Windows 11/10でフォルダーにロックをかける方法

Windows 11/10では、個人情報や機密データを安全に守るためにフォルダーにロックをかけることが重要です。この記事では、フォルダーにロックをかける具体的な方法をわかりやすく解説し、サードパーティソフトやWindows標準機能を活用した簡単な手順を紹介します。

投稿者 @ひとみ 2024年12月23日 @ひとみ 最後の更新 2024年12月17日

フォルダーにロックをかける理由

フォルダーにロックをかける一番の理由は、大切なデータや個人情報を守るためです。家族や友人、同僚とパソコンを共有している場合、プライバシーが守られないこともあります。特に、写真、パスワード、契約書などの機密性の高いデータをそのまま放置していると、思わぬトラブルが起きるかもしれません。ロックをかけることで、パスワードや暗号化の仕組みを利用して、他人に見られたり誤って削除されたりするのを防ぎ、安心してデータを管理することができます。

さらに、フォルダーをロックすることでウイルスやマルウェアからデータを守ることもできます。一部のウイルスや悪意のあるプログラムは、重要なファイルを狙って破壊したり改ざんしたりすることがあります。特に、仕事で使う機密情報やプロジェクトデータを安全に保つためには、こうしたリスクに備えることが大切です。フォルダーをロックしておけば、セキュリティが強化され、万が一の被害も最小限に抑えられます。このように、フォルダーにロックをかけることは、日常のプライバシー保護から大切なデータの安全管理まで、多くのメリットをもたらします。

Windows 11/10でフォルダーにロックをかける方法

Windows 11/10でフォルダーにロックをかける方法を解説します。サードパーティソフトやWindows標準機能を使った簡単な手順で、データの安全性を確保しましょう。

方法1. 「フォルダーの暗号化」でフォルダーをロックする

EFS(暗号化ファイルシステム)を使用すると、特定のフォルダーやファイルを暗号化してアクセスを制限できます。Windows 10/11のPro以上のエディションで利用可能です。

ステップ 1. 暗号化したいフォルダーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

ステップ 2. 「全般」タブの「詳細設定」をクリックします。

ステップ 3. 「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

ステップ 4. 暗号化の範囲を指定します(フォルダーのみ、またはフォルダー内のすべてのファイルを含む)。

ステップ 5. 適用後、暗号化されたフォルダーは、他のユーザーアカウントではアクセスできなくなります。

方法2. BitLockerでフォルダーを含むドライブ全体を暗号化する

BitLockerドライブ暗号化でフォルダーを含むドライブ全体を暗号化

Windows Pro以上のエディションには、BitLockerという強力な暗号化機能が付いています。フォルダー単体ではなく、ドライブ全体をロックする方法です。ドライブ全体をロックして、その中のフォルダーもロックします。

ステップ 1. 「スタート」メニューで「コントロールパネル」を検索し、「システムとセキュリティ」→「BitLockerドライブ暗号化」を選択します。

ステップ 2. ロックしたいドライブの「BitLockerを有効にする」をクリックします。

ステップ 3. 「パスワードを使用してドライブのロックを解除する」を選択し、強力なパスワードを設定します。

ステップ 4. 回復キーを安全な場所に保存します(Microsoftアカウントやファイルとして保存)。

ステップ 5. 設定を確認後、暗号化を開始します。

🍅関連記事:Windows 10/11のコントロールパネルにBitLockerが表示されない場合の対処法

AOMEI Partition Assistantでフォルダーを含むドライブ全体を暗号化

AOMEI Partition Assistantは、ディスクやパーティションの管理を行うソフトウェアで、BitLocker暗号化にも対応しています。BitLockerはフォルダー単位での暗号化には対応していませんが、ドライブ全体を暗号化することで、フォルダーごとにセキュリティを確保できます。AOMEI Partition Assistantはこのプロセスを簡略化し、初心者でも直感的に操作できるのが特徴です。

