Windows 11無償アップグレードの期限・条件・やり方を徹底解説

Microsoftは、Windows 10ユーザーを対象にWindows 11への無償アップグレードを提供しています。新しいデザインと機能、セキュリティの強化などにより、より快適で安全な環境を実現できます。しかし、「無償アップグレードはいつまで?」「自分のパソコンは対応している?」「どうやってアップグレードすればいい?」と疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、Windows 11への無償アップグレードの期限・条件・手順をわかりやすく解説します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年10月16日

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Windows 11無償アップグレードの終了時期はいつ?

Windows 11は2021年10月にリリースされました。最初、Microsoftは「Windows 10を使っている人には無料でアップグレードを提供する」と言って、多くの人が無料で移行しました。でも、2025年が近づくにつれて、「この無料の期間はいつまでなの?」という疑問が増えてきています。

Windows11

実は、Microsoftは公式に「明確な終了日」を発表していません。 ただし、過去の傾向を考えると、永遠に無償アップグレードを続けるとは思えません。 たとえば、Windows 10の無償アップグレードは2015年7月から2016年7月までの約1年間でした。 そのため、Windows 11も同じように、いつか無料提供を終える可能性が高いです。

今(2025年の時点)でも、Windows 10の正規ライセンスを持っていれば、Windows 11への無料アップグレードが一部でできることがあります。しかし、非公式ではありますが、Microsoftのサポートポリシーによると、2025年10月14日(Windows 10のサポートが終わる日)を境に、無料アップグレードの提供が終了するかもしれないと言われています。

Windows 11に無料でアップグレードする条件

Windows 11への無償アップグレードには、いくつかの条件があります。ただ単に「Windows 10を使っている」だけでは対象にならないケースもあります。ここでは、その条件を詳しく見ていきましょう。

1. 対象となるWindowsのバージョン

無償アップグレードを受けられるのは、正規のWindows 10ライセンスを持っているユーザーです。Windows 7や8.1は、もう無償アップグレードのサポートがなくなっています。以前はこれらのバージョンから「裏技」を使ってアップグレードすることができましたが、2023年9月にMicrosoftがその方法を正式に閉じてしまいました。

したがって、Windows 10からのみ正規ルートでの無料アップグレードが可能となっています。

対象OS 無償アップグレードの可否
Windows 10 Home 〇 対応
Windows 10 Pro 〇 対応
Windows 10 Education 〇 対応
Windows 10 Enterprise △(企業ライセンス契約により異なる)
Windows 7 / 8.1 ✕ 対応外(有償アップグレード必要)

2. システム要件

Windows 11では、セキュリティや安定性を重視するため、システム要件が大幅に引き上げられました。 以下が主な要件です:

項目 最低要件
CPU 1GHz以上、2コア以上、64ビット対応プロセッサ(Intel第8世代以降、AMD Ryzen 2000シリーズ以降)
メモリ 4GB以上
ストレージ 64GB以上
TPM バージョン2.0
セキュアブート 有効化必須
ディスプレイ 9インチ以上、720p対応
グラフィック DirectX 12対応GPU

Windows 11の要件で一番注目されたのは、TPM 2.0セキュアブートのサポートです。 TPMはパソコンのセキュリティチップで、データの暗号化や認証に使われます。 これが有効でないと、Windows 11のインストールができなくなります。

一部の古いマザーボードでは、BIOSでTPMやセキュアブートが無効化されている場合があります。この場合、BIOS設定から有効化することで対応可能です。

確認方法

Microsoft公式サイトから無料で提供されている「PC 正常性チェック」ツールを使えば、現在のパソコンがWindows 11の動作要件を満たしているかを簡単に確認できます。

ステップ 1. Microsoftの公式サイトから「PC 正常性チェック」アプリをダウンロードします。

ステップ 2. アプリを起動し、「今すぐチェック」をクリックすると数秒で結果が表示されます。

今すぐチェック

ステップ 3. 「このPCはWindows 11の要件を満たしています」と表示されればすぐにアップグレードできます。

このPCはWindows 11の要件を満たしています

 

3. ライセンスと認証の条件

最後に大事なのは、Windowsのライセンス認証の状態です。 アップグレードする前のWindows 10は「正規ライセンス認証済み」でなければなりません。海賊版や認証されていないコピーを使っていると、無償アップグレードをしてもライセンスが引き継がれず、認証エラーが起こります。

つまり、条件をまとめると:
Windows 10が正規ライセンスで認証済み
ハードウェアが要件を満たしている
Microsoftアカウントでのログインが
Microsoftアカウントでのログインが推奨

