exFATからFAT32へ!Windows 7での変換方法を徹底解説

exFATからFAT32への変換が必要なとき、どうすれば良いか迷っていませんか?この記事では、Windows 7での変換手順を画像付きで詳しく解説しています。失敗する時の対処法もご紹介します。手軽にフォーマットを完了させ、目的のファイルシステムに変換しましょう。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2024年08月16日

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Windows 7でexFATをFAT3に変換する理由

Windows 7でexFATをFAT32に変換する前に、exFATとFAT32の定義とその違いについて理解しておくことが重要です。

FAT32とexFATは、Windowsがサポートする主要なファイルシステムです。

さらに、NTFSもWindowsで利用可能なファイルシステムの一つです。

FAT32は、これらの中で最初に開発され、最も広く普及しています。例えば、3DSやAndroid、PS3/4、XBOX360などでが多く見られます。FAT32は、古いシステムや互換性が重要なデバイスで使用されます。

exFATは、FAT32の制限を克服するために設計され、特に大容量のUSBドライブや外部ハードドライブで使用されます。WindowsとMac OSの両方でストレージデバイスを利用する際に最適な選択肢です。


違い FAT32 exFAT
最大ファイルサイズ 1ファイルの最大サイズは4GBまでです。この制限があるため、大容量のファイル(例えば、HDビデオファイルなど)を保存するのには適していません。 1ファイルの最大サイズは16EB(エクサバイト)までです。事実上、現代のどんな大容量ファイルでも扱うことができます。
パーティションサイズ 最大パーティションサイズは2TB(テラバイト)です。現代の大容量ドライブには不向きです。 最大パーティションサイズは128PB(ペタバイト)です。FAT32に比べ、遥かに大きなパーティションをサポートします。
互換性 非常に広くサポートされています。ほぼすべてのオペレーティングシステムやデバイスで読み書きが可能です。 FAT32ほどではないですが、多くの現代のオペレーティングシステムやデバイスでサポートされています。特にWindowsとmacOSでの互換性が高いです。
パフォーマンスとフラグメンテーション 大きなファイルを扱う際や、ファイルが多数ある場合、パフォーマンスが低下しやすく、フラグメンテーションも発生しやすいです。 FAT32よりも大きなファイルや大量のファイルを効率的に扱えるように設計されており、パフォーマンスが向上しています。
使われる用途 小さなフラッシュドライブや古いデバイスでの利用が一般的です。 大容量の外部ドライブや、SDカード、USBメモリなどでよく使用されます。特に4GB以上のファイルを扱う場合にはexFATが推奨されます。

通常、USBフラッシュドライブ、SDカード、ペンドライブ、ポータブルハードドライブなどのリムーバブルストレージデバイスは、FAT32またはexFAT形式で初期設定されています。一般的に、容量が32GBを超えるデバイスはexFATでフォーマットされ、それ以下のものはFAT32が使用されます。

FAT32よりもexFATの方が優れているようです。では、Windows 7でexFATをFAT32にフォーマットしたい理由は何でしょうか?

その答えは、FAT32とexFATの違いから見られます。FAT32の互換性を重視することで、多くのデバイスで利用可能にするために、ユーザーはドライブにFAT32を選択したいと考えています。

Windows 7でexFATをFAT32に変換する方法

変換する方法はフォーマットです。

✎豆知識:フォーマットとは?
パソコンにおけるフォーマットとは、ハードディスクやUSBメモリ、SDカードなどの記憶媒体を、使用するパソコンに合わせて初期化することです。フォーマットすると、記憶媒体にファイルシステムを適用し、PCに合うように再構築されます。
しかし、フォーマットすると、すべてのデータが消去されます。重要なファイルがある場合は、必ずバックアップを取ってください。

ここで、Windowsに標準搭載されている3つのフォーマットツール「エクスプローラー」「ディスクの管理」「コマンドプロンプト」で、ドライブをFAT32にフォーマットする方法を紹介します。

方法1:エクスプローラーでexFATをFAT32にフォーマットする

エクスプローラーは、ファイル管理ができるアプリケーションです。ファイルのコピー・移動・削除や閲覧、プログラムの起動など、いろんな場面で最もよく使うアプリケーションです。

ステップ 1. スタートボタンを右クリックし、表示された「クイック リンク」]メニューから「エクスプローラー」をクリックします。「このPC」をクリックし、フォーマットしたいドライブを右クリックし、表示されるメニューで「フォーマット」を選択します。

ファイルエクスプローラでディスクをフォーマット

ステップ 2. ファイルシステムを選択し、アロケーションユニットサイズを変更し、必要に応じてボリュームラベルを指定します。「クイックフォーマット」のオプションはデフォルトでチェックされています。

