高速かつスムーズなデータ書き込みを実現するにはSSD書き込み保護を解除する方法

SSDのデータにアクセスしようとしている場合、「このディスクは書き込み禁止になっています。」というメッセージが表示されます。ご安心ください。この記事では、SSDから書き込み保護を解除する4つの方法について説明します。

投稿者 @Asher 2024年05月29日 @Asher 最後の更新 2023年06月01日

書き込み保護とは?

書き込み保護とは、コンピュータの記憶装置の記録メディアなどに設けられた、内容の記録や追記、上書き、削除を防止する仕組みということです。通常、これはデータを読み取ることはできますが、書き込むことはできないことを意味します。

フロッピーディスクなどの磁気ディスクや、USBメモリ、メモリーカードなどには、端にスイッチやスライドなどの物理的な機構が備えられており、これを利用者が操作してメディアへの書き込み動作ができないようにすることができます。メディアへ大切なデータを記録した際などに、誤って削除したり上書きしないように保護するために用いることが多いです。また、メディアのライトプロテクトの有効・無効を設定情報としてメディア自身に記録する場合もあり、ソフトウェアから操作することで状態を変更することができます。

SSD書き込み保護の状態が発生するのはなぜか?

書き込み保護または読み取り専用モードは、重要なデータやファイルが誤って削除または変更されないように保護するために使用されます。ただし、SSDまたはその他のストレージデバイスが書き込み保護されると、その中のデータまたはファイルを削除または移動することはできません。通常、SSDが書き込み保護されている理由は4つがあります。

SSDカードには保護タグが付いています。タブが開いている場合、ドライブ上のデータを変更することはできません。
SSDカードがウイルスに侵入されています。
SSDカードは手動で書き込み保護されるように設定されています。
SSDカード上に不良セクタがあります。

書き込み保護は問題を引き起こします。ドライブが削除されるまで、ドライブに書き込まれたデータを変更することはできません。しかも、「このディスクは書き込み禁止になっています。」というメッセージもが表示されます。幸い、Sandisk、Samsung、またはWestern Digital SSDのいずれを使用している場合でも、次の方法を参照して、Windows 11、10、8、および7で書き込み保護を解除できます。

SSD書き込み保護の状態を解除する4つの方法

まず、ウイルス対策ソフトウェアを実行して、SSDがウイルスの影響を受けているかどうかを確認します。SSDが読み取り専用状態にあり、ウイルス感染とは関係がない場合は、次の4つの方法でSSDを読み取り専用状態から通常の状態に変更できます。特定の状況に基づいて、1つ以上の方法を選択する必要があります。

方法1. CMDでSSDから書き込み保護属性を解除する

DiskpartでSSDが誤って読み取り専用に設定された場合は、CMDを使用してSSDの属性を消去し、SSDの書き込み禁止状態を解除できます。以下の手順を実行します。

手順 1. 「Win+R」を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「CMD」と入力して「Enter」を押してDiskpartを開きます。

手順 2. 次のコマンドを順番に入力し、各コマンドの後にEnterキーを押します。

list disk

select disk n(「n」はコンピューター上のSSDドライブの番号です。)

attributes disk clear readonly(ディスクの属性を消去し、SSDの読み取り専用・書き込み禁止を解除します。)

次に、SSDにアクセスして、「SSD書き込み保護」の問題が解決したかどうかを確認できます。

方法2. レジストリエディターでSSD書き込み保護を解除する

SSDが書き込み保護されているもう1つの理由は、Windowsレジストリキーの値が正しくないことです。以下の手順に従って、レジストリエディターで値をリセットして、書き込み保護を解除してください。

手順 1. 「Win+R」を押して起動して実行し、「regedit」と入力して「はい」をクリックし、「レジストリエディター」を開きます。

手順 2. 左側のウィンドウで次のパスに移動します。

Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\StorageDevicePolicies

手順 3. 「WriteProtect」をダブルクリックして、値のデータを「1(書き込み不可)」から「0(書き込み可能)」に変更します。次に、「OK」をクリックして保存します。

手順2でControlの下にStorageDevicePoliciesが見つからない場合は、下記の手順に従って手動でStorageDevicePoliciesキーを作成してみてください:

「Control」フォルダを右クリックし、「新規」>「キー」を選択して、StorageDvicePoliciesという名前の新しいキーを作成します。
空白の領域を右クリックして、「新規」>「DWORD(32ビット)値」を選択し、「WriteProtect」という名前を付けます。
Writeprotectを右クリックし、「Modify」を選択して、プロンプトウィンドウで値データを「0」に変更します。
このWriteProtectをダブルクリックし、値のデータが「0」になっていることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。

最後はレジストリエディタを閉じてパソコンを再起動してください。SSDをコンピューターに再接続すると、SSDは書き込み保護されなくなります。この方法で問題が解決しない場合は、方法3を試してください。

方法3. SSDの不良セクタを確認してSSD書き込み保護を解除する

セクターは、ドライブ上の最小のストレージユニットです。SSDに不良セクタがある場合、読み取り専用保護をトリガーするかもしれません。AOMEI Partition Assistant Standardは、「パーティションをチェック」機能があってCHKDSKチェックプログラムは、すべてのセクターをスキャンし、セクターを自動的に修復できます。

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手順 1. AOMEI Partition Assistant Standardをダウンロードし、インストールし、起動します。接続されているすべてのストレージデバイスがメインインターフェイスに表示されます。SSDを右クリックして、「詳細処理」→「パーティションをチェック」を選択します。

ヒント:SSDに複数のパーティションが含まれている場合は、上部のウィザードバーにある「テスト」の「不良セクタをチェック」を選択します。

手順 2. チェック方法を選択します。ここで一番目のオプションを選びます。これで不良セクタをチェックするだけでなく、エラーを修正することもできます。

手順 3. 「開始」ボタンをクリックして、プログラムはすべてのセクターのスキャンを開始し、このウィンドウで進行状況を確認できます。終了したら、「はい」をクリックします。

