Windows 11、10で「ディスクのエラーを確認しています」エラーの修復方法

「ディスクのエラーを確認しています。完了するまでに1時間以上かかる場合があります。」エラーを修復するには、すべての外部デバイスを取り外し、スタートアップ修復を実行し、システムボリュームをチェックし、ファイルシステムの整合性をチェックするなどの修復方法があります。本記事では、「ディスクのエラーを確認しています」が終わらない時の5つの方法と専門的なディスク管理ソフトを皆さんに紹介します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2023年09月20日

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「ディスクのエラーを確認しています」エラーが表示される

 

HPのノートパソコンを起動すると、いつも黒い画面に「ディスクのエラーを確認しています。完了するまでに1時間以上かかる場合があります。」というメッセージが表示されます。私のPCはWindows 10を実行しています。なぜこのメッセージが表示されるのでしょうか?どうすればこのエラーを修復し、PCを正常に起動できるでしょうか?

-ユーザーからの質問

ディスクのエラーを確認しています

「ディスクのエラーを確認しています」エラーの原因

Windows 11/10/8/7で「ディスクのエラーを確認しています」という問題に遭遇することは珍しくありません。このエラーにあったときは、以下の原因が考えられます。

不適切なシャットダウン
突然の停電
ハードディスクの問題(不良セクタ、壊れたファイルシステムなど)
Windows10のシステムファイルの破損
自動修復プログラムのエラー

「ディスクのエラーを確認しています」エラーの修復方法

まず、ディスクのエラーの確認が完了するまでコンピューターを一夜で稼働させることができます。この方法がうまくいかない場合、次の内容で紹介する方法を利用することができます。

解決策1.すべての外部デバイスを取り外す

Windowsは、PCに接続された外部デバイスをブートパーティションとして認識し、起動の問題を引き起こす可能性があります。したがって、プリンタやキーボードなどの外部デバイスをすべて取り外し、コンピューターを再起動して、PCが正常に起動できるかどうかを確認します。

問題が解決した場合は、外部デバイスを1つずつ接続して、どのデバイスが問題を引き起こしているかを特定します。その後、問題のある外部デバイスを良いものに交換するか、デバイスドライバーを更新します。それでもWindowsが正常に起動しない場合は、ほかの解決策をお試しください。

解決策2.スタートアップ修復を実行する

「スタートアップ修復」は、システム回復オプションメニューの回復ツールの一つです。これを使用して、システムファイルの損傷を修復でき、「ディスクのエラーを確認しています」を修復するのに役立ちます。実行するには、以下の手順に従ってください。

ステップ 1. Windows 10のインストールCD/DVD/USBをPCに挿入します。

3つの方法!Windows 10でブータブルUSBを作成する

ステップ 2. PCを起動し、Windowsインストールメディアから起動するために特定のキーを押します。(不明な場合はお使いのパソコンメーカーにご確認ください。)

ステップ 3. 「Press any key to boot from CD or DVD(任意のキーを押して、CDまたはDVDからブートする)」と表示されたら、任意のキーを押します。

ステップ 4. 適切な言語、時間およびキーボード入力を選択して、「コンピューターを修復する」を選択します。

コンピューターを修復する

ステップ 5. 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ修復」を選択します。

スタートアップ修復

ステップ 6. すべてのプロセスが終了するまで待ちます。

ステップ 7. Windowsのインストールメディアを取り外し、システムハードディスクからPCを再起動して、エラーが修復されているかどうかを確認します。

解決策3.システムボリュームをチェックする

もし問題がハードディスクに関連している場合、コマンドプロンプトから「CHKDSK.exe」を実行するのは良い選択です。以下は詳細な手順です。

ステップ 1. Windowsインストールメディアから起動し、「コンピューターを修復する」をクリックします。「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」を選択します。

