Windows11/10/8/7でCドライブ容量を増やす方法
「PCの動作が重い」や「Cドライブに空き容量がなく、Windowsをアップデートできない」などでお困りの方も多いのではないでしょうか?インストールしたアプリや、デジタルカメラで撮影した写真など、パソコンに保存されているファイルの容量(数)が多くなると、Cドライブの空き容量が少なくなります。空き容量がない場合にはパフォーマンスの低下につながるので、「Cドライブの空き容量を増やしたい」と考えている方に、この記事ではCドライブの空き容量を空ける原因や方法などについて解説いたします。
次のような問題が発生したことがあるかもしれません
Cドライブの容量がおかしくなりました。「アプリと機能」の項目が内訳をみても3GBもないのに127GBもあることになっています。この100GB以上のデータはどこにありどうすれば削除できるのでしょうか?できる限り専門用語抜きでわかりやすくおねがいします。
パソコンを長く使っていると、動作スピードが遅くなったり、動きが不安定になったりと色々な問題が出てきますよね。みなさんもこういった経験があるのではないでしょうか?
もしかすると現在、パソコンの動作が重いと感じている場合や、アプリのインストールがエラーになってしまう場合は、Cドライブの容量不足が原因かもしれません。
Cドライブの空き容量が少なくなると、大容量データを保存できなくなるだけでなく、OSやソフトウエアが作業用ファイルを生成できなくなるなど、パソコンの動作にさまざまな悪影響が及びます。
Cドライブ容量はどれぐらい必要でしょう?
Cドライブはパソコンのシステムやアプリケーションを作動させるドライブになります。
項目 | 容量 |
システム・OS |
Windows8/7とWindows10 32Bitの場合は、ほぼ20GB Windows10 64Bitの場合、32GBぐらい Windows11の場合は、64GB以上 |
グラフィックカード | 1GB以下 |
ソフトやアプリなど | 数十GBまで可能 |
ソフトウェアキャッシュ | 数十GBまで可能 |
ユーザーデータ | 使用によって違う(数十GBまで可能) |
通常、Cドライブの容量は大きければ大きいほどいいです。最低限として、Windows10である場合、60GBが必要で、Windows11の場合は、100~120GBがおすすめです。
Cドライブ容量を確認する方法
パソコンを長く使っていて、システムやアプリの起動、ウィンドウを開く、ファイルを開く、コピーをするなど、一つ一つの動作に時間がかかると感じたことはありませんか?様々な原因が考えられますが、もしかしたらそれはCドライブの容量不足が原因かもしれません。一度、Cドライブの空き容量を確かめてみましょう。
👉方法①:設定から確認
まずはどんなファイルが保存されているか、Cドライブの使用状況を知るのが先決です。
「設定」-「システム」-「ストレージ」(または「記憶域」)を順にクリックすると、Cドライブの使用状況と、消費している容量の大きいファイルの種類を確認できます。
「表示するカテゴリを増やす」をクリックすると、より詳細な情報を確認することが可能です。
👉方法②:エクスプローラーから確認
「エクスプローラー」-画面左側のツリーから「PC」を選択-右に表示された「ローカルディスクC」を右クリック-「プロパティ」を順にクリックすると、Cドライブの使用状況を確認できます。
👉方法③:ディスクの管理から確認
キーボードのWindowsキー+Xキーを同時押し-表示されたメニューから「ディスクの管理」を選択すると、ボリュームC欄の「空き領域」の数字を確認できます。
👉方法④:コマンドプロンプトから確認
検索ボックスから「cmd」を入力-「コマンドプロンプト」を右クリック-「管理者として実行」を選択-「fsutil volume diskfree c:」を入力-「Enter」を押し-Cドライブの容量を確認できます。
Cドライブの空き容量が減る原因
続いては、Cドライブの空き容量が減ってしまう原因についてご紹介します。空き容量を増やす方法だけでなく、Cドライブの容量が減ってしまう原因についても理解しておきましょう。
🧿大量のファイルをCドライブに保存している
まず1つ目の原因として、気づかないうちにCドライブへ大量のデータを保存していることがあります。
不要になったアプリやファイルなどを、Cドライブに大量に保存していると、容量を圧迫してしまいます。
特に何も設定ない状態のパソコンであれば、アプリのインストールや動画、画像ファイルはすべてCドライブに保存されてしまいます。そのため、知らないうちにCドライブにデータをため込んでしまうのです。
🧿インターネットの一時ファイルが蓄積している
2つ目の原因として、インターネットの一時ファイルの蓄積が関係している可能性があります。
インターネットの一時ファイルとは、一度閲覧したWebページのデータをPC内に一時的に保存したものです。一度アクセスしたことのあるサイトを保存しておくことで、後日同じページを見るときに素早く表示できます。
インターネット一時ファイルはオプションで設定されている容量まで蓄積されるので、ハードディスクの容量を圧迫してしまうことがあります。
🧿破損したファイルがCドライブの容量を減らしている
発生したエラーなどによって作成されたファイルや、システムトラブルによって起きる破損ファイルによって容量が圧迫されていることがあります。
破損していると正しく認識することができず、中途半端な状態のファイルなので通常の方法では削除することもできません。また、破損しているにも関わらずシステムがファイルを使用していることもあります。「使用中」のファイルを削除するにはコマンドプロンプトを使用した修復作業が必要になります。
🧿ウイルスに感染している
PCがウイルスに感染していて、ドライブの空き容量が正しく表示されていないことがあります。PCがウイルスに感染している時の代表的な症状には次のようなものがあります。
- PCの動作が全体的に重い
- 挙動がおかしい
- 身に覚えのないファイルが増えている
- ファイルの拡張子が変更されている
このような症状があった時には、ウイルスソフトでスキャンを実施します。
なぜCドライブの空き容量を増やす必要があるのか?
