Windows11 Homeでフォルダにパスワードをかける・設定する方法

Windows 11 Homeユーザーの中には、大切なデータを保護するためにフォルダにパスワードをかけたいと考える方が多いでしょう。本記事では、Windows 11 Homeでフォルダにパスワードをかける・設定する方法を詳しく解説します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年02月10日

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Windows11 Homeでフォルダにパスワードをかけることができるか?

Windows 11 Homeには、フォルダに直接パスワードを設定する標準機能はありません。ただし、サードパーティ製ツールや他の方法を使うことで、簡単にフォルダを保護することが可能です。

▶Windows 11 Homeでフォルダにパスワードをかけたいユーザー事例

  • 家族や同居人とPCを共有している場合:個人データやプライベートなファイルを守るために役立ちます。
  • 業務データを保護したい場合:機密情報を他人に見られないようにするための対策が必要です。
  • USBや外付けストレージに保存する場合:紛失や盗難時にもデータを守ることができます。

Windows11 Homeでフォルダにパスワードをかける方法

ここでは、Windows 11 Homeでフォルダにパスワードを設定する3つの方法をご紹介します。

方法1. 7-Zipでフォルダにパスワードをかける

7-Zipは、無料で使える圧縮・解凍ソフトです。このソフトを使用して、フォルダをパスワード付きの圧縮ファイルとして保護する手順を紹介します。

ステップ 1. 公式サイトから7-Zipをダウンロードし、インストールします。

ステップ 2. パスワードをかけたいファイルやフォルダを右クリックします。表示されるメニューから「7-Zip」→「圧縮」を選択します。

7-Zip圧縮

ステップ 3. 「圧縮」ウィンドウが表示されるます。アーカイブ形式が「ZIP」になっていることを確認し、パスワードの入力と「ファイル名を暗号化」へのチェックをおこなって「OK」をクリックします。

パスワードの入力

ステップ 4. 作成したZIPファイルを開き、パスワード入力を求められるか確認します。

方法2. BitLockerでフォルダにパスワードを設定する

BitLockerは、通常Windows 11 Pro以上で利用可能なドライブ暗号化ツールですが、USBメモリなどの外部ストレージを活用することで間接的にフォルダを保護することができます。

👍関連記事:【USBメモリ暗号化】方法やメリット・デメリットを徹底解説!

ステップ 1. USBメモリをパソコンに接続します。

ステップ 2. エクスプローラーでUSBドライブを右クリックし、「BitLockerを有効にする」を選択します。

BitLockerを有効にする

ステップ 3. パスワードを設定し、プロセスを完了します。

パスワードを使用してドライブのロックを解除する

ステップ 4. 保護したいフォルダをUSBメモリに移動します。

ステップ 5. USBメモリを抜いておけば、フォルダへのアクセスを制限できます。

また、保護したいフォルダを含むドライブ全体を暗号化することができます。保護したいフォルダを含むドライブを右クリックし、「BitLockerを有効にする」を選択します。

※注:BitLockerはWindows 11 Homeでは直接使用できないため、他の方法を検討する必要があります。

もしWindowsのバージョンがBitLocker機能に対応しない場合、BitLocker暗号化ソフトを使用することがいい選択肢です。ここで強力なディスクパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantをおすすめします。このソフトはBitLocker管理機能を提供しているので、BitLockerに対応していないWindows10/11 Home版でもBitLockerドライブ暗号化を有効/無効にすることができます。

★AOMEI Partition Assistantの利点は次のとおりです:
使いやすい:ユーザーフレンドリーなインターフェースと詳細なステップバイステップガイドにより、コンピュータの初心者でもBitLocker暗号化を簡単に有効にすることができます。
多機能:ドライブを暗号化した後も、回復キーのバックアップ、定期的なパスワードの変更、ドライブのロックや解除など、BitLockerの管理に使用することができます。
完全に安全:AOMEIソフトウェアはAES暗号化アルゴリズムを適用し、暗号化プロセスのセキュリティを保証します。

では、以下からデモ版をダウンロードし、AOMEI Partition Assistantを使用して保護したいフォルダを含むドライブをBitLockerで暗号化する方法を試してみてください!

