パソコンを買い替えた当時は、ストレージに余裕があると感じていても、1年2年使う内に空き容量が少なくなって焦った経験はありませんか?ストレージの中でも特にCドライブは、OSが保存されるシステムドライブなので、空き容量が不足してくると、OSのアップデートがスムーズにできなくなるなど、何かと面倒なことが発生します。そこで今回は、Cドライブの容量を手っ取り早く増やす方法として、「OneDriveのフォルダーをCドライブからDドライブに移動する方法」をご紹介します。
前書き
最近のPCはCドライブがSSDで主にプログラムインストール用。DドライブはHDDでファイル保存用と別れている場合が多いと思いますが、OneDriveはCドライブに作成されているので、これをDドライブへ移動させたい!という事で、OneDriveフォルダーの移動方法です。
自宅のパソコンで作成した文書をUSBメモリに入れるのを忘れてしまい、会社に着いてから文書を作成し直した・・・といった経験をしたことはないでしょうか?このようなミスを防げるのが、Microsoft社が提供しているOneDriveです。会社で作成した文書へと、自宅のパソコンからアクセスして直接編集する、といった便利な使い方ができます。ここでは、Windows環境で使える、便利なオンラインストレージサービス「OneDrive」の魅力や設定方法と、自動機能の停止方法も一緒にご紹介します。
OneDriveとは、Officeファイルはもちろんのこと、写真や動画など様々なデータファイルをオンライン上に保存できるオンラインストレージサービスです。Windows 10/11に標準で搭載され、Microsoftアカウントを作成することで、無料で5GBのストレージ容量を使用できます。
Windows PCやMac、iPhone/iPad(iOS搭載機)、Androidスマートフォン/タブレットなどで、OneDriveのオンラインストレージを介したファイルの共有ができます。
🍉どのデバイスからでもファイルにアクセスでき、編集できる:Windowsパソコンだけなく、Macやスマートフォン、タブレットから、会社や自宅、外出先など、インターネット環境があればどこからでもアクセスでき、ファイルの編集や共有ができます。
🍉大事なファイルを守り、簡単にバックアップできる:デバイスが故障、紛失してしまっても、OneDriveにファイルが保存されていれば、なくなる心配がありません。
🍉Microsoft Officeアプリを使った共同編集ができる:OneDriveにあるMicrosoft WordやMicrosoft Excel、Microsoft PowerPointなどのファイルを共有すれば、仕事仲間や家族、友人が離れた場所にいても共同編集することができます。
🍉大量の写真をすばやく効率的に整理できる:紙の文書をスキャンして画像化し、OneDriveに保存すると、自動的に文書の中からテキストを抽出する機能があるため関連するテキストで検索できるようになります。また、撮影した日時や場所の情報が写真に紐づいている場合、自動でタグ付けされるので、より簡単に見つけたい写真を探しだすことが可能になります。
手順 1. OneDriveのWebサイトにアクセスし、Microsoftアカウントでログインします。
手順 2. 共有したいフォルダー(ファイル)を選択した状態で、画面上部の「共有」をクリックします。
手順 3. 開いたウィンドウの「リンクの送信」の宛先欄に共有したい人の名前やグループ、メールアドレスを入力し、「送信」ボタンを押します。
相手のメールアドレスに共有された旨のメールが届いているので、共有相手がそのメールのリンクを開き、フォルダー(ファイル)を確認できれば正しく共有がされています。
手順 1. タスクバーから、OneDriveのアイコンをクリックし、呼び出します。
手順 2. OneDriveのウィンドウが立ち上がるので、右上の歯車アイコン(ヘルプと設定)をクリックし、表示されたメニューから「設定」をクリックします。
手順 3. 「OneDriveの設定を開きます」と表示された場合、「アカウント」の「このPCからリンクを解除する」をクリックします。
クラウドストレージサービスであるOneDriveをWindows OS上で有効にすると、ローカルにはOneDriveのキャッシュ用のフォルダーが作成され、クラウドストレージからダウンロードしたファイルが格納されます(「オフラインでも利用可能」に設定した場合)。
Windows 10/11の場合、キャッシュ用のフォルダーの場所は、デフォルトではユーザープロファイルの下に「OneDrive」というフォルダー(C:\Users\ユーザー名\OneDrive)が作成され、これが利用されます。※例えば「C:\Users\user01\OneDrive」となります。
C:ドライブの空き領域が少ないなどの理由でこれを他のローカルドライブ(例:D:やE:など)へ移動させたいこともあるだろう。次は、OneDriveのフォルダー(保存先・保存場所)をCドライブからDドライブに移動(変更)する2つの方法ついて解説しましょう。
ここでは、優れたディスクパーティション管理ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」を強くお勧めします。強力なフォルダー移動機能「アプリ引っ越し」を備えているので、Windows 11/10/8.1/8/7で簡単かつ安全にOneDriveのフォルダーをDドライブに移動することができます。
手順 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、実行します。
手順 2. ツールバーの「空間を解放」をクリックし、「アプリ引っ越し」を選択します。
手順 3. ポップアップウィンドウで、「アプリを移動」と「フォルダーを移動」が表示されます。※ここでは、OneDriveをDドライブへ移動するために、「アプリを移動」を選択します。OneDriveフォルダーはコピーはできても移動や切り取りができないので、「フォルダーを移動」だけで移動できません。
