データを失わずにパーティションを結合する方法
Windowsでパーティションを結合したい場合、まず確認すべきことは「結合したい領域が同じ物理ディスク上にあるか」「未割り当て領域が結合先のすぐ右隣にあるか」です。Windows標準の「ディスクの管理」は便利ですが、Cドライブの右隣に未割り当て領域がないと拡張できません。CドライブとDドライブを結合したい、Dドライブの空き容量をCドライブに移したい、未割り当て領域を既存パーティションに追加したい場合は、方法選びを間違えるとデータが消えることがあります。この記事では、Windows標準機能でできること、できないこと、AOMEI Partition Assistantでデータを残しながらパーティションを結合・調整する方法を整理して解説します。
パーティション結合とは?
パーティション結合とは、同じHDD/SSD内に分かれている複数の領域を、1つの大きな領域として使えるようにする作業です。たとえば、CドライブがいっぱいでDドライブに余裕がある場合、Dドライブの容量をCドライブへ移せれば、Cドライブ容量不足を解消しやすくなります。
ただし、Windows上で見える「Cドライブ」「Dドライブ」は、物理的にはディスク上の区画です。単にDドライブに空き容量があるだけでは、Cドライブへ自動的に足せません。Cドライブを拡張するには、未割り当て領域やパーティションの位置関係が重要になります。
| やりたいこと | 必要な条件 |
|---|---|
| Cドライブを拡張する | Cドライブの右隣に未割り当て領域がある |
| CドライブとDドライブを結合する | 同じ物理ディスク上にある |
| Dドライブの空き容量をCドライブへ移す | 標準機能では難しい。専用ツールが必要な場合が多い |
| 別々のHDD/SSDを1つにする | 通常のパーティション結合では不可 |
パーティションを結合したくなる主な理由
パーティション結合が必要になる場面は、ほとんどが容量配分の失敗です。PC購入時やWindows再インストール時にCドライブを小さく作ってしまい、後からアプリや更新ファイルで容量が足りなくなるケースがよくあります。
Cドライブの容量不足を解消したい
Cドライブは、Windows、アプリ、更新ファイル、一時ファイル、ユーザーデータが集まりやすい領域です。容量が不足すると、Windows Updateが失敗したり、アプリの動作が重くなったりします。
Dドライブに空き容量が多い場合、Dドライブの一部をCドライブへ移せれば、根本的な容量不足対策になります。
未割り当て領域を有効活用したい
ディスクの管理で黒いバーの「未割り当て」が残っている場合、そのままではファイル保存に使えません。新しいボリュームを作成するか、既存のパーティションへ追加する必要があります。
未割り当て領域がCドライブのすぐ右隣にあれば、Windows標準機能でも拡張できます。離れている場合は、標準機能だけでは難しくなります。
パーティション数を減らしたい
古いMBRディスクでは、プライマリパーティション数に制限があります。不要なパーティションを減らしたい場合や、細かく分けすぎたディスクを整理したい場合にも、パーティション結合が候補になります。
アプリやゲームの保存先を整理したい
Dドライブにアプリやゲームを入れているが、Cドライブ側に容量が足りない、または管理が面倒になった場合、パーティション構成を見直したくなることがあります。ただし、アプリが入っているドライブを削除すると起動しなくなる可能性があるため、単純な削除は避けてください。
結合前に必ず確認すること
パーティション操作は、ファイルの移動よりもリスクが高い作業です。データを失わない方法を使う場合でも、停電、操作ミス、ディスク障害が起きる可能性はあります。作業前に次の項目を確認してください。
1. 同じ物理ディスク上にあるか
Cドライブが「ディスク0」、Dドライブが「ディスク1」にある場合、通常の意味でのパーティション結合はできません。パーティション結合は、原則として同じ物理ディスク内の領域を対象にします。
ディスクの管理を開き、CドライブとDドライブが同じディスク番号にあるか確認してください。
2. 未割り当て領域の位置
Windowsのディスクの管理でボリュームを拡張するには、未割り当て領域が拡張したいボリュームのすぐ右隣にある必要があります。Microsoftの資料でも、拡張に使う未割り当て領域は同じディスク上で、対象ボリュームの直後にある必要があると説明されています。👉Microsoft Learn - Extend a basic volume
つまり、次のような配置ならCドライブを拡張できます。
-
Cドライブ | 未割り当て領域
一方、次のような配置では、ディスクの管理だけではCドライブを直接拡張できません。
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Cドライブ | 回復パーティション | 未割り当て領域
-
Cドライブ | Dドライブ | 未割り当て領域
3. ファイルシステムがNTFSまたはReFSか
Windowsの標準機能で拡張できるボリュームは、NTFSまたはReFSでフォーマットされている必要があります。FAT32やexFATのボリュームをそのまま拡張できない場合があります。
4. BitLockerを使っていないか
BitLockerで暗号化されたドライブは、パーティション操作前に保護の一時停止や回復キーの確認が必要になることがあります。暗号化状態のまま操作すると、再起動後に回復キーを求められる場合があります。👉Microsoft Support - BitLocker 回復キーの検索
5. 重要なデータをバックアップしたか
「データを失わずに結合」と書かれた方法でも、バックアップは省略しないでください。特にCドライブ、仕事用ファイル、写真、ライセンス情報、会計データなどは、外付けHDDやクラウドへ退避してから進めるのが安全です。
方法1. ディスクの管理でパーティションを結合する
Windows標準の「ディスクの管理」では、未割り当て領域を使って既存パーティションを拡張できます。ただし、Dドライブの空き容量をそのままCドライブへ移すことはできません。Dドライブを削除して未割り当て領域にする必要があります。
この方法は、次の条件を満たす場合に向いています。
● Dドライブのデータを別の場所へバックアップ済み
● Dドライブを削除しても問題ない
● 未割り当て領域がCドライブのすぐ右隣に作られる
● CドライブがNTFSまたはReFSである
1. Dドライブのデータを外付けHDDや別ディスクへバックアップします。
2. 「スタート」を右クリックし、「ディスクの管理」を開きます。
3. Dドライブを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
4. Dドライブが未割り当て領域になったことを確認します。
