変更するのは可能です。
⑤:Windows 10でデフラグを無効にしなくていい
一般的に、SSDの場合はデフラグ(最適化)を実行してもいいですが、フラッシュメモリの書き換え回数に制限があるため、やはりデフラグによりSSDの寿命が縮まる可能性があるらしいです。Windows 10などの新しいバージョンは既にそれを知っているため、SSDが検出されたら、デフラグを無効にしてSSDの最適化を停止しようとします。
でも、Windows 8以降のデフラグは、SSDに対しては定期的にTrimコマンドを発行してパフォーマンスの改善を行っているため、わざと自動実行スケジュールおよびデフラグを無効化する必要はありません。ただし、デフラグが実行されるタイミングは自分がSSDを使用していない時間帯に変更したほうがいいかもしれません。SSDを使おうとしたらデフラグ中とか嫌ですから。
⑥:インデックスサービスを無効化
Windows Search(ウィンドウズ サーチ)機能でファイルや電子メールのインデックス作成/検索を行うと、パソコン上のアイテムを検索して素早く発見することができますが、SSDの速度に影響を及ぼします。Windows 10でSSDをメンテナンスして高速化に設定するために、次の手順に従って、インデックスを無効にしてください。
手順 1. 「コンピューター」または「PC」を開いて、SSDを右クリックして「プロパティ」を表示させます。
手順 2. 「このドライブ上のファイルに対し、プロパティだけでなくコンテンツにもインデックスを付ける」のチェックを外して、「OK」をクリックします。
手順 3. 確認ダイアログが出てくるので、下の「サブフォルダーおよびファイルに適用する」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
処理には結構時間がかかります。だいたい10分くらいだったかな。
⑦:書き込みキャッシュを設定
ほとんどのSSDにとってユーザレベルの書き込みキャッシュは挙句の果てに悪い影響を与えるかもしれません。この問題を解決するために、Windows 10でSSDの書き込みキャッシュを無効にすることができます。しかし、この機能を無効にすれば、電源障害などが発生する時にデータを失うこと可能性があるため、停止することはお勧めしません。しかも、書き込みキャッシュによってSSDの書き込み速度とパフォーマンスが向上するため、有効に設定したほうがいいです。
手順 1. 「コンピューター」または「PC」を右クリックして、「プロパティ」を選択します。
手順 2. 「デバイスマネージャー」⇒「ディスクドライブ」をクリックします。
手順 3. 表示されるSSDを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
手順 4. 上部タブメニューの「ポリシー」をクリックして「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」にチェックを入れましょう。
これで書き込みキャッシュは有効になります。
SSD最適化ソフトを使用
ここではAOMEI Partition Assistant ProfessionalというSSD最適化 ソフトをお勧めします。これはSSDを良好な状態に保つために、特に多くの機能を提供して、Windows 11/10/8/7でSSDのメンテナンスを柔軟かつ簡単に実行することができます。
①:4Kアライメント - パーティションのアライメントはSSDのパフォーマンスにとって重要です。SSDが遅いと感じたら、もう一度パーティションを整列すべきです。AOMEI Partition AssistantはSSDのためにその「パーティションを整列」機能で4Kアライメントを行うことができます。
②:SSDの完全消去 - AOMEI Partition Assistantは「SSDの完全消去」という機能もあります。SSDのピークパフォーマンスを確保するようにSSDを工場出荷状態に戻すことができます。
③:SSDの再分割 - AOMEI Partition Assistantの「パーティションをリサイズ」「パーティションを削除」「パーティションをフォーマット」などの機能はSSDを合理的分割できるし、SSDの性能を向上させることもできます。
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もちろん、SSDのためにAOMEI Partition Assistantができることはこれだけではありません。今すぐこのSSD最適化ツールの体験版を無料でダウンロードして試してみませんか?気に入ってもらえると嬉しいです。
結論
Windows 11、10、8、7でSSDを使う場合、SSDのメンテナンス方法を学ぶことは大切です。
ご紹介したように、SSDを最適化して高速に使い続けるためには、いくつかの方法があります。ユーザー自身の使用環境を考えて、必要な設定だけ行うのが最適な設定といえるのではないでしょうか。
しかし、これらはユーザー自身で設定変更などが必要なため、少々面倒に感じる人もいるでしょう。そのような場合は、AOMEI Partition AssistantなどでSSDの最適化を一括で行う方法もあります。
この記事で紹介されたヒントのほかに、なにかより良い方法がありますか?何か質問や提案がある場合は、[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。
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