ステップ 2. 「コマンドプロンプト」で、「CHKDSK *: /f」または「CHKDSK *: /r」(*は、スキャンして修復する特定のドライブのドライブ文字を表します)と入力して、「Enter」キーを押します。このCHKDSKコマンドは、ドライブをスキャンし、見つかったエラーを修正します。

「CHKDSK *: /f」と「CHKDSK *: /r」の違い
/f – ディスクのエラーを修復します。
/r – 不良セクターを見つけて、読み取り可能な情報を回復します。

ここで「CHKDSK e: /f」を例に取ります(eはスキャンしたいドライブ文字を表します)。次の図は、パーティションにファイルシステムエラーがないことを示しています。HDDエラーが検出された場合、CHKDSKは自動的にそれを修復します。

コマンド

ステップ 3. もし「ボリュームが別のプロセスで使用されているため、CHKDSK を実行できません。次回のシステム再起動時に、このボリュームのチェックをスケジュールしますか (Y/N)」と表示された場合、「y」と入力し、「Enter」キーを押します。

ステップ 4. プロセスの完了を待ち、Windowsインストールメディアを取り外し、システムハードディスクから起動してこの方法が機能するかどうかを確認します。

注意:ハードディスクに不良セクタがある場合、データは失われて使えなくなる可能性があります。CHKDSKは不良セクタを修復することができません。

解決策4.ファイルシステムの整合性をチェックする

もしWindowsシステムファイルの破損により、「ディスクのエラーを確認しています」が終わらない場合、システムファイルの整合性をチェックするためにSFC(システムファイルチェック)ツールを実行できます。

ステップ 1. 「コマンドプロンプト」にアクセスします(解決策3で述べました)。次に、「sfc /scannow」または「sfc /scannow /offbootdir=d:\ /offwindir=d:\windows」を入力します。「sfc /scannow /offbootdir=c:\ /offwindir=d:\windows」 というように、Windowsシステムのドライブとブートディレクトリそれぞれにパスを通してしまえば システム修復ディスクなどから「sfc /scannow」を実行できます。

✿ /offbootdir=は、起動ドライブ文字を示します。
✿ /offwindir=は、Windowsがインストールされているフォルダーを示します。

★ヒント:
両方のスイッチに必要なドライブ文字は、WinREに表示されるドライブ文字です。これは通常、Windowsが実行されているときに同じパーティションに割り当てられているものとは別の文字です。これは、WinREはパーティションを異なる方法で列挙するためです。  

ステップ 2. その後、プロセスが完了するのをお待ちください。

ステップ 3. また、次のコマンドを実行してBCDを再構築します。

bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd

解決策5.システムを復元する

システム復元ポイントを作成している場合は、システムを復元することができます。

ステップ 1. WindowsインストールメディアからPCを起動します。

ステップ 2. 「コンピューターを修復する」>「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「システムの復元」を選択します。

システムの復元

ステップ 3. その後、「キーボードレイアウトの変更」を選択し、「続行」をクリックします。

キーボードのレイアウト

ステップ 4. 「システムの復元」ウィザードが表示されたら、「次へ」をクリックします。

 システム復元

ステップ 5. 復元する日時を選択します。「影響を受けるプログラムの検出」をクリックすると、復元により影響を受けるアプリを確認できます。復元ポイントを選択したら「次へ」をクリックします。

2

ステップ 6. 復元ポイントの日時を確認し、問題なければ「完了」をクリックします。表示される警告メッセージの「はい」をクリックすると復元を開始します。

復元日時を確認する

GUIツールを使用してディスクのエラーを修復する

Windowsの起動の問題、例えば「ディスクのエラーを確認しています。完了するまでに1時間以上かかる場合があります。」といった問題を修復するには、Windowsインストールメディアを持っている場合、スタートアップ修復を実行したり、コマンドプロンプトからエラーをチェックして修復したりできます。

