【完全ガイド】Office 365を別PCに移行する方法(データ・設定も含む)

Office 365の移行方法として、手動で公式手順を実行する方法と、アプリ移行ツールを使って一括で移行する方法があります。どちらの方法を選ぶかは、移行にかけられる時間や手間を考慮して選べます。

投稿者 @カオル 2025年02月10日 @カオル 最後の更新 2025年02月10日

Office 365(Microsoft 365)は、WordやExcelなどのアプリに加え、Outlookのメール、OneDriveのクラウドストレージ、Teamsなど多くのデータを管理します。新しいPCに移行する際は、ソフトをインストールするだけでなく、ライセンスの引き継ぎやデータの移動も必要です。

このガイドは、Office 365を別のPCに移行する方法を「アプリ移行ツールを使う方法」と「手動で移行する方法」の2つに分けて説明します。データを安全に移行し、トラブルを避けるためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Office 365を別PCに移行する前の準備

Office 365をスムーズに移行するために、事前に以下の準備をしておきましょう。

◼️① ライセンスの確認

Office 365はサブスクリプションサービスなので、新しいPCで使うにはMicrosoftアカウントに関連付けられたライセンスが必要です。ライセンスの状況を確認するには、次の手順を行ってください。

ステップ 1. Microsoftアカウントでマイアカウントページ(https://office.com/myaccount)にアクセスします。

ステップ 2. 「アカウントの管理」を開きます。

ステップ 3. 利用中のOffice 365プランを確認します。

◼️② データのバックアップ

新しいPCにデータを正しく移すために、次のデータをバックアップしておきましょう。

  • Outlookのメール、連絡先、カレンダー(PSTファイル)
  • OneDriveにある重要なファイル
  • TeamsやSharePointのデータ(企業利用の場合)

バックアップをすることで、トラブルが起きたときにも安心です。

推奨ソフト:重要なデータを守るために、AOMEI Backupperという無料のバックアップソフトを使って、事前にバックアップを取ることをおすすめします。

Office 365を新しいPCに移行する手順

方法1:アプリ移行ツールを使って一括移行する

手動で移行する場合、OutlookのメールデータやOneDriveの同期設定、アプリの設定などを一つずつ再設定しなければなりません(方法2)。手動では手間がかかり、設定ミスのリスクもあります。しかし、AOMEI Partition Assistantというアプリ移行ツールを使うと、これらの手順を一括で簡単に行えるため、時間と労力を大幅に節約できます。データの整合性を保ちながら、手動では見逃しがちな細かい設定も正確に移行できるので、移行後に再設定やデータの欠損を心配する必要がなく、すぐに新しいPCを通常通り使えます。安全で効率的な移行のために、移行ツールの使用を強くおすすめします。

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操作の前に、別のPCのハードディスクを取り出して、今のパソコンに接続する必要があります。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「空間を解放」>「アプリ引っ越し」を選択します。

ステップ 2. 「アプリを移動」と「フォルダーを移動」2つのオプションがあります。ここでは「アプリを移動」を選択します。

ステップ 3. アプリの移動ウィンドウで、Office 365が入っているドライブを選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ 4. 移動するOffice 365のアプリを選択し、ターゲットドライブ(別のPCのハードディスク)を選びます。「移動」をクリックします。

ステップ 5. ポップアップウィンドウで警告メッセージが表示され、問題なければ「はい」をクリックして操作を実行します。

ステップ 6. これで、Office 365が新しいディスクに移動しました。最後は、ハードディスクを別PCに戻し、正常に動作するか確認できます。

方法2:手動でMicrosoft公式手順で移行する

Microsoftの公式な方法では、特別な移行ツールをインストールする必要がなく、簡単に実施できます。公式の手順に従うことで、安全にライセンス認証やデータ移行が可能です。もしトラブルが起きても、Microsoftの公式サポートやコミュニティで解決策を見つけることができます。ただし、Officeのインストールやライセンス認証、Outlookの設定、OneDriveの同期など、いくつかの手順を手動で行う必要があります。また、Outlookのルールや署名、アカウント設定は自動で移行されないため、手動で再設定する必要があります。PSTファイルのエクスポートやインポートの際にミスをすると、メールや連絡先が正しく移行されないことがあります。やや複雑ですが、手順に従えば問題ありません。

ステップ 1. 旧PCでOffice 365のアプリを開き、右上のアカウント名をクリックして「サインアウト」を選びます。その後、「設定」>「アプリ」からOffice 365をアンインストールします。

ステップ 2. 新PCでMicrosoft 365の公式ページ(https://www.office.com/)にアクセスし、Microsoftアカウントでサインインして、「インストール」をクリックし、セットアップを完了します。

ステップ 3. 旧PCでOutlookを開き、左上の「ファイル」をクリックして、「開く/エクスポート」を選択します。「インポート/エクスポート」をクリックします。

ステップ 4. 「ファイルへエクスポート」を選び、「次へ」をクリックして「Outlookデータファイル(.pst)」を選択し、「次へ」をクリックします。エクスポートしたいメールフォルダー(例:受信トレイ、送信済みアイテムなど)を選び、「サブフォルダーを含む」にチェックを入れます。

ステップ 5. 「参照」をクリックして保存先のフォルダーを選び、「完了」をクリックします。これで旧PCにOutlookデータファイル(.pst)が作成されます。新PCでインポートする際にこのファイルを使います。

ステップ 6. 新PCでOutlookを開き、左上の「ファイル」をクリックして、「開く/エクスポート」を選択します。「インポート/エクスポート」をクリックし、「他のプログラムまたはファイルからのインポート」を選び、「次へ」をクリックします。「Outlookデータファイル(.pst)」を選択し、「次へ」をクリックして「参照」をクリックし、旧PCからコピーした.pstファイルを選びます。

ステップ 7. 「サブフォルダーを含む」にチェックを入れ、インポート先のアカウントを選択し、「完了」をクリックします。

ステップ 8. インポートしたメールが正しく表示されているか確認し、連絡先やカレンダーのデータも移行されているか確認しましょう。これで、新しいPCのOutlookにPSTファイルのデータを移行できます。

ステップ 9. 最後は新PCのOneDriveでMicrosoftアカウントでサインインします。

Office 365移行後の確認とトラブル対処

移行後に確認すべきポイントは:

Office 365が正常にアクティベートされているか?(ライセンスの認証状態を確認)

Outlookのメールが正しく移行されているか?

OneDriveの同期が正しく行われているか?

以下は、よくあるトラブルと解決策です。

トラブル 解決策
新PCでOffice 365がライセンス認証されない 一度サインアウトし、Microsoftアカウントで再サインインする
Outlookのメールが表示されない .pstファイルを正しくインポートしたか確認し、再試行する
OneDriveの同期が遅い ネットワークを確認し、「同期の一時停止→再開」を試す

まとめ

Office 365を新しいPCに移す方法は主に2つあります。1つ目は、アプリ移行ツールを使って一括で移行する方法です。この方法では、データや設定を自動で移行できるため、手間が減り、時間を節約できます。特に、複数のデバイスや大量のデータを移すときに便利で、効率よく作業を終えることができます。

2つ目は、Microsoftの公式手順に従って手動で移行する方法です。この方法では、ライセンスの認証やアプリのインストール、データのエクスポート・インポートを行いますが、設定を自分でやり直す必要があります。細かい設定をしっかり移行したい人には向いています。どちらの方法を選ぶかは、移行にかける時間や手間を考えて決めると良いでしょう。