Windows10でパーティションを結合できるフリーソフト
新しくSSDやHDDを購入し、既存のSSDやHDDのパーティションの分割をする必要がなくなったので、元の状態に戻したいや間違った容量でパーティションの分割をしてしまったので、元の状態に戻したいというような方もいるかと思います。そこで今回は、そのよう方向けにWindows10に標準搭載されている「ディスクの管理」「diskpart.exe」機能またはおすすめのフリーソフトを用いてHDDやSSDのパーティションを結合・統合・マージする方法について紹介していきます。
パーティションを結合する事例
現在のHDDのパーティションは以下のようになっています。
ピクチャ、ビデオやドキュメントといったのものやソフトはEドライブに保存したりインストールしていました。ですが、分割したCドライブとEドライブを結合したいと思っています。
通常、結合するときはEドライブを削除してCドライブを拡張するという流れだと思います。削除するのでEドライブはバックアップしないといけないと思いますが、そのバックアップしたEドライブの中身はそのままCドライブには入らないのではと思っています。
すでにデータが入っているドライブを削除してCドライブに結合する場合、どのような作業をすればいいのでしょうか。現在バックアップはPC全体をバックアップしているのみです。
また、AOMEI Partition Assistant Standardフリーソフトならボリュームを削除することなく結合できるというような説明がされています。こういったソフトを使うと正常に直接結合できるのでしょうか。
--Microsoftサポートコミュニティからの質問
Windows10でパーティションを結合する理由
通常、Win10でのパーティション結合は、2つ以上のパーティションを1つに結合、合併、統合、マージすることです。パソコンにHDDやSSDを接続した時にボリューム(E:)とボリューム(F:)など、複数のボリュームが出ることがありますが、これを1つにする方法とも言えます。
パーティションを結合する理由は、ストレージ容量の増加やデータの集約などが挙げられます。
▶1つのパーティションの空き領域が少なくなりますが、別のパーティションに十分な空き領域があります。この2つのパーティションを結合することによって、パーティションの空き容量を増やして空き容量不足を解消することができます。
👍『関連記事』Windows11/10/8/7でCドライブ容量を増やす方法
▶HDDにあるパーティションの数が多すぎる場合、それらを別々に管理するのはとても不便です。一方で、個々のファイルがどのパーティションに保存されるか忘れやすいです。急に使用したいファイルを1つ1つのパーティションで探すのも面倒です。こういう時、データの管理を簡単にしたい方は複数のパーティションを結合してまとめたほうがいいです。
▶その他、既存のSSDやHDDのパーティション分割をする必要がなくなったり、間違った容量でパーティション分割をしてしまったりするので、パーティションを結合して元の状態に戻したい方も多いでしょう。
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Windows10でパーティションを結合する注意点
⭕システムドライブ(通常C:)の操作は極力控えます。
⭕違う種類のHDDやSSDを1つのドライブに結合(統合)することができません。
⭕パーティション結合中にデータの消失やOSの損傷が発生する可能性があるため、バックアップを取得することが重要です。
- パーティション結合中に問題が発生した場合のトラブルシューティング方法は、以下の通りです。
- ドライブのエラーチェックを実行する
- Windowsの更新プログラムをチェックする
- ドライブのファイルシステムを修復する
Windows10でパーティションを結合する方法
Windows10に標準搭載されている「ディスクの管理」「diskpart.exe」ツールは、複数の連続したパーティションを結合することができますが、2つのパーティションを結合するには、1つのボリュームを削除してから、未割り当てになる領域でそのほかのボリュームを拡張しなければなりません。それに、Windows標準搭載ツールで連続していないパーティションを結合することができません。
さて、パーティションを削除せずに(データを失うことなく)直接結合できるフリーソフトはありますか?ここでは、Windows11、10、8.1/8、7向けディスク&パーティション管理フリーソフト「AOMEI Partition Assistant Standard」(無料)を強くお勧めします。連続していないパーティションを結合することもできます。
方法①:ディスクの管理を使う(GUI)
