Windows 11/10/8/7でSSDを初期化する方法

SSDが認識しないという体験はないでしょうか?新しく購入したSSDがフォーマットされていない場合、使用前に「初期化」を実行する必要があります。また、何らかのトラブルで、SSDが認識されなくなってしまった場合の解決方法のひとつとして「初期化」があります。初期化によって、不調となったSSDがよみがえるかもしれません。ここではWindows 11、10、8、7でのSSDの初期化方法をご紹介していきましょう。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2024年10月25日

シェア: instagram reddit

SSDの初期化とは?

SSDとは?

SSDはSolid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、HDDと同じように使える記憶装置です。HDDは回転する円盤に磁気でデータを読み書きしていますが、SSDはUSBメモリーと同じように内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをしています。

HDDとSSD

⭕HDDと比較したSSDのメリット:
衝撃による故障リスクが低い
読み書きの速度が非常に速い
動作音が静か
サイズが小さく軽い
スティック型などデザインの自由度が高い
❌HDDと比較したSSDのデメリット:
最大容量が少ない
大容量になると容量単価が高い

初期化とは?

初期化は、新しい機器や装置、ソフトウェアなどを利用可能な状態にすることです。また、既に利用しているものについて、工場出荷状態(初期状態)に戻す(リセットする)ことです。

初期化

フォーマットと初期化は同義語として捉えられることがありますが、厳密には異なります。それぞれの違いを簡単に説明します。

🔎フォーマットと初期化の違い:
初期化とはデータを完全に消去して、ディスクを再利用可能な状態にする作業です。また、初期化によってディスクの論理的な不具合も修復することができます。
フォーマットは、Windowsで使えるファイルシステム(データの記録方法)に構成し直す処理を指します。※OSによって使えるファイルシステムが異なります。Windowsで利用可能なファイルシステムは、FAT32・exFAT・NTFSの3種類です。Windows 10なら、NTFSでフォーマットしましょう。
新しくSSDを購入したときや、HDDからSSDへ換装する場合は、SSDの初期化とフォーマットの2つの作業を必ずやってください。

👍【関連記事】「Windows11/10/8/7」SSDからSSDへクローン作成ソフト

なぜSSDの初期化が必要か?

💡ヒント:HDDはパソコンに接続した時点でパソコンに認識されることが多く、初期化せずにすぐ使えます。ところがSSDはそうではありません。

一般に初期化はSSDを使用するために一番初めに行う作業になります。SSD換装時にSSDを初期化する目的は、パソコンがSSDを認識できるようにするためです。初期化されていないSSDをパソコンに組み込んでもパソコンがSSDの存在を認識することができません。

SSDの初期化が必要な場面:
増設したSSDや外付けSSDがパソコンに認識されない場合、SSDの初期化が必要とされます。
エクスプローラーにSSDが表示されない場合、SSDを初期化するか、ドライブ文字を割り当てる必要があります。
「ディスクの管理」ではSSDは「不明・初期化されていません」と表示される場合、SSDの初期化が必要とされます。
HDDからSSDに換装するときや、SSDを交換するとき、新しく購入したSSDを使用するにはSSDの初期化が必要とされます。
「論理ディスクマネージャーがアクセスできるようにするにはディスクを初期化する必要があります」「指定されたファイルが見つかりません」などのエラーが表示される場合、問題を解決するために初期化を行う必要があります。
......

👍【関連記事】ドライブ文字(ドライブレター)の変更・割り当て方法

👍【関連記事】修復:Windows11/10/8/7で「ディスク1は不明、初期化されていません」

そして、データ等を保存できる(書き込める)まっさらな状態にするために、初期化したSSDをフォーマットする必要があります。フォーマットされていないまたはフォーマット形式が不適切な場合は適切にデータを保存することができません。

SSD初期化時の注意点

①GPTかMBRか選択

SSDの初期化では一般的にGPT形式かMBR形式を選ぶことがあります。このGPT/MBRというのはパーティションの形式になり、これを指定しつつSSDを初期化します。

GPT形式:現在主流のパーティション形式です。2TB以上のストレージを認識でき、最大パーティション数は128個を設定できる特徴をもっています。64ビット、UEFIチップのマザーボード環境で稼働させることができます。
MBR形式:古くからあるパーティション形式です。最大2TBまでしかストレージを認識できず、最大パーティション数は4個までという特徴をもっています。ほぼすべてのマザーボード環境で稼働させることができます。

👍【徹底解説】MBRとGPTの違い、確認・変換方法、どっちがいい?