5. Cドライブを右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。
6. ウィザードに従って未割り当て領域をCドライブへ追加します。
7. 必要に応じて、バックアップしたデータをCドライブへ戻します。
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ディスクの管理は安全な標準ツールですが、「Dドライブを残したままCドライブと結合する」機能ではありません。実際には、Dドライブを削除し、未割り当て領域をCドライブに追加する流れです。
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また、Cドライブと未割り当て領域の間に回復パーティションなどがあると、「ボリュームの拡張」がグレーアウトします。この場合、ディスクの管理だけで解決するのは難しくなります。
方法2. Diskpartでパーティションを結合する
Diskpartでも、パーティション削除とボリューム拡張を組み合わせて容量を追加できます。ただし、コマンド操作を間違えると別のパーティションを削除する危険があります。初心者にはおすすめしません。
この方法も、ディスクの管理と同じく、削除した領域を未割り当てにしてから拡張する方法です。データを残したままDドライブをCドライブへ結合する方法ではありません。
管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように操作します。
- diskpart
- list volume
- select volume 3
- delete volume
- select volume 2
- extend
- exit
ここでの番号は例です。実際には、自分のPCで削除するボリューム、拡張するボリュームを正しく指定する必要があります。
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delete volumeを実行すると、選択したボリュームは削除されます。必要なデータがある場合は実行しないでください。
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Windows標準のコマンドで進めたい場合でも、作業前にディスク番号、ボリューム番号、ドライブ文字をメモしておくと、誤操作を減らせます。👉Microsoft Learn - Diskpart extend
方法3. AOMEI Partition Assistantでデータを残して結合・調整する
Dドライブを削除せずにCドライブへ容量を移したい場合、または未割り当て領域がCドライブの右隣にない場合は、AOMEI Partition Assistantのようなパーティション管理ソフトを使う方法が現実的です。
AOMEI Partition Assistantでは、ディスク構成を画面上で確認しながら、パーティション結合、パーティションのリサイズ/移動、空き領域の割り当てなどを行えます。Windows標準機能では難しい「位置関係の調整」や「削除せずに容量を移す」作業に向いています。

- ディスク容量を最大限に活用するために、パーティションを作成、サイズ変更、移動、削除、クローン作成できる。
- セキュアブートでOS、ディスク、パーティションをクローンできる。
- 複数の方法でPCを高速化し、ディスク容量を解放できる。
- 初心者に優しい失われたデータを復元できる。
- Windows 11/10/8/7に対応する。
- NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどの他のファイル形式をサポートする。
どの機能を使うべきか
状況によって使う機能が変わります。
| 状況 | 使う機能の目安 |
|---|---|
| Cドライブと隣接するDドライブをまとめたい | パーティションを結合 |
| 未割り当て領域がCドライブの右隣にない | パーティションをリサイズ/移動 |
| Dドライブの空き容量だけをCドライブへ移したい | 空き領域を割り当てる |
| Cドライブの右隣に未割り当て領域がある | ディスクの管理またはAOMEIで拡張 |
ポイントは、すべてを「結合」と考えないことです。ユーザーの目的がCドライブ容量不足の解消なら、Dドライブを消して1つにするより、Dドライブの空き容量をCドライブへ割り当てるほうが合っている場合もあります。
AOMEIでパーティションを結合する手順
1. AOMEI Partition Assistantを起動します。
2. ディスク一覧で、結合したいパーティションが同じ物理ディスク上にあるか確認します。
3. 結合したいパーティションを右クリックし、「パーティションを結合」を選択します。
4. 結合先のパーティションを確認します。
5. 保存先フォルダーや結合後の構成を確認します。
6. 「適用」をクリックし、保留中の操作を実行します。
7. 必要に応じて再起動し、作業完了後に容量とデータを確認します。
CドライブとDドライブを結合する時の注意
CドライブはWindowsが入っているシステムパーティションです。操作中に停電したり、誤って別のパーティションを選んだりすると、Windowsが起動しなくなる可能性があります。
作業前に、次の3つを確認してください。
● CドライブとDドライブが同じディスク上にある
● Dドライブ内の重要ファイルをバックアップ済み
● ノートPCならACアダプターを接続している
また、アプリをDドライブへインストールしている場合、結合後の保存先が変わることで一部アプリのパスが変わる可能性があります。業務用ソフトやゲームがある場合は、事前に設定を確認してください。
よくある失敗と対処法
パーティション結合でよくある失敗は、ほとんどが「ディスクの位置関係」を見落としていることが原因です。
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ボリュームの拡張がグレーアウトする | 未割り当て領域が右隣にない | パーティションを移動する、または専用ツールを使う |
| Dドライブの空き容量をCドライブへ足せない | Dドライブの空き容量は未割り当て領域ではない | 空き領域割り当て機能を使うか、バックアップ後にDを削除 |
| 別ディスクの空き容量を結合できない | CとDが別物理ディスクにある | 通常のパーティション結合では不可 |
| 削除したくないのに削除が必要と言われる | Windows標準機能の制限 | AOMEIなどで削除しない方法を検討 |
| 結合後にアプリが動かない | アプリの保存パスが変わった | アプリの修復、再設定、再インストールを検討 |
| BitLocker回復キーを求められる | 暗号化状態で構成が変わった | 事前に回復キーを確認し、保護を一時停止 |
どの方法を選べばいい?
