パソコンがつかないときの最終手段|修理業者に依頼する前にできる6つの対策

パソコンが起動しない原因を自力で解決!この記事は、修理に出す前に試せる6つの対策をわかりやすく解説します。わかりやすい言葉で説明しますので、是非ともチェックしてみてください。

投稿者 @カオル 2024年12月17日 @カオル 最後の更新 2024年11月05日

この記事では、PCが起動しない時の最終手段や、修理業者に頼む前に自分で試せる方法について詳しく説明します。この情報を参考にすることで、修理業者に頼む前にできることを把握し、無駄な費用を避けることができます。

パソコンがつかない時の6つの対処法

それでは、簡単な対処法から説明します。

◉対処法1. ケーブルを確認し、再度接続してみる

パソコンが起動しないときは、まず電源ケーブルアダプターの接続を確認することが大切です。特にデスクトップパソコンでは、電源ケーブルがしっかりと接続されていないと、全く動かないことがあります。

ノートパソコンの場合も、アダプターが壊れているかもしれません。別のアダプターで充電できるか試してみてください。

◉対処法2. バッテリーを取り外して電源ボタンを押す(ノートパソコンの場合)

ノートパソコンのバッテリーが原因で起動しない場合、バッテリーを外してから電源ボタンを15秒以上押し続けて、電力を完全に放電させると良いです。その後、バッテリーを戻して再起動を試みてください。

ノートパソコンのバッテリーを外しても、電源が接続されていれば通常通り使えます。

◉対処法3. 周辺機器を取り外す

周辺機器、例えばUSBデバイスや外部ディスプレイが原因でパソコンが起動しないことがあります。すべての周辺機器1つずつを外して、パソコン本体だけで再起動を試みてください。

故障したデバイスを特定したら、それを正常なデバイスと交換するか、ドライバーを製造元が推奨する最新バージョンに更新することができます。

ドライバーを更新する手順:

ステップ 1. 検索バーに「デバイスマネージャー」と入力して開きます。

ステップ 2. 「ディスクドライブ」に移動し、対象のデバイスドライバーを右クリックし、メニューから「ドライバー ソフトウェアの更新」をクリックします。

◉対処法4. CMOSバッテリーをリセットする(デスクトップパソコン)

デスクトップパソコンを長く使っていると、CMOSバッテリーが原因で起動しないことがあります。CMOSバッテリーを外してリセットすると、BIOSの設定が初期化されて、起動できるようになることがあります。

ステップ 1. システムの電源を切り、電源ケーブルが外れていることを確認します。

ステップ 2. マザーボード上のCMOSバッテリー(小さな円形のセル)を見つけます。

ステップ 3. CMOSバッテリーを取り出し、電源ボタンを数秒間押し続けて、残留電荷を解放します。15~20分待ってから再度挿入します。

ステップ 4. 再びPCにログインし、新しいBIOSパスワードを設定してください。

注意:CMOSバッテリーを外すには技術的な知識が必要です。自信がない場合は、無理をせずに修理業者に相談してください。

◉対処法5. セーフモードでの起動を試みる

パソコンが全く動かないわけではなく、OSが立ち上がらないときは、セーフモードを試すことができます。セーフモードで起動できれば、ソフトウェアやドライバーに問題があるかもしれません。

ステップ 1. 電源ボタンを10秒間押し続けて、PCの電源を強制的に切ります。

ステップ 2. この操作を2回繰り返します(電源を入れ、Windowsのロゴが見えるまで待ち、再度電源ボタンを押し続けてシャットダウンします)。これでWindows回復環境に入ります。または、PCが起動する前にF11キーを何度も押すことで回復環境に入ることも可能です。この方法はPCのメーカーやモデルによって異なるため、マニュアルを確認するか、試してみてください。

事前に作成したWindowsインストールメディア(USBメモリやDVD)からコンピュータを起動し、「コンピュータを修復する」オプションを選ぶことでアクセスできます。

ステップ 3. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」→「セーフモードを有効にする」の順にクリックすると、セーフモードが起動します。

セーフモードで起動したら、不要なソフトや最近インストールしたドライバーを削除してみてください。

ドライバーをアンインストールする手順:

