Windows ServerでCドライブの空き容量が不足している、パーティションを分割したい、パーティションのサイズを変更したいといった状況が発生します。本記事では、Windows Serverのパーティションを安全にサイズ変更・移動・リサイズする方法を詳しく説明します。
Windows Server 2012/2016/2019/2022/2025でCドライブの空き容量不足やストレージの効率的な利用のために、パーティションのサイズを変更・移動する必要が出てきます。特に、システムの安定性を保つためにはCドライブの十分な空き容量が不可欠です。もしCドライブがいっぱいになると、サーバーの動作が遅くなり、最悪の場合はシステムクラッシュや重要なサービスの停止を引き起こす可能性があります。そのため、未使用のDドライブや他のパーティションから空き領域を移動し、Cドライブを拡張することが推奨されます。
また、ストレージの最適化や業務の変更に応じて、異なるパーティションのサイズを調整する必要もあります。例えば、新しいアプリケーションをインストールする際に、特定のドライブに十分なスペースが必要になることがあります。このような場合、パーティションを再構成することで、ストレージの利用効率を向上させ、サーバーのパフォーマンスを維持することができます。
パーティションのサイズを変更する前に、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
▶ まず、操作の失敗や誤った設定によるデータ損失を防ぐため、必ずバックアップを取得することが重要です。システム全体のバックアップを取ることで、万が一トラブルが発生しても、迅速に復旧できます。
▶ 次に、ディスクの設定を確認し、変更したいパーティションに十分な空きスペースがあるかを確認しましょう。例えば、Cドライブを拡張する場合、隣接するDドライブに空き容量があるか、または未割り当て領域があるかを事前に確認する必要があります。
▶ さらに、パーティションのサイズを変更する際は、特定の環境で制限があるため、「ディスクの管理」やサードパーティのソフトウェアの機能を理解してから実行することが推奨されます。
Windows Serverのパーティションを移動したい場合、AOMEI Partition Assistantやディスクの管理ツールやコマンドプロンプトを利用することができます。この部分では、Windows Server 2012/2016/2019/2022/2025でパーティションのサイズを変更・移動する方法を詳しく説明します。
Windows Serverでは、Windows標準の「ディスクの管理」ツールでもパーティションの変更は可能ですが、より柔軟かつ安全に操作するにはAOMEI Partition Assistant Server版を使用するのが最適です。このツールを使えば、未割り当て領域が隣接していない場合でも、パーティションの拡張や移動が簡単に行えます。
Windowsには「ディスクの管理」ツールが用意されていますが、このツールには制限があり、例えば「ボリュームの拡張」がグレーアウトして実行できない場合や、未割り当て領域が隣接していないと拡張ができないことがあります。AOMEI Partition Assistant Serverを使用すれば、データを保持したまま、簡単かつ安全にパーティションのサイズ変更や移動が可能です。また、システムのダウンタイムを最小限に抑えながら、サーバーのストレージを柔軟に調整できます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Serverをダウンロードして起動し、調整したいパーティションを右クリックして、「ワンクリックで空き領域を調整」を選択します。
ステップ 2. ドラッグポイントをドラッグしてパーティションサイズを変更します。そして 「はい」をクリックします。
ステップ 3. 「保留中の操作」を表示することで、操作をプレビューすることができます。保留されている操作を実行するには、「適用」と「続行」をクリックしてください。
ステップ 4. 処理が開始され、進行状況を確認できます(Cドライブの場合は直接再起動します)。処理が完了するまで時間がかかる場合があります。
Windows Serverに標準搭載されている「ディスクの管理」ツールを使用すれば、追加のソフトをインストールせずにパーティションのサイズ変更を行うことができます。ただし、この方法では隣接していない未割り当て領域を使用できないなどの制限があるため、ケースによってはサードパーティ製のツールAOMEI Partition Assistantを利用した方が効率的です。
ステップ 1. 「Windowsキー + R」を押し、「diskmgmt.msc」と入力して「OK」をクリックします。
ステップ 2. 「ディスクの管理」が開いたら、サイズ変更するパーティションを右クリックし、「ボリュームの拡張」または「ボリュームの縮小」を選択します。
ステップ 3. 指定したサイズ分の容量を追加または削除し、「適用」をクリックします。
ステップ 4. 操作を完了し、パーティションのサイズが変更されたことを確認します。
この方法では、未割り当て領域がCドライブの隣にない場合は拡張できないため、状況によっては他の手段を検討する必要があります。
👍関連記事:Server 2008で「ボリュームの拡張」がグレーアウトする問題を解決する方法
コマンドプロンプト(CMD)を使用してパーティションのサイズを変更することも可能です。特に、GUIを使用できないリモート環境や、スクリプトで自動化したい場合に有効です。DiskPartはディスクの管理と同じ制限を受けます。拡張しようとするパーティションの隣に連続した未割り当て領域が必要です。
CMDを使う方法はシンプルですが、誤った入力をするとデータを失うリスクがあるため、慎重に操作する必要があります。
ステップ 1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。スタートメニューの検索ボックスに「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
ステップ 2. 以下のコマンドを順番に入力して実行し、各コマンドを入力した後、ENTERを押します。
ステップ 3. 設定が完了したら、コマンドプロンプトを閉じて再起動します。
Windows Serverでパーティションのサイズを変更・移動することは、システムの安定性やストレージの最適化において非常に重要です。特にCドライブの容量不足は、サーバーのパフォーマンス低下やシステムクラッシュの原因となるため、適切な方法で拡張する必要があります。
「ディスクの管理」やCMDを利用すれば、追加ソフトなしで基本的なサイズ変更が可能ですが、制限が多いため、より高度な管理が必要な場合はAOMEI Partition Assistantのような専門ツールを活用すると、より柔軟に対応できます。
AOMEI Partition AssistantはWindows Server OSだけでなく、Windows PC全般を管理することができます。Windows 11、10、8.1、8、7など、様々なバージョンに対応しています。OSの移行や、MBRとGPTの間でのディスクの変換、ディスクのクローン、ダイナミックディスクからベーシックディスクへの変換など、多様な操作が可能です。
1つのライセンスだけで1つの会社内の無制限のサーバー/PCでこれらの驚くべきディスク管理機能を楽しむために、AOMEI Partition Assistant Unlimitedを試すことができます。