パーティションクローンフリーソフトでパーティションをコピー

パーティションクローンは重要なデータを守ることができます。この記事ではAOMEI Partition Assistant standardという強力なパーティションクローンフリーソフトを利用してパーティションを簡単かつ安全にコピーする方法についてご紹介します。この無料のパーティションクローンソフトはWindows 11/10/8/7に対応し、パーティションクローンのほか、パーティション管理のためにより多くの便利な機能を提供しています。

投稿者 @ゆき 2024年07月24日 @ゆき 最後の更新 2024年06月19日

パーティションについて

パソコンでハードディスクやSSDなどの記録メディア利用する場合、複数の領域に分割して利用されている方も多いと思います。複数の領域に分割すること、あるいは、分割されたそれぞれの領域は「パーティション」とよばれています。言い換えれば、パーティションとはハードディスク(またはSSD)の記憶領域を論理的に分割すること、あるいは分割された個々の領域を指します。

パーティション分割とは、一つのHDD(またはSSD)を複数に分割することで、PCの動作を快適にできる方法です。HDDは、データを長期保存しておく場所なので、中身を整理しやすくしておくことは、PCのパフォーマンスアップにも役立ちます。物理的にHDDが1つしかなくてもパーティションの分割を設定した場合、PCの「デバイスとドライブ」を見ると、Cドライブ、Dドライブと、まるで2つのドライブが存在しているように見えます。一台のハードディスクを複数の領域に区切ることによって、あたかも複数台のハードディスクがあるかのように利用することができます。

パーティションごとに違うオペレーティングシステムをインストールして、切り替えて起動できるようにするためなどに利用されます。また、パーティションを「オペレーティングシステムの領域」「データ領域」などと分けて使うことにより、システムファイルが壊れて再インストールをしなければならない場合にデータ領域は残しておくことができます。これはHDD使用効率を最大限に高めます。コンピューターのユーザーも様々なファイルをより簡単に管理することができます。

エクスプローラーのPCを右クリックして、「管理」から「コンピューターの管理」に入り、記憶域の「ディスクの管理」からHDDのパーティションの状況を知ることができます。

🍓関連知識:
領域を切り分ける(ハードディスクを分割する)ので、パーティションを作成することを、「パーティションを切る」などの表現も使われることがあります。
ドライブ文字(ドライブ名)とは、CドライブやDドライブなど、パーティションで区切られたドライブごとに割り当てられる1文字のアルファベットのことです。

パーティションクローンについて

パーティションクローンは、単純なコピー&ペースト(コピペ)作業とは異なります。

コピー&ペーストとは、コンピューターで文章・図形などのデータを指定して複写し(複製を取り)、別の場所に転写する(貼り付ける)操作のことです。コピーとペーストの連続操作で、ペーストを何度も繰り返すこともできます。コピー&ペーストはファイルの一部を手動でほかの位置に移動することにより、ファイルの保存先を変更することができます。

パーティションクローンとは、元のパーティションの完全な複製(コピー)を作ることです。簡単にいうと、今まで使用していたパーティションの中身を、新しい領域にコピーすることを指します。元のストレージを完全に複製するため、保存ファイルはもちろん、アプリケーション(Officeソフトやメールソフト)、プリンタドライバの設定、ファイルシステム情報など、パーティションに保存してきたすべてのデータをそのまま再現可能です。元のパーティションとまったく同じパーティションを作成します。※システムパーティション(ブートパーティション)の場合、OSも含めパーティションの内容を丸ごと複製・コピーします。

🍓関連知識:システムパーティションとは、OSがインストールされたパーティションで、多くの場合はCドライブがシステムパーティションです。

パーティションをクローンする理由

パーティションクローンはストレージの移行作業を楽にできる方法ですが、クローンによる複製が必要となるのはどのようなシーンなのでしょうか?ここでは、パーティションクローンを作成する目的やメリット・利点についてご紹介します。

📂データの安全性を確保するために

 

個人用ファイルはずっとDドライブに保存されていますが、ますます多くなっているので、万が一に備えて、バックアップを取りたいです。

 

ITの利活用が業務に欠かせない現代では、保存するデータが災害やサイバー攻撃などによって使用不可能となった場合や失われる場合に備えて、パーティションクローン(またはパーティションコピー)を作成し、パーティションのデータを定期的にバックアップしておくことは重要です。

