パソコンの容量がいっぱいになり、PCの動きが大変遅くなって、基本の操作や日常の作業までに影響が出た場合、どうしたらいいでしょうか?Windowsの起動時間を短縮するために、Windowsやアプリケーションを再インストールせず、OSのみをSSDに移行してHDDをSSDに換装する(SSDを増設するか、またはCドライブを大容量SSDにまるっと換装する)ことができます。今回は、最高のOS移行ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」を使用してHDDからSSDへWindows 11/10/8/7のOSのみを移行する手順をステップ・バイ・ステップで詳解します。
SSDはSolid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)と同じように使える記憶装置です。HDDは回転する円盤に磁気でデータを読み書きしていますが、SSDはUSBメモリーと同じように内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをしています。
SSD、HDDそれぞれの良さ | SSD | HDD |
速度 | ◎ | △ |
容量 | △ | ○ |
静音性 | ◎ | △ |
耐衝撃 | ◎ | △ |
軽量 | ◎ | △ |
価格 | △ | ○ |
上述のとおり、SSDは多くのメリットがあるため、HDDの次世代の記憶装置としてガンガン普及してきます(今主流として多くのパソコンやスマートフォンに使われています)。また、メーカー製のパソコンにもSSDを搭載する製品が増えてきたことから、今後はSSDがもっと普及になると思われます。
HDDからSSDにOSを移行しようとする人がますます増えています。以下はいくつかの具体的なシーンです:
【事例①】いまHDDを使っていて、今度OSをSSDに移行させようと思うのですが、パーティション分割をしていないため、Cドライブしかありません。こんなときどうすればOSだけをSSDに移行させられますか。よろしくお願いします。
【事例②】現在1つのHDDでOSなどのシステム関係のデータとゲームや画像などのデータを保存しています。これを、OSだけSSDへ移行させたいと考えています。ですが、普通にドラッグ・スクロールでの移動ではダメだと聞いたので、どなたかやり方を教えていただきたいです。因みにOSはWindows7 Home Premiumです。
【事例③】OSはWin7のPCを使っているのですが、CrystalDiskinfoでシステムドライブ(C)と一部のデータ(D)を入れているHDDが注意と出たので、SSDとHDDを買い、システムドライブはSSDへ、残りはHDDへ移動させようかと思っています。これらについていくつか質問があります。まずHDDのシステムドライブのみをSSDへはどのように移動させればいいのでしょうか?OS等はコピペで移動できないのはわかっているのですが、調べてみると市販のソフトを使うということが多いようですが、フリーソフト等でする方法は無いでしょうか?
なぜ、こんなに多くの人はOSのみをHDDからSSDに移行したいですか?古いHDDを新しいSSDに交換してアップグレードするか、またはSSDを増設してCドライブを大容量SSDに丸ごと換装するために、Windows 11/10/8/7を再インストールせず、OSのみをHDDからSSDに移行することができます。
パソコンの動きが遅くなって、基本の操作や日常の作業までに影響が出た場合、重いパソコンを軽くしたり、パソコンのパフォーマンスを向上させるために、今使っているHDDをSSDと交換するという解決策は考えられるでしょう。
OSやアプリを含め、ハードディスク全体をイチから再インストールしなおすというのは、時間がかかり、効率が悪すぎます。OSをHDDからSSDに移行するのは、システムやアプリケーションを再インストールする必要がないため、時間と労力を節約できます。
SSDはHDDに比べて桁違いに高速ですが、容量は少なめになっているので、読み書き速度を上げたいOSなどはSSDに、写真や動画などの大容量データはHDDに保存するなどして使い分けるのがお勧めです。パソコンはSSDから起動するようにし、データの保存は元のままHDDに任せると、パソコンの高速化とともに十分な容量確保もできます。
例えば、録画したテレビ番組などはHDDに保存すれば、コストパフォーマンスが高く、効率よく使うことができます。SSDとHDDは互いの弱点を補うような関係にあるといえます。特性を知って、用途に合った使い方をすれば、もっとPCライフが楽しくなります。
まずはサードパーティ製ソフトウェアでOSのみをHDDからSSDに移行するのに必要となるものを揃えよう。