方法4. SSDをフォーマットして書き込み禁止を解除する

ファイルシステムの破損もその原因の1つです。上記のすべての方法で書き込み保護の問題を解決できない場合は、SSDをフォーマットしてファイルシステムを再構築する必要があります。AOMEI Partition Assistantは、ドライブをNTFS、FAT32、Ext2、Ext3、Ext4ファイルシステムとしてフォーマットするのにも役立ちます。

警告:フォーマットすると、SSDドライブ上のすべてのデータが削除されるので、この操作の前に、SSDをバックアップする必要があります。

手順 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストールして開きます。読み取り専用のSSDパーティションを右クリックし、「パーティションをフォーマット」を選択します。

手順 2. プロンプトウィンドウで互換性のあるファイルシステムを選択します。ここでは「NTFS」を選択します。次に、「はい」をクリックします。

手順 3. メインインターフェイスで、「適用」>「続行」をクリックして、フォーマット操作を実行します。

方法5. BIOSの設定を変更して書き込み禁止を解除する

SSD書き込み保護を解除するための一般的なBIOSの設定変更手順は以下の通りです。

注意事項:SSD書き込み保護を解除する前に、以下の注意事項に留意してください。

メーカーのガイドラインに従う:各SSDメーカーは、特定のモデルや製品に関するガイドラインや手順を提供しています。解除手順やサポート情報を正確に把握し、メーカーの推奨事項に従うことが重要です。

データのバックアップ:SSD書き込み保護を解除する前に、重要なデータのバックアップを取ることを強くおすすめします。予期せぬデータの損失を防ぐため、バックアップは必須です。

慎重な操作:ある操作(例えば、レジストリエディター値とBIOSの設定の変更)はシステムの基本機能に関わるため、慎重な操作が求められます。不正確な設定変更や不適切な操作は、システムの安定性やデータの完全性に影響を与える可能性があります。

リスクの認識:SSD書き込み保護の解除には、一定のリスクが伴います。操作中に不具合が発生したり、予期しないエラーが発生したりする可能性があります。解除作業を行う前に、リスクを認識し、自己責任で行うようにしましょう。

手順 1. コンピュータを起動し、BIOSにアクセスします。これには通常、起動時に表示されるキー(例:Del、F2、Escなど)を押す必要があります。

手順 2. BIOSのメインメニューに入ったら、「Storage」や「Advanced Settings」などの項目を探し、SSDに関連する設定を選択します。

手順 3. SSDの詳細設定を開き、書き込み保護に関連する項目を見つけます。一般的には、「Write Protection」や「Write Enable」といった表記が使われています。

手順 4. 該当の設定項目を選択し、書き込み保護を解除するために設定を変更します。これによって、SSDにデータを書き込むことが可能になります。

手順 5. 設定変更が完了したら、変更内容を保存し、BIOSを終了します。システムが再起動されると、SSDの書き込み保護が解除されるはずです。

SSD書き込み保護を解除に関するよく寄せられる質問

SSD書き込み保護を解除とは?

SSD書き込み保護を解除とは、SSD内のデータを編集、変更、または削除するために必要な設定の一つです。通常、この機能はセキュリティ目的で使用されます。

SSD書き込み保護を解除する必要性はあるか?

SSD書き込み保護は、データの保護を目的としていますが、一部のユーザーにとっては制約となる場合があります。データの書き込みや更新が必要な場合は、SSD書き込み保護を解除する必要があります。

SSD書き込み保護を解除する方法はあるか?

はい、SSD書き込み保護を解除する方法はいくつかあります。一般的な方法としては、BIOSの設定変更やハードウェアスイッチの操作、専用のソフトウェアを使用する方法があります。

SSD書き込み保護を解除する際に注意すべきことはあるか?

はい、あります。SSD書き込み保護を解除する前に、データのバックアップを取ることをお勧めします。また、誤った手順で操作しないように注意してください。不注意によって、データが消去される可能性があります。

SSD書き込み保護を解除するとデータの安全性はどうなるか?

SSD書き込み保護を解除すると、誤ってデータを削除したり書き換えたりする可能性があります。データの安全性を確保するために、解除作業を行う前にバックアップを取ることや慎重な操作を心掛けることが重要です。

SSD書き込み保護を解除した後、再び保護することはできるか?

はい、再び保護することが可能です。再度、デバイスマネージャーでSSDを選択し、「書き込み保護を有効にする」オプションを選択してください。

SSD書き込み保護を解除すると、SSDの寿命に影響はあるか?

SSD書き込み保護を解除すること自体は、SSDの寿命に直接的な影響を与えるものではありません。ただし、書き込み保護を解除した状態で誤った操作を行うと、データの誤削除や書き換えが発生する可能性があるため、慎重な操作が必要です。

結論

以上はSSDの書き込み保護の問題を解決する方法です。4つの方法はSamsung、Sandisk、Intel、Kingston SSDにも適用でき、USBやその他のデバイスから書き込み保護を解除するのにも役立ちます。特定の条件に応じて選択できます。

さらに、上記のAOMEI Partition Assistantは、実際にはディスクとパーティションを管理するための強力なソフトです。書き込み保護を解除するだけでなく、パーティションをリサイズ/変更、パーティションを移動、パーティションを結合することもできます。SSDを安全消去し、MBRを再構築し、コマンドラインで分割するなどのより高度な機能を使用する場合は、AOMEI Partition Assistant Professionalにアップグレードしてください。Windows Server 2003、2008(R2)、2011、2012(R2)、2016、2019のユーザーの場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。