例えば、元のパーティションに障害が発生した場合、大事なデータが破損・消失するリスクがあります。このときに、クローン先のパーティションをバックアップとして利用することができます。データ破損やデータ消失を防ぐことができます。

💽データを移行するために

 

やっとパソコンを新しいやつに買い替えて、古いパソコン上のパーティションに保存されているデータを丸ごと新しいパソコンへ移行したいです。

 

近年SSD容量が大きくなってきたこともあって急速に普及しています。HDDからSSDに交換(換装)しようとする人がますます増えています。ハードディスクではパーティションが1つしかない場合、パーティションクローンはHDD内のデータをSSDへ丸ごとコピーして移行ことができます。

👍【関連記事】Windows 10でデータを失うことなくHDDを交換する

💡時間や労力を節約するために

 

現在使ってるパソコンのシステムを2台目のパソコンへ遷移して、同じ作業環境と設定を用いたいです。

 

上述のように、クローンを行えば、ゼロからOSやアプリケーションなどをすべてインストールしたり、さまざまな設定も最初からやり直す必要がありません。これまでとまったく同じ環境を引き継ぐので、換装してすぐに、以前と同じ環境でパソコンを使用することができます。

一般的には、パーティションクローンを作るためのフリーソフトを使うので、費用も手間もかからずに済み、とても便利です。あまり時間がかからないのも大きなメリットです。

最高の無料パーティションクローンソフト

パーティションの複製(コピー)を作るためのアプリがWindows 11/10/8/7に標準搭載されていないので、サードパーティ製のパーティションクローンソフトを使用する必要があります。

デスクトップパソコンであろうとノートパソコンであろうと、Windows向けの無料パーティションクローンソフトAOMEI Partition Assistant Standardを非常にお勧めします。パーティションを同じディスク上の別の領域または新しいハードディスク(SSD)にクローンすることができます。

優れたパーティションクローンフリーソフト

操作画面がシンプルでわかりやすいので、パソコン初心者でも簡単に使えます。より高度なパーティション管理機能を使いたい場合、Professional(Windows Serverの場合、Server版)にアップグレードしてください。

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7
 
AOMEI Partition Assistant Standardを利用してパーティションクローンを作成する前に、知っておくべきこと:
パーティションをダイナミックディスクにコピーすることができません。
パーティションをクローンするとき、「未割り当て」領域をクローン先として選択する必要があります。
未割り当て領域がない場合、事前にAOMEI Partition Assistant Standardでクローン元以外のパーティションを縮小または削除して、十分な未割り当て領域を取得しておく必要があります。
パーティションを削除する場合、大切なデータを失わないために、事前にパーティションをバックアップしておいたほうがいいです。
クローン先の空き容量がクローン元のパーティションの使用容量と同等かそれよりも大きい必要があります。
クローン元のパーティション上で実行している別のアプリケーションをあらかじめ閉じておく必要があります。さもないと、AOMEI Partition Assistant Standardはそれらを終了するように求めるか、PreOSモードで操作を実行します。

パーティションをクローンする方法

AOMEI Partition Assistant Standardでパーティションをクローンするために、次の手順に従ってください。

ステップ 1. クローン元/先のパーティションをPCと接続する

内蔵ハードディスク(HDD)上のパーティションを別のHDD/SSD、外付けHDD、USBメモリなどにクローンする場合、クローン先のドライブをお使いのコンピューターに接続し、Windowsできちんと認識(マウント)していることを確認する必要があります。

🎃もちろん:
別のHDD/SSD、外付けHDD、USBメモリなどのパーティションを内蔵HDDにクローンすることも可能です。
クローン元のパーティションとクローン先のパーティションは同じディスクにあることも可能です。

ステップ 2. クローン元のパーティションを選択する

AOMEI Partition Assistant Standardを無料でダウンロードし、インストールし、起動します。

クローンしたいパーティションを右クリックして「パーティションをクローン」をクリックします。

ステップ 3. クローン先のパーティションを選択する

ここでは、未割り当て領域をクローン作成先のパーティションとして(クローンを保存する場所)選択して「次へ」をクリックします。

🚨注意事項:事前にクローン先のパーティションを削除して、未割り当ての領域を作成しておく必要があります。既存のパーティションをクローン作成先のパーティションとして選択することもできますが、クローン作成後、ターゲットパーティション上のすべてのデータが削除されるため、重要なデータがあれば、事前に強力なバックアップフリーソフトAOMEI Backupper Standard(無料)でファイルまたはパーティションをバックアップしておいてください。