その中に最も重要なことはソフトの選択です。現在、ソフトは市販品から無料のものまで多数存在します。例えば、サムスン「SSD 830」のデスクトップパソコンキット/ノートパソコンキットには、クローニング機能を持ったバックアップソフト「Norton Ghost」が付属するので、そうした製品を選んでもいいですが、それはブランドの制限があります。
次は、ブランドに関わらず、誰でも簡単に使えるOS移行ソフトとその使い方をご紹介しましょう。
▶デスクトップパソコンである場合、ドライブベイに余裕がある(一般的に2つ以上のドライブベイがある)ため、ハードディスク複数台搭載可能です。電源ケーブルとSATAケーブルで移行先のSSDをパソコンに取り付けて、サードパーティ製のOS移行ソフトで古いHDDから新しいSSDへOSを直接移行することができます。移行後、HDDをパソコンから取り外して、SSDからWindows 11/10/8/7が正常に起動するかを確認します。
▶ノートパソコンである場合、一般的に1つのドライブベイだけがあるため、外部からUSB-SATA変換アダプターまたはSSDエンクロージャーでSSDをパソコンに接続する必要があります。OS移行が完了した後、HDDをパソコンから取り外して、移行先のSSDを入れ替えると、SSDからWindows 11/10/8/7が正常に起動するかを確認します。もちろん、お使いのノートパソコンにもう1つのドライブベイがあるなら、SSDを直接装着することもできます。
移行の前に、まずはCドライブのダイエットです。HDDからCドライブのファイルすべて、まるっとSSDへコピーしてしまえればまったく問題はないですが、ほとんどの場合、移行先のSSDが、容量は小さいものです。移行にあたっては、少なくともSSDの容量よりもシステムドライブのほうが小さくなければなりません。だからCドライブのデータ容量を、とにかく小さくすることが先決です。
最初にすることは、Cドライブの徹底的な掃除です。不要なファイルはとことん捨てていきます。ドライブに残された不要なファイルはWindowsの「ディスククリーンアップ」から整理できます。また、Windows 11/10/8/7で不要になったプログラムを簡単に削除する手順は次のとおりです。
ステップ 1. スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「コントロール パネル」と入力し、検索結果から「コントロール パネル」をダブルクリックで開きます。「プログラム」の「プログラムのアンインストール」をクリックします。
ステップ 2. 現在インストールされているプログラムの一覧が表示されます。どのプログラムがどれだけの容量を占有しているのかわかります。削除したいプログラムを右クリックし、「アンインストール」を選択します。
OSを移行する前に、Cドライブに重要なデータがあれば、万が一のためにバックアップを作成しておいた方がいいです。Windowsに標準搭載されている「ファイル履歴」などのバックアップ機能でCドライブのデータをバックアップすることができます。或いは、優れたサードパーティ製バックアップフリーソフトAOMEI Backupper Standardを使用することもできます。
OSだけ移動はかなり複雑な作業に見えますが、OS移行ソフトAOMEI Partition Assistant Professionalを使えば、すべてが簡単になります。
OS移行中に問題が発生したらどうしますか?OS移行後にシステムやすべてのアプリ/プログラム/ファイルが正常に起動しますか?強力なAOMEI Partition Assistant Professionalはシステムドライブをそのまま丸ごとHDDから新しいSSDへクローンし、クローンしたSSDからコンピューターが起動することを確保するので、これらの不安を解消することができます。
OSのみをHDDからSSDに移行するだけでなく、ディスク全体やパーティションをクローンすることもできます。さらに、移行中に4Kアライメントを調整して、SSDのパフォーマンスを最適化することができます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをインストールし、開きます。上部のツールバーから「クローン」タブ⇒プルダウンメニューから「OSをSSDに移行」機能をクリックし、OS移行の確認画面で「次へ」をクリックします。
ステップ 2. 移行先のSSD上の未割り当て領域を選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 必要に応じて、次の画面でSSD上のシステムドライブのサイズや位置を変更することができます。また、ドライブ文字を変更することもできます。そして「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 移行先のSSDからOSを起動する時の注意点を真面目に読んでください。後でそれを必要とするかもしれません。そして「完了」をクリックします。