この4点をクリアしていれば、無料アップグレードの対象です。

Windows 11無償アップグレードの方法

では、実際にWindows 11へ無償アップグレードするにはどうすればいいのでしょうか? 方法はいくつかありますが、最も安全で確実なのは「Windows Update」を利用する方法です。以下では、代表的な2つの方法を紹介します。

方法1. Windows Updateを利用する

最も簡単なのは、Windows Update経由でのアップグレードです。

ステップ 1. スタートメニューから設定を開きます。

ステップ 2. 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」をと進みます。

ステップ 3. 「更新プログラムのチェック」をクリックします。

更新プログラムのチェック

ステップ 4. 「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」といったメッセージが表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。

ダウンロードしてインストール

ステップ 5. 「ソフトウェア ライセンス条項」を確認し、「同意してインストール」をクリックします。

同意してインストール

ステップ 6. ダウンロードとインストールが完了するまで待ち、画面の指示に従ってPCを再起動します。

再起動

筆者の考え:この方法のメリットは、データやアプリをそのまま残せること。作業時間も比較的短く、初心者にもおすすめです。

方法2. インストールアシスタントを利用する

Windows UpdateでWindows 11アップグレードが表示されない場合、Microsoftの「Windows 11 インストールアシスタント」を使う方法があります。 このツールはMicrosoftの公式サイトから無料でダウンロードできます。

ステップ 1. Microsoft公式サイト内「Windows 11 インストール アシスタント」の「今すぐダウンロード」ををクリックして、ツールをダウンロードします。

今すぐダウンロード

ステップ 2. ダウンロードしたツールを起動します。新しいウィンドウで、ライセンス条件に同意したことを確認した後に「同意してインストール」を選択します。

同意してインストール

ステップ 3. まずはWindows 11のダウンロードから始まるので、そのまましばらく待ちます。

ステップ 1/3:ダウンロードしています

ステップ 4. ダウンロードが終わると続けてインストールが始まるので、そのまましばらく待ちます。

手順 3/3:インストール中

ステップ 5. Windows 11のインストールが準備できたら「Windows 11 をインストールするには、PCを再起動する必要があります」を表示されるので、「今すぐ再起動」をクリックします。

今すぐ再起動

ステップ 6. Windowsの再起動を何度か繰り返した後、ロック画面が表示されるのでサインインするとアップグレードは完了します。

筆者の考え:この方法も既存のデータやアプリを保持したままアップグレードできるため、クリーンインストールが不安な人には最適です。 ただし、アップデート中は電源を切らず、安定したネットワークに接続しておくことが大切です。

Windows 11無償アップグレードができない場合の原因と対処法

Windows 11への無償アップグレードを試みた際に、「このPCは現在Windows 11のシステム要件を満たしていません」というメッセージが表示され、アップグレードできないケースがあります。

Windows 11のシステム要件を満たしていない場合の例

原因として多いのは、MBRディスク形式のままになっていることや、システムドライブの容量不足、セキュアブートやTPM 2.0が無効になっていることなどです。こうした問題を解決してスムーズにアップグレードを行うためにおすすめなのが、AOMEI Partition Assistantです。

AOMEI Partition AssistantでMBRをGPTに変換してアップグレード可能に

Windows 11をインストールするためには、システムディスクがGPT形式であることが必須条件となっています。古いパソコンではMBR(マスターブートレコード)形式のままになっている場合が多く、そのままではアップグレードできません。

AOMEI Partition Assistantの「MBRをGPTに変換」機能を使えば、データを消さずに安全にディスク形式を変換することができます。操作も数クリックで完了し、複雑な手順や再インストールは不要です。変換後はUEFIモードを有効にするだけで、Windows 11のインストール要件を満たす環境を整えることができます。

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安全かつ快適
注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。※保証:❶24時間メールサポートを提供します。❷90日以内無条件で返品・返金致します。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして実行します。変換したいディスクを右クリックし「GPTディスクに変換」を選択します。

GPTディスクに変換

ステップ 2. 「OK」をクリックして操作を確認します。

OKをクリック

ステップ 3. 「適用」をクリックして、保留中の操作をコミットします。

適用

プロセス中に、MBRをGPTに正常に変換しました。次に、BIOSに入り、レガシーモードからUEFIモードに切り替えることができます。同じ方法を使用して、データを失うことなくGPTをMBRに変換できます。

AOMEI Partition Assistantのその他の便利な機能

AOMEI Partition Assistantには、Windows 11の無償アップグレードをスムーズに進めるための機能が多数搭載されています。主な機能を以下に紹介します。