Cドライブは一般的に全容量の10〜20%を空けておいた方が良いと言われています。なぜ容量いっぱいまで使ってはいけないのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。
📂データの保存ができなくなる
必要なデータを保存するための十分なスペースが必要なので、Cドライブの空き容量を増やす必要があります。
💻パソコンの動作が遅くなる
空き容量が少なくなると、パソコンの動作が遅くなる可能性があります。
パソコンには、システムやアプリがすばやく処理を行うために、データを一時的に保存しておくRAM(物理メモリ)という記憶領域があります。RAMがいっぱいになると、ハードディスクの一部をRAMの代わりに使います。これを仮想メモリといいます。ハードディスクの空き容量が少ないと、一時保存の場所が足りなくなるので、システムやアプリのデータ処理が停滞し、動作が遅くなってしまうのです。
動作の遅延を防ぐために、Cドライブの空き容量を増やす必要があります。
🎁OSのアップデートやソフトウェアの更新ができなくなる
新しいソフトウェアやアップデートをインストールするためには、十分な空き容量が必要です。
最新のアップデートができていないパソコンを使うと、ウイルス感染や不正アクセスに対するセキュリティが脆弱になり、とても危険です。パソコンを安全に使うためにも、Cドライブには十分な空き容量が必要なのです。
Cドライブの空き容量を増やす方法
次は、Cドライブの空き容量を増やす具体的な方法について解説します。「Cドライブの空き容量がすぐに減ってしまい困っている」という方は参考にしてください。
対策①:不要なデータを削除
❌消してはいけないファイル
特にパソコン初心者の方だと、誤って重要なファイルを削除してしまうことが多いので、ご自身で対処できる自信がない方は以下を参考にご対応ください。
ファイル・フォルダ名 |
パス |
用途 |
削除可否 |
winsxs |
システム |
✖不可 |
|
Windows |
C:\Windows |
システムが正常に動かすため必要なファイル |
△慎重に対応必要 |
Windowsフォルダ内の「$」を始める/終了するファイル |
C:\Windows内 |
システムをインストールした後の一時ファイル |
✔削除可 |
LogFilesフォルダ |
C:\Windows\Logs |
システムログファイル |
✔削除可 |
dllcacheフォルダ |
C:\Windows\system32\dllcache |
ダイナミックリンクライブラリ |
✔必要なものをバックアップした後、削除可 |
ダウンロードファイル |
C:\Windows\SoftwareDistribution\download |
ダウンロードしたファイル |
✔必要なものをバックアップした後、削除可 |
AMDフォルダ |
AMD製品関連のアップデートファイル |
△削除しないようおすすめ |
|
Drivers |
C:\Windows\Driver Cache |
シフテムドライバが保存されている場所 |
△削除しないようおすすめ |
Prefetchフォルダ |
C:\Windows\Prefetch |
事前読み込み用 |
✔定期的に削除必要 |
Backupフォルダ |
バックアップ用 |
✔削除可 |
|
Tempフォルダ |
C:\Windows\Temp\ |
一時ファイル |
✔削除可 |
AppDataフォルダ |
C:\Users\ユーザー名\AppData |
ソフトのデータ |
△慎重に対応必要 |
AppData\Localフォルダ |
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local |
ソフトウェアとキャッシュ |
✔必要なものをバックアップした後、削除可 |
INetCacheフォルダ |
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache |
インターネット一時ファイル |
✔削除可 |
Historyフォルダ |
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Windows\History |
ネットサーフィンの履歴 |
✔削除可 |
Helpフォルダ |
システム問題を解決するためのファイル |
✔削除可 |
⭕デスクトップを整理
デスクトップにはファイルを気軽に置けるため、予想以上にディスクスペースを占有しているケースが多くあります。デスクトップにファイルを置いておくとパッと目につくので便利ですが、必要以上にファイルを保存すると、Cドライブの容量を圧迫するだけでなく、動作が遅くなる原因になります。
デスクトップに表示されている不要なファイルを削除すると、Cドライブの容量を減らすことができます。そのため、デスクトップ上は本当に必要なファイルやショートカットだけを残して、他のものは移動させる、または削除しておきましょう。
また、ファイルを削除したら、パソコンのゴミ箱の中に入りますが、中身を空にしなければ容量削減にはならないので、忘れないようにしましょう。
⭕不要なアプリやプログラムをアンインストール
