【4つの方法】Windows11/10/8/7でUSBメモリをNTFSにフォーマットする
この記事では、NTFSとFAT32の違い、およびUSBフラッシュドライブをNTFSにフォーマットするメリット・デメリットを分析するだけでなく、Windows11、10、8、7でUSBメモリをNTFSでフォーマットするいくつかの異なる方法についても説明します。
USBをNTFSまたはFAT32にフォーマットする必要があるか?
NTFSとFAT32は、Windowsオペレーティングシステムで一般的に使用される2つのファイルシステムです。ただし、Windows11、10、8、7でUSBフラッシュドライブをフォーマットする場合、ユーザーがNTFSとFAT32のどちらを使用するかを決定するのは困難です。以下はNTFSとFAT32に関する知識です。
NTFS
NTFSは、Windows NTから採用されたファイルシステムで、現在主流のファイルシステムです。NTFSは、高度なデータ構造を利用して、信頼性、ディスクスペースの使用率および全体的なパフォーマンスを向上させます。1個ファイルの容量制限がなくて、対応デバイスの最大ストレージも16TBとなります。NTFSでフォーマットされている場合、4GB以上のファイルの保存と32GB以上のボリュームの作成は制限されないと言えます。
FAT32
かなり古い規格にも関わらず、現在最も一般的なファイルシステムです。一般的に言えば、USBフラッシュドライブの既定のファイルシステムはFAT32です。FAT32対応デバイスの最大ストレージは2TBで、1個ファイルの容量は最大4GBにしか対応できません。4GBを超えるファイルをFAT32ファイルシステムドライブにコピーまたは転送することはできません。
上記の違いと機能比較の図から見ると、NTFSとFAT32の間で最も顕著な違いは、ファイルサイズとパーティションサイズの制限です。
FAT32は、最大4GBの単一ファイルと最大2TBのボリュームのみをサポートします。したがって、4GBを超える単一のファイルをFAT32パーティションに保存することはできません。せいぜい2TBのハードドライブをFAT32にフォーマットできます。対照的に、NTFSは、最大256TBをサポートでき、そのファイルサイズは最大16EiBをサポートします。
したがって、ほとんどのユーザーにとって、特にUSBに大きなファイルを保存する必要がある場合は、USBフラッシュドライブをNTFSとしてフォーマットすることをお勧めします。
USBメモリをNTFSにフォーマットするメリットとデメリット
メリット:ファイルシステムがNTFSの場合、ファイルごとのサイズ制限がありません。ファイルのサイズに関係なく、USBメモリの容量が許す限り、保存できます。また、FAT32に比べてファイルシステムが強化され、ファイル検索が高速化され、ファイルの圧縮や暗号化に対応できます。
デメリット:NTFSの最大の欠点は、互換性です。データはWindows XP以降のオペレーティングシステムでのみ処理できます。Windows Me以前のWindows OSでは、データを読み込むことができません。Mac OSでは、データの読み込みは可能ですが、書き込みはできません。さまざまなOSを搭載したパソコンでUSBメモリーを使用する場合は、NTFSとしてフォーマットしないでください。
WindowsでUSBメモリをNTFSにフォーマットする4つの方法
Windows11、10、8、および7では、USBフラッシュドライブをNTFSファイルシステムにフォーマットするために、Windows内蔵のディスクの管理、ファイルエクスプローラー、DiskPartコマンド、パーティション管理ソフトなどの方法を使用できます。
方法1. ディスクの管理でUSBをNTFSにフォーマット
手順 1. デスクトップの「コンピューター」を右クリックして「管理」→「記憶域」→「ディスクの管理」を選択します。
手順 2. USBフラッシュドライブのパーティションを右クリックし、ドロップダウンメニューの「フォーマット」を選択します。
手順 3. 「ファイルシステム」ボックスで「NTFS」を選択し、「クイックフォーマットする」にチェックを入れます。
手順 4. 次の警告メッセージに注意してください。「OK」をクリックしてUSBフラッシュドライブのフォーマットを開始し、その後、終了するのを待ちます。
方法2. ファイルエクスプローラーでUSBをNTFSにフォーマット
手順 1. 「コンピューター」をダブルクリックして、ファイルエクスプローラを開きます。フォーマットが必要なUSBフラッシュドライブを右クリックし、「フォーマット」を選択します。
手順 2. ポップアップする小さなウィンドウで、「ファイルシステム」セクションの下のドロップダウンボックスから「NTFS」を選択して、「クイックフォーマット」にチェックを入れ、「開始」をクリックします。
手順 3. 「このボリュームをフォーマットするとボリューム上のすべてのデータが失われます...」という警告が提示されます。すべてのデータが失われないように、フォーマットを実行する前にバックアップされているかどうかを確認してください。そして、「OK」をクリックします。
手順 4. フォーマットが終了すると「OK」→「閉じる」をクリックします。
手順 5. フォーマットしたドライブの「プロパティ」をクリックし、そこから変換後のファイルシステムを確認できます。
方法3. DiskPartコマンドでUSBをNTFSにフォーマット
