外付けHDDをWindowsのPCで使用しようとした際に「アクセスが拒否されました」とエラーが表示され、使用ができない状態になった時には慌ててしまうかもしれません。外付けHDDのファイルを開こうとした場合に「アクセスが拒否されました」と表示される現象はWindowsのPCもしくは外付けHDDに異常が生じているサインとなります。ここでは、外付けHDDにアクセスできないか、「アクセスが拒否されました」とエラーメッセージが表示される原因(HDDの接続に問題がある・システムトラブル・アクセス権周りに問題がある...)とともに対処法も紹介していきます。
外付けHDDへのアクセスが拒否されます。
タイトル通り、いつも使っている外付けHDDへのアクセスが拒否されます。古いPCと作業用の新しいPCを2台使っていて、それらに交互に差し替えて作業しているのですが、プロパティ>セキュリティ>と進んでアクセス権を変更してアクセス許可を毎度得る必要があり億劫です。去年の中頃から使っているのですが、最近になっていきなりこの現象が起こるようになりました。この工程を省略できないでしょうか。また、ほかにもUSBを使っていますがそのUSBではこんなトラブルは起こりません。何が原因でしょうか…。
- Yahoo!知恵袋
外付けHDDで「アクセスが拒否されました」と表示され、アクセスできません。
Vista Homepremium SP2です。バックアップソフトを使ってMyDocumentなどの内容をFドライブ(外付けHDD)にバックアップしているのですが、その過程でFドライブを開こうとすると、「F:¥にアクセスできません。アクセスが拒否されました」となってしまいます。ちなみに、エクスプローラーでは、「ローカルディスク(F:)」というアイコンは見えています。とても困っています。どなたか解決策をご存知の方、教えていただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
- Microsoft コミュニティ
外付けHDD(または外付けハードディスク)とは、文字どおりパソコンに内蔵しているHDDではなく、パソコンの外に設置し、USBケーブルなどで接続して使用するHDDのことです。パソコンに内蔵されているHDDの容量が足りなくなってきたとき、使える容量をすぐに増やせるといったメリットがあります。
最近では、テレビのUSBコネクターに接続し、番組録画用に使える外付けHDDも注目されています。また、外付けハードディスクは容量を増やすためだけでなく、データを別の場所に移して保管しておける、データバックアップとしても利用できます。
Windows7/8/10/11のPCで、外付けHDDにアクセスしようとした際に「場所が利用できません。アクセスが拒否されました」や「アクセスできません」というエラーが発生することがあります。このエラーが発生するとドライブを開くことができず、データを見れない状態になってしまいます。また、最悪の場合、重要なデータを失う恐れがあります。
今回は、Windows10で外付けHDDにアクセスできない原因、「アクセスが拒否されました」のエラーが表示される時の対処法について徹底解説します。
外付けHDDに急にアクセスできなくなった場合、複数の原因が発生している可能性が高く、判別がつかない状態で対応すると状態が悪化する恐れがあります。
上記の原因ごとの対処方法を紹介していくので、順番にドライブに正常にアクセスできるようにならないか試してください。
PCと外付けHDDを接続しているケーブルが接触不良を起こしているなどの原因で「アクセスが拒否されました」エラーが発生する場合は、ケーブルを抜き差ししてアクセス可能になるかどうか確認しましょう。
パソコンに接続している外付けHDDを一度取り外して、再度接続するために、PCに繋げているUSBケーブルやコネクタを抜いて、再度、接続し直します。反応がなければ、別のUSBポートへ接続してみて反応があるかどうか確かめてみましょう。
USBハブを使用していた場合は、USBハブの使用を止め、外付けHDDをPCのUSBポートに直接接続してください。また、予備のケーブルをお持ちの方はケーブルを交換する・変える方法もあります。
外付けHDDが特定のユーザーのみが使えるように設定されている・所有者では無い・アクセス権が無い場合にも「アクセスが拒否されました」エラーが表示される事があります。「プロパティ」から所有者・アクセス許可を簡単に確認することができます。
サインインしているアカウントに外付けHDDの所有権を再設定する手順は次の通りです。
手順 1. 「Windowsマーク」を右クリックして「エクスプローラー」を開きます。
手順 2. 左ペインから「PC」をクリックし、「デバイスとドライブ」で「アクセスが拒否されるドライブ」を選択・右クリックして「プロパティ」をクリックします。
