MBRが破損する症状・原因・簡単な修復方法
悪意のあるコードやディスク障害などによりMBRが壊れる場合、システムが起動しなくなる可能性があります。この記事では、MBRが破損する症状と原因また、簡単な修復方法(3選)をご紹介しましょう。
MBRについて
MBR(Master Boot Record・マスターブートレコードの略)とは、ハードディスクの先頭セクタです。ハードディスクのサイズやパーティションテーブル情報、ブートコードなどが含まれています。システムがハードディスクからブートする場合、最初にこのブートコードを読み出し、どのパーティションから起動するかを決めます。
MBRが破損する症状
💻①:MBR破損によってWindowsが起動しなくなるかもしれません。パソコンが起動できず、黒い画面に「Operating System Not Found(オペレーティングシステムが見つかりませんでした)」「Invalid partition table(無効なパーティションテーブル)」などの文字が表示された場合は、破損したMBRは原因となる可能性が高いです。
💿②:また、MBRが破損していると、ハードディスク(HDD)が認識しなくなったり、パーティションが読み込みできなくなったりして、データにアクセスできない状態にある場合もあります。
MBRが破損する原因
- 🔎MBRが故障してしまう原因は次のように考えられます。
- 起動ファイルが誤って削除されたため、MBRが壊れるかもしれません。
- コンピュータの動作中に突然停電が発生したため、MBRが壊れるかもしれません。
- 悪性コード(ウイルスやマルウェアなど)の影響を受けたため、MBRが壊れるかもしれません。
- ディスクエラー・障害、システムクラッシュ、ショート、老朽化、衝撃などが原因でMBRが壊れるかもしれません。
- Windowsを再インストールする時や複数のOSをインストールする(例えば、UbuntuがインストールされているマシンにWindows7をインストールする)時にMBRが上書きされてしまったため、壊れるかもしれません。
- ......
破損したMBRを修復する方法TOP3
上述のように、MBRが壊れるとWindowsなどのOSが正常に立ち上がらなくなり、パソコンが故障して起動できなくなってしまうことがあります。そのため、破損したMBRをできるだけ早く修復したほうがいいと思います。その前に、万が一に備えて、大切なデータをバックアップしておくことをお勧めします。
ここでは、Windowsの標準ツール(「スタートアップ修復」と「コマンドプロンプト」)また、サードパーティ製のHDDパーティション管理ソフトウェア(「AOMEI Partition Assistant Professional」)を利用して、MBRを修復する3つの方法について解説しましょう。
方法1:破損したMBRをスタートアップ修復で修復
この方法はWindowsインストールメディア(CD/DVDまたはUSB)が必要です。インストールメディアを持っていない場合、下記の通りに作ってください。
手順 1. 正常に動作しているパソコンにWindows10メディア作成ツールをダウンロードします。
手順 2. ダウンロード後、Windows10メディア作成ツールを起動し、使用条項を同意したら、「別のPCのインストールメディアを作成する(USBフラッシュドライブ、DVD、またはISOファイル)」を選択します。
手順 3. 「使用するメディアを選んでください」と表示されたら、この例では「USBフラッシュドライブ」を選択します。
手順 4. インストールメディアの作成が完了するまで待ちます。
手順 5. 完成後、動作していないコンピュータにUSBメモリを接続して、BIOSでパソコンをUSBメモリから起動するように設定します。
手順 6. インストールメディアで起動した後、次の画面の左下にある「コンピューターを修復する」をクリックします。
手順 7. Windowsの回復環境に入り、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選択します。
方法2:破損したMBRをコマンドプロンプトで修復
手順 1. 方法1のように、作成されたWindowsインストールメディアをコンピュータに接続した後、BIOSでパソコンをそのメディアから起動するように設定します。
手順 2. Windowsの回復環境に入り、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。
手順 3. コマンドプロンプト画面で「bootrec /fixmbr」「bootrec /fixboot」「bootrec /rebuildbcd」コマンドを1つずつ実行します。
手順 4. 修復が完了した後、インストールメディアを取り出して、コンピュータを再起動します。
- bootrec /fixmbr→システムパーティション上のブートコードを修復します。
- bootrec /fixboot→新しいブートセクターがシステムパーティションに書き込まれ、ブートセクターを修復します。
- bootrec /rebuildbcd→ブート領域を再作成します。
- bootrec /scanos→インストールされているすべてのシステムをスキャンします。
方法3:破損したMBRをAOMEI PAで修復「数回クリックだけ!簡単!」
通常、以上の2つの方法は破損したMBRを修復できますが、操作のステップ数が多すぎて面倒くだいです。Windowsインストールメディアを持つか作成する必要がありますし、BIOS設定で起動デバイスの順位を変更する必要があります。また、回復環境(システム回復オプション)やコマンドラインについてよく分からない方にとっては、以上の方法は複雑すぎて誤操作で別のエラーを起こしやすいと思います。
次は、強力なディスク管理ソフトウェア「AOMEI Partition Assistant Professional」を使用してMBRを修復する方法をご紹介します。データが消える心配もなし、ただ数回のクリックだけで完了するので、時間を節約できるし、誰でも(パソコン初心者でも)簡単に操作できます。
手順 1. 破損したMBRのあるハードディスクを別のPCに接続します。AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロードし、インストールし、実行します。
動作確認の目的でのみ使用
手順 2. 対象のディスクを指定した後、右側の「MBRを再構築」をクリックするか、修復したいディスクを右クリックして、「MBRを再構築」を選択します。
手順 3. ポップアップウィンドウで、再構築するMBRのタイプ(修復するHDDにインストールされているオペレーティングシステム)を選択します。Windows 10/8/7、Windows 2000/2003/XP、Windows Vista/Windows 2008をサポートしています。
手順 4. 最後に、「適用」ボタンをクリックして保留中の操作を実行します。
手順 5. MBRの修復が完了した後、ハードディスクをお使いのパソコンに接続して、そこから正常に起動できるか確認します。
結論
ここまで、Windows 11/10/8/7でHDDのMBRが破損する症状・原因・簡単な修復方法(3選)を紹介しました。状況に応じて最適な対処法を選んでよろしいです。その中で、優れたディスクパーティション管理ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」を使ってMBRを修復するのは最も簡単・便利な方法だと思います。
AOMEI Partition Assistant Professionalは「MBRを再構築」のほか、「GPTディスクに変換」「アプリ引っ越し」「ディスクデフラグ」「データ復元」など、もっと多くの高度な機能を備えます。Windows11をインストールまたはアップグレードする時に「GPTディスクに変換」機能はかなり役立ちます。
Windows Serverで使用可能なAOMEI Partition Assistant Server版もあります。ITサービスプロバイダーや企業の場合、台数無制限のPC&Server向けAOMEI Partition Assistant Unlimited版とTechnician版を使用できます。AOMEI Partition Assistant Technician版は上記の機能以外、クライアントに有償技術サービスを提供できます。
もしご不明な点がございましたらご連絡ください。弊社のメールは:[email protected]。ここまでありがとうございました。最後!問題を解決しておめでとうございますヽ(〃'▽'〃)ノ☆!