このパーティションの結合作業は、Windowsの「ディスクの管理」というツールからマウス操作のみで行えるので、パソコンにそれほど詳しくない方でも簡単にディスクを1つにまとめることが可能です。
1. スタートボタンを右クリックします。
2. 「ディスクの管理」をクリックします。
3. パーティションを結合したいハードディスクが表示されていることを確認します。※この例では、連続するパーティション、つまりボリューム(E:)とボリューム(F:)を結合しましょう。
- 参考:ハードディスクが複数表示されている場合は、
- 容量やドライブ文字を手がかりに判別します。
- 判断が難しい場合は、本画面を表示させた状態でハードディスクの取り外しを行なってください。ハードディスクの取り外しの際に表示が減ったものがあれば、そちらが該当します。
4. 結合させるボリュームを右クリックし、表示されたメニューから「ボリュームの削除」をクリックします。※「ディスクの管理」では、ハードディスクのパーティションとその右隣の未割り当て領域しか結合することができないので、この例では、ボリューム(F:)を削除することしかできません。
5. ボリューム削除の確認画面が表示されるため、「はい」をクリックします。
6. もう一方の正常と書かれたボリューム(この例では、ボリュームE)を右クリックし、表示されたメニューから「ボリュームの拡張」をクリックします。
7. ウィザードが表示されるので、「次へ」をクリックします。
8. 「ディスク領域(MB)を選択」横の数字が、未割り当ての領域と同様のサイズになります。そのまま「次へ」をクリックします。
9. ウィザードの完了画面が表示されるので、「完了」をクリックします。
10. 全ての領域が「正常」の表示に変わるまでお待ちください。
以上で操作は完了です。通常とおりにハードディスクをご利用ください。
方法②:diskpartコマンドを使う(CUI)
Windows10で「diskpart」というコマンドを使うことで、コマンドラインでディスクのパーティションやボリュームを操作することができます。「ディスクの管理」と同じ、パーティションを結合するために、事前に右側のボリュームを削除して、未割り当て領域を左側のボリュームにマージする必要があります。
1. 「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。
2. コマンドプロンプト上に「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押します。
3. 「list volume」と入力し、「Enter」キーを押します。
4. ボリュームの一覧が表示されたら、削除するボリュームのドライブ文字または番号を確認します。
5. 「select volume N」と入力し、「Enter」キーを押します。
6. 「delete volume」と入力し、「Enter」キーを押します。
7. 「select volume X」と入力し、「Enter」キーを押します。
8. 「extend」と入力し、「Enter」キーを押します。
方法③:パーティション結合フリーソフトを使う(おすすめ)
データを失うことなく、連続するパーティションを直接結合・統合したい場合は、次の方法に進んでください。
AOMEI PA Standardはディスクのパーティションをうまく管理したり、データの機密性、完全性、可用性を確保することができます。パーティションの結合、サイズ変更、クローン、作成、削除、フォーマット、表示/非表示など、いろんな機能を備えています。また、ハードウェアRAID、サムドライブなどにも対応します。
次はこのフリーソフトでデータを失うことなく2つのパーティションを簡単に結合する手順を見てみましょう~
- 🚨注意:
- ※既存のパーティションを結合する場合、連続するパーティションを2つしか結合できません。
- ※未割り当て領域を結合する場合、連続していないパーティションにも2つ以上の未割り当てを追加できます。
- ※システムパーティションにほかの領域を追加できますが、システムパーティションをほかの領域に追加できません。
1. AOMEI Partition Assistant Standardを無料でダウンロードし、インストールし、起動します。左側のパーティションまたは右側のパーティション、どっちてもいいです。結合させるパーティションの1つ(この例では、パーティションD)を右クリックし、「詳細処理」⇒「パーティションを結合」を選択します。
2. 対象のパーティションと結合するもう一方のパーティション(この例では、パーティションE)にチェックを入れ、「はい」をクリックします。
3. 操作を実行するために「適用」をクリックします。
上述のように、分かりやすい手順に従って、パソコン初心者でも、Windows10でパーティションを簡単に結合することができます。
AOMEI PAエディションのアップグレード
