CドライブからDドライブに移動して良いモノ駄目なモノはこれだ!詳しく解説
Cドライブがいっぱいで困っている方必見!この記事では、Dドライブに移動しても安全なファイルの種類と、その理由を分かりやすく紹介します。大切なデータを保護しながら、ディスクスペースを最大限に活用するためのヒントを手に入れましょう。
Cドライブが容量不足になったら?
Cドライブが一杯になると、新しいファイルを保存できなくなり、システムの動作が遅くなり、アプリが不安定になり、アップデートもできなくなります。
パソコンのCドライブが真っ赤になり、「警告:Cドライブが容量不足」と表示されるケース:
Cドライブが容量不足になる原因は?
Cドライブの容量が不足する原因はいくつかあります:ファイルシステムの損傷、ウイルス、ファイルの増加、休止状態、隠れたファイル、一時ファイルやキャッシュファイルなどです。
そのためCドライブのモノをDドライブへの移動を検討したいユーザーがいます。
しかし、Cドライブにはシステムの主要なファイルなど、重要なモノがあるため、それらを無作為に移動すると、移動するとOSに不具合を起こす可能性があります。
どんなファイルが移動していいのか?知っておくことが重要です。次のコンテンツでは、CドライブからDドライブに移動しても問題ないファイルを詳しく解説します。
Cドライブの中に何があるのか?
Cドライブ(通常は「C:\」)には、以下のような主要なフォルダーやファイルが含まれています:
Windowsフォルダー:Windowsオペレーティングシステムの主要なファイルやサブフォルダー(例:システムファイル、ドライバー、設定ファイルなど)が含まれています。システムの動作に必要な重要なファイルです。
Program Filesフォルダー:インストールされたアプリケーションやソフトウェアのファイルが格納されています。64ビットのアプリケーションが主にここに保存されます。
Program Files (x86)フォルダー:32ビットのアプリケーションがここにインストールされます。64ビット版のWindowsでは、32ビットアプリケーションはこのフォルダーに保存されます。
ドキュメント、画像、音楽、ビデオなどのフォルダー:各ユーザーのプロファイルフォルダーが含まれています。ユーザーのデスクトップ、ドキュメント、ダウンロード、音楽、画像などの個人データがここに保存されています。
ProgramDataフォルダー:システム全体で使用されるアプリケーションの設定ファイルやデータが保存されているフォルダーです。アプリケーションの設定やキャッシュデータが含まれることがあります。
Tempフォルダー:一時ファイルやキャッシュファイルが保存されます。これらはアプリケーションやシステムによって一時的に使用され、通常は削除しても問題ありません。
System Volume Informationフォルダー:システムの復元ポイントやNTFSボリュームのメタデータが含まれています。このフォルダーは通常、ユーザーによってアクセスすることはありません。
ドライブルート直下のファイル:ドライブルート直下に配置される特定のファイル(例:boot.ini、pagefile.sys、hiberfil.sysなど)が含まれます。これらはシステムのブートや仮想メモリ、休止状態に関連するファイルです。
※注意:
隠しファイルやシステムファイル:一部のファイルやフォルダーは隠し設定やシステムファイルとしてマークされているため、デフォルトでは表示されないことがあります。これらはシステムの重要なファイルであり、削除や変更を行うとシステムに深刻な影響を与える可能性があります。
Cドライブの中移動していいものは?