ステップ 4. クローン元/先のパーティションを確認する

次に、確認画面に移動してソースパーティションとターゲットパーティションを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして続行します。

  • 「設定」をクリックしてターゲットパーティションのサイズや位置、ドライブ文字を変更することができます。ターゲットパーティションを編集した後、「保存」をクリックします。

  • 選択した未割り当て領域がSSDの上にある場合、「4Kアライメント」チェックボックスにチェックを入れる必要があります。

  • 「セクタ単位のクローン」にチェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。ソースパーティション上の使用済みセクタと未使用セクタをすべてターゲットパーティションにコピーします。ターゲットパーティションの位置を変えることが可能ですが、サイズを変更することができません。クローン先の空き領域はソースパーティションと同等かそれよりも大きい必要があります。また、より多くの時間がかかります。

  • 「セクタ単位のクローン」にチェックを入れない場合、「パーティションの高速クローン」を実行します。ソースパーティション上の使用済み領域だけをコピーします。クローン作成中に、ターゲットパーティションのサイズや位置を調整することができます。クローン先の空き領域はソースパーティションより小さくても構いませんが、ソースパーティションの使用済み領域と同等かそれよりも大きい必要があります。

ステップ 5. パーティションクローン操作を実行する

操作実行結果が表示されるので、確認して問題なければ「適用」⇒「続行」をクリックします。保留中の操作(パーティションクローン作成)が始まります。

💡ヒント:AOMEI Partition AssistantはMBRディスクのシステムドライブを別のMBRディスク上のボリュームにコピーすることもできますが、再起動が要求されます。

パーティションクローンに関するよくある質問

Q1:パーティションクローンとは何ですか?
 
A1:パーティションクローンとは、ハードドライブやSSDのパーティション全体を別のディスクにコピーするプロセスです。これにより、元のディスクの内容を完全に複製し、別のディスクに移行することができます。
Q2:パーティションクローンの利点は何ですか?
 
A2:パーティションクローンを使用すると、OSやアプリケーション、データなど、すべての内容を新しいディスクに移行できます。これにより、新しいディスクを素早く稼働させることができ、再インストールやデータのバックアップをする手間を省くことができます。
Q3:パーティションクローンの方法は何ですか?
 
A3:パーティションクローンを行う方法はいくつかありますが、一般的な方法は、専用のクローンソフトウェアを使用することです。これらのソフトウェアは、ユーザーが簡単にパーティションを選択し、コピー先のディスクを指定してクローンを作成できるように設計されています。
Q4:パーティションクローンを行う際の注意点は何ですか?
 
A4:パーティションクローンを行う際には、元のディスクとコピー先のディスクの容量を比較し、十分な空き容量があるかどうかを確認することが重要です。また、クローン作成中にデータの損失や破損が起きないよう、信頼性の高いクローンソフトウェアを選択することも大切です。
Q5:パーティションクローンを行う場合、データは失われますか?
 
A5:パーティションクローンを正しく行えば、データの損失は発生しません。ただし、クローン作成中にエラーが発生したり、誤った手順で行った場合には、データの損失や破損が起こる可能性があるので、慎重に作業を行うことが重要です。
Q6:パーティションクローン後の動作確認は必要ですか?
 
A6:パーティションクローン後には、コピー先のディスクが正常に動作しているかどうかを確認することが重要です。動作確認を行うことで、データの完全性やシステムの安定性を確保することができます。

結論

上述から、AOMEI Partition Assistant Standardは最高の無料パーティションクローンソフトであることが分かります。このパーティションクローンフリーソフトの助けを借りてパソコン初心者でもパーティションを未割り当て領域に簡単かつ高速にクローンすることができます。

無料版をProfessional版にアップグレードした後、「パーティションをクローン」のほかに「ディスクをクローン」を使ってHDDからSSDに換装することもできるし、「OSをSSDに移行」を使ってWindows 11/10/8/7などのシステムを富士通のようなSSDに移行することもできます。

また、AOMEI Partition Assistant Professionalはダイナミックディスクからベーシックディスクへの変換、データ復元、高速分割など豊富な機能を色々備えています。PCユーザーにとってそれらのすべての機能はディスク&パーティションの管理に役立ちます。