コマンドプロンプトにアクセスできない場合、頼もしいパーティションマネージャーである「AOMEI Partition Assistant Professional」を利用することができます。起動失敗エラーを修復するために、不良セクタをチェックし、MBRを再構築する機能を提供しています。デモ版をダウンロードして、起動できないPCをブート可能なUSBを作成する方法を確認することができます。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ快適
注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

パート1.ブータブルUSBを作成する

ステップ 1. まずUSBドライブをPC(別のコンピューター)に接続して、AOMEI Partition Assistant Professionalを起動させます。メインインタフェース右上隅にある「ツール」をクリックして、「ブータブルCD/USBを作成」ボタンをクリックします。ポップアップウインドウに「次へ」をクリックします。

ブータブルCD/USBを作成

ステップ 2. 「USBブートデバイス」のドロップダウンメニューにUSBドライブを選択して「続行」をクリックします。

USBブートデバイス

ステップ 3. USBドライブがフォーマットされるという注意が出ます。「はい」をクリックして操作を実行します。

注意

ステップ 4. 完了するまで待ちます。完了したら、「完了」をクリックします。

完了

パート2.作成したブータブルUSBから起動する

WindowsのブータブルUSBを正常に作成した後、「ディスクのエラーを確認しています。 完了するまでに1時間以上かかる場合があります。」という黒い画面表示されたお使いのPCにブータブルUSBを挿入します。次に、PCを起動し、「Del」キーまたは特定のキーを連続して押してBIOSに入ります。最後に、起動の優先順位を変更して、作成したブータブルUSBから起動します。

パート3.WinPEモードでディスクのエラーを修復する

ログインに成功すると、AOMEI Partition Assistant Professionalのメインインターフェースに自動的に移動します。そして、「ディスクのエラーを確認しています」が終わらないエラーを修復するためにこれらの方法を試すことができます。

▶システムドライブのエラーチェックと修復

ステップ 1. ホーム画面で、システムパーティション(通常はCドライブ)を右クリックし、「詳細処理」>「パーティションをチェック」を選択します。

パーティションをチェック

ステップ 2. 「chkdsk.exeを実行してパーティション上のエラーをチェックし、修正します。」を選択し、「OK」をクリックします。

chkdsk.exeを実行してパーティション上のエラーをチェックし、修正します。

ステップ 3. パーティションチェック操作は数秒または数分以内に完了できます。ポップアウトウィンドウで処理の進捗状況を確認できます。完了後に「はい」をクリックしてこのタスクを終了します。

はい

注意:全体のディスクの不良セクタをチェックするには、上部の「テスト」>「不良セクタをチェック」を選択します。

▶MBRの再構築

ステップ 1. システムディスクを右クリックし、「MBRを再構築」を選択します。

MBRを再構築

ステップ 2. 外付けHDDにインストールされているオペレーティングシステムを選択します。

MBRタイプを選択

ステップ 3. 保留中の操作を実行するために「適用」>「続行」をクリックします。

適用

ステップ 4. 確認ダイアログで「はい」をクリックし、MBRの再構築が完了するまで待ちます。

★サードパーティ製のパーティションマネージャのその他のハイライト
Windowsおよびアプリの再インストールなしでシステムハードディスクをSSDにクローンします。
セキュアブートでHDDからSSDへOSを移行します。
データの損失なしに非隣接な未割り当て領域でシステムパーティションを拡張します。
SDカードなどのリムーバブルストレージデバイスに複数のパーティションを作成します。

また、この多機能なソフトをダウンロードすると、削除した起動パーティションの復元、Windows 11のアップグレードのためにパーティションを削除せずにシステムディスクをMBRからGPTへ変換することなど、さらに高度な機能を利用することができます。

まとめ

上記の方法で「ディスクのエラーを確認しています。完了するまでに1時間以上かかる場合があります。」エラーを修復して、PCを起動することができます。Windows標準搭載ツールを使用したり、サードパーティー製のGUIツールを使用したり、必要に応じて、自分に適した方法を選んでください。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。