[簡単]BitLockerがない場合外付けHDDを暗号化する

Windows HomeエディションでBitLockerがない、或いはBitLockerが面倒だと思って使いたくない場合、ハードディスクを暗号化する方法をを説明します。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2024年06月20日

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前書き

今日のデジタル時代において、データの保護は最重要課題です。便利なストレージ・ソリューションとしてUSBドライブや外付けハードディスクが普及し、強固なセキュリティ対策の必要性がこれまで以上に高まっています。外付けハードディスクをパスワードで保護する場合、ほとんどの人はWindowsコンピュータのBitLockerユーティリティを推奨するでしょう。

助けて

しかし、WindowsでのBitLockerの使用はやや複雑で、いくつかの制限があります。なお、一部のWindowsエディションでBitLockerが使えません。そのため、BitLockerを使わずに外付けハードディスクドライブを暗号化する方法を尋ねる人が非常に多いのです。

BitLockerとは

BitLocker(ビットロッカー)とは、Windowsに標準機能として搭載されている暗号化機能です。セキュリティを確保するために暗号化を行い、メディアが紛失や盗難などのアクシデントに遭遇しても、保存されていたデータが第三者に漏れる可能性を低く抑えることができます。設定時には、暗号化するドライブの解除パスワードを設定します。Windows管理者アカウント以外でサインインした場合、PCや各ドライブにアクセスするためには、毎回解除パスワードを入力する必要があります。この解除パスワードの入力作業が面倒だという声も多く聞かれます。また、解除パスワードを忘れてしまうことも少なくありません。

解除パスワードを忘れた場合に必要なのがBitLockerの「回復キー」です。BitLocker回復キーは、暗号化を設定した際に同時に発行される48桁の数字です。解除パスワードを忘れた場合、回復キーを使用して無効化することができます。

BitLockerを有効にするためには、PC上のハードディスクを少なくとも2つのパーティションに分割する必要があります。具体的には、ブートドライブとシステムドライブの2つのパーティションが必要です。ブートドライブにはオペレーティングシステムとそのサポートファイルが含まれ、システムドライブにはWindowsをロードするために必要なファイルが含まれます。

BitLocker

BitLockerの制限

BitLockerは内蔵ドライブと外付けドライブの両方でデータのセキュリティを確保しますが、多くのユーザが暗号化体験の妨げとなるいくつかの制限を感じています。ここでは、悩ませるかもしれない主な要因を挙げます:

特定のWindowsエディションでアクセス可能

外付けハードディスク用のBitLocker暗号化は、Windows Vista、Windows 7 UltimateおよびEnterpriseエディション、Windows 8/8.1/10/11 ProおよびEnterpriseエディション、Windows 10/11のEducationエディション、Windows Server 2008およびそれ以降のバージョンなど、特定のWindowsエディションでのみ利用可能です。Windows 10/11 Homeエディションでは利用できません。

複雑なパスワードが必要

外付けハードドライブにBitLockerを設定する際には、大文字と小文字、数字、スペース、記号を組み合わせたパスワードを採用することをお勧めしますが、このようなパスワードは思い出すのが難しいかもしれません。長時間そのドライブを使わない場合、パスワードを忘れることがよくあります。

暗号化のプロセスに時間がかかる

BitLockerを使用してディスクの使用領域を暗号化するにはかなりの時間がかかります。BitLocker暗号化プロセスが途中で停止することもあります。

一度ロックされると使用できない

BitLockerを使用して外付けハードディスクの暗号化に成功した場合、元のコンピュータに接続すると自動的にロックが解除されます。ただし、別のWindowsコンピュータに接続するとロックされ、外付けハードディスクにアクセスしたりデータを保存したりすることができなくなります。

BitLocker回復キーが求められ続ける場合がある

BitLockerが頻繁に回復キーを要求する場合があります。この問題の再発には、いくつかの要素が関与している可能性があります。マルウェアの攻撃、起動/BIOSの設定の変更、TPM(Trusted Platform Module)およびROMファームウェアの更新、問題のあるアップデートのインストールなどが一般的な原因になります。BitLocker回復キーがわからない場合もあります。

一部のコンピュータ上のBitLockerがよく問題が出る

例えば、Windows 10がインストールされUEFI BIOSモードに設定されたDellシステムでは、システムの再起動時にBitLockerがオンにならない、または回復キーが要求されるという問題が発生する場合があります。これは、システムがバージョン1.2からバージョン2.0のTPMファームウェアフラッシュをサポートできない場合にも発生することがあります。

