Windowsでの「Invalid or damaged bootable partition」エラーの対処法
「Invalid or damaged bootable partition(無効・破損したブート可能なパーティション)」と出てコンピュータが起動できません。ブート可能なパーティションは、何らかの形で失われたり破損したりする可能性があります。その後、コンピュータが起動できなくなります。本記事では、このエラーの対処法を説明します。さっそく読みましょう!
「Invalid or damaged bootable partition」エラー
無効・破損したブート可能パーティション
LenovoモデルH420を使っているのですが、今朝、コンピュータをアップデートした後、再起動すると、起動に失敗し、エラーメッセージ「Invalid or damaged bootable partition」と表示されました。この問題に対処するための提案や情報があれば教えてください。どうもありがとうございます。
-ユーザーからの質問
「Invalid or damaged bootable partition」エラーの原因
ブート可能なパーティションは、オペレーティングシステムが正常に起動できるように、重要なファイルを保存するパーティションです。エラーメッセージ「Invalid or damaged bootable partition(無効・破損したブート可能パーティション)」を受け取った場合、ブートパーティションが壊れており、コンピュータを起動できなくなっています。一般的に、このエラーが発生する原因は次の3つです。
2. 2つ以上のパーティションがアクティブに設定されている
3. MBRが破損している
マザーボード、SATAポート、HDDが古い、または互換性がない場合もあります。
「Invalid or damaged bootable partition」エラーの対処法
「Invalid or damaged bootable partition」エラーが表示され、コンピュータが起動できないことはよくあります。心配しないでください。ここでは、このエラーを修正するための3つの方法を紹介します。まず、お使いのハードウェアとアイテムに互換性があるかどうかを確認し、互換性があり、正常に動作している場合は、以下の方法を試して「無効または損傷したブート可能なパーティションテーブル」エラーを修復してください。
方法1.ブート順序を変更する
コンピュータが1つ以上の外付けドライブに接続されている場合、コンピュータは誤ったドライブから起動する可能性があります。これが「Invalid or damaged bootable partition(無効または破損したブート可能なパーティション)」、「Boot Device Not Found(ブート可能なデバイスが見つかりません)」といったエラーを引き起こすことがあります。以下の手順に従って、ブート順序を変更し、コンピュータが正しいアクティブドライブから起動するように設定します。
ステップ 1. コンピュータを再起動し、「ESC」、「F1」、「F2」、「F8」、または「F10」を押して、「Enter setup」を選択し、BIOSセットアップメニューに入ります。
ステップ 2. BIOSが開いたら、ブート設定にアクセスします。オペレーティングシステムがインストールされているハードドライブを選択します。
- ノートブックコンピュータ:「Storage」(ストレージ)>「Boot Options」(ブートオプション)を選択します。
- デスクトップコンピュータ:「System Configuration」(システムの設定)>「Boot Options」(ブートオプション)を選択します。
ステップ 3. 「Enter」キーまたは「F10」キーを押して操作を保存し、終了します。
方法2.破損したMBRを修復する
マスターブートレコード(Master Boot Record、略称MBR)とは、PC/AT互換機に於いて、単数または複数のパーティションに分けられたディスクのパーティション外に存在する先頭セクタでブートセクタの一種です。ハードディスクのサイズやパーティションテーブル情報、ブートコードなどが含まれています。システムがハードディスクからブートする場合、最初にこのブートコードを読み出し、どのパーティションから起動するかを決めます。したがって、破損したMBRは「無効または破損したブート可能なパーティション」エラーを引き起こす可能性があります。
以下の2つの方法のうち、1つの方法を選んでMBRを修復することができます。
この方法はWindowsインストールメディア(CD/DVDまたはUSB)が必要です。
Windows 11起動ディスクUSBを作成する方法【徹底解説】
ステップ 1. 作成されたWindowsインストールメディアをコンピュータに接続した後、BIOSでパソコンをそのメディアから起動するように設定します。
ステップ 2. インストールメディアで起動した後、次の画面の左下にある「コンピューターを修復する」をクリックします。
ステップ 3. Windowsの回復環境に入り、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。
ステップ 4. コマンドプロンプト画面でコマンドを1つずつ入力して、各コマンド入力した後「Enter」キーを押します。
- bootrec.exe /fixmbr(システムパーティション上のブートコードを修復する)
- bootrec.exe /fixboot(新しいブートセクターがシステムパーティションに書き込まれ、ブートセクターを修復する)
