BIOSで不要なWindowsブートエントリを削除する方法
BIOSで複数のWindowsブートエントリを見つけて、不要なブートエントリを安全に削除する方法がわからないユーザーもいます。この記事では、BIOSで不要なブートエントリを削除する方法を皆さんに紹介します。
BIOSで複数のWindowsブートエントリがある
私のコンピュータはIntel NUCです。最近、システムに問題があり、Clonezillaイメージを使用して復元することを試しました。しかし、復元プロセスの後、起動の問題に遭遇しました。特に、NUCのBIOS設定にWindowsブートマネージャーのエントリが2つ存在することに気付きました。この問題を解決するためにさまざまな方法を試しました。一部の人は専門的なツールを使用して不要なブートエントリを削除することを勧めました。でも、どちらのエントリを削除すべきかわからないです。重要なエントリを削除すると、起動の失敗やエラーが発生する可能性があることを心配しています。重要なのは、私のシステムは現在何の問題もなく機能しています。ただ不要なブートエントリを削除したいです。何かアドバイスや方法がありますか?ありがとうございます。
-ユーザーからの質問
一部のユーザーは、BIOSで複数のWindowsブートマネージャーエントリが存在することに気付くことがあります。システムは正常に起動し、動作しますが、この問題はユーザーを心配させることがあります。そして、不要なブートエントリは何らかのエラーによって引き起こされる可能性があります。この問題を修正しないと、将来的には起動エラーに遭遇する可能性があります。
BIOSで複数のWindowsブートエントリが表示される原因
BIOSに複数のWindowsブートマネージャーエントリが存在する原因はさまざまです。
1.複数のOS(オペレーティングシステム)
異なるパーティションまたはハードディスクに複数のOSがインストールされている場合、それぞれがWindowsブートマネージャーに独自のエントリがある可能性があります。これは特に、異なるバージョンのWindowsやLinuxなどのOSをデュアルブートでセットアップしている場合によく起こります。
2.Windowsのアップデート
Windowsのメジャーバージョンアップやアップグレードによって、ブートマネージャーに新しいエントリが作成されることがあります。アップデートがブートプロセスやシステムファイルに変更を加える場合に発生する可能性があります。
3.インストールまたは復元の失敗
Windowsのインストールまたはシステムの復元プロセスが中断または失敗した場合、Windowsブートマネージャーに追加のエントリが残る可能性があります。
4.ブータブルメディア
USBや外付けハードディスクなど、独自の起動可能なシステムがあるブータブルメディアも、Windowsブートマネージャーにエントリを作成することがあります。
5.ブートローダーの問題
ブートローダーまたはブート構成データ(BCD)の問題は、複数のエントリを引き起こす可能性があります。これは、BCDが破損した場合や特定のシステム修復を行った場合に発生する可能性があります。
6.不正確なBIOS/UEFI設定
不正確なBIOS/UEFI設定は、システムが追加のエントリを作成する可能性があります。たとえば、起動順序がブートの試みごとに異なるドライブを優先するように設定されている場合、複数のエントリーが作成される可能性があります。
不要なWindowsブートエントリを削除する方法
ここではWindows 10でUEFIブートエントリを削除する方法を説明します。
▶方法1.コマンドプロンプトで削除する
ステップ 1. BIOSにアクセスし、重複するブートマネージャーエントリを特定します(BIOS設定画面の出し方はネットで調べることができます)。対応するドライブ文字を覚えてください。
ステップ 2. Windowsのブートメニュー(ブートマネージャー)を利用して、起動したいOS(特定したOS以外)を選択します。
ステップ 3. 「Windows+X」を押してクイックアクセスメニューを開き、次に「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 4. コマンドプロンプトで、ブート構成データを表示するコマンド「bcdedit」を入力し、「Enter」キーを押します。重複するブートマネージャーエントリの識別子を覚えてください。
- 識別子(ID)とは、様々な対象から特定の一つを識別、同定するのに用いられる名前や符号、数字などのことです。
ステップ 5. 重複するブートマネージャーエントリを削除するには、「bcdedit /delete {identifier} 」を入力してください(identifierを重複エントリの適切な識別子で置き換えてください)。