昔インストールしたものの、今は使っていないソフト(アプリケーション)はありませんか?一度インストールしたアプリは、使っていなくてもCドライブの容量を消費しています。もしそういったソフトがあるなら、アンインストールを行いましょう。
- 不要になったアプリをアンインストールする手順
- 画面左下の「スタートボタン」を右クリックします。
- 表示された「クイックリンク」メニューから「アプリと機能」をクリックします。
- アンインストールしたいアプリを選択し、「アンインストール」をクリックします。
また、自分がインストールした覚えのないアプリケーションも同様に削除してください。
⭕一時ファイルを削除
🔘Cドライブ内に保存されている「temp」と表示されているフォルダを削除することで、手早く空き容量を作ることができます。
- 「temp」フォルダ内のファイルを削除する手順
- タスクバーにある検索ボックスに「%temp%」と入力し、フォルダにアクセスします。
- フォルダ内のすべてのファイルを選択します。
- 右クリックから「削除」を選択するか、ゴミ箱へドラッグします。
とくに長く使っているPCの場合、「temp」に多数のファイルが保存されている可能性があるため、一定の空き容量を確保したい方は、整理するのがおすすめです。
🔘インターネットの一時ファイルには、これまでに閲覧したWebサイトの画像や文字、プログラムなどのキャッシュ情報が保存されています。一時ファイルが溜まっていくと、Webページが正常に読み込めなくなったり、PCの動きが遅くなったりします。
- Chromeで一時ファイルを削除する手順
- Chromeを開き、画面右上の「その他アイコン」をクリックします。
- 「その他のツール」「閲覧履歴を消去」 を順にクリックします。
- 閲覧を消去する期間を選択し、すべて削除するには「全期間」 を選択します。
- 「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」の横にあるチェックボックスをオンにします。
- 「データを消去」 をクリックします。
- Microsoft Edgeで一時ファイルを削除する手順
- Microsoft Edgeを起動し、画面右上の設定メニューを選択します。
- 表示されたメニューから「設定」を選択します。
- 「設定」の画面から「プライバシーとサービス」を選択します。
- 「プライバシーとサービス」の画面で下にスクロールし、「クリアするデータの選択」を選択します。
- 「閲覧データをクリア」の画面で「キャッシュされた画像とファイル」「今すぐクリア」の順にクリックします。
🔘「設定」-「システム」-「ストレージ」(または「記憶域」)-「一時ファイル」-「ファイルの削除」ボタンをクリックすることで一時ファイルを削除することもできます。
⭕復元ポイントを削除
Windowsには、PCの動作に問題が生じた時にシステムを復元するためのバックアップである、復元ポイントというものがあります。復元ポイントがあれば、正常に動作していた状態に戻すことができます。
👍システムの保護 - 復元ポイントの作成【Windows 10】
ただ、復元ポイントはメンテナンスしなければ、古いデータが蓄積してしまいます。最新のデータ以外にはほぼ必要ないものなので、削除してCドライブの空き容量を増やしましょう。
- 最新の復元ポイント以外を削除する手順
- タスクバーにある検索ボックスから「ディスククリーンアップ」を呼び出します。
- 「システムファイルのクリーンアップ」を選択します。
- 表示された画面にある「その他のオプション」をクリックします。
- 「システムの復元とシャドウコピー」の項目内にある「クリーンアップ」をクリックします。
- 最新の復元ポイント以外のデータ削除に同意します。
- 最終確認のメッセージが表示されたら「ファイルの削除」をクリックします。
※検索ボックスに「復元」と入力し、検索結果に表示された「復元ポイントの作成」-「構成」-「削除」をクリックすることで復元ポイントを削除することもできます。
長年使用しているパソコンであれば復元ポイントの削除によって、数GBの空き容量を確保できる可能性もあるため、ぜひ試してみてください。
⭕「以前のWindowsのインストール」のファイルを削除
Windows 8.1/Windows 7からWindows 10にアップグレードした場合や、最新のWindows 10/Windows 11にアップデートした場合、元のOSやバージョンに戻すために「Windows.old」フォルダ(「以前のWindowsのインストール」のファイル)が作成されます。
- アップグレード後に作成される「Windows.old」フォルダーを削除する手順
- 「設定」-「システム」-「ストレージ」(または「記憶域」)-「一時ファイル」を順にクリックします。
- 「以前のWindowsのインストール」にのみチェックを付けます。画面を下にスクロールし、他の項目にチェックが入っている場合は、クリックしてチェックを外します。
- 「ファイルの削除」ボタンをクリックします。
⭕OneDriveのオフラインファイルを削除
OneDriveを利用している方は、同期しているデータを削除して、Cドライブに空きを作れる場合があります。