🍓クローン作成によりSSD換装を行う場合はパーティションの形式を間違うとクローン後に正常にOSが起動しなくなるリスクが高まるので注意が必要です。ポイントはパーティション形式を一致させること:初期化時のパーティション形式は2種類ありますが、ポイントはソースディスク(クローンしたい元ディスク・ストレージ)のパーティション形式と同じ形式に設定することです。ソースディスクがGPT形式の場合はSSD初期化時にGPTを選んで、ソースディスクがMBR形式の場合はSSD初期化時にMBRを指定します。

🚨注:OSクリーンインストールでSSD換装を行う場合はまた別の注意点があります。OSをクリーンインストールする場合は、SSDを初期化せずにパソコンに組み込んでください。同じくパーティション形式も設定は不要です。初期化したりパーティション形式を設定してしまうと上手くクリーンインストールができなくなる場合があるので注意が必要です。

🎯クローンをしない場合は初期化作業を始める前に、BIOSモードを確認してください。SSDを使うPCのBIOSモードが「レガシ(BIOS)」か「UEFI」を調べておく必要があります。「レガシ(BIOS)」の場合、MBRを選んで、「UEFI」の場合GPTを指定します。

👍【関連記事】Windows11/10/8/7でLegacy BIOSをUEFIブートモードに変更する方法

②電源を切らないで

初期化中はコンピューターやSSDの電源を切らないでください。Windowsを終了しないでください。また、接続中のSSDやケーブルを取り外さないように注意しましょう。

③SSDをセカンダリドライブとして接続

初期化したいSSDをセカンダリドライブとして接続し、既存のドライブからWindowsを読み込む(起動する)必要があります。

新しく購入したSSDを初期化する方法

新品・中古品に関係なく、購入したSSDを初めてパソコンに接続する際は、初期化を行う必要があります。

※中古品で購入したSSDを使用する前に、不具合のチェックや修復もしてくれる初期化をおすすめします。初期化はWindowsの「ディスク管理」や「コマンドプロンプト」から実行することができます。

一般的なソリューション:ディスクの管理でSSDを初期化

👉ディスクの管理でSSDを初期化する手順

ステップ 1. 初期化したいSSDをパソコンに接続して、画面左下のスタートボタンのところで右クリック⇒メニュー内の「ディスクの管理」をクリック⇒「ディスクの管理」を起動します。

👍【関連記事】Windows10ディスクの管理『標準搭載のディスク&パーティション管理者』

ステップ2. 初期化されていないSSDがあると、「ディスクの初期化」画面が表示されます。「ディスクの初期化」が表示されない場合は、未初期化のSSDを右クリックして、「ディスクの初期化」を選択します。

ディスクの初期化

ステップ 3. 「ディスクの初期化」で、SSDの用途によってパーティションスタイルを選択して、「OK」を押します。

パーティションスタイルを選択

📢ポイント:
マザーボードによって、MBR(マスターブートレコード)またはGPT(GUIDパーティションテーブル)を選択
HDDからSSDに換装する場合、元のドライブがMBRかGPTかによって、元ドライブと同じパーティションスタイルを選択
外付けSSDとして使用する場合、MBRを選択

「ディスクの管理」に戻ります。SSDの初期化が完了した段階で、先ほど「不明」「初期化されていません」と表示されていた場所が「ベーシック」「オンライン」と表示されます。

👉ディスクの管理でSSDをフォーマットする手順

SSD初期化できたら、パーティションを作成して、SSDのフォーマットを実行しましょう。

ステップ 1. 「未割り当て」と表示されているところで右クリック⇒メニュー内の「新しいシンプルボリューム」をクリックします。

未割り当て

ステップ 2. 「新しいシンプルボリュームウィザード」が表示されたら、「次へ」をクリックします。

ステップ 3. 「ボリュームサイズの指定」が表示されたら、最大ディスク領域(デフォルト値)を指定して、「次へ」を押します。

ボリューム サイズの指定

ステップ 4. 「ドライブ文字またはパスの割り当て」は後から変更可能なので、初期値のままで「次へ」を押します。

ドライブ文字

ステップ 5. 「パーティションのフォーマット」で「このボリュームを次の設定でフォーマットする」を選択します。設定が終わったら(基本的には初期状態のままで問題ない)「次へ」を押します。