外付けHDDをフォーマット

ステップ 3. ドライブをフォーマットするために、下部の「開始」ボタンをクリックします。フォーマットの確認プロンプトウィンドウで「OK」を選択し、しばらくお待ちください。

方法2:ディスクの管理でexFATをFAT32にフォーマットする

ディスクの管理」は、その使いやすいグラフィカルユーザーインタフェースのため、ほとんどのユーザーに適しています。

ステップ 1. 「コンピューター」または「PC」を右クリックして、「管理」を選択します。

ステップ 2. インタフェースの左側にある「ディスクの管理」をクリックして、開きます。

ステップ 3. フォーマットしたいドライブを右クリックして、「フォーマット」を選択します。

ステップ 4. ウィザードに従って「ファイルシステム」のメニューから「FAT32」を選択して、操作を完成させます。

ディスクの管理

方法3:コマンドプロンプトでexFATをFAT32にフォーマットする

または、コマンドプロンプトを使用してディスクをフォーマットすることもできます。

ステップ 1. 「Windows」+「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」を起動します。

ステップ 2. 「名前」欄に「diskpart.exe」と入力して、「Enter」を押して、diskpart.exeを開きます。

ステップ 3. 以下のコマンドを順に実行します。

注意:各コマンドの入力ごとに「Enter」キーを押してください。
list disk:コンピュータに接続されているすべてのディスクを表示し、サイズによってフォーマットする必要があるドライブを特定する必要があります。
select disk 1:ターゲットドライブが含まれるディスクを選択します。
list partition:ディスク上のすべてのパーティションをリストアップします。
select partition X:Xはフォーマットするパーティション番号です。
format fs=fat32またはformat fs=fat32 quick:FAT32にフォーマットします。
exit:完了します。

コマンドプロンプト

Windows 7でexFATをFAT3にフォーマット失敗?!

Windows 7でexFATからFAT32にフォーマットすることは非常に容易であると考えられています。

しかし、実際にはWindows 7では、FAT32形式に対応していないことに気づくユーザーもいます。具体的には、ファイルシステムの設定でパーティションをフォーマットする際に「FAT32」が選択できない、exFATやNTFS形式だけが選べる状況です。

「FAT32」オプションがない

また、コマンドプロンプトやディスクの管理ツールを使用してFAT32にフォーマットを試みると、「ボリュームサイズが大きすぎます」や「Windowsはフォーマットを完了できません」といったエラーメッセージが表示されることがあります。

これはなぜでしょうか?

実は、Windowsの内蔵ツールを使用してフォーマットするドライブは32GB以下でなければなりません。それ以上の容量の場合、エラーが発生する可能性が高くなります。つまり、Windowsは32GBを超えるドライブをFAT32形式でフォーマットすることを許可していないのです。具体的には、32GB、64GB、128GB、1TB、2TBのハードドライブを上記の3つの方法でFAT32にフォーマットすることは不可能です。

では、どのように対処すればよいのでしょうか?

大容量exFATドライブをFAT32にフォーマットするフリーソフト

容量が大きい場合、Windowsの標準ツールではexFATをFAT32にフォーマットできないことがあります。その際は、サードパーティ製のフォーマットソフトウェアを利用することをお勧めします。ここでは、無料のパーティション管理ソフトウェアであるAOMEI Partition Assistantを推奨いたします。

このソフトウェアを利用することで、あらゆる種類のドライブやパーティションをお好みのファイルシステムにフォーマットすることが可能です。

具体的には、外付けや内蔵のハードドライブ、USBフラッシュドライブ、SDカード、ペンドライブ、サムドライブなど、サイズが2TB未満のパーティションやドライブをFAT32形式にフォーマットできます

なお、使いやすいインターフェイスを備えているため、コンピュータ初心者でも簡単に操作できます。

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ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして実行すると、メインインターフェイスが表示されます。フォーマットしたいドライブのパーティションを右クリックして、「パーティションをフォーマット」を選択します。

パーティションをフォーマット

ステップ 2. ポップアップウィンドウで、ドロップダウンメニューから「FAT32」を選択します。また、必要に応じて「クラスタサイズ」を指定することができます。そして、「はい」をクリックしてください。

FAT32

ステップ 3. その後、メインインターフェイスに戻ります。仮想結果をプレビューし、確認後、「適用」>「続行」をクリックしてください。

適用

この3つのステップで完了です!

まとめ

この記事では、Windows 7でexFATをFAT32に変換する方法をご紹介しました、要するに、AOMEI Partition AssistantはWindowsの標準ツールの制約を克服することが可能です。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。