※注:OneDriveをご使用の場合、操作を間違えるとファイルがなくなってしまうことがたまにあるので、あらかじめバックアップを取得して削除ください。
🔘「OneDriveファイルオンデマンド」機能の設定を確認し、無効になっている場合は有効にしましょう。
- OneDriveファイルオンデマンドを有効にする手順
- タスクバー右側の「^」をクリック・展開し、OneDriveのアイコン(雲形)を選択します。
- 次画面の右上にある歯車型のアイコンをクリックし、メニューから「設定」を選択します。
- 左端「設定」タブを選択します。
- 「ファイルオンデマンド」設定を確認します。チェックが入っていない場合には、チェックを入れ、「OK」ボタンを押します。
🔘OneDriveではファイルの使用後、パソコンに一定期間オフラインファイルが保存されます。オフラインファイルを手動で削除すれば、Cドライブの空き領域を増やすことができます。
- 直近で利用したオフラインファイルを削除する手順
- オフラインファイルを削除したいファイル・フォルダを右クリックし、「空き領域を増やす」を選択します。
- ファイル名横の緑色のチェックマークが青い雲形のアイコンに変われば、オフラインファイルが削除され、ディスクに空きができています。
対策②:ページングファイル(pagefile.sys)を設定
ページングファイルとは仮想メモリのことで、実際にメモリが足りていない時は有効です。仮想メモリはCドライブの容量を使うので、メモリが十分に搭載されているパソコン(32GB程度)の場合、一時的に仮想メモリを使わないよう設定すれば、Cドライブに少しだけ空きを作ることが可能です。
- 仮想メモリ機能をオフにする手順
- タスクバー左端からWindowsのアイコンを右クリックし、「システム」を選択します。
- 開いた画面から「システムの詳細設定」をクリックします。
- 画面上部「パフォーマンス」内の「設定」ボタンを押します。
- 「詳細設定」タブを選択し、「仮想メモリ」内の「変更」ボタンを押します。
- 仮想メモリ設定画面が表示されたら、画面上部「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
- 「各ドライブのページングファイルのサイズ」欄で「C:[Windows]」を選択し、「ページングファイルなし」を選択します。
- 「設定」ボタンを押し、警告のメッセージボックスが出るので「はい」ボタンを押します。
- メッセージボックスが閉じて元の画面に戻るので、画面下部「OK」ボタンを押します。
- 「変更結果はコンピューターを再起動しなければ有効になりません」と表示されるので「OK」ボタンを押します。
- 残りの画面も「適用」-「OK」ボタンを押し、閉じていきます。
- システムの再起動を促すメッセージが表示されたら、「今すぐ再起動」ボタンを押し、パソコンを再起動します。
搭載メモリが足りない場合、または足りているか不明な時は、仮想メモリをOFFにしないでください。Windowsがシャットダウン、起動しない、不安定になるなどの可能性があります。こういう時にページングファイルを小さくしておきましょう。
- ページングファイルを小さくする手順
- 仮想メモリ設定画面が表示されたら、画面上部「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
- 「各ドライブのページングファイルのサイズ」欄で「C:[Windows]」を選択し、「カスタムサイズ」を選択します。
- 「初期サイズ」と「最大サイズ」に同じ値を入力し、「OK」をクリックします。※「初期サイズ」と「最大サイズ」の値は、「すべてのドライブの総ページングファイルサイズ」に表示されている推奨値を参考に入力してください。
- 「変更結果はコンピューターを再起動しなければ有効になりません」と表示されるので「OK」ボタンを押して再起動します。
対策③:ディスククリーンアップを実行
Windowsのディスククリーンアップ機能を活用すれば、必要ないデータの一括削除が可能となります。
- ディスククリーンアップで不要データを一括削除する手順(手動)
- タスクバーにある検索ボックスに「ディスククリーンアップ」と入力し、左上部のメニューに表示されたら、選択・実行します。
- 次画面で小さいメッセージボックスが表示されたら、ディスククリーンアップを実行するドライブに「Windows(C:)」が選択されているのを確認し、「OK」ボタンを押します。
- 次画面で「システムファイルのクリーンアップ」ボタンを押します。
- 小さなメッセージボックスが再度表示されたら、「Windows(C:)」が選択されているのを確認し、「OK」ボタンを押します。
- 削除するファイルの項目にチェックを入れ、「OK」を押します。※各項目はすべて削除しても問題ないものですが、もし残したいファイルがあれば、チェックしないでおきましょう。
- 「これらのファイルを完全に削除しますか?」というメッセージボックスが表示されたら、「ファイルの削除」ボタンを押します。
対策④:ストレージセンサーを有効化
Windows 10の場合、従来のディスククリーンアップに代わる、PCの中に溜まった不要データを定期的に削除してくれる「ストレージセンサー」が搭載されています。
