Windows 11でBitLockerを無効化する方法|Windows 10も対応

BitLockerは、Windowsの標準機能で、ディスクドライブを暗号化してデータの安全性を確保するためのツールです。ただし、状況によってはBitLockerを無効化したい場合もあります。この記事では、Windows 11でBitLockerを無効化する方法を詳しく解説します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2024年12月09日

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BitLockerとは?

私は最近、新しいパソコンを購入しました。そのWindows 11パソコンには、セキュリティ強化のためにBitLockerが有効になっていました。BitLockerはデータを保護するための暗号化機能ですが、特定の操作が制限されたり、USBや外付けHDDを使う際に手間がかかることがあります。普段使いでは必要ないと感じたため、BitLockerを無効化することにしました。

疑問顔

まず、BitLockerがどのような機能か簡単に説明します。BitLockerは、ドライブ全体を暗号化することでデータを保護します。盗難や紛失時にデータが不正利用されるのを防ぐ役割があります。会社や個人で、重要なデータを扱う場合によく利用されます。ただ、暗号化解除の手間やパフォーマンスの影響を考えると、日常的な用途には必須ではない場合もあります。

この記事では、Windows 11でBitLockerを無効化する具体的な手順をわかりやすく解説します。安全に無効化する方法を知りたい方に役立つ情報を提供します。

Windows 11でBitLockerを無効化する方法

暗号化されたドライブ上のデータにアクセスするたびに、回復キーを入力する必要があります。これは少し面倒だと思いませんか?Windows 11 で BitLocker を無効にする方法は、コントロール パネルからBitLockerを無効にする、専門的なBitLocker管理ツールからBitLockerを無効にする、コマンド プロンプトからBitLockerを無効にするなど、さまざまな方法があります。

BitLockerを無効化する方法 難易度 レビュー
👍BitLocker管理ツールでBitLockerを無効化 ★☆☆☆☆ 最も簡単で初心者向け。GUIでの操作が中心で、手順がわかりやすい。
設定アプリでBitLockerを無効化 ★☆☆☆☆ Windows 11の設定アプリから操作可能で、初心者におすすめ。詳細設定にはやや制限がある。
コントロールパネルでBitLockerを無効化 ★☆☆☆☆ 従来のWindowsユーザーに馴染みがある方法。設定アプリとほぼ同じ操作感。
エクスプローラーでBitLockerを無効化 ★☆☆☆☆ ドライブのプロパティから直接操作できるため、直感的で簡単。
コマンドプロンプトでBitLockerを無効化 ★★★☆☆ コマンド入力が必要なため、ある程度の知識が求められる。スクリプトや自動化が可能。
PowerShellでBitLockerを無効化 ★★★☆☆ コマンドプロンプトと同様、知識が必要だが、柔軟性が高い。IT管理者向け。
「サービス」でBitLockerを無効化 ★★★★☆ Windowsのサービス管理を操作するため、慎重な作業が必要。エラーを引き起こすリスクがやや高い。
「システム構成」でBitLockerを無効化 ★★★★☆ 起動設定に関連するため、高度な知識が必要。誤操作でシステムに影響を及ぼす可能性がある。
レジストリエディターでBitLockerを無効化 ★★★★★ 非常に高度な方法で、誤操作はシステムに深刻な影響を与える可能性がある。バックアップ必須。
グループポリシーエディタを編集し、BitLockerを無効化 ★★★★☆ 管理者向けの方法。組織環境で特に有用だが、慎重な設定が求められる。

方法1.BitLocker管理ツールでBitLockerを無効化する👍

Windows 11でBitLockerを無効化する最も簡単な方法は、BitLocker管理ツールAOMEI Partition Assistantを利用することです。AOMEI Partition Assistantは、使いやすさと機能の豊富さで知られるパーティション管理ソフトウェアです。Windows OSを使用するユーザーに向けて、ディスクやパーティションの管理を簡単かつ効果的に行えるよう設計されています。

AOMEI Partition Assistantを利用して、Windows 10/11のHome版でもBitLockerを有効・無効にすることができます。BitLockerを管理するために、ドライブの暗号化・復号化、回復キーのバックアップ、パスワードの変更などの機能もあります。

強力な機能セット

  • パーティションのサイズ変更、移動、結合、分割
  • 未使用領域の割り当て
  • ディスクのクローン作成、OSの移行
  • FAT32とNTFS間のフォーマット変換
  • MBRとGPTの変換
  • 破損したパーティションの修復
  • Windows 11、10、8、7などのほぼすべてのWindowsバージョンに対応
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ステップ 1. 画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

