USBメモリのデータ保護術:BitLockerによるフォルダロックとセキュリティ強化

USBメモリのセキュリティを強化したい方必見!BitLockerを活用して、USBメモリ内のデータを暗号化し、フォルダロックで機密情報を守る方法を徹底解説。Windows 7・8・10・11を使って簡単に設定できるデータ保護術を今すぐチェック!

カオル

投稿者:カオル/更新日:2024年12月18日

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USBメモリはデータを保存するのに便利ですが、情報漏洩データの紛失盗難といったリスクがあります。特に、個人情報や重要なデータが入ったUSBメモリを使うときは、セキュリティ対策が必要です。ここでは、BitLockerを使ってUSBメモリのデータを守りフォルダロックでさらに安全性を高める方法を説明します。

USBメモリ

USBメモリのセキュリティリスクについて

USBメモリは持ち運びが簡単で便利ですが、いくつかのセキュリティリスクがあります。例えば:

データの盗難:USBメモリを失ったり、盗まれたりすると、誰でもデータにアクセスできてしまいます。

ウイルスやマルウェアの感染:不正なUSBデバイスを使うと、パソコンにウイルスやマルウェアが入る可能性があります。

情報漏洩:企業や個人の重要な情報が外部に漏れる危険もあります。

これらのリスクを避けるために、USBメモリのデータを暗号化し、必要に応じてフォルダをロックすることが大切です。

BitLockerによるデータ暗号化とフォルダロック

BitLocker(ビットロッカー)は、Windowsに搭載されている強力な暗号化ツールです。これを使用することで、USBメモリ全体のデータを暗号化し、物理的な盗難や不正アクセスから守ることができます。さらに、フォルダロックを併用することで、特定のフォルダだけを保護することも可能です。

1. BitLockerのメリット

BitLockerを使うことによる主な利点は次の通りです:

強力な暗号化:BitLockerはAES-128ビットまたはAES-256ビットの暗号化を使用し、データを安全に守ります。

(暗号化アルゴリズムの詳細はこちらの記事へ

使いやすさ:Windowsに標準搭載されているため、特別なソフトをインストールせずに簡単に使えます。

自動データ保護:USBメモリを接続するだけで、BitLockerが自動的にデータを暗号化します。

2. BitLockerでUSBメモリを暗号化する方法

USBメモリをBitLockerで暗号化することは、データを守るための効果的な方法です。ここでは、BitLockerを使ってUSBメモリを暗号化する手順を詳しく説明します。

準備:BitLockerが使える環境を確認する

❶Windowsのバージョン確認:BitLockerは、Windows 10 Pro、Enterprise、またはEducationエディションに含まれています。Homeエディションの場合は、普通にBitLockerは使えません(出来る方法は下の部分で紹介します)

❷管理者権限:BitLockerを使うには、管理者権限が必要です。管理者でない場合は、管理者アカウントでログインするか、管理者に頼んでください。

ステップ 1. まず、暗号化したいUSBメモリをPCに接続します。PCがUSBメモリを認識したら、次のステップに進みます。PCのスタートメニューを開き、「コントロールパネル」を探して選びます。

コントロール パネル

ステップ 2. 「コントロールパネル」内で「システムとセキュリティ」をクリックします。

システムとセキュリティ

ステップ 3. 「システムとセキュリティ」の中から「BitLockerドライブ暗号化」を選択します。

BitLockerドライブ暗号化

ステップ 4. 暗号化したいドライブの隣にある「BitLockerを有効にする」をクリックします。

BitLockerは、パソコン内部のCドライブ、DそしてEドライブだけでなく、外部のドライブ(接続したUSBメモリなど)を暗号化できます。

BitLockerを有効にする

ステップ 5. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください。」という画面が出ます。回復キーは安全な場所に保管することが大切です。指示に従って回復キーを保存し、「次へ」をクリックします。

回復キーを失うと、USBメモリのデータにアクセスできなくなることがあるため、必ずバックアップを取ることが大切です。

回復キーを保存

ステップ 6. 「ドライブを暗号化する範囲の選択」で、ドライブ全体を暗号化するか、空き領域のみを暗号化するかを選びます。通常は「ドライブ全体を暗号化」が推奨されます。

範囲の選択

ステップ 7. 「使用する暗号化モードを選ぶ」でモードを選択します。

暗号化モード

ステップ 8. 設定が終わったら、「BitLockerシステムチェックを実行する」を選び、チェックを入れて「続行」をクリックします。「開始」をクリックして暗号化を始めます。指示に従ってPCを再起動します。

暗号化を開始

ステップ 9. 暗号化が終わると、「コントロールパネル」の「BitLockerドライブ暗号化」に「Bitlockerが有効です」と表示されます。

暗号化後は、USBメモリを使うたびにパスワードの入力が必要になります。

BitLockerの設定が難しいと感じる人もいます。そこで、AOMEI Partition AssistantのBitLocker管理機能をおすすめします。このソフトを使えば、BitLockerの有効化や無効化、回復キーのバックアップ、ドライブのロックやロック解除、パスワードの変更が簡単にできます。

Windows HomeなどのBitLockerがサポートされていないWindowsシステム(Windows 10/11 Home)でも利用可能です!

