Windows 11/10/8/7でUSBメモリの書き込み禁止を解除
「このディスクは書き込み禁止になっています」というエラーメッセージが表示されたら、どうすればいいですか?この記事では、USBメモリの書き込み禁止を解除する7つの方法をご紹介します。ぜひご覧ください。
USBメモリの書き込み禁止エラー
今のところでは、いろんなことにUSBメモリを使う必要があります。例えば、データを保存、システムをバックアップ、コンピュータ間でファイルを転送、Windows To Goワークスペースを作成、ポータブル版アプリをインストール/実行、Wi-Fi(無線LAN)に接続することです。しかし、USBメモリを使う時に以下のようなエラーメッセージが表示されることがありますか?
- USBメモリをフォーマットする時の「ディスクは書き込み禁止になっています」エラー
- USBメモリにファイルをコピーする時の「ディスクは書き込み禁止になっています」エラー
❌USBメモリをフォーマットする時のエラー
私はPenDrive(ペンドライブ)をフォーマットする時に「ディスクは書き込み禁止になっています」というエラーメッセージが表示されます。この問題を解決するために、いろいろな方法を試しましたが、やはりダメでした。USBメモリが書き込み禁止になった原因と解除方法は一体何でしょうか?
PenDriveについての情報:PenDriveはSandisk Cruzer Edgeで、そのメモリ容量は8GBです。USBメモリ本体には書き込み禁止スイッチが付いていません。PenDriveと接続するパソコンにWindows7 OSが搭載されています。
--Yahoo!からの質問
❌USBメモリにファイルをコピーする時のエラー
ファイルをWindows10搭載PCからKingston DataTraveler(32GBのUSBメモリ)に移行する時に「このディスクは書き込み禁止になっています」というエラーメッセージが表示されます。
また、このUSBメモリでファイルを作成したり、編集したりすることもできません。このUSBメモリは使用できなくなりますが、ほかのUSBメモリを使用したくないです。書き込み禁止を解除する方法はありますか?
--Yahoo!からの質問
USBメモリの書き込み禁止について
💦USBメモリの書き込み禁止とは何?
USBメモリの書き込み禁止(書き込み不可/読み取り専用/読み込み専用とも呼ばれます)とは、USBメモリをUSBポートに差し込んでもデータの書き込みやフォーマットができない状態です。
USBメモリの中に入っているデータを変更できないよう(データを追加したり、変更したり、削除したりすることができない状態、つまり変更不可な状態)にすることです。データを誤って削除・消去または上書きすることはありません。
この状態になるとデータの読み込みはできますが、書き込み・削除は行えなくなってしまいます。データを保護したい場合には便利ですが、書き込みを行いたい場合は解除できないと困ってしまいます。
💦USBメモリが書き込み禁止になった原因
USBメモリの書き込み禁止はハードウェアやソフトウェアの仕組みによって起こります。
- 原因にはいくつかのことが考えられます。
- USBメモリは機種によって「書き込み禁止スイッチ」と呼ばれるものが装備されている機種があります。このスイッチがONの状態になっていると、USBメモリは書き込み禁止の状態となり、データを書き込んだりフォーマットすることはできません。
- USBメモリに読み取り専用属性を付けておくことがあります。企業のオフィスなどで使用されているパソコンでは、機密情報の持ち出しを制限していることが多く、USBメモリのデータを読み込むことはできても、書き込めないように設定されていることが少なくありません。
- 特定のパソコンのみ、書き込みができないというようなこともあります。たとえば、Windowsでは書き込めるのに、Macでは書き込めないといったケースです。これは、「NTFS」というファイルシステムでUSBメモリがフォーマットされている可能性があります。
- パソコン自体の問題となる(たとえば、パソコンのUSBポート自体が故障している)か、USBメモリが物理的に故障している場合にも、USBメモリの書き込みができなくなります。
- 接触不良が起きる場合やウイルスに感染する場合、レジストリに異常が起きる場合、ファイルシステムが破損する場合、USBメモリの書き込み権限がない場合.......
