Windows 11/10/8/7で、SanDiskやSamsungなどのSSDが認識しない原因や対処法をまとめてご紹介します。この記事で紹介した幾つかの対処方法は、OSの入っ たSSDが認識しないことだけでなく、CF(CompactFlash®)カードとCFast™カードがディスク(ドライブ)として認識しないことにも適用されます。
ある日、突然SSDが認識されなくなり、パソコンを起動できない、データの読み込みが行えないといった事態に陥る可能性があります。SSDを認識できなくなる原因にはさまざまなことが考えられるうえに、誤った対処を行うとデータが失われる恐れもあるため注意が必要です。
この記事では、デバイスがSSDを認識しなくなる原因や対処法などをご紹介します。むやみにケーブルを抜き挿ししたり本体に衝撃を与えたりすると、状態が悪化して、データ復旧が難しくなる可能性があるので、まずは症状を確認し、適切に対処してください。
SSD(Solid State Drive)とは、SDカードやUSBメモリと同様にフラッシュメモリを用いた記憶装置です。HDDと比較すると、小型で軽量、かつデータ転送速度が高速である点から広く普及しています。近年は、持ち運びに便利な外付けSSDも普及していますが、外付けSSDでデータトラブルに陥るケースも少なからず存在します。
SanDiskは、アメリカ合衆国に本拠地をおく、フラッシュメモリー製品を中心に製造を行う企業となります。フラッシュメモリーの技術を活用して「SSD」「メモリーカード」「USBメモリ」「カードリーダー」などのジャンルにおいて魅力的な製品を多数製造しています。そして、ストレージの世界的メーカーである「Westerndigital(ウエスタンデジタル)」傘下のブランドともなっています。
SanDisk(サンディスク)のSSDは耐久性が高く、データ転送も高速であることでユーザーから評価されています。SanDiskの人気SSDシリーズである「サンディスク ウルトラ 3D SSD」はデータを保存するメモリーチップに新しい技術が使われています。
そのため、OSをSanDisk SSDに移行したり、これまで使っていたHDDをSanDisk SSDにクローンしたりすることでPCのパフォーマンスを改善(向上)させる人は少なくないでしょう。しかし、SanDisk SSDを使用しようとする時に認識しないことがありますか?以下は具体的な実例です。
BIOS設定でドライブの起動優先順位をSSDに変更(即ち、Windows 11/10/8/7を最初にSSDから起動するよう設定)したい時にSSDがBIOSで認識・表示されないので選択できない問題が発生します。しかし、別のドライブから起動した後、SSDが「エクスプローラー」や「ディスクの管理」などで正常に認識されています。アクセスも問題ありません。SSDを起動ドライブにする時のみ認識しないのはなぜですか?
最近、新しいSSD(SanDisk Ultra Plus)を買って私のAsus P7P55Dマザーボードに取り付けました。「BOIS」と「ディスクの管理」の両方ではSSDドライブが問題なく認識されていますが、「エクスプローラー」から正常にアクセスすることができません。このSSDにWindows 7をインストールしようとしていますが、インストールCDを入れても、SSDが検出・表示されず、選択できないのはなぜですか?