「パーティションを結合」機能のほかに、「パーティションをリサイズ/移動」、「パーティションを分割」、「パーティションを作成」、「パーティションを削除」、「空き領域を未割り当てる」などの機能を利用して、パーティションのサイズを制限なしに変更することができます。
大きな割引でAOMEI Partition Assistant Standard版をAOMEI Partition Assistant Professional版にアップグレードしたら、「Bitlocker暗号化」、「重複ファイルファインダー」など、もっと高度な機能が使用可能です。
さらに、Windows Server 2012(R2)、2016、2019、2022で利用可能なAOMEI Partition Assistant Server版、台数無制限のコンピュータで使用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited版もあります。どのエディションを購入しても、90日間返金保証と永久無料技術サポートを提供しているため、超安全・安心です。ニーズに応じて最適なエディションを選択してください。
👍AOMEI Partition Assistant異なるエディションの比較
パーティション結合で消えたデータを復旧する方法
大切なデータが万が一パーティション結合中に紛失した場合でも、すぐにデータ復旧ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」の「データ復元」機能を使用して、データを救出して復旧できる可能性があります。
1. AOMEI Partition Assistantを実行し、ツールバーの「復元」⇒「データ復元」をクリックします。
2. Windowsデータ復元画面が表示されたら、結合後のパーティションを選択し、「スキャン開始」をクリックします。
3. スキャンが完了すると、復旧可能なデータがすべて表示されます。復元したいデータを選択し、「復元」をクリックします。復元したデータを保存するパス(フォルダ)名を指定したら、データ復旧が始まります。
4. 復元が正常に完了すると、指定したパスに復旧したデータが保存されています。
パーティション結合に関するよくある質問
Q1:パーティション結合とは何ですか?
A1:パーティション結合は、複数のパーティションを1つの大きなパーティションに統合することを指します。これにより、複数の小さな領域を1つの大きな領域として使用できるようになります。
Q2:パーティション結合を行う理由は何ですか?
A2:パーティション結合を行う主な理由は、スペースの有効活用と管理の簡素化です。複数のパーティションがある場合、それぞれの領域が小さいためにスペースを有効活用できない場合があります。また、複数のパーティションを管理すると複雑になる場合があるので、統合することで管理が簡素化されます。
Q3:パーティション結合はどのように行われますか?
A3:パーティション結合は、ディスク管理ツールや専用のソフトウェアを使用して行われます。通常、結合したいパーティションを選択し、結合する際の操作を指定することで結合が行われます。ただし、パーティション結合を行う前にデータのバックアップを取ることが重要です。
Q4:パーティション結合を行う際の注意点はありますか?
A4:パーティション結合を行う際には、以下の注意点に留意する必要があります。
- 結合するパーティションに重要なデータがある場合は、事前にバックアップを取ること
- 結合するパーティションのファイルシステムやデータ形式が互換性があることを確認すること
- パーティション結合を行うと、結合されたパーティションのデータが消失する可能性があるため、慎重に操作すること
Q5:パーティション結合後の影響はありますか?
A5:パーティション結合後、結合された領域は1つの大きな領域として扱われます。結合により、1つの大きな領域としての利用が可能になりますが、結合前と比べてデータの配置や管理が変わるため、これに対する影響を考慮する必要があります。
まとめ
以上、Windows10でパーティションを結合して複数認識されるボリュームを1つにまとめる方法でした。HDDやSSDのパーティションを結合する手順を詳しく説明してきました。3つの方法(Windows10に標準搭載されている「ディスクの管理」「diskpart.exe」機能&サードパーティ製ソフトウェアの「パーティションを結合」機能)がありますが、もう少し簡単に変更したい方はフリーソフトが非常に便利なので、パーティションを結合できるフリーソフト「AOMEI Partition Assistant Standard」を使うことを強くおすすめします。
「ハードディスクの初期化後や、中古のハードディスクを入手した時にボリュームが2つ以上認識された!」という時にご参考いただける内容かと思います。