設定内容は下記の通り
「ファイルシステム」:NTFS
「アロケーションユニットサイズ」:既定値
「ボリュームラベル」:任意の名前を付けることも可能です。
「クイックフォーマットする」:新品のSSDならチェックを入れます。中古品のSSDはディスクの不良チェックもしておきたいので、フルフォーマット(チェックを外すこと)を推奨します。※フルフォーマットの実行は時間がかかります。ディスクの容量によりますが、数時間を見込んでおいてください。

パーティションのフォーマット

「新しいシンプルボリュームウィザードの完了」で「完了」を押すと、SSDのフォーマットが始まります。フォーマット完了後は、エクスプローラーで「ボリューム名(ドライブ名)」としてSSDが認識されていれば、フォーマットは問題なく行われています。

より良いソリューション:SSD初期化ツールでSSDを初期化(おすすめ)

パソコン初心者でも簡単に使えるディスクパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantは、SSD/HDDの初期化やフォーマットをより効率的かつ効果的に実行することができます。

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7
安全かつ快適

👉AOMEI Partition AssistantでSSDを初期化する手順

テップ 1. 初期化したいSSDをパソコンに接続して、サードパーティ製のSSD初期化ソフトAOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、起動します。

ステップ 2. 初期化されていないSSDを右クリックして、メニュー内の「ディスクを初期化」を選択します。

ディスクを初期化

ステップ 3. パーティションスタイル(MBR形式かGPT形式か)を選択して、「はい」をクリックします。

MBRまたはGPT

ステップ 4. ツールバーにある「適用」をクリックし、操作を確認し、問題なければ「続行」をクリックして、SSDの初期化を実行します。

適用

👉AOMEI Partition AssistantでSSDをフォーマットする手順

ステップ 1. 「未割り当て」と表示されているところで右クリック⇒メニュー内の「パーティションを作成」をクリックします。

パーティションを作成

ステップ 2. ポップアップウィンドウで、パーティションサイズ、ドライブ文字、ファイルシステムを設定することができます。「詳細」をクリックして、パーティションラベル、パーティションタイプなども設定可能です。基本的には初期値のままで「はい」をクリックします。

パーティション設定

ステップ 3. ツールバーにある「適用」をクリックして、パーティションを作成したり、SSDのフォーマットを実行します。

OSが入ってるSSDを初期化する方法

「ディスクの管理」でOSが入ってるSSDを初期化できない場合も、次の方法で初期化することができます。

初期化できない

🚨注:既にデータの入っているSSDを初期化する場合は、すべてのデータが消去されてしまいうので、AOMEI Backupper StandardでSSDのデータを必ずバックアップしてください。初期化完了後、バックアップしたデータをSSDに復元することができます。

一般的なソリューション:diskpartコマンドでSSDを初期化

これは、Windows PCでOSがインストールされたSSDを「diskpart.exe」(ディスクを管理するためのCUIツール)を使って初期化する方法です。コマンドプロンプトからコマンドを入力していく作業になります。

※Windows OSでは、「diskpart」というコマンドを使うことで、コマンドラインでディスクのパーティションやボリュームを操作することができます。

以下の手順で、Diskpartコマンドを使ってSSDを初期化してフォーマットすることができます。

👉diskpartコマンドでSSDのデータを完全に削除する手順

ステップ 1. タスクバーの検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力して、右クリックから「管理者として実行」を選択します。

ステップ 2. 「コマンドプロンプト」が起動したら、「diskpart」と入力して、Enterキーを押します。

※ユーザーアカウント制御が出たら「はい」をクリックします。

ステップ 3. diskpart.exeが起動したら、「list disk」と入力して、Enterキーを押します。

※PCに接続されているSSD/HDDの一覧が表示されます。「ディスク 0」は今使っているOSが入っている可能性が高いです。容量などで初期化したいSSDを判断するか、「ディスクの管理 」で確認します。

ステップ 4. 初期化したいSSDを選び「select disk *」と入力して、Enterキーを押します。

※ここでは「ディスク 1」を初期化するので「select disk 1」と入力します。「disk」と「1」の間にはスペースが必要なので忘れずに入力してください。目的のストレージ以外を選択したりしないように十分注意してください。

