Windows Server 2022では、回復パーティションがディスク上の多くのスペースを占有する場合があります。回復パーティションを削除して、Cドライブを拡張することができます。
Windowsをインストールすると、ストレージ(HDD/SSDなど)に回復パーティションが作成されます。回復パーティションは、Windowsの修復に使用されるプログラムとデータが保存されるパーティションです。ベーシックデータパーティションにプリインストールされているアプリケーションを含め、Windowsシステムを工場出荷時のデフォルトに復元するためのすべてのデータを保存します。コンピュータでシステム障害が発生した場合、特にインストールツールやリカバリディスクを持っていない場合は、このパーティションを使用できます。回復パーティションはNTFSでフォーマットされていますが、ドライブ文字が割り当てられていないため、通常はWindowsエクスプローラーからアクセスできません。
Windowsの回復パーティションには2種類あります。1つはWindowsの回復パーティションで、もう1つはコンピュータメーカーの回復パーティションで、OEM回復パーティションとも呼ばれています。通常、Windows回復パーティションは、ユーザーがWindows RE((Windows回復環境)に入ってコンピュータの問題を修復するのを支援するために、100~450MBのディスク領域が必要です。OEM回復パーティションはコンピュータメーカーによって作成されますが、デフォルトの情報とプログラムを格納するには、ディスクに最大7~20GBが必要です。
まず、この質問に対する答えは「はい、できます」です。次に、Windows Serverユーザーごとに異なるアドバイスがあります。
一般ユーザーの場合、Windows Server 2022で回復パーティションを削除することはお勧めしません。回復パーティションは多くのスペースを占有しないためです。
経験豊富なPCユーザーの場合、システムパーティションに格納される個人用ファイルやアプリケーションは次第に増えていきますが、より多くのストレージスペースを確保するために回復パーティションを削除することを選択できます。または、回復ドライブ、最近のシステムイメージバックアップ、Windowsインストールディスクがある場合は、回復パーティションを削除することもできます。
全体として、回復パーティションを削除すると、そこにあるすべてのデータが失われ、Windows REとデフォルトのデータが使用できなくなります。自分の状況に応じて、削除するかどうかを決定できます。
ここでは、Windows Server 2022の回復パーティションを削除するための3つの効果的な方法を紹介します。
Cドライブにもっと容量が必要な場合、回復パーティションを削除するのは一つの選択かもしれない。Windows Server 2022ではDiskpart経由で回復パーティションを削除できます。Diskpartを使用する前に、ディスクの管理を開いて、どのパーティションが回復パーティションであるかを確認することができます。次の例では、コンピュータに1つの回復パーティションがあり、ディスク上の450MBの領域を占めています。
それでは、Server 2022で回復パーティションを削除する方法を見てみましょう。
ステップ 1. 検索ボックスに「diskpart」と入力し、最も一致する検索結果から「diskpart」を右クリックし、diskpartを管理者として実行します。
ステップ 2. 「list disk」と入力すると、すべてのディスクが表示されます。
ステップ 3. 「select disk n」と入力します。「n」は回復パーティションがあるディスクのディスク番号です。「n」をターゲットディスク番号に置き換えることができます。
ステップ 4. 「list partition」と入力して、選択したディスクのすべてのパーティションが一覧表示されます。
ステップ 5. 「select partition x」と入力して回復パーティションを選択します。「x」は削除したい回復パーティションの番号です。
ステップ 6. 次に、「delete partition override」と入力して回復パーティションを削除します。
ステップ 7. それから、新しいパーティションのリストで、選択した回復パーティションが削除されたことがわかります。もしいくつかの回復パーティションを削除したいなら、示されているように操作を繰り返してください。
その後、Diskpartを閉じて、ディスクの管理を開いてください。回復パーティションはCドライブの後ろに隣接する未割り当て領域になっているため、今この領域を使用してCドライブを拡張できるようになります。
Diskpartは回復パーティションを削除できますが、明確な段階的な操作ガイドがないため、コンピュータ初心者やDiskpartに慣れていないユーザーにとっては、間違ったパーティションを削除してしまう可能性があります。また、この操作は元に戻すことができません。したがって、これは最良の選択肢ではない可能性があると思います。
Microsoftのヘルプドキュメントには、回復パーティションを削除する別の方法があります。それは、USBで回復ドライブを作成するときに、PCから回復パーティションを削除できます。次は、その手順を示します。
ステップ 1. PCにUSBメモリを接続します。そして、検索ボックスに「回復ドライブ」と入力し、「回復ドライブの作成」をクリックして開きます。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 準備したUSBメモリを選択し、「次へ」>「作成」をクリックして回復ドライブの作成を開始します。
手順 4. 少々お待ち下さい。操作が完了したら、左下隅「回復パーティションを削除します」オプションが表示されます。PCのディスク領域を解放したい場合、このオプションをクリックし、「削除」を選択します。これにより、Windows Server 2022の回復パーティションが削除されます。削除が完了したら、「完了」を選択します。
もし上記の2つの方法が面倒だと思うなら、この記事ではもう一つの簡単な方法を紹介します。では、読み続けてください。
AOMEI Partition Assistant Serverは強力で信頼性の高いWindows Serverパーティションマネージャーです。これにより、回復パーティションを削除し、ディスク領域を安全に解放できます。