手順 1. 「Windows+R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。次に、「diskpart」と入力し、「OK」をクリックして、DiskPart.exeウィンドウを開きます。
手順 2. 次のコマンドを順番に入力し、各コマンドの後にEnterキーを押します。
list disk
select disk #(#はUSBドライブの番号です。)
list partition(選択したディスク上のすべてのパーティションがリストされます。)
select partition #(#はUSBドライブ上のパーティションの番号です。)
format fs=ntfs quick
exit
次の図を参照してください。
方法4. パーティション管理ソフトでUSBをNTFSにフォーマット
上記の3つのWindowsの組み込みフォーマットツールは、USBフラッシュドライブをNTFSファイルシステムにフォーマットするのに役立ちますが、データを損失する可能性があります。ただし、USBファイルシステムが破損している時、USBをNTFSにフォーマットできない場合があります。この場合、無料のパーティション管理ソフト-AOMEI Partition Assistant Standardをお勧めします。この無料のソフトウェアは、データを失うことなく、ファイルシステムが破損しているデバイスを強制的にNTFSにフォーマットすることができます。
さらに、Windowsの組み込みフォーマットツールと比較して、32GB以上のハードドライブをFAT32にフォーマットし、パーティションをExt4、Ext3、およびExt2 Linuxファイルシステムにフォーマットすることもできます。これで、無料のソフトウェアをダウンロードして、手順に従ってUSBフラッシュドライブをNTFSファイルシステムにフォーマットできます。
手順 1. AOMEI Partition Assistant Standardをダウンロードし、インストールして起動します。USBフラッシュドライブのパーティションを右クリックし、「パーティションをフォーマット」を選択します。
手順 2. 「ファイルシステム」ドロップダウンメニューで「NTFS」を選択し、「はい」をクリックします。
手順 3. 「適用」>「続行」をクリックし、保留中の操作を実行します。
USBフラッシュドライブをFAT32からNTFSにフォーマットする場合は、「NTFS to FAT32変換器」機能を試すこともできます。これは、データを失ったり、再フォーマットしたりすることなく、FTA32とNTFSの間でファイルシステムを直接変換できます。
追加:USBメモリをフォーマットできない場合の対処法
WindowsエクスプローラでUSBドライブをFAT32またはNTFSにフォーマットしようとすると、「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」というエラーに遭ったことがあるユーザーが多いかもしれません。このような場合、どうしたらいいですか?
ここでは、レジストリエディタを使用してUSBメモリをフォーマットする方法を示します。
手順 1. 「Win+R」を押し、「regedit」と入力し、「OK」をクリックしてレジストリエディタを開きます。
手順 2. 表示された「レジストリエディター」ウィンドウでComputer¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥StorageDevicePoliciesの順にクリックで左側のフォルダを展開します。
手順 3. 右端の画面にある 「WriteProtect」項目 をダブルクリックして 、値のデータを1から0に変更します。次に、「OK」をクリックします。
そのほうか、コマンドプロンプトを使ってUSBメモリを強制的にフォーマットできます。コマンドプロンプトを開き、diskpart > list disk > select disk 3 > clean(USBメモリー中のデータを全部削除) > create partition primary(新しいパーティションを作成) > format fs=ntfs quickのコマンドを入力します。
USBメモリーがフォーマットできない時、もっと対処法を見つけたい場合は、「【無料】USBメモリーがフォーマットできない時の対処法」という記事を参照してください。
まとめ
ここでは、FAT32とNTFSの違いとUSBフラッシュドライブをNTFSにフォーマットするメリット・デメリットについて説明するだけでなく、USBフラッシュドライブをNTFSファイルシステムにフォーマットする方法も紹介しています。
AOMEI Partition Assistant Standardには、フォーマットの機能に加えて、「パーティションのクローン」、「ディスクのクローン」、「パーティションの結合」などの機能が付属しています。そのほか、AOMEI Partition Assistant Professionalには、「パーティションの分割」、「MBRディスクとGPTディスクの間での変換」、「コマンドラインでの分割」などの高級の機能を備えています。この機能を使用したい場合は、Professional版にアップグレードしてください。
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