ステップ 5. Windows OSのみをHDDからSSDに移行したことをプレビューし、問題なければ「適用」⇒「続行」をクリックし、保留中の操作を実行します。
ステップ 1. コンピューターを再起動し、電源投入直後に「Delete(DEL)」または「F2」キーを断続的に押し、BIOS設定画面を表示させます。
ステップ 2. 方向キーで「Boot」タブを選択します。「Boot Option Priorities」で現在の起動順番を確認することができます。
ステップ 3. 1番目に起動するデバイスを新しいSSDに設定するには、方向キーで「Boot Option #1」を選択し、「Enter」キーを押します。
ステップ 4. 「Boot Option #1」画面が表示されます。方向キーで「優先したい起動デバイス」(ここでは、クローンしたSSD)を選択し、「Enter」キーを押します。
ステップ 5. 「F4」キーを押し、設定を保存する確認画面が表示されます。方向キーで「Yes」を選択し、「Enter」キーを押します。
OS移行が成功したら、古いHDDからシステムパーティションをフォーマットしてデータ保存スペース(補助記憶装置)として使用することができます。
ステップ 1. 古いHDDをパソコンと接続し、AOMEI Partition Assistantで古いシステムドライブを右クリックし、右クリックメニューから「パーティションをフォーマット」をクリックします。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで、パーティションラベル、ファイルシステム、それにクラスタサイズ(どのクラスタサイズがいいか分からない場合、デフォルトサイズを使うことをお勧めする)を設定することができます。「はい」をクリックして変更を確認します。
ステップ 3. メイン画面に戻り、仮想結果をビューすることができます。問題なければ「適用」 をクリックして操作を実行します。
HDDからSSDへWindows OSをクローンしようとする時に、Windows標準搭載ツールを使用したいかもしれません。次はWindows 11/10/8/7に標準搭載されるツール「バックアップと復元」を利用してOSのみをHDDからSSDに移行する方法をご紹介します。
ステップ 1. スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「コントロール パネル」と入力し、「コントロール パネル」をダブルクリックで開きます。「システムとセキュリティ」の「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。
ステップ 2. 「バックアップと復元(Windows 7)」で「システムイメージの作成」をクリックします。
ステップ 3. バックアップを保存する場所を選択して「次へ」をクリックします。
ステップ 4. ここでは、バックアップの対象を選択します。システムパーティション(Cドライブやシステムで予約済みパーティションなど)がデフォルトで選択されます。システムイメージに含めたいドライブを追加することが可能です。「次へ」をクリックします。
ステップ 5. 「バックアップの設定を確認します」と表示されます。バックアップ元やバックアップ先を確認して、問題なければ「バックアップの開始」をクリックします。
「バックアップを保存しています… 」のメッセージが表示されます。しばらく待ちます。作成したイメージファイルはSSDの「Windows Image Backup」フォルダーに保存されます。
ステップ 1. システムイメージの作成中に「システム修復ディスクを作成しますか?… 」 のメッセージが表示された場合は、「はい」をクリックします。
ステップ 2. 「システム修復ディスクの作成」が表示されます。空のメディア「(DVD)または(ブルーレイディスク)」をPCに挿入し、「ディスクの作成」をクリックします。
修復ディスクの作成が開始されます。完了するまで、しばらく待ちます。作成したシステム修復ディスクはシステムの問題によりパソコンが起動しないとき、解決のためのトラブルシューティングに使用したり、同時に作成した「イメージ ディスク」と併用してパソコンのシステム復元に使用します。
ステップ 1. パソコンの電源を切ります。HDDをパソコンから取り外してSSDをパソコンに取り付けます。
ステップ 2. BIOSに入り、起動順位を変更し、BD/DVDドライブにセット(光学ドライブに挿入)するシステム修復ディスクから起動するように設定します。
ステップ 3. 「Press any key to boot from CD or DVD...」と表示された場合は、【スペース】キーなどを押します。「キーボードレイアウトの選択」と表示されます。「Microsoft IME」をクリックします。