🔘今後もストレージセンサーで自動的・定期的に不要ファイルを削除したい場合、実行の設定を行います。
- ストレージセンサーの自動実行を設定する手順(自動)
- 「設定」-「システム」-「ストレージ」(または「記憶域」)を順にクリックします。
- 「ストレージセンサーを構成するか、今すぐ実行する」をクリックします。
- 「ストレージセンサー」を「オン」にします(初期設定はオフになっています)。
- 「ストレージセンサーを実行するタイミング」に、不要データを削除したい間隔を設定します。※通常は「毎月」に設定しておけば問題ありません。
🔘また手動で不要データの一括削除も可能です。
- ストレージセンサーで不要データを一括削除する手順(手動)
- 「ストレージセンサーを構成するか、今すぐ実行する」をクリックした後、画面下部にある「今すぐ空き容量を増やす」欄にある「今すぐクリーンアップ」をクリックします。
- クリーンアップが完了すると、「今すぐクリーンアップ」ボタンの横にチェックマークが表示され、ボタンの下に「終了しました。ディスクの領域を○○MBだけ空けることができました。」(どのくらい空き容量が増えたか)も表示されます。
対策⑤:ファイルやドライブを圧縮
容量を増やすには、ファイルやドライブを圧縮する方法もあります。ただし、この方法をとると不具合が起きることもあるので、優先度としては低めです。特にパソコン初心者の方だとトラブルが起きても対処しにくいので、参考程度に確認してみてください。
Windows 10にはファイル・フォルダやドライブを圧縮して、空き容量を増やす機能があります。すぐに使う予定のないファイル・フォルダは、ZIPファイルに圧縮することで、さらにデータを小さくすることができます。ZIP圧縮後は元のファイル・フォルダを削除すると、空き容量が増えます。
- ドライブを圧縮する手順
- エクスプローラでCドライブを右クリックし、 「プロパティ」を開きます。
- 「このドライブを圧縮してディスク領域を空ける」にチェックをつけ、「適用」 をクリックします。
- 「属性変更の確認」画面で「変更をドライブC:\、サブフォルダーおよびファイルに適用する」にチェックをつけ、「OK」 をクリックします。
- 「アクセス拒否」のポップアップが表示されたら、「続行」 をクリックします。※属性の適用エラーのポップアップが表示されても、「すべて無視」を選択します。
なお、ドライブ全体の圧縮ではなく、フォルダやファイル単位での圧縮も可能です。
- ファイル・フォルダを圧縮する手順
- 圧縮したいファイル・フォルダを右クリックし、「プロパティ」を開きます。
- 「全般」タブで「詳細設定」をクリックします。
- 「内容を圧縮してディスク領域を節約する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
- 「OK」をクリックし、プロパティウィンドウを閉じます。
- フォルダを圧縮した時は、「属性変更の確認」画面がでるので、該当する方を選んで「OK」をクリックします。※圧縮したファイル・フォルダのアイコンが変わります。
Outlookをお使いの場合にデータを圧縮してCドライブを空ける方法もあります。
👍Outlookのデータファイルを削除・圧縮し、小さくする方法
対策⑥:Cドライブをデフラグ
デフラグとはファイルの断片化を解消することです。デフラグでドライブに格納されている断片化されたデータを整理できるので、結果として空き容量が増えます。
Windows 10では、週1回、自動的にデフラグを実行して断片化を解消するように設定されていますが、すぐに解消したい場合は、手動で実行することも可能です。念のため、デフラグを実行する前に大切なデータはバックアップしておくことをおすすめします。
- デフラグを実行する手順
- タスクバーの検索ボックスに「デフラグ」と入力し、左上部のメニューに「ドライブのデフラグと最適化」が表示されたら、選択・実行します。
- ドライブの一覧からCドライブを選択し、「最適化」ボタンを押します。※「現在の状態」欄に「OK」と表示されるまでしばらく待ちます。
🚨デフラグはデータの処理に時間がかかるため、休憩中や休みの日に実行するのがおすすめです。また、ハードディスクに負担がかかる操作なので、年に2〜3回を目安として頻繁にやりすぎないように注意しましょう。
対策⑦:データをC以外のドライブに移動・保存先変更
⭕アプリをCドライブではなく、Dドライブにインストール
ソフトウェアインストール時、デフォルトでCドライブにインストールされることが多いため、パソコンにインストールしたアプリの数が多ければ多いほど、Cドライブの容量を占めています。すぐに容量不足に陥ってしまいます。
通常、アプリをインストールする時、「参照」をクリックし、インストールパス(インストール先のフォルダ)をカスタマイズ、「C」から「D」に変更し、Cドライブの空き容量を増やすことができます。
また、Windowsを再インストールしても、Dドライブにインストールされるアプリも削除されません。
⭕デスクトップ&ダウンロードフォルダのパスを変更
「デスクトップ」フォルダや「ドキュメント」フォルダ内のデータの保存先は、Cドライブ以外に変更可能です。保存先の変更を行うと、同時に今まであったデータも新しい保存先に移動されます。