ステップ 5. 「ディスク 1 が選択されました。」と表示されたら、「clean」と入力して、Enterキーを押します。

🚨注:
データ含めパーティションも全て消去されます。Enterキーを押すと確認画面も出ずに削除が開始されるので、間違いがないか確認をして慎重に行ってください。
「DiskPart にエラーが発生しました:…詳細については、システム イベント ログを参照してください。」と表示されて失敗するようなら、もう一度「clean」を実行してください。

clean

📖補足:データ削除の種類「clean」「clean all」の違い:
「clean」:一部だけ削除され、データは呼び出せない状況になりますが、ディスクの中にデータは残っているので、復元ソフトを使うと簡単に復元できてしまう可能性があります。データを削除したあとに自分で使うのであれば、「clean」で十分です。
「clean all」:ディスク全体を「0」で上書きして、元々あったデータは削除されます。データを削除したあと、SSDを捨てたり他人に譲る場合は、「clean」ではなく「clean all」を入力してください。
SSDは書き込める回数が製品によって決まっていて、それを超えると寿命が近いと判断できるようになっています。そのため「clean all」はSSDの寿命を縮めることになるので、必要なときだけにしましょう。
比較項目 clean clean all
削除対象 一部のみ ディスク全体を0で上書き
削除にかかる時間 数十秒 数時間
復元 可能 難しい
使用用途 自分で使う 破棄・他人に譲る

「DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。」メッセージが表示されたら、SSDのデータが完全に消去されます。このSSDは、未初期化状態になり、このまま使うことはできません。

exit

👉diskpartコマンドでSSDを初期化する手順

DISKPART画面で「convert gpt」と入力して、Enterキーを押します。

※SSDがGPT形式で初期化されます。SSDをMBR形式で初期化したい場合、「convert mbr」と入力すればいいです。

「DiskPart は選択されたディスクを GPT フォーマットに正常に変換しました。」メッセージが表示されたら、SSDの初期化は完了です。

convert gpt

📖補足:SSDのデータをすべて消去した後、「ディスクの管理」で確認すると、OSが入ってるSSDが「未割り当て」となっています。「不明」「初期化されていません」が表示されます。「ディスクの管理」を開くと購入時のように「ディスクの初期化」のダイヤログが表示されます。そして、「新しく購入したSSDを初期化する方法」でSSDを初期化することもできます。

不明

👉diskpartコマンドでSSDをフォーマットする手順

ステップ 1. DISKPART画面で「list disk」と入力して、Enterキーを押します。

※「list disk」のコマンドを再度実行して、選択しているディスクを確認します。選択しているディスクには「*」の印が付きます。

ステップ 2. 「create partition primary」と入力して、Enterキーを押します。

※パーティションを区切る場合は、「size=」を入力して、プライマリパーティションのサイズ(単位:MB)を調整することができます。例えば、「create partition primary size=100000」のコマンドを実行すると、100GBのプライマリパーティションを作成します。

ステップ 3. 「format fs=ntfs quick」と入力して、Enterキーを押します。

「fs」は、フォーマットする時に使用するファイルシステムを指定することです。
「fs=ntfs」:作成したパーティションをNTFSでフォーマットします。NTFSは、Windowsで採用されている容量制限のないファイルシステムです。Windowsのみデータの書き込みができます(Windowsのみの使用なら「NTFS」推奨)。
「fs=exfat」:作成したパーティションをexFATでフォーマットします。exFATは、FAT32を改良した容量制限のないファイルシステムです。Windows/Mac/Linuxでデータの書き込みができます。
「fs=fat32」:作成したパーティションをFAT32でフォーマットします。FAT32は、最大4GBまでの容量に対応した古いファイルシステムです。Windows/Mac/Linuxでデータの書き込みができます。
「quick」はクイックフォーマットを指定することです。

「DiskPart は、ボリュームのフォーマットを完了しました。」と表示されたら、SSDのフォーマットは完了です。「exit」と入力して、Enterキーを押します。

diskpartでフォーマット

📖補足:「assign」と入力してEnterキーを押すことでドライブレターを割り当てることもできます。

より良いソリューション:データ消去ソフトでSSDを初期化(おすすめ)

AOMEI Partition Assistantは、優れたSSD初期化ツールだけでなく、強力なデータ消去ソフトでもあります。AOMEI Partition Assistantの「SSDの完全消去」機能を利用して、既にデータの入っているSSDを初期化することができます。