ここのコンテンツでは、移動していいものを説明します。
個人のデータファイル:ドキュメント、画像、音楽、ビデオなどの個人データは、Dドライブに移動しても問題ありません。これらのファイルは一般的にアプリケーションに依存していないため、移動しても問題ないことが多いです。
バックアップファイル:バックアップやアーカイブファイルも、Dドライブに移動しても大丈夫です。これらのファイルは、Cドライブの容量を節約するために移動するのに適しています。
一時ファイル:一時的に使用されるファイルやキャッシュは、Dドライブに移動しても支障がないことがあります。ただし、アプリケーションの設定によっては、動作に影響が出ることもあるので注意が必要です。
ここのファイルはコピー&ペーストで移動してもOKです。操作手順を簡単に紹介します。
ステップ 1. 「Windows」キーとEキーを同時に押し、Windowsエクスプローラーを開きます。
ステップ 2. 画面左側から「PC」の「ピクチャ」フォルダーをクリックします。
ステップ 3. 「ピクチャ」が表示されます。Dドライブに移動したいデータ(この例では「サンプル」フォルダー)を右クリックし、右クリックメニューから「コピー」(または「切り取り」)をクリックします。
ステップ 4. もう一度「Windows」キーとEキーを同時に押し、新規のエクスプローラーを開きます。
ステップ 5. 画面左側から「PC」をクリックし、「デバイスとドライブ」欄から「Data(D:)」をダブルクリックします。
ステップ 6. Dドライブ「Data(D:)」が表示されます。何も表示されていない場所を右クリックし、右クリックメニューから「貼り付け」をクリックします。コピーされた後、Cドライブの「ピクチャ」フォルダーから、「サンプル」フォルダーを右クリックし、右クリックメニューから「削除」をクリックします。
Cドライブの中移動しない方が良いものは?
ここのコンテンツでは、移動しない方が良いものを説明します。
オペレーティングシステムのファイル:Windowsや他のオペレーティングシステムの重要なシステムファイルやフォルダー(例:Windowsフォルダー)は、Cドライブに残しておく必要があります。これらのファイルは、システムの動作に不可欠です。
プログラムやアプリケーションのインストール先:プログラムやアプリケーションがインストールされているフォルダーは、CドライブからDドライブに移動すると、アプリケーションが正しく動作しなくなる可能性があります。アプリケーションの設定やパスが変更されるためです。
ユーザープロファイルの設定ファイル:一部のアプリケーションやシステム設定は、ユーザープロファイルに依存しています。これらの設定ファイルは、移動するとアプリケーションの動作に支障をきたすことがあります。
※注意:
ショートカットやリンク:CドライブからDドライブにファイルを移動すると、元の位置に依存しているショートカットやリンクが無効になる可能性があります。これにより、アプリケーションやファイルへのアクセスが困難になることがあります。
プログラムやアプリケーションのインストール先を移動する方法
前述べた通り、プログラムやアプリケーションのインストール先を移動する(コピー&ペースト)と、アプリケーションが正しく動作しなくなる可能性があります。しかし、専門のアプリ移動ソフトを使えば、問題なく移動します。
AOMEI Partition Assistantは汎用性が高いサードパーティ製データ移動ソフトです。このソフトを使えば、Windows 11、10、8、7で文書や写真、音楽、動画などのファイル、「ドキュメント」や「ダウンロード」、「OneDrive」などのフォルダーだけでなく、プログラムやアプリケーションを1つのドライブから別のドライブに移動することが可能です。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「空間を解放」⇒「アプリ引っ越し」をクリックします。
ステップ 2. 「アプリを移動」と「フォルダーを移動」2つのオプションがあります。ここでは「アプリを移動」を選択します。
ステップ 3. すべてのパーティションが表示されます。パーティションごとに移行可能なインストール済みアプリの数や容量なども表示されます。どのパーティション上のアプリを移行したいか?そのパーティションを選択して「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 選択したパーティション上のすべての移行可能なアプリが表示されるので、移動したいアプリと移動先を選択して「移行」をクリックします。
ステップ 5. 移行中に実行中のアプリを強制終了するという警告メッセージが表示されます。問題なければ「はい」をクリックして操作を実行します。
これで問題なく移動完了しました。
まとめ
今回は、Cドライブがいっぱいの問題を解決するために、Cドライブの中身や、移動して良いモノと駄目なモノを紹介しました。OSに不具合を起こすリスクを回避しながら、Dドライブへの移動を試してみましょう。コピー&ペーストが面倒だと思うユーザー、或いはプログラムを移動したいユーザーには、AOMEI Partition Assistantをおすすめします。
AOMEI Partition Assistantはプログラムの移動だけでなく、さらに、他の便利な機能も備えています。例えば、データの損失なしでMBR/GPTへの変換、ディスククローンの作成、SSDへのOS移行、空き領域の割り当て、重複ファイルの検索&削除など、強力な機能がたくさん備えています。Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することができます。