Partition Assistant Product box
AOMEI Partition Assistant
強力なBitLocker暗号化機能:簡単かつ快適にセキュリティを強化
  • 簡素化されたBitLocker管理
  • Windows10・11のHome版でも対応
  • 安心なデータ保護
  • 業界標準のAES暗号化アルゴリズム
  • 強力なセキュリティ管理

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。画面上部の「ツール」タブを選び、「BitLocker」をクリックします。

BitLocker

ステップ 2. すべてのドライブ(OSドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されるので、暗号化したいドライブを選び、「BitLockerを有効化」を押します。

これはNTFSパーティションにのみ対応しています。FATまたはFAT32の場合は、AOMEI Partition AssistantでNTFSに変換してください。

BitLockerを有効化

ステップ 3. ドライブを暗号化するためのパスワードを2回入力し、「次へ」を押します。

ここで、強力な「AES-256ビット」を選びます。

パスワード

ステップ 4. 回復キーのバックアップ方法として「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。

回復キーを暗号化されたドライブに保存しないでください。例えば、Dドライブを暗号化した場合、回復キーをDドライブに保存することはできません。

回復キーをバックアップ

ステップ 5. 次に、「次へ」ボタンを押して暗号化を開始します。プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

ここで復号化プロセスの進捗をアルタイムで確認できます。どのくらいのパーセントが終わっているかが明確です。

完了

AOMEI Partition Assistantを使えば、BitLockerを簡単に無効にすることもできます。復号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを無効化」を選択します。

無効化

ドライブをロックするには、「ドライブをロック」をクリックしてロックできます。ロック解除は「ドライブロック解除」をクリックします。

ドライブをロック

ドライブロック解除

「パスワードを変更」をクリックしてパスワードを変更できます。

パスワードを変更

3. 特定のフォルダをロックする方法

特定のフォルダだけをUSBメモリで保護したい場合、BitLockerの全体暗号化に加えて、パスワード付きZIPファイルを使う方法があります。Windowsでは簡単にパスワード付きZIPファイルを作成できるので、重要なファイルを別に保護できます。7-ZipやWinRARなどのソフトを使うと良いです。

ステップ 1. 7-Zip公式サイトから7-Zipをダウンロードしてインストールします。

ステップ 2. パスワードを設定したいフォルダを右クリックし、「7-Zip」から「圧縮」または「圧縮してメール送信」を選びます。

圧縮

ステップ 3. 圧縮設定画面で「圧縮形式」をZIPに変更します。

ステップ 4. 「暗号化」の欄にパスワードを入力します。

ステップ 5. 「暗号化方式」を選び、最後に「OK」を押します。

これでフォルダがロックされ、パスワードがわからないと内容にアクセスできなくなります。

BitLockerと他のセキュリティ対策との比較

BitLockerは、Windowsに特化した暗号化ツールで、企業や個人がデータを安全に管理するための強力な選択肢です。他の暗号化ツールと比べて、その使いやすさと信頼性は際立っています。例えば、TrueCryptやVeraCryptなどのサードパーティ製ソフトは便利ですが、設定が面倒だったり、互換性の問題が起こることがあります。

質問:データ保護をさらに強化するためには?

BitLockerでUSBメモリを暗号化しても、データ保護を完全にするためには他の対策も考えることが大切です。例えば:

強力なパスワード管理:BitLockerのパスワードは、予測されにくい強力なものに設定しましょう。

データバックアップ:USBメモリが壊れたり、紛失した場合に備えて、重要なデータは定期的にバックアップを取ることをおすすめします。

推奨ソフト:重要なデータを守るために、AOMEI Backupperという無料のバックアップソフトを使って、事前にバックアップを取ることをおすすめします。

ウイルス対策:USBメモリを使う際には、ウイルス対策ソフトを最新の状態に保ち、ウイルス感染を防ぐことも重要です。

まとめ

USBメモリのセキュリティリスクを避けるためには、BitLockerによる全体暗号化とフォルダロックが有効な対策です。これにより、データが盗まれたり、不正アクセスされたりするリスクを大幅に減少させることができます。さらに、強力なパスワード設定や定期的なバックアップを行うことで、セキュリティをさらに強化できます。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。