対策法│Windows Server 2012(R2)で4TBのHDDが2TBしか認識されない

Windows Server 2012(R2)で4TBのHDDが2TBしか認識されないか、または4TBの外付けHDDが認識されませんか?この記事では、この問題の理由と、4TBのHDDが完全に使用できない問題を修正する方法について詳しく説明します。

投稿者 @Asher 2024年05月29日 @Asher 最後の更新 2022年09月23日

Windows Server 2012で4TB HDDが2TBしか認識されない

「こんにちは!Windows Server 2012のWD Black 4TBドライブに問題があります。バックアップを保存するためにこのドライブを購入しましたが、4TB HDDがServer 2012で2TBだけ表示されており、利用可能なスペースがないことに気付いました。4TB HDDに未割り当て領域をどうやって確保し続ければいいか説明してくれる人はいますか?サーバーは大容量ディスクを使用できませんか?

ところで、もう一つの3TBのHDDを注文したが、まだ途中です。このHDDは今使っているサーバーの古いHDDを取り替えます。もし、サーバーが本当に大容量HDDをサポートしないと、この新しいHDDをキャンセルしてより小さなサイズのHDDを買うすべきでしょうか?しかし、こうしたくないです。誰か、助けてください!」

MBRの制限で4TB HDDがServerで完全に使用できない

上記の例に見れば、最も可能な原因はMBRの制限により発生した問題です。最初にHDDをパソコンに接続した時、パフォーマンスとパーティションスタイルが異なるMBRまたはGPTにディスクを初期化するように求められます。

MBRにはパーティションテーブルのために2TBの制限がありますが、幸いなことにGPTテーブルがこれを補っています。4TBディスクを最初に誤ったパーティションテーブルに初期化し、ディスクが正しく表示されていない場合、GPTに再度変換することで簡単に解決できます。

但し、MBRをGPTに変換する前に、注意しなきゃいけないことがもう1つあります。GPTパーティションテーブルにWindows Server 2012オペレーティングシステムをインストールし、そこから起動する場合は、必ずコンピュータがEFIまたはUEFI起動モードに対応していることを確認してください。4TBディスクを追加ストレージとして使用するだけの場合は、マザーボードの要求はありません。

  GPTディスク MBRディスク
互換性 ※WindowsはVista以降で対応。
UEFIブート × BIOSで対応。
領域(容量)の上限 なし 2TB
パーティションの数 最大128 最大4

Server 2012に4TBのHDDが2TBしか認識されない問題の対策法

Windows Server 2012には、ディスクをMBRからGPTに変換するのに役立つ組み込みユーティリティがあります。それは、ディスクの管理およびDiskpartです。ただし、この二つユーティリティを使ってMBRからGPTに変換する前に、4TBディスク上のパーティションまたはボリュームをクリーンアップする必要があります。

ディスクの管理で4TB HDDをGPTに変換(データ損失)

ステップ 1. まずは、4TBドライブをServer 2012コンピュータに接続します。

ステップ 2. コンピュータの左下隅の「スタート」ボタンを右クリックしてWindows Server 2012のディスクの管理にアクセスします。

ステップ 3. 「ディスクの管理」で、4TBドライブを右クリックし、全ての既存パーティションを右クリックして、「ボリュームの削除」を選択します。パーティションがなくなるまで繰り返します。

ステップ 4. 次に、4TBドライブを右クリックし、「GPTディスクに変換」を選択します。

ステップ 5. 数秒で変換プロセスが完了します。もう一度ディスクを右クリックして確認できます。

この方法を使用するとき、「GPTディスクに変換」がグレー表示されるなら、次の方法を使用してください。

Diskpartで4TB HDDをGPTに変換(データ損失)