- 「ドキュメント」や「ミュージック」など、コンテンツごとに保存先を変更する手順
- 「設定」-「システム」-「ストレージ」(または「記憶域」)-「新しいコンテンツの保存先を変更する」を順にクリックします。
- 次画面でコンテンツごとに、新しいファイルの保存先ドライブを変更可能です。Cドライブ以外のドライブを選択し、表示された「適用」ボタンを押します。※例えば、「新しいドキュメントの保存先」という項目を変更すると「ドキュメント」フォルダの保存先を移動します。また「ドキュメント」内のデータも、保存先を変更したタイミングで新しい保存先に移動します。「ドキュメント」をDドライブに変更した場合の移行先はD:\<ユーザー名>\Documentsです。
- 「デスクトップ」フォルダの保存先を変更する手順
- あらかじめ変更したいドライブの直下に、ユーザー名と同じフォルダを作り、さらにその中に「Desktop」フォルダを作成しておきます。※例えば、Dドライブに変更したい場合に作成するフォルダはD:\<ユーザー名>\Desktopです。
- Cドライブ内の「デスクトップ」フォルダを右クリックし、「プロパティ」-「場所」タブを選択-「移動」ボタンを押し、保存先をあらかじめ作ったフォルダに変更します。
- 「プロパティ」画面に戻ったら、「OK」ボタンを押します。
- 次に表示されたメッセージ(フォルダの移動)で「はい」ボタンを押します。※デスクトップ内のデータがあらかじめ作成したフォルダに移動し、これ以降デスクトップに作成するデータの保存先も変更されます。
⭕CドライブのデータをDドライブに移動
WordやExcelのデータ、画像や音楽などのファイルは、Cドライブに置かなくても問題ありません。DドライブやEドライブなど、他のドライブに移動すれば、空き容量を増やすことができます。
なお、ドライブ間のデータ移動は、以下の手順で実行可能です。
👍AOMEI Partition Assistantでアプリやフォルダを移行する方法
⭕外付けHDD・SSDやUSBメモリなどにファイルを移動
外付けHDD・SSDやUSBフラッシュメモリ、SDカード、ネットワーク対応HDD(NAS)などの外部記憶媒体を増設して、Cドライブ内のデータを移動することによって、空き容量を増やすこともできます。
ここでは、データ移行方法の例としてCドライブから外付けHDDへファイルを移行する方法をご紹介します。
- Cドライブのデータを外付けHDDに移動する手順
- 外付けHDDを本体のUSBポートへ接続します。
- 外付けHDDに移動させたいデータを右クリックし、表示されたメニューから「コピー」を選択します。
- エクスプローラーを表示し、画面左側に表示されたツリーからデータの移行先である外付けHDDを選択します。
- 背景に何もないところで右クリックし、表示メニューから「貼り付け」を選択します。
- コピーが完了したら、Cドライブ上にあるファイルを削除します。
⭕オンラインストレージにファイルを移動
オンラインストレージとは、インターネット上でデータの保管や共有ができるストレージのことです。代表的なものはGoogleの提供するGoogle DriveやMicrosoftのOneDriveなどがあります。Cドライブに入っている重要なデータは、オンラインストレージに保存し、Cドライブから削除して容量を増やしましょう。
対策⑧:Cドライブを拡張
Cドライブの空き容量不足の問題を解決するには、不要なファイルを削除したり、プログラムをアンインストールしたり、ごみ箱をクリーンアップしたり、アプリを別のパーティションに移行したりするなんて、いくつかの方法を試してみますが、少ない空き容量しか取得できません。しばらくすると、同じ問題が再び発生します。
ですから、Cドライブの容量不足問題を解消するために他の方法を探す必要があります。次は、Cドライブのサイズ(容量)を拡張・拡大する方法についてご紹介します。
一般的に、Windows11/10/8/7でデータを失うことなくCドライブを拡張/拡大する方法は三つあります:Windowsの標準ツール「ディスクの管理」または「コマンドプロンプト」を使うこと、サードパーティ製のパーティション管理ソフト「AOMEI Partition Assistant」を使うことです。
⭕方法1:Windows標準ツール「ディスクの管理」でCドライブを拡張
Windows標準ツール「ディスクの管理」には、「ボリュームの拡張」「ボリュームの縮小」「ボリュームの削除」「フォーマット」などの機能があります。Cドライブを右クリックして「ボリュームの拡張」を選択することで、Cドライブの容量を必要に応じて拡張することができます。
しかし、「ボリュームの拡張」機能には弱点があります。Cドライブの後ろ(つまり、すぐ右側)に未割り当て領域がなければ、「ボリュームの拡張」オプションがグレー表示され、使用できなくなります。また、「ディスクの管理」でパーティションの移動もサポートされていないので、こういう場合、Cドライブの後ろのパーティションを削除しなければなりません。しかし、こうすると、データ損失が発生します。
したがって、データを失いたくない場合、他のサードパーティ製のソフトを探してCドライブ容量を増やす必要があります。
⭕方法2:Windows標準ツール「コマンドプロンプト」でCドライブを拡張