手順 4. すべてのパーティションが表示されます。パーティションごとに移行可能なインストール済みアプリの数や容量なども表示されます。どのパーティション上のアプリを移行したいか?そのパーティションを選択して「次へ」をクリックします。※ここでは、Cドライブを選択して、「次へ」をクリックします。
手順 5. 選択したパーティション上のすべての移行可能なアプリが表示されるので、移動したいアプリと移動先を選択して「移行」をクリックします。※ここでは、Microsoft OneDriveにチェックを入れ、Dドライブを選択して「移行」をクリックします。
手順 6. 移行中に実行中のアプリを強制終了するという警告メッセージが表示されます。問題なければ「OK」をクリックして操作を実行します。
手順 7. タスクが終わったら、「完了」をクリックします。
Dドライブに移動したOneDriveが正常に機能しているかどうかを確認します。
(●'◡'●)【補足】Cドライブの空き容量を増やすために、容量に余裕のある別ドライブからCドライブへ空き領域を割り当てたり、ジャンクファイルをクリーンアップしたり、大容量ファイル/重複ファイルを削除することができます。
エクスプローラーでOneDriveのローカルの保存フォルダー(OneDriveフォルダー)の場所を変更する方法は、無料ですが少し複雑で、利用するWindows OSのバージョンによって異なります。ここでは、Windows 10/11上のOneDriveの場合の手順です。
手順 1. 画面右下、通知領域の「OneDrive(雲のアイコン)」⇒「 ヘルプと設定」⇒「設定(S)」の順にクリックします。
手順 2. Microsof OneDrive設定画面が表示された場合、「アカウント」タブを選択し、「このPCのリンク解除」をクリックします。
手順 3. 「このPC上のアカウントのリンクを解除しますか」が表示されたら、「アカウントのリンク解除」をクリックします。
リンクが解除されるまで時間がかかるので、しばらく待ちます。アカウント解除後、「 OneDrive を設定 」 画面が表示されますが、ここでは無視します。次に、OneDriveのフォルダーを移動しましょう。
エクスプローラーで「システムディスク(ドライブC)」ユーザーフォルダー内ご自身のフォルダーの「OneDrive」フォルダーのアイコンが通常のフォルダーアイコンに変更されていることを確認します。
上述のように、「OneDrive」フォルダーはデフォルトで、C:\Users\ユーザー名\OneDriveにあるので、「OneDrive」のフォルダーごと、希望の場所へ移動します。ここでは例として、ローカルディスク(D)にドラッグ&ドロップします。
OneDriveのフォルダーをDドライブに移動した後、先ほど放置していた「OneDriveを設定」画面に戻り、OneDriveの設定を行いましょう。
手順 1. メールアドレスの部分に自分のMicrosoft365アカウントのメールアドレスを入力し、「サインイン」をクリックします。
手順 2. 次に、パスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。
手順 3. 「OneDriveフォルダー」が表示されます。元々設定されていたOneDriveのフォルダーが左下に表示されているので、「場所の変更」をクリックします。
手順 4. 先ほどドラッグ&ドロップしたローカルディスク(D)内の 「OneDrive」 フォルダーを選択し、「フォルダーの選択」をクリックします。
手順 5. 「OneDriveフォルダーは既にこのコンピューターに存在します」が表示されます。今回は、OneDriveフォルダーをCドライブからDドライブに移動したいので、「このフォルダーを使用」をクリックします。
手順 6. バックアップするフォルダーの選択画面 が表示されます。フォルダーを確認し、「続ける」をクリックします。
手順 7. これで、設定そのものは完了です。あとは、画面に従って次へ(「続ける」「後で」または「次へ」をクリックし)進めていけばOKです。
手順 8. 「OneDriveの準備ができました」が表示されます。確認のため、「OneDriveフォルダーを開く」をクリックします。
🎨ローカルディスク(D)内の「OneDrive」フォルダーが展開されていることを確認します。
🎨ローカルディスク(D)内に「OneDrive」フォルダーがあることを確認します。
引っ越ししても、何故かCドライブにもデータが残っているので、こちらを削除して完了です。
Windows 10/11の場合、OneDriveフォルダーはデフォルトでCドライブ以下、ユーザーフォルダーの中に生成されます。しかし、Cドライブの容量不足などでほかの場所(例えばDドライブなど別ドライブ)へ移したい場面もでてきます。今回はOneDriveのフォルダー(保存先・保存場所)をデフォルトのCドライブからDドライブに移動(変更)する方法を解説しました。
ファイルエクスプローラーでOneDriveをCドライブからDドライブに移動するやり方が、少し複雑で、実際にやる作業量も多いので、パソコン初心者でも簡単に使えるサードパーティ製ディスクパーティション管理ツールAOMEI Partition Assistant Professionalをお勧めします。その「アプリ引っ越し」機能でOneDriveをCドライブからDドライブに安全かつ高速に移動することができます。
「アプリ引っ越し」機能のほかに、このソフトウェアは、OSをHDD/SSDに移行、ディスクをクローン、フォーマットせずにファイルシステムを変換することもできます。Windows Server 2011、2012(R2)、2016、2019、2022の場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。また、社内の台数無制限のPC&Serverで利用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited版もあります。更に、AOMEI Partition Assistant Technician版を購入するIT専門家、システム管理者、技術者はクライアントに技術サポートを有償サービスとして提供することができます。ニーズに応じて適切なバージョンを選択しましょう~
似たような悩みをお持ちのみなさんのご参考になれば幸いです。