- bootrec.exe /scanos(インストールされているすべてのシステムをスキャンする)
- bootrec.exe /rebuildbc(ブート領域を再作成する)
ステップ 5. 修復が完了した後、インストールメディアを取り出して、コンピュータを再起動します。
🎃破損したMBRをAOMEI PAで修復
通常、コマンドプロンプトを使用して破損したMBRを修復できますが、操作のステップ数が多すぎて面倒くだいです。Windowsインストールメディアを持つか作成する必要がありますし、BIOS設定で起動デバイスの順位を変更する必要があります。また、回復環境(システム回復オプション)やコマンドラインについてよく分からない方にとっては、以上の方法は複雑すぎて誤操作で別のエラーを起こしやすいと思います。
次は、強力なディスク管理ソフトウェア「AOMEI Partition Assistant Professional」を使用してMBRを修復する方法をご紹介します。データが消える心配もなし、ただ数回のクリックだけで完了するので、時間を節約できますし、誰でも(パソコン初心者でも)簡単に操作できます。
このツールを使用すると、Windows 10/8/7でインストールメディアや修復ディスクなしで、ブート可能なUSBを作成し、「Invalid or damaged bootable partition」エラーを修復することができます。
🎨ブータブルUSBを作成
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストールし、起動します。左側にある「ブータブルCD/USBを作成」をクリックします。実行する操作を確認してから、「次へ」をクリックします。
ステップ 2. ここでは3種類のWindows PEブータブルメディアを作成できます。「CD/DVDドライブ」でブータブルCD/DVDを作成し、「USBブートデバイス」でブータブUSBを作成し、「ISOをエクスポート」でブータブルISOファイルを作成します。必要に応じて1つを選択してから「続行」をクリックします。この例では、USBブートデバイスを例とします。
ステップ 3. Windows PEブータブルUSBを作成するためにUSBメモリをフォーマットする必要があります。USBのすべてのデータが削除されるので、重要なデータがあれば、事前にバックアップを作成しておいてください。
ステップ 4. そして、「はい」をクリックした後、WinPEブータブルUSBの作成が開始します。数分がかかるので、少々お待ちください。
ステップ 5. BIOSに入り、作成したブータブルUSBから起動します。AOMEI Partition Assistantが自動的にポップアップします。
🎨破損したMBRを修復
手順 1. 対象のディスクを指定した後、右側の「MBRを再構築」をクリックするか、修復したいディスクを右クリックして、「MBRを再構築」を選択します。
手順 2. ポップアップウィンドウで、再構築するMBRのタイプ(修復するHDDにインストールされているオペレーティングシステム)を選択します。Windows 10/8/7、Windows 2000/2003/XP、Windows Vista/Windows 2008をサポートしています。
手順 3. 最後に、「適用」ボタンをクリックして保留中の操作を実行します。
手順 4. MBRの修復が完了した後、ブート可能なUSBを抜き、コンピュータを再起動し、再びBIOSに入り、修復したディスクをブートドライブとして設定してください。
方法3.アクティブなパーティションを非アクティブに設定する
1つのディスクはせいぜいアクティブパーティションを1つだけサポートできます。2つ以上のパーティションをアクティブに設定すると、「無効または破損したブート可能なパーティション」エラーが発生する可能性があります。そのため、このエラーを修正するために他のパーティションを非アクティブに設定することができます。
ステップ 1. Windowsインストールディスクを挿入し、そこからパソコンを起動します。
ステップ 2. 適切な言語、時間およびキーボード入力を選択します。また、「コンピューターを修復する」を選択します。
ステップ 3. Windows 10がインストールされているドライブを選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」を選択します。
ステップ 5. 以下のコマンドを入力し、各コマンドを入力した後「Enter」キーを押します。
- list volume(どのパーティションがアクティブに設定されているかがわかる)
- select volume n(nは非アクティブに設定するボリュームの番号である)
- inactive(パーティションを非アクティブに設定する)
ステップ 6. システムを再起動して、問題が解決されたかどうかを確認します。
まとめ
ここまで、「Invalid or damaged bootable partition」というエラーが発生する原因・対処法紹介しました。状況に応じて最適な対処法を選んでよろしいです。その中で、優れたディスクパーティション管理ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」を使ってMBRを修復するのは最も簡単・便利な方法だと思います。
このソフトは「MBRを再構築」のほか、「GPTディスクに変換」「重複ファイルファインダー」「ディスクデフラグ」など、もっと多くの高度な機能を備えます。削除したファイル・失われたデータを復元する時に「データ復元」機能はかなり役立ちます。