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7
安全かつ快適

👉AOMEI Partition AssistantでSSDのデータを完全に削除する手順

ステップ 1. SSDをセカンダリドライブとしてWindows 7搭載パソコンに接続して、AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、起動します。

ステップ 2. ツールバーにある「消去」タブ⇒「SSDの完全消去」をクリックして、「次へ」をクリックします。

※或いは、初期化したいSSDを右クリックして、「SSDの完全消去」を選択します。

SSD完全消去

ステップ 3. 初期化したいSSDを選択して、「次へ」をクリックします。

SSDを選択

ステップ 4. データを完全に消去した後、回復は不可能なので、誤ったSSDを選択しないように、SSDの識別情報をダブルチェックしてください。

フリーズ状態

※この例では、SSDはフリーズ状態であることが分かります。続行のために、ホットスワップを実行する必要があります。

💦SSDをフリーズ状態から解放するために、ホットスワップを実行する方法:
PCケースを開放します。ノートパソコンの場合、裏ぶたまたはドライブシェルを開けます。
完全に消去するSSDを見つけます。
SSDから電源ケーブルを抜きます。
SSDからSATAデータケーブルを切断します。
数秒後SATAケーブルをSSD上のSATAポートに再接続します。
最後は、SSDの電源コネクタに電源ケーブルを差し込みます。

ステップ 5. 「次へ」をクリックして、SSDの完全消去が始まります。

消去

完全消去が完了した後、SSDは1つの未割り当て領域として表示されます。つまり、SSDの状態を購入時(工場出荷時)の状態に戻すことです。

👉AOMEI Partition AssistantでSSDを初期化する手順

そして、AOMEI Partition Assistantの「ディスクを初期化」機能を利用して、未初期化のSSDを初期化することができます。もちろん、「ディスクの管理」で未初期化のSSDを初期化することもできます。

ディスクを初期化

SSD初期化できない

多くの人々は、SSDの初期化を実行する際に様々な問題が出るかもしれません。関連フォーラムへの投稿は多くありますが、その中から2つのケースを選んでここに載せたいです。

 

【事例①】

私は、オンラインストアでADATA 2.5インチ 内蔵SSD SU800シリーズ 256GB 3D NANDという商品を購入しました。このSSDをWindows 7に取り付けた後、なかなか表示しません。「ディスクの管理」を開くと、そのディスクの状態は「不明 初期化されていません」です。それで、私はSSD初期化を実行しようと思いますが、「指定されたファイルが見つかりません」というエラーメッセージが表示されます。この問題をどのように解決しますか?

 

不明

 

【事例②】

私は、SSDをパソコンにインストールした後、「PC」(右クリック)⇒「管理」⇒「ディスクの管理」を開くと、SSDの初期化を促すポップアップウィンドウが出てきます。しかし、「OK」後1時間経っても何も変わりません。ディスクの管理を再起動したら、その提示が二度と表示されません。SSDはまだコンピューターに現れません。どういうことですか?

 

OK

SSD初期化がうまくいかない原因と対処法を以下に挙げます。

①パソコンとSSDの接続の問題

外付けSSDの場合は、ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。ケーブルや端子に破損がないかも確認して、異常があればケーブルを取り替えてください。換装・交換の場合は、ディスクの取り付け状態を確認します。

②SSDに論理的な不具合がある

上述したSSD初期化手順に従って、「ディスクの管理」や「コマンドプロンプト」「AOMEI Partition Assistant」でディスクを再度初期化してください。

③上記を実行しても初期化できない

ディスクの破損など物理的な不具合や故障が考えられるため、メーカーに問い合わせることをおすすめします。

👍【関連記事】SSDが初期化できないエラーを修正「6つの方法」

SSDのために他に何ができる?

①TRIMを有効にしてSSDのパフォーマンスを維持する

パソコンのオペレーティングシステムでTRIMがサポートされている場合、これを有効にすると、パソコンはSSDに保存されたデータが適切に管理されるよう自動的に作動します。

再フォーマットおよびTRIMの有効化は、テクノロジーは異なりますが、ハードディスクの最適化と同様に考えることができます。これにより、不要になった保存済みファイルを削除するという同じ結果が得られます。SSDでは最適化は必要ありません。TRIMコマンドによって同様の結果が得られます。

SSDを再フォーマットする場合、セルが「1」と「0」で埋められて、元のデータを置き換えます。その後、別のコマンドであるTRIMが、この情報は実データではないことをドライブコントローラに通知します。このように、「ダミー」のデータが残っている間、SSDはこの情報を利用可能なスペースとして読み取ります。