SanDisk SSDがパソコンに認識されない原因は、大きく2つ(物理障害と論理障害)に分けられます。対処にあたっては、2つの原因をそれぞれ切り分けて適切に行うことが大切です。次は、SSDが認識しない(読み込まない)原因と、それぞれの障害が起こった際の症状をご紹介しましょう。
物理障害とは、SSD本体やパソコンとSSDを繋ぐケーブルなどが、物理的に破損した状態のことです。物理障害が発生する原因としては、過電流印加(一度にたくさんの電流が入力され高負荷となった状態)や、水没、経年劣化などが挙げられます。
物理障害が起こると、SSDが認識しない症状のほかに、起動しない、エラーメッセージが出るなどの症状が発生することもあります。物理障害を起こしたSSDを自力で復旧するのは非常に困難です。
USBケーブルやコネクタの接触不良であれば簡単に解決することができますが、もしSSDが衝撃によって損傷している場合、メーカーに修理を依頼するか別のストレージを利用する必要があります。
論理障害とは、SSD内部のファイルシステムやソフトウェア、データに障害が発生した状態のことです。誤操作によるデータの削除や初期化、ファイルシステムの異常、ウイルス感染などがおもな原因となります。
論理障害からの復旧には、専門的な知識が必要です。また、SSDはデータが消去されたと認識したエリアを、再利用に備えて書き換えるという動作を行います。それによりデータを完全に失う恐れがあるため、障害の発生後は通電しないようにしましょう。
上記で述べたようにSSDがパソコン(「BIOS」または「ディスクの管理」「エクスプローラー」)に認識されなくなった場合、個人ではどのような対処を行えるのでしょうか?次は、それぞれの状況に応じて、SSDを認識しない、読み込みができないといった場合の対処法・解決策をご紹介しましょう。
SSDが「エクスプローラー」「ディスクの管理」に認識・表示されない場合は、古いデバイスドライバー、破損したファイルシステム、SSDが初期化(フォーマット)されていないこと、SSDにドライブレターが割り当てられないこと……が原因になるかもしれません。これらの問題を解決するにはWindows標準ツール「デバイスマネージャー」&サードパーティ製ソフトAOMEI Partition Assistantを使うことができます。
AOMEI Partition Assistantはディスクパーティション管理ソフトとして、SSDを初期化/フォーマットしたり、ドライブ文字を割り当てたりすることができます。直感的なインタフェースにより、誰でも(パソコン初心者でも)簡単に使用できます。
外付けSSDの場合は、電力供給の不足が原因で認識されない可能性があります。電源ランプを確認してみましょう。点灯していなければ、USBケーブルの接続不良などが原因で、電力供給が正しく行われていないことが考えられます。断線や故障などがないか、一度ケーブルまわりを確認してみてください。
必要であれば、充電用ケーブル(電源ケーブル)とデータ転送用ケーブル(データケーブル)を外してからもう一度接続してみてください。また、パソコンに複数のUSB端子が備わっている場合や別のパソコンがある場合は、他の端子に接続することで、問題が解決する場合もあります。それでもうまくいかない場合は、ケーブルを交換してみてください。
BIOSとは各種ハードウェアの起動にまつわるプログラムです。ここの設定に異常があるとSSDが認識しないこともあります。例えば、BIOS設定でUSB端子が無効になっていると接続した機器が認識されません。一度パソコンをシャットダウンし、BIOSを起動して、USB端子が正しく設定されているか確認してみてください。
1. コンピュータを再起動します。起動時のロゴ画面でF2キーを押してBIOS設定画面に入ります。
2. セットアップユーティリティで、SSDを接続しているSATAポートが「有効」になっているかどうかを確認してください。それが「無効」である場合は、「有効」にしてください。それから、コンピュータを再起動し、もう一度BIOSセットアップに入り、SSDが認識されているかどうかを確認してください。
SSDが壊れるとBIOSで認識しなくなるかもしれません。この場合は、「SMART」や「Checkdisk」などの診断ツールを実行してエラーを修復してみることができます。また、外付けSSDで軽度論理障害(ファイルシステム障害、フォーマット要求など)が起きている場合、エラーチェックで自動修復できることがあります。
1. チェックしたいストレージを選択し、右クリックします。
2. 「プロパティ」を表示させ、「ツール」タブをクリックします。
3. 「エラーチェック」の「チェック」をクリックします。
スキャンが開始されます。エラーが検出された場合、自動でシステムの修復が開始されます。SSDの修復に失敗した場合は、返品条件を満たす限り、SSDの無償交換も可能です。
パソコン側の問題が疑われる場合は、「デバイスマネージャー」画面からデバイスドライバーが認識されているか確認してください。デバイスドライバーに不具合が発生している(ドライバーが破損していたり、古いものが使われていたりする)場合は、ドライバーを更新することで状態が改善する場合もあります。