ステップ 1. 検索バーに「デバイスマネージャー」と入力して開きます。

ステップ 2. 「ディスクドライブ」に移動し、対象のデバイスドライバーを右クリックし、メニューから「デバイスのアンインストール」をクリックします。

或いは、「詳細オプション」に戻り、Windowsの内蔵ツール「スタートアップ修復」や「システムの復元」も試す価値があります。

また、システムファイルチェッカーでシステムファイルを確認します。

システムファイルの確認方法:

ステップ 1. 「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」でシステムファイルを確認できます。

ステップ 2. 「sfc /scannow」コマンドを入力します。

◉対処法6. 専門のブート修復ツールを試みる

ブート構成データに問題があると、Windowsが正常に起動しないことがあります。Windowsの内蔵ツールで修復が難しいと感じる方には、AOMEI Partition Assistantなどのサードパーティ製ツールの使用をお勧めします。

ブート修復機能の利用シーン
システムが起動しない場合:ブート構成データファイルが見つかりません」や「ブート構成データファイルが破損しています」といったエラーが表示される
アップデート後の起動トラブル:システムの更新やアップグレード後にブート構成が壊れる
マルチOS環境での競合:複数のオペレーティングシステムがある場合、ブート構成ファイルが競合することがある
ブートセクタの損傷:ウイルスやその他の要因でブートセクタが損傷することがある
無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
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AOMEI Partition Assistantの「ブート修復」機能を使用する手順:

ステップ 1. 少なくとも8GBのUSBを用意します。別の動作しているPCにAOMEI Partition Assistantををインストールして起動します。メイン画面で「復元」タブを選択し、「ブート修復」をクリックします。

ステップ 2. ポップアップウィンドウで「ブータブルディスクを作成」をクリックしてブート修復ディスクを作成します。

ステップ 3. 起動できないPCを作成したブート修復ディスク(USB)で起動します。ブート修復ツールが自動的にロードされ、スキャンが始まり、修復可能なブートエントリが表示されます。

「詳細オプション」をクリックして、修復されたブートエントリを保存する場所を選択します。
現在のディスクに修復:システムは現在のディスクから起動し、ブートファイルが完全で正常に動作するように修復します。(デフォルト)
別のディスクに修復:この操作は、システムが選択したディスクから起動できるように、システムブートエントリーを修復または新規作成します。

ステップ 4. 修復したいエントリを選んで「修復」をクリックし、ブート修復を開始します。修復が完了するまで待ちます。修復が成功した場合、「修復に成功しました」という結果が表示されます。

PCがつかない主な原因

PCが起動しない主な原因は次の通りです:

電源の問題:電源ケーブルが外れているか、電源タップやコンセントに不具合があります。また、内部の電源ユニットが故障していることもあります。

内部ハードウェアの故障:マザーボード、CPU、メモリに問題がある場合や、グラフィックカードやストレージの接続が緩んでいることがあります。

電源スイッチの不具合:電源ボタンが壊れている可能性があります。

BIOSやUEFIの設定の問題:オーバークロックなどが原因でBIOSの設定が不安定になることがあります。

オペレーティングシステムの損傷:システムファイルが壊れると、PCが起動しなくなることがあります。

ブート構成データやブートセクタの問題:BCDが壊れたり、設定ミスがあると、システムが正常に起動できません。ブートセクタが壊れると、パソコンも正しく起動しなくなります。

修理業者に依頼する前に確認すること

パソコンが起動しないときは、修理業者に頼むのが普通です。しかし、以下の点もチェックしておきましょう。

保証の有無:パソコンを買った時期によっては、メーカーの保証が使えることがあります。保証期間内なら、無料で修理できる可能性があります。

修理費用の見積もり:業者によって料金が大きく異なることがあるので、事前にいくつかの見積もりを取り、コストを比較することをおすすめします。購入から6年から7年以上が経っている場合、寿命による故障の可能性があるため、買い替えを考える必要があります。

まとめ

パソコンが動かないときは、落ち着いて今回の方法を試してみてください。どれも効果がない場合は、修理の専門家に頼んでみましょう。この記事の内容が少しでも役に立てれば嬉しいです。