コマンドプロンプトでCドライブの空き容量を増やして容量不足を解消することができます。
手順 1. 「Windowsキー+Rキー」を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「diskpart」を入力して「OK」をクリックします。
手順 2. 「list volume」を入力して「Enter」を押します。
手順 3. 「select volume #」を入力して「Enter」を押します。
手順 4. 「extend size=#」(例えばextend size=2048)を入力して「Enter」を押します。
手順 5. 「exit」を入力して「Enter」を押します。
この操作はGUIを使用しないため、かなり不便です。コマンドプロンプトに慣れていないユーザーは、強力かつ直感的なサードパーティ製ソフトを使用してCドライブ容量を増やす必要があります。
⭕方法3:サードパーティ製のソフトでCドライブを拡張
AOMEI Partition Assistant Professionalは強力なパーティション管理ソフトとして、パーティションのリサイズ/移動、パーティションの結合、パーティションの拡張、空き領域の割り当て、パーティションの分割、パーティションのクローン、パーティションの消去、BitLockerなど、「ディスクの管理」が持っていない機能でもたくさん提供しています。
その中で「パーティションのリサイズ/移動」「パーティションの結合」「パーティションの拡張」「空き領域の割り当て」「大容量ファイルを削除」「PCクリーナー」機能を使用して、Windows 11/10/8/7でCドライブの空き容量を増やすことができます。
次は、「パーティションの結合」機能を例として、AOMEI Partition AssistantでのCドライブの拡張方法をご紹介しましょう。
手順 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロード、インストール、起動します。同じハードディスク(HDD)に未割り当て領域がある場合は、手順3に進んでください。未割り当て領域がない場合は、「パーティションをリサイズ/移動」機能で別のパーティションを縮小して、未割り当て領域を作成することができます。※この例では、Dパーティションを右クリックし、「パーティションをリサイズ/移動」を選択します。
手順 2. 「パーティションをリサイズ/移動」ウィンドウがポップアップしたら、Dパーティションのサイズを変更して未割り当て領域を取得します。次に、「はい」をクリックします。
手順 3. Cドライブを右クリックし、「詳細処理」⇒「パーティションを結合」を選択します。
手順 4. ポップアップウィンドウで、Cパーティションと結合したい未割り当て領域前のチェックボックスにチェックを入れ、「はい」をクリックします。
手順 5. 保留中の操作を確認し、期待通りの結果が得られたことを確認します。問題なければ「適用」をクリックします。
手順 6. ポップアップウィンドウで、操作をもう一度確認し、問題なければ「続行」ボタンをクリックして操作を始めます。これが完了するまで数分待ってください。
すると、Cドライブが拡張されました。その空き容量も増えました。
- ★ヒント:
- 操作する領域に実行中のアプリがある場合、AOMEI Partition AssistantはPreOSモードで操作を実行するように求められます。
- ディスクに不要なパーティションがある場合、「パーティションの削除」機能を使用して未割り当て領域を取得することもできます。
- Cドライブのすぐ右側に未割り当て領域がある場合、パーティションのリサイズでCドライブの容量を直接拡張することができますが、さもないと、パーティションの移動で未割り当て領域の位置を変更することも可能です。
対策⑨:Windowsを再インストール
色々やってもどうしても空き領域が確保できない場合はWindowsを初期化して再インストールする必要があるかもしれません。必要なデータがある場合はまずバックアップを取ってください。
👍データを消さずにWindows10/11 を再インストールする3つの方法
👍Windows10を初期化する一番簡単な方法「このPCを初期状態に戻す」
👍Windows10でクリーンインストール(再インストール)する方法
対策⑩:より大容量のSSD、HDDに換装(入れ替え)
一番効果があるのは、Cドライブをより大容量のHDDやSSDに入れ替える方法です。
HDDを使っている場合はSSDに入れ替えると、パソコン操作も非常に速くなります。データをそのまま移行するソフトやツールが各社から発売され、手軽に換装可能です。ディスクを差し込むだけで、クローンを作成することができる機能がついている、玄人志向、HDDまるごとコピー可能なAOMEI Partition Assistantがおすすめです。
具体的な入れ替え方法は、以下の記事を参考にしてください。HDD・SSDどちらでも、基本的な換装方法は同様です。
👍【最高のSSD OS移行フリーソフト】HDDからSSDに換装・コピー・クローン
Cドライブの拡張に関するよくある質問
Q1:Cドライブを拡張する必要性はありますか?