1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
2. 対象のSSDを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
3. ポップアップウィンドウで「ドライバーを自動的に検索」を選択すると、デバイスドライバーが自動的に更新されます。
ほかの周辺機器とドライブ文字が重なっている(またはドライブ文字が消えている)と、正常に認識しない場合があります。ドライブ文字を変更する(または割り当てる)ことで、パソコンに接続したSSDが正常にエクスプローラーで認識されることがあります。
1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。
2. SSDのパーティションを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
3. 変更したいドライブ文字を選択し、「変更」をクリックします。
4. 「次のドライブ文字を割り当てる」から任意の文字を選択して「OK」をクリックします。
1. AOMEI Partition Assistantを起動します。SSDのボリューム(パーティション)を右クリックして「詳細処理」の「ドライブ文字を変更」を選択します。
2. ポップアップウィンドウで新しいドライブ名を選択します。※別のドライブに使用されている文字を除いて、好きなドライブ文字を選択することができます。
3. 「適用」⇒「続行」をクリックして操作を完成させます。
SSDに換装した直後のパソコンは、互換性の問題から、正しく認識できないことがあります。このような場合、フォーマットすることでトラブルが解決できる場合があります。また、SSDの論理障害は、SSDをフォーマットすることで解決できる場合もあります。
1. AOMEI Partition Assistantを起動します。SSDのパーティションを右クリックして「パーティションをフォーマット」を選択します。
2. ポップアップウィンドウで、パーティションラベル、ファイルシステム、およびクラスタサイズをリセットすることができます。設定後「はい」をクリックして変更を確認します。
3. 最後に「適用」⇒「続行」をクリックして操作を完成させます。
SSD上のパーティションが誤って削除された場合、SSDが認識しなくなるかもしれません。こういう時にAOMEI Partition Assistantの「パーティションを復元」機能で誤って削除してしまったパーティションを復元することができます。
SSDが初期化されていないので、認識しない・読み込まない場合、AOMEI Partition Assistantで初期化を簡単に行うことができます。
1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストールし、実行します。
2. SSDを右クリックして「ディスクを初期化」を選択します。
3. ポップアップウィンドウでディスクを「MBR」または「GPT」スタイルとして初期化することを選択します。
👍【徹底解説】MBRとGPTの違い、確認・変換方法、どっちがいい?
4. 「適用」⇒「続行」をクリックして操作を完成させます。
何らかの原因でパソコンにシステムエラーが発生すると、一時的にSSDを認識できなくなることがあります。この場合、パソコンを再起動することで解決するかもしれないので、一度パソコンの再起動をお試しください。
パソコンに静電気が溜まる(帯電する)と、SSDなどの接続機器が正しく認識しなくなることがあります。この場合は放電することで解決する可能性があります。パソコンをシャットダウンした後、パソコンに接続されているケーブルをすべて外し、ノートパソコンの場合はバッテリーも外して、10分以上放置してから元に戻して起動します。
パソコンや外付けSSDがマルウェア(ウイルス等の悪意のあるプログラム)に感染すると、パソコンがSSDを認識できなくなることがあります。セキュリティソフトを使って、マルウェアに感染していないかをチェックし、感染した場合は除去しましょう。
内蔵SSDに異常が発生すると画面に何も映らなくなるため、一切の操作ができないように感じてしまいます。しかし、セーフモードという機能を使うことで、最低限の機能でパソコンを立ち上げることが可能です。
システムの復元とは、パソコンが正常に動いていた時の状態に戻すことができる機能です。しかし、必ずしもSSD が認識するようになるとは限らないので注意するようにしましょう。また、もしSSDが故障している場合は障害が悪化する可能性もあるので注意しましょう。
パソコンが正常に起動しなかった時に自動修復が画面に表示される場合があります。
👍Windowsを修復する方法は?Windows 10/11が起動しない時の対処法
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SSDは、起動できない、認識されないなどのトラブルが発生しても多くの場合、SSDのフラッシュメモリーチップ上にデータが残っています。大事なデータが保存されている外付けSSDが認識しなくなった時は、すぐに使用を止めてパソコンから取り外すことをおすすめします。焦ってなんとかしようとすると、かえって状況が悪化し、データ復旧が難しくなる可能性があるので、以下のような対処は決してしないようにしてください。