以下は、AOMEI Partition Assistant Serverを利用し、数回クリックだけでWindows Server 2022の回復パーティションを無事削除する方法を紹介します。
ステップ 1. このソフトをダウンロードし、インストールし、開きます。メイン画面に、全てのディスクやパーティションの情報が表示されます。削除したいパーティションを選択し、右クリックして、「パーティションを削除」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで、必要に応じて、2つの削除方法から1つを選んでください。ここでは、「パーティションの高速削除」を選択するのをお勧めします。そして「はい」をクリックします。
パーティションの高速削除(データを消去せずにパーティションを削除します):このオプションを選択すると、削除されたデータは復旧/回復可能です。
パーティションを削除して、そのデータを消去します:このオプションを選択すると、AOMEI Partition Assistantはパーティションを削除するだけでなく、その上のデータもすべて完全消去します。削除されたデータは、如何なるデータ復旧ツールにより回復できません。
ステップ 3. 保留中の操作一覧でパーティション削除操作をプレビューすることができます。問題がなければ、「適用」をクリックします。
ただ数秒で、回復パーティションが削除されました。
以上の3つの方法ではWindows Server 2022の回復パーティションを簡単に削除できますが、普通のユーザーにとって、回復パーティションはパソコンに何らかの不具合があるときに非常に役立ちます。また、回復パーティションを削除することによって作成された未割り当て領域が、ストレージの少ないCドライブのすぐ後ろにない場合、Cドライブの拡張に使うこともできません。
ディスクの他のパーティションに十分な空き領域を持っている場合、回復パーティションを保持できる方がいいです。AOMEI Partition Assistant ServerがCドライブを拡張する役立つ他の方法があります。別のドライブに多くの空き容量がある場合、この強力なツールの「空き領域を割り当てる」機能を使用すると、何も削除せずに別のドライブの空き容量をCドライブに共有できます。すべてのデータは安全です。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動します。多くの空き容量がある別のドライブのパーティションを右クリックして「空き領域を割り当てる」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで、Cドライブに割り当てる予定の空き容量の値を入力し、ドロップダウンメニューからC:パーティションを選択します。そして「はい」をクリックします。
ステップ 3. メインインターフェイスに戻ると、保留中の操作一覧でC:パーティションが使用可能なディスク領域を拡張したことがわかります。次に、「適用」をクリックして、保留中の操作をコミットします。
そうすれば、Cドライブの容量が増えます。ディスクに未割り当て領域があるが、Cドライブに隣接していない場合は、「パーティションを結合」機能を使用してCドライブに結合できます。
回復パーティションを手放したくないが、現在のディスクの容量がそれを保持できない場合、回復パーティションを別の場所に移動してはどうでしょうか?AOMEI Partition Assistantは、選択されたパーティションを新しい場所にクローンすることができます。回復パーティションを安全にクローンした後、コンピュータ上でそれを削除して、何も失うことなく、より多くのスペースを解放することができます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、メイン画面でクローンしたいパーティションを右クリックし、「パーティションをクローン」を選択します。または、右側の「パーティションをクローン」をクリックします。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで、ニーズと状況に応じて、適切なクローン作成方法を選択します。
「パーティションの高速クローン」:パーティションの使用済み領域だけをコピーし、コピー中にクローン先のパーティションのサイズを変更することができます。(お勧めの方法)
「セクタ単位のクローン」:それが使用されているかどうかにかかわらず、パーティション全体をコピーします。これはかなり長い時間がかかります。
ステップ 3. 移動したい回復パーティションを選択して「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 次のウィンドウで、リストからソースパーティションを選択します。そして「次へ」をクリックします(ヒント:回復パーティションをSSDにクローンする場合、「SSDの性能を最適化」オプションにチェックを入れてください)。
ステップ 5. ここで、ターゲットパーティションのサイズを調整することができます。
ステップ 6. メイン画面に戻って、ツールバーの「適用」をクリックして保留中の操作を送信します。
クローン作成後、元のディスクの回復パーティションを削除できます。AOMEI Partition Assistantは、Windows Serverでのディスクのクローンもサポートしています。
ここまで、回復パーティションとは何か、パソコンのハードディスクの空き容量を増やすためにWindows Server 2022で回復パーティションを削除できるかについて紹介しました。この記事では、Diskpartで回復パーティションを削除、回復ドライブの作成中に回復パーティションを削除、サードパーティ製のパーティション管理ツールで回復パーティションを削除する三つの方法を紹介しました。その他、回復パーティションを削除せずにCドライブを拡張したり、回復パーティションを別の場所に移動して削除したりする方法も紹介します。
もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、support@aomeitech.comまでご連絡ください。よろしくお願いします。