ステップ 6. 変更を確認します。重複エントリが正常に削除されたことを確認するために、再び 「bcdedit」コマンドを入力します。
ステップ 7. コマンドプロンプトを終了し、コンピュータを再起動して、BIOSに重複するWindowsブートマネージャーエントリがもはや表示されないことを確認します。
▶方法2.システム構成で削除する
ステップ 1. 「Windows+R」キーを押します。「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
ステップ 2. システム構成ユーティリティを開くためにボックスに「msconfig」と入力し、「Enter」キーを押すか、「OK」をクリックします。
ステップ 3. システム構成ウィンドウで、ウィンドウの上部にある「ブート」タブをクリックします。ここには、システムで利用可能なすべてのブートオプションのリストが表示されます。
ステップ 4. ブートエントリのリストを確認し、削除したいエントリを特定します。通常、不要なブートエントリは、以前のオペレーティングシステムやインストールからの重複または残り物です。
ステップ 5. 不要なブートエントリを選択して、「削除」をクリックします。
不要なブートエントリを選択したら、「削除」ボタンをクリックします。エントリを削除するかどうかを確認するダイアログが表示される場合があります。
ステップ 6. 確認ダイアログが表示された場合、正しいブートエントリを選択したことを確認し、削除を続行するために「OK」をクリックします。
ステップ 7. 不要なブートエントリを削除した後、「適用」をクリックします。
ステップ 8. 変更を完全に適用するには、コンピュータを再起動する必要があります。再起動を促す画面が表示されるので「再起動」をクリックします。
ステップ 9. コンピュータが再起動したら、「オペレーティングシステムの選択」画面が表示されます。残りのブートエントリを選択してそれから起動することができます。不要なブートエントリが正常に削除されたことを確認してください。
▶方法3.専門的なツールで削除する
上記に述べたように、スムーズな起動プロセスを確保するために、不要なブートエントリを削除することが重要です。PCが起動さえしない場合でも、どのブートエントリを削除できるかわからない場合は、AOMEI Partition Assistant Professionalを使用して不要なブートエントリを安全に削除することができます。
PCが起動さえしない場合、このソフトを利用して別のコンピュータでブート可能なトラブル修復用のUSBを作成することがます。作成したUSBを問題コンピュータに接続し、問題を解決することができます。また、Windowsが実行中の状態でブートマネージャーを管理できる「UEFI BIOSブートマネージャー」機能も提供します。ブートエントリの情報が右列に表示され、正しいエントリを削除してしまう心配はありません。
- 注意事項:
- システムディスクはGPTである必要があります。MBRディスクではこのツールを使用することはできません。AOMEI Partition AssistantにはMBRからGPTへの変換機能もあります。
- Windowsブートマネージャーが現在のブートエントリである場合、「削除」オプションはグレーアウトされます。そのような場合、他の利用可能なブートオプションから再起動した後に削除できます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、ツールバーにある「ツール」タブをクリックし、「UEFIブートマネージャー」を選択します。
ステップ 2. 不要なブートオプションを削除するために、対象のブートオプションを選択し、「削除」ボタンをクリックしてください。
ステップ 3. 不要なブートオプションを削除したら、必要に応じて「再起動」ボタンをクリックしてコンピュータをすぐに再起動することができます。ただし、コンピュータをすぐに再起動したくない場合は、「キャンセル」ボタンをクリックするか、マネージャーウィンドウを閉じるだけで構いません。
まとめ
BIOSに複数のWindowsブートエントリが表示されていても心配しないでください。この記事を読んだら複数のブートエントリが表示される原因を理解し、提供されている3つの方法に従うことで、不要なエントリを効果的に削除し、スムーズな起動プロセスを確保できます。
AOMEI Partition AssistantはWindowsユーザーに非常に便利なソフトで、ディスクのクローン、SSDやHDDへのOSの移行、アプリの移動、ディスク速度のテスト、ドライブ容量の拡張などを行うことができます。また、Windows Serverシステム向けのServer版も提供されています。