HP Secure EraseでHDDやSSDを簡単に消去する方法[BIOSからの手順ガイド]

この記事では、HP Secure Eraseを使用してBIOSからHDDやSSDのデータを簡単に消去する方法を説明。ロックされたハードドライブの修正方法も含まれています。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2024年07月03日

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HP Secure Eraseとは?

HP Secure Eraseは、HPシステムセキュリティの重要な構成要素であり、HPユーザーの機密データを保護するために使用されます。2011年、HPはBIOSにSecure Eraseを追加しました。2009年以降に販売されたシステムは、BIOSをアップグレードしたら、Secure Erase機能を使用することができます。

HP Secure Eraseはディスク内のデータをDoD 5220.22-M方式(下のコンテンツで説明)で3回上書きを行います。これにより、ディスク内のデータが完全に削除され、通常は復元することができません。

次のコンテンツでは、HPパソコンのドライブを安全に消去する方法を説明します。

HP Secure EraseでHDDやSSDを消去する手順

注意:HPではHDDやSSDを消去することができますが、SSDをこの方法で消去することはお勧めしません。なぜなら、寿命が短くなるからです。SSDを安全に消去するには、パート2に進んでください。

ステップ 1. HPコンピュータの電源を入れて、画面にHPのロゴが表示されたら、「F10」を繰り返し押します。

ステップ 2. BIOSセットアップに入ります。そして、「Security(セキュリティ)」タブを選択します。

ステップ 3. 「ハードドライブユーティリティ(Hard Drive Utilities)」を選択します。

Hard Drive Utilities

ステップ 4. 「セキュリティ保護された消去(Secure Erase)」を選択して、HP Secure Eraseを起動します。

Secure Erase

ステップ 5. リストされているストレージデバイスからドライブを選択します。※SATA、NVMe、M.2 等、表示される文字は、製品により異なります。

選択

ステップ 6. 「DriveLock パスワード」を入力する画面が表示された場合はあります。パスワードを設定します。

ステップ 7. 注意事項を確認し、「続行(Continue)」を選択します。

注意:続行を選択すると、ドライブ内のすべてのデータが消去され、消去されたデータは復元できません。必要がある場合、バックアップフリーソフトで重要なデータをバックアップしてください。消去プロセス中はこのまま電源をお切りください。

消去が完了するまでお待ちください。数分後、ハードディスクが消去されます。

HP Secure Eraseがエラー?ドライブがロックされている

ユーザーからの報告によれば、HP Secure Eraseオプションを使用した際にハードドライブの消去に失敗するケースが多いようです。具体的には、消去しようとした際にハードドライブがロックされることがあるようです。その際、BIOSパスワードが必要になりますが、パスワードを忘れてしまった場合は、HP BIOSでSSD/HDDを消去することができません。

パート1:専門のソフトでHDDを消去する手順

こういう場合は、 AOMEI Partition Assistantという頼れるディスク消去ソフトを利用することができます。この信頼性の高いツールは、HPラップトップ上のデータを完全に削除するために4つの消去方法を提供しています。

全セクタにゼロを書き込む:すべてのセクタをゼロで上書きします。個人で使うハードディスクの消去によく使われていて、安全かつ迅速です。
セクタにランダムデータを書き込む:ハードディスクをランダムデータで上書きし、一番目の方式よりも安全です。
DoD 5220.22-M:DoD基準が初めて「米国国家産業保全プログラム運用マニュアル」で公開されました。「ゼロの書き込み」と「ランダムデータの書き込み」よりはるかに安全で、「Guttman」より速いです。組織やデータサニタイゼーションプロバイダーによく使用されます。
Gutmann:ハードディスクを35回以上上書きします。最も安全な方法ですが、一番時間がかかります。

詳しい手順は以下の通りです:

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安全かつ高速
注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ステップ1. AOMEI Partition Assistantを起動し、完全消去したいHDDを右クリックし、「ハードディスクを消去」を選択します。

ハードディスクを消去

ステップ 2. ここで、4つのオプションから消去方法を選択し、「はい」をクリックします。例として、「全セクタにゼロを書き込む」を選択します。

はい

ステップ 3. そして、メインインターフェイスで操作をプレビューして、「適用」をクリックしてタスクを実行できます。

適用

しばらくするとHDDが完全に消去されます。

パート2:専門のソフトでSSDを消去する手順

豆知識:SSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)は内部構造が異なるため、HDDの消去方法はSSDの消去には適用できません。また、SSDは書き込み回数に制限があるため、消去操作を誤ると寿命が短くなる可能性があります。AOMEI Partition Assistantを使用すれば、SSDをご利用の場合でも簡単にデータを消去することができます。

📍関連記事:SSDとHDDはどっちがいい?速度、耐久性、価格などの観点から徹底比較!

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを開いて、メインインターフェイスの上部にある「消去」をクリックし、「SSDの完全消去」を選択します。

SSDの完全消去

ステップ 2. 完全消去の知らせをよく読んだあと「次へ」をクリックします。

次へ

ステップ 3. そして消去したいSSDを選択して「次へ」をクリックします。

次へ

ステップ 4. 間違えたSSDを消去しないように、SSDの識別情報を再度確認してください。下の画面からSSDはフリーズ状態であることを知っています。このロックを解除できない場合、SATAケーブルを抜き、そして挿入することができます。

フリーズ状態

ステップ 5. SSDを再接続した後、SSDの完全消去を再試行してください。完全消去はほぼすぐに完了しました。

完了

ステップ 6. 完了した後、SSDは1つの未割り当て領域として表示されます。

未割り当て領域として表示

📍関連記事:SSDが容量通り認識してくれない原因と対処法

まとめ

ハードドライブを売却したり寄付したりする場合、中の個人情報を保護するためにすべてのデータを消去する必要があります。この記事で、HP Secure Eraseオプションを使用したハードドライブの消去方法について紹介しました。オプションが動作しない場合、特にSSDを消去したい場合は、AOMEI Partition Assistantに頼ることができます。また、このソフトウェアは、データの損失なしでMBR/GPTへの変換、フォルダやインストール済みプログラムの移動、重複ファイルの検索&削除など、強力な機能がたくさん備えています。是非ともお試し下さい。Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することができます。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。