✔通電を控える
×ケーブルの抜き差しを繰り返す
×パソコンに接続したまま放置する
×叩くなどして衝撃を与える
×分解する
×市販の修復ソフトを使う
×フォーマット(初期化)する
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SSDは、NAND型フラッシュメモリ内の「セル」と呼ばれる部分に電子を出し入れして、データの保存を行っています。データを書き込む度にセルが劣化するため、SSDはデータの書き込み回数に上限がある点にも注意が必要です。
SSDの種類にもよりますが、データの書き込みや消去を繰り返し行える回数は、数千~1万回ほどが限度とされています。SSDの寿命の目安は約5年といわれ、書き込みの頻度が多いほど早く寿命を迎えます。SSDの使用年数を延ばしたい方は、データの書き込み頻度を減らしたり、空き容量をできるだけ確保したりすることを心がけましょう。
ここでは、データ復旧ソフト「AOMEI Partition Assistant」の「データ復元」機能を使用して、SSDから大切なデータを取り出すことをお勧めします。SSD/HDDやUSBメモリなどから消えた2000種類以上のデータを高い確率で復元することができます。
1. AOMEI Partition Assistantを実行してツールバーの「復元」⇒「データ復元」をクリックします。
2. Windowsデータ復元画面が表示されたら、対象のSSDを選択し、「スキャン開始」をクリックします。
3. スキャンが完了すると、復旧可能なデータがすべて表示されます。復元したいデータを選択し、「復元」をクリックします。復元したデータを保存するパス(フォルダ)名を指定したら、データ復旧が始まります。
4. 復元が正常に完了すると、指定したパスに復旧したデータが保存されています。
SSDが認識しない原因はいくつか考えられます。主な原因としては、デバイスドライバーの不具合、フォーマット時の問題、キャッシュファイルの損傷、ウイルス感染、物理的な損傷などがあります。
パソコンのデバイスドライバーが古いバージョンのままだと、SSDが適切に表示できないことがあります。デバイスドライバーを更新して認識できるかどうか試してみましょう。また、パソコンに新しいSSDを組み込む際は、フォーマットしないと認識することができません。フォーマットすることでデータの読み書きができるようになるので、新品のSSDを接続する際はフォーマットしましょう。なお、既に使用していて必要なデータが入っているSSDはフォーマットしてしまうと逆にデータが消えてしまうため、注意しましょう。
SSDが壊れてBIOSやOSが破損した場合、パソコン自体が起動できなくなる可能性があります。外付けSSDの場合は、SSD本体の電源が入らなくなったり、起動して認識できても容量が極端に小さく表示されることもあります。SSDに異常を感じた場合は、むやみに通電を控えて問題を特定し、適切に対処することが重要です。中のデータが必要なときは、SSDの復旧に対応できるデータ復旧ソフトを使うか、データ復旧業者に相談しましょう。
以下の方法を試してみてください。
BIOSでSSDが検出されない場合、以下の手順に従ってBIOSの設定を行う必要があります。
新しいSSDがWindowsの「ディスクの管理」に表示されない場合、そのSSDはおそらく未初期化の状態である可能性があります。SSDがアクセス可能となるには、ディスクを初期化する必要があります。
以下の方法を試してみてください。
もしSSDが物理的な損傷を受けている場合、以下の方法を検討できます。
SSDが認識しない場合でも、専門的なデータ復旧サービス(例えば、AOMEI Partition Assistant)を利用することでデータの救出が可能な場合があります。ただし、物理的な損傷が原因の場合は限定的な対応しかできない場合もあります。
SSDが認識しない、起動しない、ファイルが開かないなどのトラブルが発生した時には、どのように対処すれば良いのでしょうか?このページではSSDのデータトラブル時に考えられる原因と対処法を、症状別にご紹介しました。Windows 11/10/8/7でSSDが認識しない問題に遭遇しても、心配する必要はまったくありません。
CF/CFastカードがディスク(ドライブ)として認識しない問題も上述の方法で解決できるかもしれません。Wondowsサーバーの場合は、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。
専門的なパーティション管理ツールとして、AOMEI Partition Assistantは「ハードディスクを消去」機能でハードディスク内のすべてを0で書き込み上書きしたり、「タイプIDを変更」機能でパーティションのタイプIDを変更したり、「アプリ引っ越し」機能で一つのパーティションにインストールされたアプリを別のパーティションに移行して空き領域を増やすこともできます。
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