新しいPCへシステム移行!データ・アプリを丸ごと引っ越す方法

PCのシステム移行方法を徹底解説。専用ソフト、Windows機能、手動での移行方法まで、あなたに最適な移行方法を見つけるためのガイドです。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2025年03月28日

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新しいPCを購入した際、現在使用しているPCのデータやアプリを移行し、これまでと同じ環境で作業を続けたいとお考えではないでしょうか。しかし、単にファイルをコピーするだけでは、アプリの設定やシステム環境を完全に再現することはできません。

移行

そこで本記事では、データやアプリを丸ごと新しいPCに移行する方法をわかりやすく解説いたします。手作業での移行方法と、より簡単に行える専用ソフトを使用する方法を紹介いたしますので、ご自身の状況に合った方法をお選びください。

システム移行とは?

システム移行とは、現在使用しているPCのOS、アプリケーション、データ、設定を新しいPCへ移行することを指します。単なるファイルのコピーとは異なり、環境をそのまま再現することが目的です。

システム移行には、大きく分けて以下の3つの方法があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較しながら解説いたします。

① 専用ソフトを使用して簡単に移行する方法(おすすめ)

システム移行専用のソフトを利用することで、データ・アプリ・設定をそのまま新しいPCへ移行する方法です。クローン機能があるソフトを使用することで、スムーズに環境を移行できます。

メリット:
データ・アプリ・設定を丸ごと移行可能(再インストール不要)
操作が簡単で初心者でも安心
移行後すぐに新しいPCで作業を開始できる

おすすめの方:

  • できるだけ手間をかけずに移行したい方
  • PCの設定やアプリをそのまま使いたい方

② Windowsの標準機能を活用して移行する方法

Windowsには、システムやデータを移行するための標準機能がいくつか搭載されています。代表的なものとして、「バックアップと復元(Windows 7)」があります。

メリット:
無料で利用できる(追加ソフト不要)
Windows標準機能なので安心

おすすめの方:

  • 無料で移行したい方
  • アプリの再インストールが苦にならない方

③ 外付けHDDを利用して手動でデータを移行する方法

外付けHDDやUSBメモリ、或いはクラウドストレージ(OneDrive、Google Driveなど)を利用して、手動でデータをバックアップし、新しいPCへ移行する方法です。

メリット:
追加コストがかからない
移行するデータを自由に選べる

おすすめの方:

  • データだけを移行したい方
  • 新しいPCに一から環境を構築しても問題ない方

どの方法を選ぶべきか?

◼️とにかく簡単に移行したい →「専用ソフト」がおすすめ!

◼️無料でできる範囲で移行したい →「Windows標準機能」がおすすめ!

◼️データのみ移行できればOK →「手動移行」でも問題なし!

最もスムーズに環境を引き継げるのは、専用ソフトを使用する方法です。

システム移行の準備:

システム移行を始める前に、以下の準備を行いましょう。

データのバックアップ(万が一のデータ損失に備える)

ライセンスの確認(Windows、Office、その他のアプリ)

新PCの環境確認(OSのバージョン、ディスク容量)

簡単!システム移行の方法

このセクションでは、以上の3つの方法の詳細な手順をご紹介します。

方法1:専用ソフトを使用して簡単に移行する方法(おすすめ)

システム移行を最も簡単かつ確実に行う方法は、専用のシステム移行ソフトを使用することです。専用ソフトを使えば、OS、アプリ、データ、設定をすべて新しいPCに移行でき、手作業でアプリを再インストールする手間が省けます。

中でも「ディスクをクローン」機能を搭載したAOMEI Partition Assistantを使用すると、数クリックでシステム移行が完了します。直感的な操作画面で初心者でも簡単に扱えるため、初めての方にもおすすめです。

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ快適
Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することをおすすめします。
✎注意事項:
まずは、新しいPCのHDD/SSDを取り出して、古いPCに接続しましょう。古いPCはラップトップである場合は、SATA-USBアダプターを準備する必要があります。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「クローン」メインタブをクリックし、「ディスクをクローン」を選択します。

ディスクをクローン

ステップ 2. ソースディスクとしてクローンする必要のあるハードディスク(古いPCのHDD/SSD)を選択して、「次へ」をクリックします。

ソースディスク

ステップ 3. ターゲットディスク(新しいPCのHDD/SSD )を選択し、「次へ」をクリックします。 

ターゲットディスク

ステップ 4. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

設定

ステップ 5. ツールバーの「適用」をクリックし、「続行」をクリックます。

適用

方法2:Windowsの標準機能を活用して移行する方法

この方法では、バックアップと復元(Windows 7)機能を使ってシステム全体を「システムイメージ」としてバックアップし、新しいPCに復元することで環境を移行できます。

ステップ 1. 「コントロールパネル」を開き、「バックアップと復元(Windows 7)」を選択します。

バックアップと復元(Windows 7)