手順 3. 「セキュリティ」タブを開き、「詳細設定」をクリックします。
手順 4. 「所有者」欄の右側にある「変更」をクリックし、「選択するオブジェクト名を入力してください」という欄に「サインインしているユーザー名」もしくは「Administrators」と入力して「名前の確認」をクリックします。
手順 5. 「OK」をクリックしてセキュリティの詳細設定に戻ります。「サブコンテナーとアブジェクトの所有権を置き換える」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
手順 6. 「…フルコントロールで利用きるようにしますか?」と表示されたら「はい」をクリックします。続いて「このオプジェクトの所有を取得した場合~アクセス許可の表示または変更を実行できます。」と表示されたら「OK」をクリックします。
🌝【補足】外付けHDD内の特定のフォルダへのアクセスが拒否される場合にも、該当フォルダのセキュリティ設定で【所有者の変更】を使いアクセスを回復できる場合があります。
稀な事象ではあるものの、操作ミスや論理的な不具合が発生したことによって「アクセスが拒否されました」と表示される・外付けHDDにアクセスするための権限・許可を失ってしまっていることもありえます。その際には手動で外付けHDDのアクセス権限を設定することで正常にアクセスできるようになる可能性があります。
手順 1. 「Windowsマーク」を右クリックして「エクスプローラー」を開きます。
手順 2. 左ペインから「PC」をクリックし、「デバイスとドライブ」で「アクセスが拒否されるドライブ」を選択・右クリックして「プロパティ」をクリックします。
手順 3. 「セキュリティ」タブを開き、「詳細設定」をクリックします。
手順 4. 「アクセス許可の変更」→「追加」→「プリンシパルの選択」の順にクリックします。
手順 5. 「サインインしているユーザー名」を入力して「名前の確認」→「OK」の順にクリックします。
手順 6. 「適用先」で「このフォルダー、サブフォルダーおよびファイル」が選択されていることを確認します。
手順 7. 「フルコントロール」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
この操作でアクセス権を手に入れることで、HDDにアクセスできるようになります。
他に接続しているドライブのドライブレターと重複しているために「アクセスが拒否されました」エラーが起きることもあります。この場合は外付けHDDのドライブレターを変更してみましょう。
手順 1. 「Windowsキー+Xキー」でアドバンスドメニューを開き、「ディスクの管理」をクリックします。
手順 2. ドライブの一覧が表示されるので、エラーが起きる外付けHDDを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」をクリックします。
手順 3. 「ドライブ文字とパスの変更」ウィンドウが表示されるので、ドライブを選択して「変更」をクリックします。
手順 4. 「次のドライブ文字を割り当てる」のボタンをクリックしてからプルダウンメニューをクリックして、使用していないドライブレターを選択してから「OK」をクリックします。
手順 5. 「ドライブ文字に依存する一部のプログラムが正しく動作しなくなる場合があります。続行しますか?」と警告メッセージが表示されますが「はい」をクリックすることでドライブレターが変更されます。
PCやHDDの中身を暗号化することでデータを保護するBitLocker機能を使っている場合にはBitLockerサービスが起動していない事が原因となり、「アクセスが拒否されました」エラーが出ることもあります。次の手順でBitLocker機能のスタートアップ設定を変更してエラーが解決しないか確認してください。
手順 1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択し、「services.msc」と入力して「OK」をクリックします。
手順 2. 「サービス」ウィンドウが表示されたら、「BitLocker Drive Encryption Service」をダブルクリックするか、右クリックして「プロパティ」を選択します。
手順 3. 「スタートアップの種類」を「自動」に変更します。「サービスの状態」が停止の場合は「開始」を、実行中の場合は「再開」をクリックします。
手順 4. 「OK」をクリックして設定を保存します。
以上でBitLockerのサービスが自動起動するよう設定しました。
ここまでの対処でエラーが解決しない場合は、不良セクタが原因でファイルシステムが破損して論理障害が起きていることが考えられます。論理障害を解消するためにチェックディスク(CHKDSK)を実行することができます。次の手順で、外付けHDDのファイルシステムを修復してみてください。