BitLocker

ステップ 2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、復号化したい暗号化ドライブを見つけ、「BitLockerを無効化」オプションをクリックしてください。

BitLockerを無効化

ステップ 3. ドライブを復号化するには、「パスワードでドライブを復号化」「回復キーでドライブを復号化」2つの方法が利用可能です。必要に応じて1つの方法を選択します。

パスワードでドライブを復号化

ステップ 4. 「パスワードでドライブを復号化」を選択した場合、正しいパスワードを入力して「復号化」ボタンをクリックします。

パスワードでドライブを復号化

ステップ 5. その後、復号化プロセスが開始され、ドライブの復号化には時間がかかる場合があります。復号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックしてください。これで、ドライブ上のBitLockerは解除されます。

復号化完了

AOMEI Partition Assistantは、単なるパーティション管理ツール以上に、多彩な機能を備えたオールインワンのソリューションです。特に、Windows 11でBitLocker暗号化を無効化し、ディスク管理を効率化したいユーザーにとって、非常に便利なツールです。公式サイトで無料版と有料版を選択できるので、ニーズに応じたプランを活用しましょう。

方法2. 設定アプリでBitLockerを無効化する

設定を変更してBitLockerを無効にすることもできます。

ステップ 1. Windows 11で設定を開き、「システム」→「ストレージ」をクリックします。

ステップ 2. 「ストレージ管理」セクションの下で、「詳細なストレージ設定」をクリックします。

ステップ 3. 次に、「ディスクとボリューム」をクリックして、暗号化を解除するドライブを選択します。

ディスクとボリューム

ステップ 4. ボリュームを選択し、「プロパティ」をクリックします。

ステップ 5. 「BitLockerの管理」ページから「BitLockerを無効にする」オプションをクリックします。

ステップ 6. 「オペレーティングシステムのドライブ」セクションで、「BitLockerを無効にする」オプションをクリックします。

ステップ 7. その後、「BitLockerを無効にする」ボタンを再度クリックし、方法1と同じ手順を完了してください。

方法3. コントロールパネルでBitLockerを無効化する

コントロールパネルからBitLockerを無効にすることもできます。

ステップ 1. コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」→「BitLockerドライブ暗号化」に移動します。

ステップ 2. 暗号化を解除したいドライブ上で、「BitLockerを無効にする」をクリックします。

BitLockerを無効にする

ステップ 3. 表示された画面で「BitLockerを無効にする」ボタンを選択すると、無効化が開始されます。これにより、ドライブの保護が解除されます。

BitLockerを無効にする

方法4. エクスプローラーでBitLockerを無効化する

ステップ 1. エクスプローラーを開き、「PC」を開きます。

ステップ 2. BitLockerを無効にしたいドライブを右クリックし、「BitLockerの管理」オプションを選択します。

BitLockerの管理

ステップ 3. 「BitLockerを無効にする」をクリックします。

方法5. コマンドプロンプトでBitLockerを無効化する

コマンドプロンプトを使用してBitLockerを無効化するためには、「manage-bde」コマンドを使用することもできます。

ステップ 1. 管理者としてコマンドプロンプトを実行します。

ステップ 2. ドライブがロックされている場合は、次のコマンドを入力してロックを解除する必要があります:

manage-bde -unlock F: -RecoveryPassword YOUR-BITLOCKER-RECOVERY-KEY(ここのF:をロックを解除したいドライブの文字に置き換えてください。 )

ステップ 3. 次のコマンドを使用して、特定のドライブのBitLockerを無効にします:

manage-bde -off X:Xを解除したいドライブの文字で置き換えます(例:E:)。

コマンド

ステップ 4. コマンドにより、解除プロセスが開始されます。特に大きなドライブや大量のデータを持っている場合、このプロセスには時間がかかる場合がありますので、完了するまでお待ちください。

方法6. PowerShellでBitLockerを無効化する

BitLockerの解除にはPowerShellを使用することができます。回復キーは、BitLockerを設定する際に作成され、忘れたパスワードを回復するために使用されます。

1. スタートボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。

2. 「Disable-BitLocker -MountPoint "X:"」lコマンドを実行してください。Xを解除したいドライブの文字で置き換えてください(例:E)。