Diskpartと呼ばれる組み込みツールがあり、数行のコマンドで4TB HDDをGPTに変換できます。詳細な手順は次のとおりです。

注意:この方法では、変換する前にディスクをクリーンアップする必要があるため、重要なデータが保存されている場合は、事前にディスクをバックアップする必要があります。

ステップ 1. 「Windows+R」キーを合わせて押して「ファイルを指定して実行」を開き、「cmd」と入力してEnterキーを押します。

ステップ 2. 表示されるコマンドプロンプトウィンドウで、「diskpart」と入力して、Enterキーを押します。

ステップ 3. Diskpart.exeが起動したら、次のコマンドを順番に入力します。

list disk

select disk n(nはGPTへ変換したい4TBのHDDのディスク番号です。)

clean(選択したディスク上のすべてのパーティションをクリアします。)

convert gpt

第三者のパーティションマネージャで4TB HDDをGPTに変換(データ損失なし)

Windowsの組み込みツールは、空いたHDDのみをGPTへ変換で きるので、MBRフォーマットのシステムディスクをGPTに変換することは困難です。この場合、サードパーティのパーティション マネージャを使用することをお勧めします。AOMEI Partition Assistant Serverは、Windows Server 2003、2008(R2)、2011、2012(R2)、2016、2019、2022のパーティションを削除せずに、システムディスクとデータディスクを必要なパーティションテーブルに変換でき  優れたMBR/GPTディスク の変換器です。

Serverの無料デモ版 動作確認の目的でのみ使用
安全かつ高速

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Serverをダウンロードして実行し、  確に表示さ れない4TBのHDDを右クリックして、「GPTディスクに変換」を選択します。

ステップ 2. ポップアウトウィンドウで、「はい」をクリックしてこの操作を確認します。

ステップ 3. 「適用」をクリックして最後の確認を行った上で、「続行」をクリックして、保留中の操作を実行します。

ヒント

システムが関係している場合は、再起動が必要です。OSを起動しないでGPTへ変換したい場合はブータブルメディアを作成してもいいです。

必要に応じて、同じソフトウェアを使用して、Windows Server 2012でGPTをMBRに変換することもできます。

不適切な操作はデータの損失につながる可能性があります。念のため、重要なファイルをバックアップしてください。

この方法では、4TB HGST SATAドライブがWindows Server 2012に1.62TBしか表示されないという問題も解決できます。

4TBのHDDを使用しないの他の原因と対処法

明らかに、MBRの制限以外にも、Server 2012および他のWindowsオペレーティングシステムが4TBのHDDを完全に使用できない要因があります。ここでは、4つの主な要因を以下に示します。

32ビットOSの制限:32ビットのWindowsはEFI/UEFIブートモードをサポートしないので、MBRしか使えません。したがって、4TB HDDをシステムディスクとして使用するには、32ビットから64ビットにアップグレードする必要があります。前述のように、データディスクとして4TBのハードドライブのみを使用する場合、ブートモードは重要ではありません。

ソフトウェアのフィルタードライブの影響:4TBの外付けHDDがGPTへ変更した後でServer 2012 R2に認識されないのは、フィルタードライブまたは特定のバックアップソフトウェアの影響を受けたかもしれません。バックアップソフトウェアをアンインストールしてみて、またはソフトウェアのサポートに問い合わせます。

サーバーのコントローラーカードがサポートしない:マザーボードはUEFIブートモードに対応できて、4TB HDDもGPTへ変換しましたが、まだ問題が解決していない場合は、コントローラーカードがGPTパーティションタイプの大容量HDDを対応できませんかもしれません。コントローラーカードをアップグレードします。

サーバーのドライバーが古い:例えば、4TB USBドライブとDell PowerEdge T320を一緒に使用すると、サーバードライバが最新でない場合、4TBの外付けHDDを認識できません。メーカーのHPから最新版のドライバーをダウンロードしてこの問題を解決できます。

結論

4TBのHDDが2TBしか認識されない原因は多いから、自分の状況を正しく把握して相応しい対処をとります。MBRとGPTの間の変換の他に、AOMEI Partition Assistant Serverには、パーティションの移動、パーティションの結合、空き領域の割り当て、パーティションの分割、Windows Serverを新しいハードドライブへの移動、ハードドライブのクローン作成など、多くのすばらしい機能があります。

もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、以下のコメント欄に入力するか、またはsupport@aomeitech.comまでご連絡ください。よろしくお願いします。