手順 1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を起動します。
手順 2. コマンド「chkdsk E:/f/r/x」と入力して「Enter」キーを押します。
👍【関連記事】Windows 10でHDDのエラーをチェック、修復する方法
チェックディスクで「アクセスが拒否されました」エラーを解決した場合は、物理障害に備えて外付けHDD復旧後にすぐデータのバックアップを取ることをおすすめします。
チェックディスクを実行してもエラーが解決しない場合、外付けHDD内のデータが不要で機器が動作可能な状態に戻れば良いと思う場合、外付けHDDを初期化・フォーマットする方法も選択肢の1つです。
外付けハードディスクをフォーマットするには、無料のディスクパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistant Standardを強く推奨します。このソフトは誰(パソコン初心者)でも簡単に使えるし、強力な機能がたくさんあります。内蔵ハードディスク/SSD、外付けHDDやポータブルSSD、SDカードなどをさまざまなファイルシステム(NTFS、exFAT、FAT32など)に素早くフォーマットできます。
今すぐこのフリーソフトを無料でダウンロード、次の手順に従って外付けHDDをフォーマットしましょう。
手順 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして実行します。メインインターフェイスで外付けHDDを右クリックして「パーティションをフォーマット」を選択します。
手順 2. ポップアップウィンドウで適切なファイルシステムを1つ選んで「はい」をクリックします(ここでNTFSを例として選択します)。※クラスタサイズをデフォルト値に設定できますが、他の値への変更もできます。必要に応じてパーティションラベルを編集します。
手順 3. メインインターフェイスに戻ります。操作を確認して問題がなければ「適用」→「続行」をクリックします。
🌝【補足】外付けHDDを右クリックしてポップアップメニューから「ディスクを初期化」 を選択することもできます。
フォーマット/初期化後、外付けハードディスクにアクセスできるか確認してください。
ドライブをフォーマットしても「アクセスが拒否されました」のエラーが出る場合は、外付けHDDの物理的な障害が疑われます。そのため、新しい外付けHDDを購入するか別の外付けHDDに交換することを検討してください。
👍【関連記事】Windows 10でデータを失うことなくHDDを交換する
「アクセスが拒否されました」エラーが表示され、外付けHDDが使えなくなった場合には慌ててしまうことも多いです。データを失いたくない方はまず、落ち着いて作業や操作を止め、強力な復旧ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」の「データ復元」機能を利用して、外付けHDDからデータを復旧します。
手順 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロード、インストール、起動します。上部のツールバーから「復元」タブ→プルダウンメニューから「データ復元」をクリックします。
手順 2. 外付けHDDを選択して「スキャン開始」をクリックします。
手順 3. スキャン後、復旧したいデータを選択して「復元」ボタンを押します。
手順 4. 復元したデータを保存するPC上のフォルダパスを選択します。
データ復元が始まり、復元が成功すると選択したパスに復元したデータが保存されます。
機器に軽度の論理障害のみが生じている場合にはこのデータ復旧ソフトを使うことで「アクセスが拒否されました」エラーが修復される・自分でデータを復旧することができることもあります。
外付けHDDやポータブルSSD、USBメモリなどの機器をWindowsのパソコンに接続し、ファイルを開くかデータにアクセスしようとした際に「アクセスが拒否されました」とエラーメッセージが表示されることがあります。「アクセスが拒否されました」と表示された際にはWindowsのPCもしくはPCに接続した外付けHDDやポータブルSSD、USBメモリ、SDカード、CFカードなどの外部機器に異常が生じているサインとなります。この記事では外付けHDDがアクセスできなくなった原因をはじめ、アクセスできないときの対処法を症状別にご紹介いたします。冷静に原因を見極め、適切な対処を行いましょう。
ご参考になれば、幸いです。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールは:support@aomeitech.com。ここまでありがとうございました。