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安全かつ快適

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして開きます。画面上部の「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

BitLocker

ステップ 2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします。

Dドライブを暗号化

※注:これはNTFSパーティションに対してのみ暗号化を提供します。FATまたはFAT32を使用している場合は、AOMEI Partition Assistantを使用してNTFSに変換してください。

ステップ 3. ドライブを暗号化するためのパスワードを二回入力し、「次へ」をクリックします。

パスワードを設定

ステップ 4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。

回復キーバックアップ方法

※注:回復キーを暗号化ドライブに保存しないでください。たとえば、Dドライブを暗号化した場合、回復キーをDドライブに保存することができません。

ステップ 5. 次に、「次へ」ボタンをクリックして暗号化プロセスを開始します。現在のシステムドライブを暗号化する場合、パソコンを再起動して「Windows PE」(Windowsプレインストール環境)から起動する必要があります。プログラムは該当PC上にWindows PEを自動的に作成します。

システムドライブを暗号化

ステップ 6. 暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

暗号化完了

方法3. バッチファイルを使ってフォルダをロックする

バッチファイルを使用して簡単にフォルダをロックする方法をご紹介します。この方法は追加のソフトウェアを必要としません。

ステップ 1. フォルダ内で右クリックし、「新規作成 > テキストドキュメント」を選択します。

ステップ 2. 以下のコードをテキストファイルに貼り付けます:

cls
@ECHO OFF
title Folder Lock
if EXIST "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}" goto UNLOCK
if NOT EXIST Locker goto MDLOCKER
:CONFIRM
echo Are you sure you want to lock the folder? (Y/N)
set/p "cho=>"
if %cho%==Y goto LOCK
if %cho%==y goto LOCK
if %cho%==N goto END
if %cho%==n goto END
echo Invalid choice.
goto CONFIRM
:LOCK
ren Locker "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}"
echo Folder locked.
goto End
:UNLOCK
echo Enter the password to unlock folder:
set/p "pass=>"
if NOT %pass%==YOUR_PASSWORD goto FAIL
ren "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}" Locker
echo Folder unlocked successfully.
goto End
:FAIL
echo Invalid password.
goto end
:MDLOCKER
md Locker
echo Locker created successfully.
goto End
:End

ステップ 3. YOUR_PASSWORDの部分を好きなパスワードに変更します。 

ステップ 4. 「ファイル」→「名前を付けて保存」で、拡張子を .bat にして保存します(例:「locker.bat」)。 

ステップ 5. 保存したバッチファイルを実行し、フォルダをロックまたはアンロックできます。

Windows11 Homeでフォルダのパスワードを解除する方法

ここでは、パスワードをかけたフォルダのロックを解除する方法を紹介します。上記で説明した各方法の手順に従ってフォルダの保護を解除できます。

❶7-Zipでフォルダにパスワードをかける場合はZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択します。展開先のフォルダを指定し、「展開」をクリックします。パスワードを入力して、ZIPファイルのパスワードを解除して解凍します。

すべて展開

❷BitLockerでフォルダにパスワードを設定する場合はUSBメモリを接続し、パスワードを入力します。またはAOMEI Partition Assistantを開き、画面上部の「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。そして復号化したい暗号化ドライブを見つけ、「BitLockerを無効化」オプションをクリックします。

BitLockerを無効化

❸バッチファイルでフォルダをロックする場合はバッチファイルを実行し、正しいパスワードを入力します。

まとめ

Windows 11 Homeでフォルダにパスワードをかける・設定するには、7-Zipやバッチファイルを活用するのが便利です。また、Windows 11 Pro以上であればBitLockerを使用する選択肢もあります。もしお使いのWindowsバージョンがBitLockerに対応しない場合、暗号化ソフトAOMEI Partition Assistantを使って、保護したいフォルダを含むドライブ全体を暗号化することができます。それぞれの方法を適切に使い分け、大切なデータをしっかり保護しましょう。

AOMEI Partition Assistantは、暗号化ソフトに限らず、強力なディスククローンソフトですので、将来のデータ損失を防ぐためのバックアップとしてディスクをクローンすることができます。データの復元に加えて、起動可能なUSBの作成、空き領域の割り当てディスクの消去、インストールされたアプリの移動などにも使用できます。ぜひダウンロードしてお試しください~ヽ(〃'▽'〃)ノ☆!

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ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。