USBメモリの書き込み禁止を解除する方法
💎それでは、Windows 11/10/8/7でUSBメモリの書き込み禁止を解除する7つの方法についてそれぞれご紹介いたします。
方法 | 手順の概要 |
💌スイッチを確認 | 書き込み禁止スイッチがオンになっている場合はスイッチをオフにする |
⭐読み取り専用を解除 | コマンドプロンプトでdiskpart⇒attributes disk clear readonlyを実行してUSBメモリの「読み取り専用」属性を削除する |
🚩レジストリを編集 | 「レジストリ エディター」で「StorageDevicePolicies」フォルダの「WriteProtect」を「1」から「0」に変更する |
🎃書き込み権限を付与 | エクスプローラーでUSBメモリを右クリック、「プロパティ」を選択、USBメモリの書き込み権限を付与する |
💡書き込みアクセス権の拒否を無効化 | 「グループポリシーエディター」で「リムーバブルディスク: 書き込みアクセス権の拒否」を無効にする |
💿空き容量を確保 | 一部のデータを別の場所に移動するか、不要なデータを削除することで、USBメモリの空き容量を確保する |
🔊フォーマットを実行 | AOMEI Partition Assistantの「パーティションをフォーマット」でUSBメモリをフォーマットする |
方法1:書き込み禁止スイッチを確認する
一部のUSBメモリの本体に 「書き込み禁止スイッチ」 という物理ロックスイッチが付いています。このスイッチがロック側に入っていると、USBメモリが書き込み禁止の状態になってしまいます。書き込みができなくなり、USBメモリとパソコン間のデータ転送ができなくなります。
何度もUSBメモリをPCへ抜き差ししたり持ち歩いているうちに、書き込み禁止スイッチを入れてしまっている可能性があるわけです。そのため、まずはUSBメモリの書き込み禁止スイッチがオンになっていないかをチエックしましょう。
書き込み禁止スイッチがオンになっている場合はスイッチをオフにして書き込み禁止を解除しましょう。
もし書き込み禁止スイッチがオフになっても、エラーメッセージが表示される場合や、USBメモリにロックスイッチが搭載されていない場合、次の方法を試してみてください。
方法2:読み取り専用属性を解除する
USBメモリはシステムの設定によって書き込み禁止になっている場合があります(つまり、システムの設定によってUSBメモリに読み取り専用属性をつけました)。この場合は、CMD(コマンドプロンプト)から「読み取り専用」属性を削除・クリアして、書き込み禁止を解除することができます。
ステップ 1. 「Windows」キーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」に「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押すか「OK」ボタンをクリックしてdiskpartをコマンドプロンプトから実行します。
ステップ 2. 「DISKPART>」が表示されたら「list disk」と入力して「Enter」キーを押します。
ステップ 3. 「select disk n」と入力して「Enter」キーを押します。
ステップ 4. 「ディスク n が選択されました。」と表示されたら、続いて「attributes disk clear readonly」と入力して「Enter」キーを押します。
「ディスクの属性が正しく消去されました。」と表示されたら、USBメモリの「読み取り専用」属性が削除され、書き込み禁止状態が解除されます。
もしそれでもUSBメモリの書き込み禁止が解除できないなら、次の方法を試してみてください。
方法3:レジストリを編集する
ドライブの書き込みアクセス権の拒否は、レジストリを編集することでも無効にすることができます。そのため、Windowsのレジストリを編集して、USBメモリの書き込み禁止を解除する方法もあります。
ステップ 1. 「Windows」キーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」に「regedit」と入力し、「Enter」キーを押すか「OK」ボタンをクリックして「レジストリ エディター」を開きます。
ステップ 2. 左側のフォルダツリーを「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Control」の順に展開して、Controlフォルダの中にある「StorageDevicePolicies」フォルダを開きます。
ステップ 3. フォルダの右側にある「WriteProtect」をダブルクリックするか、右クリックメニューにある「修正」をクリックして「値の編集」(または「文字例の編集」)ウィンドウを開きます。「値のデータ」を「1」から「0」に変更して「OK」をクリックします。※「値のデータ」を「1」に設定すると、USBメモリが書き込み禁止となります。
これで、USBメモリの書き込み禁止が解除されるはずです。そうではないなら、次の方法を試してみてください。
方法4:書き込み権限を与える
管理者だけがUSBメモリのデータを変更する権限があるように設定されている場合にも、書き込み禁止のエラーが発生します。USBメモリの書き込み権限を確認・変更してみてください。
ステップ 1. 「Windows」キーとEキーを同時に押し、WindowsエクスプローラーでUSBメモリを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
ステップ 2. 「全般」タブでUSBメモリの「ファイルシステム」を確認します。
ステップ 3. USBメモリの書き込み権限を付与します。
🧿FATファイルシステムの場合:
①「共有」タブで「詳細な共有」をクリックし、「このフォルダーを共有する」にチェックを入れ、「アクセス許可」をクリックします。
②「Everyone」をクリックした後、「Everyone」の「アクセス許可」で、「変更」が許可されていることを確認します。