ステップ 4. 「オプションの選択」と表示されます。「トラブルシューティング」をクリックします。
ステップ 5. 「トラブルシューティング」が表示されます。「詳細オプション」をクリックします。
ステップ 6. 「イメージでシステムを回復」をクリックします。
ステップ 7. 「システムイメージバックアップの選択」が表示されます。「システムイメージを選択する」⇒「次へ」ボタンをクリックします。
ステップ 8. 「復元するコンピューターのバックアップの場所を選択してください」と表示されます。復元したいシステムイメージ⇒「次へ」ボタンをクリックします。
ステップ 9. 「復元するシステムイメージの日時を選択してください」と表示されます。復元したい日時のシステムイメージ⇒「次へ」ボタンをクリックします。
ステップ 10. 「コンピューターは、以下のシステムイメージから復元されます」と表示されます。「完了」ボタンをクリックします。
ステップ 11. 「ドライブ内の復元対象のデータはすべて、システムイメージ内のデータによって置き換えられます。」と表示されます。「はい」ボタンをクリックします。システムイメージからの復元が開始されます。完了するまで、そのまましばらく待ちます。
ステップ 12. 「今すぐコンピューターを再起動しますか?」と表示されます。「今すぐ再起動する」ボタンをクリックします。システム修復ディスクをコンピューターから取り外すか、BIOS設定で起動順位を変更します。SSDから正常に起動するかを確認します。
ノートパソコンのHDDをSSDに換装するためにOSをSSDに移行した後、SSDのより良い性能を得るためにSSDを最適化する対策を知っている必要があります。
✔SATAモードをAHCI(Advanced Host Controller Interface)に変更します。システムはIDEモードで稼働している場合、ACHIモードはSSDの性能にとってとても重要なNCQ(ネイティブコマンドキューイング)をサポートするのでSATAモードをAHCIに変更すべきです。
✔SSDに一部の空き容量を残してください。SSDの空き容量を25%以上保持するなら、SSDはより良い性能と安定したパフォーマンスを得ることができます。
✔SSDのパーティションを整列します。ご存知のように、SSDはデータを保存するためにファイルシステムで4Kセクターの最小単位を採用します。4Kセクターに整列されていない時、SSDの性能は影響を受けます。そのため、SSD上のパーティションを整列するのは重要なことです。ノートパソコンのHDDからSSDに換装できるAOMEI Partition Assistant Professionalを使用してこのタスクも完成できます。
✔Superfetchを無効にします。Superfetchは多くの時間を無駄にするので、次の手順に従ってそれを無効にすることができます:Windows+R→services.mscと入力→Superfetchを見つける→Superfetchを無効にします。
✔Trimが有効になることを確認します。SSDにとって、Trimは重要な機能で、SSDの読み書き性能を向上させ、遅延を減らすことができます。この機能が使用可能かどうかを確認するためにWindows + Rを押す→「fsutil behavior query DisableDeleteNotify」と入力する→「DisableDeleteNotify = 0」と表示されるなら、Trimは有効です。「DisableDeleteNotify = 1」と表示されるなら、Trimは無効です。
OSをSSDにクリーンインストールする方法やシステムイメージを作成して復元する方法に比べ、AOMEI Partition Assistant Professionalの「OSをSSDに移行」機能を利用してWindows 11/10/8/7のOSのみをHDDからSSDに直接移行する方法がより簡単で、時間がかかりません。
AOMEI Partition Assistant ProfessionalはCドライブの空き容量を増やすために、「OSをSSDに移行」機能でOSのみをHDDからSSDに移行するほかに「アプリ引っ越し」「パーティションを拡張」「パーティションをリサイズ/移動」「重複ファイルファインダー」「大容量ファイルを削除」「PCクリーナー」などの機能を利用することもできます。
さらに、「ディスククローン」機能はシステムディスク全体を別のディスクにクローンするのに役立ちます。Windows ServerをSSDにクローンする場合は、AOMEI Partition Assistant Serverを試すことができます。
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