BitLockerを使わずに外付けHDDを暗号化する方法

BitLockerが面倒だと思って使いたくない、或いはWindows Homeエディションを使っているからWindowsでのBitLockerは利用できない場合、AOMEI Partition Assistantという強力なサードパーティツールをおすすめします。このソフトウェアは、BitLockerなしで外付けハードドライブをパスワードで保護できます。

AOMEI Partition Assistantは、Windowsコンピュータ上で外付けハードドライブやUSBドライブを暗号化し、機密データの安全性を確保します。ユーザーは暗号化プロセスを素早くナビゲートし、わずか数分で完了させることができます。この迅速な暗号化プロセスにより、ダウンタイムを最小限に抑え、ユーザーは遅延や複雑化することなく、迅速にデータを保護することができます。

このソフトウェアの利点は、幅広いWindowsエディションとバージョンとの互換性です。Windows 10 Home、Pro、Enterprise、あるいはWindows 7やWindows 8のような古いバージョンなど、使用しているWindowsのエディションに関係なく、一貫したパフォーマンスと信頼性の高い暗号化機能を保証します。パスワードの変更も簡単にできます。

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Windows HomeエディションでHDDを暗号化する手順

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

BitLockerを選択

ステップ 2. すべてのドライブが表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします。

ヒント:現在、NTFSパーティションの暗号化のみがサポートされています。その他のファイルシステム(FATやFAT32など)でフォーマットされたパーティションを暗号化することができません。データを失わずにNTFSとFAT32の間で変換する方法は「外付けHDDをNTFSからFAT32に変換する方法」記事を参考にしてください。

有効化

ステップ 3. ドライブを暗号化するためのパスワード(パスワードは8~256文字の数字、文字、記号で構成する必要があります)を設定・入力してから確認し、「次へ」をクリックします。新しいドライブの場合は、「使用済みの領域のみ暗号化」のチェックを入れてください。

パスワード入力

ステップ 4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。回復キーを暗号化されたドライブと同じ場所に保存することは避けてください。例えば、D:ドライブを暗号化し、回復キーをD:ドライブ自体に保存することは実行不可能です。

回復キーをバックアップ

ステップ 5. そして、「次へ」ボタンをクリックして暗号化プロセスを開始します。

ステップ 6. ドライブの暗号化には時間がかかる場合があります。プロセスが完了するまで、ソフトウェアを終了したり、ドライブを取り外したり、電源を切ったりしないでください。暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

完了

おまけ:BitLockerを無効化する手順

ステップ 1. 画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

BitLocker

ステップ 2. すべてのドライブが表示されたら、復号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを無効化」オプションをクリックしてください。

BitLockerを無効化

ステップ 3. ドライブを復号化するには、「パスワードでドライブを復号化」「回復キーでドライブを復号化」2つの方法が利用可能です。必要に応じて1つの方法を選択します。ここは例として「パスワードでドライブを復号化」を選択します。正しいパスワードを入力して「復号化」ボタンをクリックします。

選択

ステップ 4. その後、復号化プロセスが開始され、ドライブの復号化には時間がかかる場合があります。復号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックしてください。これで、ドライブ上のBitLockerは解除されます。

解除

まとめ

一般的に、BitLockerは安全な暗号化方法と考えられています。しかし、複雑なパスワードが必要だから少し面倒だと思っている、回復キーがわからない、或いはBitLockerをサポートしていないコンピュータを使っている場合、専門的なサードパーティツールAOMEI Partition Assistantを使用することをおすすめします。それに、AOMEI Partition Assistantは、ディスクパーティション、データ復元、アプリの移動などのような、より高度な機能を持っています。是非ともお試し下さい。Windows Serverを使用している場合は、AOMEI Partition Assistant Serverエディションを試すことができます。

よくある質問

Q:外付けハードドライブが暗号化されているかどうかを知るにはどうすればいいですか?

A:「ディスクの管理」で確認できます。暗号化されている場合は「BitLockerで暗号化済み」と表示されます。暗号化されていない場合は暗号化の表示はありません。

Q:デバイスの暗号化は必要ですか?

A:暗号化は、紛失や盗難の際にデバイス上のデータを保護します。フルディスク暗号化がなければ、コンピュータ内のデータドライブが取り外された場合、データは簡単に読み取られ、アクセスすることができます。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。