👍【関連記事】SSD最適化設定のポイント(Windows 10)

②Quick Format(クイックフォーマット)を選択する

ハードディスクドライブ(HDD)のフォーマットに慣れている場合、SSDのフォーマットはこれとはやや異なることに気が付くでしょう。SSDにはHDDと異なるテクノロジーが使用されているため、フォーマット機能のプロセスも異なります。

したがって、Quick Formatのチェックボックスを必ずオンにしてからSSDのフォーマットを行うことが重要です。チェックしなかった場合、パソコンはFull Format(フルフォーマット)を実行します。これはHDDにとっては安全ですが、パソコンが読み込み/書き出しの全サイクルを実行するため、SSDの寿命が短くなる恐れがあります。

③AOMEI Partition Assistantを利用する

AOMEI Partition Assistantは、ディスクの初期化だけでなく、パーティションのチェック/フォーマット/作成/リサイズ/削除などもできます。また、アプリ引っ越し、パーティションアライメント、パーティションの分割/消去、MBRの再構築、MBRディスクとGPTディスク間での変換、失われたデータ/パーティションの復元など、もっと高度な機能を使用することができます。

SSD初期化を実行した後、AOMEI Partition Assistantを使用すると、SSD上のパーティションをうまく管理し、SSDの速度を上げることができます。SSDを二度と使用したくない場合でも、「SSDの完全消去」機能でSSDの寿命を縮めずにSSD上のすべてのデータを完全に削除して工場出荷時の状態に戻すことができます。Windows Server 2022/2019/2016/2012などのサーバーユーザーの場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。

SSDの初期化に関するよくある質問

Q1:SSDの初期化は何ですか?

A1:SSDの初期化は、Solid State Drive(SSD)を初めて使用するか、データを完全に削除して再利用するためのプロセスです。初期化を行うと、SSD内のすべてのデータが消去され、ストレージ領域がクリアされます。

Q2:なぜSSDを初期化する必要がありますか?

A2:SSDを初期化する主な理由は、新しいデバイスを使用する際に、以前のデータを消去し、クリーンな状態で利用するためです。また、データを完全に削除して再利用する際にも、SSDの初期化が必要です。

Q3:SSDを初期化する方法は?

A3:SSDを初期化する方法は、主に2つあります。一つは、オペレーティングシステムのディスクユーティリティを使用して初期化する方法で、もう一つは、専用のソフトウェアを使用して初期化する方法です。

Q4:初期化するとデータは復元できますか?

A4:SSDを初期化すると、データは完全に削除され、復元することはできません。そのため、初期化を行う前に、重要なデータはバックアップしておくことが重要です。

Q5:初期化するとSSDに何か影響がありますか?

A5:初期化は通常、SSDに影響を与えることはありません。ただし、定期的な初期化を行いすぎると、SSDの寿命が短くなる可能性があるので、必要以上に行わないように注意してください。

Q6:初期化の前に注意すべきことはありますか?

A6:初期化を行う前に、重要なデータをバックアップしておくことが重要です。また、SSDの初期化方法については、正しい手順を確認してから実行することが大切です。

Q7:初期化後にパフォーマンスが向上しますか?

A7:一般的に、SSDを初期化してもパフォーマンスは向上しません。ただし、以前のデータが消去されることで、ストレージ領域がクリーンになるため、データの書き込みや読み取りの速度にわずかな改善が見られる場合があります。

まとめ

初期化はWindows 11/10/8/7でSSDを認識できる状態にするために行います。SSDがHDDのようにパソコンに自動認識されないため、初期化が必要なケースが多いです。今回紹介した手順でSSDを初期化しましょう。なお、新品や中古品ではなく使用中のSSDを初期化する場合、まずはSSDを未初期化状態にリセットする必要があるため、SSD上のデータが完全に消去されてしまいます。事前にSSDをバックアップしておきましょう。

うまく初期化ができない場合は、物理的な接続の問題、もしくは、SSDのドライブ自体の不具合などが考えられます。一度、USBなどのデバイスケーブルを抜き、接続し直してみましょう。それでも、うまくフォーマットできない場合は、ドライブ自体の不具合の可能性もあります。早めに、製品の技術的なお問合せ先やサポート窓口へ相談することをおすすめします。

ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。