③「OK」をクリックして変更を適用します。
🧿NTFSファイルシステムの場合:
①「セキュリティ」タブで「Everyone」をクリックし、「アクセス許可(P):Everyone」に「書き込み」欄で「許可」にチェックが付いているかを確認します。
②「許可」がないなら、「編集」をクリックした後、「Everyone」をクリックし、「アクセス許可(P):Everyone」の下で「書き込み」にチェックを入れます。
③「OK」をクリックして変更を適用します。
方法5:書き込みアクセス権の拒否を無効にする
グループポリシーでドライブの書き込みアクセス権の拒否が有効になっていることが原因で、「このディスクは書き込み禁止になっています」エラーが発生するケースが考えられます。そのため、グループポリシーエディターを開いてドライブの書き込みアクセス権の拒否のポリシー設定を確認し、有効になっている場合は無効にしてください。
ステップ 1. 「Windows」キーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」に「gpedit.msc」と入力し、「Enter」キーを押すか「OK」ボタンをクリックして「グループポリシーエディター」を開きます。
ステップ 2. 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「リムーバブル記憶域へのアクセス」の順に展開して「リムーバブル記憶域へのアクセス」を選択します。
ステップ 3. 右ペインで「リムーバブルディスク: 書き込みアクセス権の拒否」をダブルクリックして開きます。
ステップ 4. オプションが「有効」になっている場合は、「未構成」または「無効」を選択して「OK」をクリックします。
設定を変更した後、PCを再起動し、USBメモリにファイルが保存できるようになったか確認してください。
方法6:空き容量を確保する
USBメモリの空き容量が不足していることが原因で、ファイルの保存時に「このディスクは書き込み禁止になっています」エラーが発生するケースも考えられます。そのため、エラーが発生するUSBメモリの空き容量を確認してみてください。
USBメモリの空き容量が不足している場合は一部のデータを別の場所に移動するか、不要なデータを削除してください。空き容量を確保できたら、ファイルの保存を行ってエラーが解決されるかを確認してください。
👍【関連記事】Windows11/10/8/7でCドライブ容量を増やす方法
方法7:フォーマットを行う
ここまでの対処方法を試してもUSBメモリの書き込み禁止を解除できない場合、USBメモリのファイルシステムなどが破損していることが原因として考えられます。そのため、USBメモリを一度フォーマットしてエラーが解決されるかを確認してみてください。
USBメモリがウイルスに感染したり、USBメモリ内のデータが壊れてしまう場合は、フォーマットを実行して、USBメモリを再度利用できるようにする必要があります。また、Windowsでは書き込めるのに、Macでは書き込み禁止になるというケースでは、USBメモリをNTFSでフォーマットするのではなく、「exFAT」や「FAT32」といったファイルシステムでフォーマットしなおす必要があります。
AOMEI Partition Assistantは、Windows 11、10、8.1/8、7(32ビットまたは64ビット)搭載コンピューター用のディスクパーティション管理ソフトです。内蔵HDD/SSD、SSHD、外付けHDD、USBフラッシュドライブ、SDカードなど、あらゆる種類のデバイスをサポートします。読み取り専用状態のUSBメモリを簡単かつ迅速にフォーマットすることができます。
GPTシステムディスクのクローン、失われたパーティションの復元、ダイナミックディスクからベーシックディスクへ変換など、より高度な機能もあります。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを無料でダウンロード、インストール、起動します。USBメモリの領域を右クリックし、「パーティションをフォーマット」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで「パーティションラベル」を編集してUSBメモリに名前を付けたり、ファイルシステムを変更したりできます。USBメモリはデフォルトでFAT32ファイルシステム(互換性高い)にフォーマットされます。「はい」をクリックして続行します。
👍Windows10|USBメモリをFAT32へフォーマットする方法TOP4
ステップ 3. 変更を保存するには、「適用」をクリックします。
フォーマットにあまり時間はかかりません。勿論、USBメモリ内のデータが多ければ多いほど、多くの時間がかかります。一般的にUSBメモリが物理的に破損していない限り、フォーマットで書き込み禁止を解除することができます。
USBメモリから消えたデータを復元する方法
USBメモリのデータが紛失した場合は、AOMEI Partition Assistantのような強力なサードパーティ製パーティション管理ソフトを使い、誰でも簡単に失われたパーティションやデータを復元することができます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantのメイン画面で「復元」タブ→「データ復元」をクリックします。
ステップ 2. Windowsデータ復元画面が表示されたら、対象のUSBメモリを選択し、「スキャン開始」をクリックします。
ステップ 3. スキャンが完了すると、紛失したUSBメモリのデータがすべて表示されます。復元したいデータを選択し、「復元」をクリックします。
ステップ 4. 復元したデータを保存する場所(フォルダーパス)を選択します。
ステップ 5. データ復元が始まり、復元が成功すると選択したパスにデータが保存されます。
USBメモリの書き込み禁止についてよくある質問
Q1:USBメモリの書き込み禁止とは何ですか?