A1:Cドライブは通常、オペレーティングシステムやプログラムのインストール先として使用されます。もしCドライブの容量が不足している場合、追加のスペースを確保するためにCドライブを拡張する必要があります。
Q2:Cドライブを拡張する方法はありますか?
A2:Cドライブを拡張する方法はいくつかあります。最も一般的な方法は、既存のハードディスクドライブ(HDD)の容量を増やすか、新しいHDDを追加することです。また、一部のオペレーティングシステムでは、AOMEI Partition Assistantのようなパーティション管理ツールを使用して既存のパーティションのサイズを変更することも可能です。
Q3:Cドライブを拡張する前にバックアップを取る必要はありますか?
A3:Cドライブの拡張作業は、データの損失や予期しない問題が発生する可能性があるため、事前にバックアップを取ることを強くおすすめします。重要なファイルやデータが含まれている場合、外部のHDDやクラウドストレージにバックアップを作成しておくことが重要です。
Q4:Cドライブの拡張には専門的な知識が必要ですか?
A4:Cドライブの拡張には一定の専門知識が必要ですが、基本的な作業は多くのオペレーティングシステムでサポートされています。ただし、注意を払いながら操作を行う必要があります。もし自信がない場合や重要なデータが含まれている場合は、パソコン初心者でも簡単に使えるパーティション管理ツールAOMEI Partition Assistantを使用することをおすすめします。
Q5:Cドライブを拡張する際の注意点はありますか?
A5:Cドライブを拡張する際には以下の注意点を考慮してください。
- バックアップを取る:データの損失を防ぐために、作業を始める前に必ずバックアップを取ってください。
- 正しい手順を遵守する:オペレーティングシステムやパーティション管理ツールの提供する手順に従って作業を行ってください。
- 間違ったドライブを拡張しない:他のドライブやパーティションを誤って拡張しないように注意してください。
- 電源を遮断しない:拡張作業中は電源を遮断しないようにし、安定した電力供給が行われることを確認してください。
Q6:Cドライブを拡張した後、変更が即座に反映されますか?
A6:Cドライブを拡張した後、変更はほぼ即座に反映されます。ただし、一部のオペレーティングシステムでは再起動が必要な場合があります。再起動後に正しく変更が適用されているか確認してください。
Q7:Cドライブの拡張に失敗した場合、データは失われますか?
A7:Cドライブの拡張作業はデータの損失のリスクが伴います。誤った手順や予期しない問題が発生した場合、データが破損する可能性があります。したがって、重要なデータは事前にバックアップを取ることを強くおすすめします。
結語
パソコンを使用していると知らぬ間にCドライブ内のデータが溜まっていきます。Cドライブ内の容量が少なくなると、パソコンの動作が重くなったり、アプリやシステムのアップデート・インストールができなかったりといったトラブルに発展する可能性もあります。
「最近パソコンの調子がおかしい」と感じている方は、この記事で紹介する10の方法を試してCドライブの空き容量を増やし、容量不足を解消することができます。古い復元ポイントや「temp」フォルダなど削除してしまっても問題ないデータもあるため、こまめに整理することをおすすめします。そのほか、ディスククリーンアップやデフラグを実行、データをC以外のドライブに移動、Cドライブを拡張するなどの方法もあります。
なお、普段からCドライブをキレイに整理しておくことが大切です。日頃からこまめに空き容量をチェックし、不要なデータを削除するよう心がけましょう。