コマンド

3. 復号化プロセスが完了するまでしばらくお待ちください。これらの手順を完了すると、BitLockerの保護が解除され、ドライブが復号化されます。

方法7. 「サービス」でBitLockerを無効化する

サービス(ローカル)の「BitLocker Drive Encryption Service」から暗号化を無効にすることが可能です。無効化後、コンピュータのすべての暗号化されたデータドライブは読み書き可能にマウントされるため、個別のドライブごとにBitLockerを無効にする必要はありません。

ステップ 1. WindowsキーとRキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。「services.msc」と入力し、「OK」をクリックして続行します。

ステップ 2. 「サービス」ウィンドウが開いたら、「BitLocker Drive Encryption Service」を探し、ダブルクリックします。

ステップ 3. 起動の種類を「無効」に設定し、「適用」、そして「OK」をクリックして変更を保存します。

BitLockerドライブの暗号化サービス

方法8. 「システム構成」でBitLockerを無効化する

ステップ 1. 「Win」+「R」キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、「msconfig」と入力し、「Enter」キーを押します。

ステップ 2. 「サービス」タブを選択し、「BitLocker Drive Encryption Service」のチェックを外し、「適用」ボタンをクリックします。

適用

方法9. レジストリエディターでBitLockerを無効化する

ステップ 1. 「Win」+「R」キーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。

ステップ 2. 「ファイル名を指定して実行」の名前欄に「regedit」と入力し、Enterキーを押すと「レジストリエディター」が開きます。

ステップ 3. 左側のファイルの一覧から「コンピューター」→「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Control」→「BitLocker」の順で移動します。

ステップ 4. 右ペインの空の領域を右クリックして、新しいDWORD(32ビット)値を追加し、PreventDeviceEncryptionと名付けます。

PreventDeviceEncryption

ステップ 5. 「PreventDeviceEncryption」をダブルクリックし、値のデータを「1」に変更し、「OK」ボタンをクリックします。

値のデータを「1」に変更

方法10. グループポリシーエディタを編集し、BitLockerを無効化する

ステップ 1. 検索バーに「グループポリシー」と入力し、リストから「グループポリシーの編集」を選択します。

グループポリシーの編集

ステップ 2. ここから、左側のメニューを使用して「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「BitLockerドライブ暗号化 」→「固定データドライブ」に移動し、「BitLockerで保護されていない固定ドライブへの書き込みアクセスを拒否する」オプションを選択し、ダブルクリックします。

BitLockerで保護されていない固定ドライブへの書き込みアクセスを拒否する

ステップ 3. 「未構成」または「無効化」をクリックし、「適用」、そして「OK」をクリックして変更を保存します。

無効化

まとめ

Windows 11でBitLockerを無効化する方法には、AOMEI Partition Assistant、コントロールパネル、コマンドプロンプト、PowerShellなどがあります。それぞれの手順を正確に実行することで、BitLockerを安全に解除できます。

暗号化解除は慎重に行い、データのバックアップを必ず取ることをおすすめします。また、BitLockerを再度有効にする可能性がある場合は、回復キーを安全に保管しておきましょう。

BitLockerを無効化できない場合こちらの記事をお読みください:BitLocker解除できない?BitLockerを強制解除する方法

よくある質問

1. ビットロッカーを無効化するコマンドは?

BitLockerを無効化するには、Windowsのコマンドラインツール「manage-bde」を使用します。このツールを使って、ドライブの暗号化を解除できます。

コマンド例(管理者としてコマンドプロンプトまたはPowerShellを実行):manage-bde -off C:

ここで、C:は暗号化を解除したいドライブです。他のドライブの場合はそのドライブ文字を指定してください。

2. デバイス暗号化を無効化するには?

デバイス暗号化を無効化するには、BitLockerの設定から操作するか、Windowsの設定を利用します。まず「設定」を開きます。そして「プライバシーとセキュリティ」 > 「デバイス暗号化」を選択します。最後に「デバイス暗号化をオフにする」をクリックします。

3. BitLockerを強制解除するにはどうすればいいですか?

manage-bdeコマンドでBitLockerを強制解除するができます。「manage-bde -unlock C: -RecoveryPassword 123456-123456-123456-123456-123456-123456-123456-123456」のようなコマンドを入力してください。ここで、(123456-...)は回復キーです。回復キーが必要になるため、事前にMicrosoftアカウントや会社の管理者から確認しておいてください。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。