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安全かつ快適
初心者でも簡単に操作できるUI:BitLockerの設定をシンプルなインターフェースで行えるため、複雑な手順が不要です。
効率的なディスク管理:パーティションのサイズ変更やフォーマット、クローン作成など、他のディスク操作も一元管理可能。
Windows標準機能の補完:BitLockerの暗号化操作をよりスムーズに行えるだけでなく、暗号化解除やその他の管理も可能です。
幅広い互換性:Windows 11、10を含むほとんどのWindows OSで動作します。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして開きます。画面上部の「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

ステップ 2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします。

※注:これはNTFSパーティションに対してのみ暗号化を提供します。FATまたはFAT32を使用している場合は、AOMEI Partition Assistantを使用してNTFSに変換してください。

ステップ 3. ドライブを暗号化するためのパスワードを二回入力し、「次へ」をクリックします。

ステップ 4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。

※注:回復キーを暗号化ドライブに保存しないでください。たとえば、Dドライブを暗号化した場合、回復キーをDドライブに保存することができません。

ステップ 5. 次に、「次へ」ボタンをクリックして暗号化プロセスを開始します。現在のシステムドライブを暗号化する場合、パソコンを再起動して「Windows PE」(Windowsプレインストール環境)から起動する必要があります。プログラムは該当PC上にWindows PEを自動的に作成します。

ステップ 6. 暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

方法3. バッチファイルでフォルダーにパスワードを設定する

Windowsの標準機能ではフォルダー自体にパスワードを設定できませんが、バッチファイルを作成することでフォルダーをロックできます。

ステップ 1. フォルダー内で右クリックして「新規作成」→「テキストドキュメント」を選択、新しいテキストファイルを作成します。

ステップ 2. 以下のコードをコピーして貼り付けます。

cls
@ECHO OFF
title Folder Lock
if EXIST "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}" goto UNLOCK
if NOT EXIST Locker goto MDLOCKER
:CONFIRM
echo Are you sure you want to lock the folder? (Y/N)
set/p "cho=>"
if %cho%==Y goto LOCK
if %cho%==y goto LOCK
if %cho%==N goto END
if %cho%==n goto END
echo Invalid choice.
goto CONFIRM
:LOCK
ren Locker "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}"
echo Folder locked.
goto End
:UNLOCK
echo Enter the password to unlock folder:
set/p "pass=>"
if NOT %pass%==YOUR_PASSWORD goto FAIL
ren "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}" Locker
echo Folder unlocked successfully.
goto End
:FAIL
echo Invalid password.
goto end
:MDLOCKER
md Locker
echo Locker created successfully.
goto End
:End

ステップ 3. YOUR_PASSWORDの部分を好きなパスワードに変更します。 

ステップ 4. 「ファイル」→「名前を付けて保存」で、拡張子を .bat にして保存します。 

ステップ 5. 保存したバッチファイルを実行し、フォルダーをロックまたはアンロックできます。

方法4. 圧縮ソフトでフォルダーをロックする

Windowsの標準機能では直接フォルダーにパスワードを設定できないので、圧縮ソフトを使う方法も試しました。ここで「7-Zip」を例にとって、フォルダーをロックする方法を紹介します。

ステップ 1. 公式サイトからダウンロードしてインストールします。

ステップ 2. フォルダを右クリック、「7-Zip」→「圧縮」を選択します。

ステップ 3. 圧縮形式を選択し、「暗号化」の項目にパスワードを入力します。

ステップ 4. 圧縮後、フォルダーを開く際にパスワードが必要になります。

まとめ

Windows 10/11でフォルダーにロックをかける方法には、Bitlockerの利用、またはバッチファイルを作成する方法があります。Windows 10/11 Pro以上のユーザーは、フォルダーの暗号化機能を活用してデータを保護できます。また、7-Zipといった圧縮ソフトを使えば、手軽にパスワードを設定可能です。データ保護するためにドライブ全体を暗号化することもできます。