目的別に選ぶなら、次のように考えるとわかりやすいです。
| 目的 | おすすめの方法 |
|---|---|
| Dドライブを削除してCドライブを広げてもよい | ディスクの管理 |
| コマンドで削除・拡張したい | Diskpart |
| Dドライブを削除せずに容量を調整したい | AOMEI Partition Assistant |
| 未割り当て領域がCドライブの右隣にない | AOMEI Partition Assistant |
| 初心者でディスク番号の確認に不安がある | 画面操作できるツールを使う |
Windows標準機能は、条件が合えば十分使えます。Cドライブの右隣に未割り当て領域があり、バックアップも取れているなら、ディスクの管理で拡張して問題ありません。
一方、Dドライブを削除したくない、未割り当て領域が離れている、回復パーティションが間にある、Cドライブ容量不足を安全に解消したい場合は、AOMEI Partition Assistantでディスク構成を確認しながら進めるほうが現実的です。
よくある質問
Q1. CドライブとDドライブを結合するとデータは消えますか?
方法によって異なります。Windowsのディスクの管理やDiskpartでは、通常Dドライブを削除して未割り当て領域にするため、Dドライブ内のデータは消えます。データを残したい場合は、AOMEI Partition Assistantなどで結合や空き領域割り当てを検討してください。
Q2. なぜ「ボリュームの拡張」がグレーアウトしますか?
多くの場合、未割り当て領域が拡張したいパーティションのすぐ右隣にないことが原因です。Windowsのディスクの管理では、同じディスク上で対象ボリュームの直後にある未割り当て領域だけを使って拡張できます。
Q3. Dドライブの空き容量をそのままCドライブに足せますか?
Windows標準機能では、Dドライブの「空き容量」をそのままCドライブへ移すことはできません。Dドライブを削除して未割り当て領域にする必要があります。削除したくない場合は、空き領域を割り当てる機能を持つパーティション管理ソフトが必要です。
Q4. 別々のSSDやHDDにあるパーティションを結合できますか?
通常のパーティション結合ではできません。Cドライブがディスク0、Dドライブがディスク1にある場合、それらは別の物理ディスクです。 Windowsの記憶域スペースやダイナミックディスクのような別方式はありますが、一般的なC/D結合とは別物です。
Q5. パーティション結合前にバックアップは必要ですか?
必要です。データを保持できる方法を使う場合でも、パーティション操作中の停電、誤操作、ディスク障害でトラブルが起きる可能性があります。重要なファイル、ライセンス情報、仕事用データは外付けHDDやクラウドに保存してから作業してください。
Q6. 回復パーティションが間にある場合はどうすればいいですか?
Cドライブと未割り当て領域の間に回復パーティションがあると、ディスクの管理ではCドライブを拡張できないことがあります。この場合は、パーティションの位置を調整できる専用ツールを使うか、回復パーティションの扱いを慎重に検討してください。削除は安易に行わないでください。
まとめ
パーティションを結合する時は、最初にディスク構成を確認することが大切です。Windowsのディスクの管理は、未割り当て領域が右隣にある場合には便利ですが、Dドライブの空き容量をそのままCドライブへ移すことはできません。
この記事のポイントは次の通りです。
- ディスクの管理で拡張できるのは、右隣に未割り当て領域がある場合
- Dドライブを削除して未割り当てにすると、データは消える
- Diskpartも削除と拡張を組み合わせるため、初心者にはリスクが高い
- Dドライブを削除したくない場合は、AOMEI Partition Assistantで結合や空き領域割り当てを検討する
- Cドライブ操作前には必ずバックアップを取る
Cドライブ容量不足を安全に解消したい場合は、AOMEI Partition Assistantでディスク構成を確認し、結合・リサイズ・空き領域割り当ての中から最適な方法を選んでください。