ステップ 2. 左側のメニューから「システム イメージの作成」をクリックし、保存先を選びます(外付けHDDまたはネットワークドライブを推奨します)。

システム イメージの作成

ステップ 3. バックアップするドライブとして「Cドライブ(Windowsがインストールされているドライブ)」を指定します。

ステップ 4. 「はい」をクリックし、プロセスが完了するまでお待ちください。

開始

ステップ 5. 新しいPCに「システム修復ディスク」を挿入し、起動後に「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「イメージでシステムを回復」を選択します。

イメージでシステムを回復

ステップ 6. バックアップした外付けHDDを接続し、システムイメージを選択します。

ステップ 7. 「次へ」をクリックして復元プロセスを開始し、完了後にPCを再起動して移行が正しく行われたか確認します。

ヒント異なるPCに復元すると、ドライバーやライセンス認証の問題が発生する場合があります。

方法3:外付けHDDを利用して手動でデータを移行する方法(時間がかかる)

手動でシステムを移行する方法として、Windowsを新しいPCにクリーンインストールし、必要なデータやアプリを手動で移行する方法があります。この方法は時間と手間がかかりますが、不要なデータを整理しながらクリーンな状態で新しいPCを使い始められるのが大きなメリットです。特に、長年使っていたPCの動作が重くなっている場合は、システムを一新する絶好の機会となります。

ステップ 1. まず、古いPC内で移行したいファイルを整理します。不要なデータを削除することで、移行にかかる時間を短縮できます。

ステップ 2. 次に、外付けHDDまたはSSDをUSBポートに接続します。接続が完了すると、「エクスプローラー(Windows)」に新しいドライブとして表示されます。

ステップ 3. 古いPCのエクスプローラーを開き、「ドキュメント」「ピクチャ」「ビデオ」「音楽」フォルダを表示させます。

エクスプローラー

ステップ 4. 必要なデータを選択し、ドラッグ&ドロップで外付けHDDまたはSSDにコピーします。

ステップ 5. 「設定」→「更新とセキュリティ」→「バックアップ」を開き、「ドライブの追加」をクリックして外付けHDDまたはSSDを選択します。「今すぐバックアップ」または「ファイルのバックアップを自動的に実行」オプションを選択します。

ドライブの追加

ステップ 6. 新しいPCをセットアップし、外付けHDDまたはSSDを接続します。

ステップ 7. データをコピーする際は、手順3と同様にエクスプローラーを使用し、新しいPCの適切なフォルダにデータをドラッグ&ドロップで移動します。

ステップ 8. コピーが完了したら、外付けHDDまたはSSDを安全に取り外します。

システム移行後の設定と確認

システム移行が完了したら、新しいPCで快適に作業できるように、各種設定と動作確認を行いましょう。ここでは、必須の設定や確認すべきポイントを詳しく解説します。

🔹パート1:Windowsの基本設定を調整

まず、Windowsの基本設定を調整し、快適な使用環境を整えます。

ステップ 1. 「設定」から「システム」を選択し、「ディスプレイ」を開いて、適切な解像度とスケーリングを設定します。

ステップ 2. 「設定」内の「システム」から「電源とバッテリー」を選び、スリープ時間や電源プランを調整します。

ステップ 3. 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」で自動設定を有効にします。

ステップ 4. 「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」で日本語入力(IME)が有効になっているかを確認します。

🔹パート2:ドライバーとWindows Updateの適用

最新のセキュリティパッチとドライバーを適用するために、まずはWindows Updateを実行することが重要です。

ステップ 1. 「設定」メニューから「Windows Update」を選択し、「更新プログラムのチェック」をクリックします。必要なアップデートをインストールした後、PCを再起動してください。

更新の再開

ステップ 2. 「デバイスマネージャー」を使用してドライバーを更新します。

🔹パート3:各種設定を復元

ステップ 1. 「設定」メニューから「個人用設定」を選択し、壁紙やテーマを変更します。

ステップ 2. 「設定」メニュー内の「タスクバー」を選び、タスクバーのアイコンの配置を調整します。

ステップ 3. Microsoftアカウントにサインインしているか確認します。

ステップ 4. PINコード、指紋認証、または顔認証の設定を再度行います。

ステップ 5. Wi-Fi接続が正常であるかを確認します。

まとめ

新しいPCへのシステム移行には、専用ソフト、Windows標準機能、手動での移行といった複数の方法があります。専用ソフトを使う方法は、最も簡単で効率的ですが、Windows標準機能を使う方法でも十分に移行が可能です。また、手動での移行は時間がかかりますが、細かい部分まで自分でコントロールしたい場合に適しています。システム移行後は、必要な設定やアプリの確認を行い、PCを快適に使用できる状態に整えましょう。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。