A1:USBメモリの書き込み禁止とは、USBメモリに対して新しいデータを書き込むことを制限する機能です。これにより、データの誤消去やウイルス感染を防ぎ、データの保護が可能となります。
Q2:USBメモリの書き込み禁止を設定する方法は何ですか?
A2:USBメモリの書き込み禁止を設定する方法は、通常メモリデバイス自体に設定するか、専用のソフトウェアを使用します。デバイスにスライドスイッチや物理的なスイッチがある場合、それをオフにすることで書き込み禁止にすることができます。
Q3:書き込み禁止を解除する方法はありますか?
A3:一般的に、USBメモリの書き込み禁止を解除するには、同じ方法で設定を変更します。デバイスにスライドスイッチがある場合、それをオンに切り替えるか、ソフトウェアを使用して設定を変更します。ただし、一部のUSBメモリデバイスは、書き込み禁止を解除することができない場合もあります。
Q4:書き込み禁止の利点は何ですか?
A4:書き込み禁止を有効にすることにより、データの誤消去やウイルス感染からデータを保護できます。また、セキュリティ上のリスクを軽減し、データの機密性を確保するのに役立ちます。
Q5:書き込み禁止を利用する際の注意事項はありますか?
A5:書き込み禁止を有効にする前に、データのバックアップを取ることが重要です。また、デバイスが物理的に書き込み禁止になっている場合でも、セキュリティ対策が必要です。不正アクセスを防ぐために、デバイスを安全に保管し、他のセキュリティ対策も検討しましょう。
Q6:USBメモリの書き込み禁止に関する一般的な問題は何ですか?
A6:一般的な問題には、書き込み禁止の設定方法が分からない、デバイスが正しく認識されない、またはデータが保護されていないといったものがあります。これらの問題はデバイスやソフトウェアの設定に関連しており、解決策は通常、設定を確認し、必要に応じて変更することになります。
Q7:USBメモリの書き込み禁止が解除できない場合、どうすればいいですか?
A7:USBメモリの書き込み禁止が解除できない場合、デバイス自体やソフトウェアに問題がある可能性があります。まず、別のコンピューターで試してみるか、デバイスのメーカーやサポートに連絡して問題の解決方法を尋ねることをおすすめします。
最後に
さて、以上でUSBメモリの書き込み禁止について、原因と解除法を解説しました。USBメモリが読み取り状態になれば、この記事を参照しながら解決してください。どの方法でも、USBメモリに重要なデータが保存されているなら、最初にバックアップを取らなければなりません。
USBメモリの書き込み禁止を解除する一般的な方法は、書き込み禁止スイッチをオフにすること、diskpartで読み取り専用属性を解除すること、レジストリ エディターでレジストリを編集すること、空き容量を増やすことですが、上記のほか、Windows 10 Proなどの環境では、グループポリシー設定で「書き込みアクセス権の拒否」が有効に設定されているためにUSBメモリの書き込みが行えなくなっている場合があります。この場合は、書き込みアクセス権の拒否を無効にすることで書き込み禁止を解除することができます。
また、Windowsのユーザーアカウント制御の設定次第では、USBメモリへの書き込み権限が付与されていないので、書き込み禁止になっていることもあります。この場合は、USBメモリを右クリック→「プロパティ」→「セキュリティ」タブの「アクセス許可:Everyone」(「書き込み」項目に許可のチェックが入っているかどうか)を確認します。もし許可のチェックが入っていない場合は、「編集」ボタンをクリックして書き込み権限を付与しましょう。
以上のすべての方法を試した後、「このディスクは書き込み禁止になっています」エラーが解決しない場合は、USBメモリをフォーマットするしかありません。一番簡単な方法は、やはり、AOMEI Partition Assistantを利用して、USBメモリのフォーマットを実行することです。
USBメモリは消耗品で、データの書き込み・読み込みによってどんどん劣化していきます。もしUSBメモリの寿命が来てしまっている場合はどうやっても書き込みを行うことができないので、新しいUSBメモリを用意する必要があります。