パーティションの拡張・結合機能:Windows 11をインストールする際、Cドライブの空き容量が不足しているとアップグレードが途中で止まることがあります。AOMEI Partition Assistantなら、ワンクリックで空き領域を調整し、他のドライブから未使用領域を割り当てたり、パーティションを結合したりして、簡単に容量を確保できます。
ディスクのクローン・OS移行機能:新しいSSDに交換してWindows 11をインストールしたい場合、「ディスククローン」や「OSをSSDに移行」機能が便利です。これにより、現在のシステムやデータをそのまま新しいドライブに移すことができ、再設定の手間を省けます。
ディスクエラーチェックと最適化:アップグレードの失敗原因の一つに、ディスクエラーや不良セクタの存在があります。AOMEI Partition Assistantにはパーティションチェック機能があり、これらの問題を事前にチェック・修復することで、アップグレードの成功率を高めることができます。
システム情報の確認とブートモード設定:Windows 11の要件に合った環境を整えるために、AOMEI Partition AssistantではUEFIブートマネージャー機能があり、ブートオプションの管理が非常に簡単かつ効率的になります。これにより、アップグレード前に正しい設定を整えることが可能です。

Windows 11の無料アップグレードができない理由の多くは、ストレージの設定やシステム環境が合っていないことです。 AOMEI Partition Assistantを使うと、MBRからGPTへの変換やディスクの容量を確保したり、エラーを修正したりすることが一度にできます。 これにより、アップグレードを確実で安全に進めることができます。このツール一つで、Windows 11への移行の準備を完璧に整えることができるでしょう。

まとめ

Windows 11への無償アップグレードは、正式には期間限定とされていますが、現在も多くのWindows 10デバイスで無料アップグレードが可能です。

まずはMicrosoftの「PC 正常性チェック」ツールで要件を確認し、対応していれば「Windows Update」や「インストール アシスタント」を使って簡単にアップグレードできます。 もし要件を満たさない(例えばディスク形式がMBRである、TPM/セキュアブートが無効、空き容量不足など)場合は、AOMEI Partition Assistantのようなツールを使ってMBR→GPTへの変換、パーティションの調整、ディスクチェックなどを行うことで、データを残したままWindows 11へアップグレードすることができます。

よくある質問

1. Windows 11へ無償アップグレード後、元のWindowsに戻せる?

はい、アップグレード後10日以内であれば、簡単に元のWindows 10に戻すことが可能です。 設定アプリの「システム > 回復 > 前のバージョンのWindowsに戻す」から操作できます。

ただし、10日を過ぎると自動的に復元ファイルが削除されるため、その場合はWindows 10を再インストールする必要があります。戻す予定がある場合は、アップグレード前に大切なデータのバックアップを取っておきましょう。

2. 非対応PCでもWindows 11にできる?

はい、要件を満たしていないPCでもインストールする方法は存在します。 たとえば、TPM 2.0やセキュアブートのチェックを回避するレジストリ設定を行う方法などです。 しかし、これはMicrosoftの正式サポート外であり、次のようなリスクがあります:

  • 将来のWindows Updateが受けられなくなる可能性
  • セキュリティ面での脆弱性
  • 動作が不安定になるリスク

そのため、非対応PCでのアップグレードは自己責任になります。安全性を重視するなら、要件を満たしたPCを使用するのが推奨です。

3. Windows 11への移行でデータは消える?

通常のアップグレードでは、個人データやアプリは保持されたままWindows 11に移行できます。 ただし、環境や設定によっては一部のアプリや設定がリセットされる場合があるため、 事前に重要なファイルを外部ドライブやクラウドにバックアップしておくと安心です。

一方で、クリーンインストール(新規インストール)の場合は、すべてのデータが消えるため注意が必要です。

4. Windows 10のまま使い続けても問題ない?

当面は問題なく使用可能ですが、注意が必要です。 Windows 10のサポートは2025年10月14日で終了予定です。 サポートが終了すると、

  • セキュリティ更新プログラムが配信されなくなる
  • 新しいアプリや機能が利用できなくなる
  • セキュリティリスクが高まる

といった問題が発生します。 そのため、サポート終了前にWindows 11へ移行するか、新しいPCへの買い替えを検討するのがおすすめです。

ひとみ
ひとみ・編集者
こんにちは、2023年に入社したひとみです。子供の頃からパソコンに触れるのが好きで、身近な人の「これどうしたらいいの?」という質問に答えているうちに、自然とIT関連の知識を深めてきました。今は、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などを中心に記事を書いています。私の記事は、日常的にパソコンを使う中で「困った」「どうしたらいいの?」と悩んだときに役立つことを目指しています。