拡張パーティション外の未割り当て領域に移動してプライマリパーティションを拡張/作成

拡張パーティション外の未割り当て領域について

拡張パーティションは、マスターブートレコード（MBR）ディスクに存在します。MBRディスクでは、4 つのプライマリパーティション、または3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティションを持つことができます。拡張パーティション内では、必要な数の論理パーティションを作成することができます。論理パーティションの数に対する唯一の制限は、使用できるドライブレターです。

論理パーティションを削除すると、拡張パーティション内に「空き領域」の断片があります（下のスクリーンショットに示すとおりです）。これを「未割り当て領域」と呼ぶこともできますが、プライマリパーティションを削除したときに発生する「未割り当て領域」とは別物です。拡張パーティション内の未割り当て領域は、論理パーティションの拡張や作成にのみ使用することができます。つまり、1つまたは2つのプライマリパーティションしかない場合、Windows内蔵ツール「ディスクの管理」でプライマリパーティションを拡張したり作成したりすることはできません。

なぜ拡張パーティション外の未割り当て領域を移動する必要があるのでしょうか？

「空き領域」と「未割り当て領域」は別物です。論理ドライブを削除すると空き領域ができ、プライマリパーティションを削除すると未割り当て領域ができます。未割り当て領域はその左側にある隣接するプライマリパーティションの拡張にのみ使用でき、空き領域はその左側にある隣接する論理ドライブの拡張にのみ使用できます。

つまり、プライマリパーティションの近くに空き領域があっても、上記のように隣接しないどころか、追加することもできないのです。このような場合は、拡張パーティションの外側にある未割り当て領域を移動して、プライマリパーティションを拡張または作成する必要があります。

拡張パーティションから未割り当て領域を移動する方法

「ディスクの管理」にはパーティションを移動する機能がないので、拡張パーティション、すなわち論理パーティションをすべて削除してから、プライマリパーティションを拡張したり作成したりする必要があるのです。もしパーティションやドライブを削除したくないなら、サードパーティ製のパーティションソフトを試すことができます：AOMEI Partition Assistant Standard。このソフトを使えば、データを失うことなく、拡張パーティションの外側に空き領域を移動することができます。

手順 1. AOMEI Partition Assistantを無料でダウンロードし、インストール、起動します。

手順 2. 簡潔なメインインタフェースで、プライマリパーティションと移動したい未割り当て領域の間にある論理パーティションを右クリックし、「パーティションをリサイズ/移動」を選択します。

手順 3. 次の画面で、論理パーティションをクリックし、右側にドラッグして、未割り当て領域を左側に移動できるようにします。間に複数の論理パーティションがある場合は、この手順で1つずつ移動してください。

手順 4. ツールバーの「適用」をクリックすると、ディスクに対するすべての操作が実行されます。このプログラムでは、間違った操作を避けるために、ディスクに変更を加えずにパーティションレイアウトをプレビューすることができます。

その後、プログラムは拡張パーティションを右方向に移動しますので、未割り当て領域を使用してプライマリパーティションを作成または拡張することができます。新しいパーティションを作成するとき、デフォルトでプライマリパーティションとして作成されます。

拡張パーティション内の未割り当て領域をプライマリーパーティションに追加したい場合は、「パーティションを結合」機能を使えばよく、自動的に未割り当て領域を拡張パーティションから移動してプライマリーパーティションに追加します。

もし、場所に関係なくプライマリパーティションを作成したいだけなら、AOMEI Partition Assistant Standardを使用して、パーティション間のスペースを移動する必要なく、拡張パーティションの空き領域を使用して直接プライマリパーティションを作成することも可能です。

プライマリーパーティションを直接作成方法

「ディスクの管理」などのディスクパーティション管理ツールとは異なり、AOMEI Partition Assistant Standardは、ディスク上に2つ以上のプライマリパーティションが存在しない限り、拡張パーティションにプライマリパーティションを作成することができます。手順はとても簡単で、以下のように表示されます。

手順 1. AOMEI Partition Assistantのメインインターフェイスを開いた状態で、拡張パーティション内の未割り当て領域を右クリックし、「パーティションを作成」を選択します。

手順 2. ポップアップウィンドウでパーティションサイズ、ドライブ文字、ファイルシステムを指定できます。更に、「詳細」をクリックして、パーティションラベル、パーティションタイプなども設定できます。そして「はい」をクリックして続行します。

手順 3. 前回と同様に、問題がなければ「適用」をクリックして操作を実行するだけです。

まとめ

お使いのコンピュータがUEFIブートをサポートしている場合、AOMEI Partition Assistantはデータ損失なしでMBRからGPTディスクに変換することもできるので、より多くのプライマリパーティションのために拡張パーティション外の未割り当て領域を移動する必要はありません。

MBRとGPTの間でOSをSSDに移行する、データを失うことなくダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する、SSDアライメントを整列する、あるドライブから別のドライブに空き領域を割り当てるなど、より高度な機能を楽しむには、Professional版にアップグレードすることができます。