USBメモリのBitLockerを解除する方法「一時・完全解除」

USBメモリに設定したBitLockerは、データを保護するための強力なセキュリティ機能ですが、状況によっては一時的に解除したり、完全に無効化したりする必要が生じることがあります。本記事では、USBメモリにかけたBitLockerを一時解除する方法と、完全に無効化して解除する手順を分かりやすく解説します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2024年12月23日

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BitLockerで暗号化されたUSBメモリを解除するとは?

BitLockerは、Windowsに機能として搭載されたディスクの暗号化ツールです。これは、USBメモリを含む外付けドライブに対して、他人の不正アクセスを防ぐために使用されます。

BitLockerで暗号化されたUSBメモリは、暗号化キーやパスワードがなければアクセスできません。暗号化されたUSBメモリを解除すると、内容にアクセスできるようになります。

解除の選択肢:

  • 一時的にロック解除:使用中のみ解除し、再接続すると再びパスワードを求められます。
  • 完全解除(暗号化解除):USBメモリのBitLockerを無効化して暗号化を解除します。

USBメモリのBitLockerを解除する方法

ここでは、BitLockerで暗号化されたUSBメモリを解除する3つの方法を解説します。

方法1. パスワードを使ってUSBメモリのBitLockerを解除する(一時解除)

パスワードを使ってUSBメモリのBitLockerを解除方法は、暗号化を維持しながら一時的にデータにアクセスしたい場合に便利です。

1. USBメモリをパソコンに接続します。ファイルエクスプローラを開きます。

2. USBメモリのアイコンをダブルクリックすると、パスワードの入力画面が表示されます。

パスワードの入力画面

3. パスワードが正しく入力されると、USBメモリのロックが解除され、一時的にアクセス可能になります。

パスワードを入力

方法2. 回復キーを使ってUSBメモリのBitLockerを解除する(一時解除)

パスワードを忘れた場合、回復キーを使ってUSBメモリのBitLockerを解除することができます。

1. USBメモリをパソコンに接続し、ファイルエクスプローラを開き、USBメモリのアイコンをダブルクリックすると、パスワードの入力画面が表示されます。

パスワードの入力画面

2. パスワードの入力画面で「その他のオプション」をクリックします。

その他のオプション

3. 「回復キーを入力する」をクリックします。

回復キーを入力する

4. 回復キーを入力して「ロック解除」をクリックします。 回復キーが正しい場合、ロックが解除され、データにアクセスできるようになります。

ロック解除

方法3. USBメモリのBitLockerを無効化する(完全解除)

BitLockerを完全に無効化することで、暗号化を解除し、通常のUSBメモリとして利用できるようになります。

コントロールパネルからUSBメモリのBitLockerを無効化する

1. USBメモリをPCに接続して、パスワードまたは回復キーを使用してロックを解除します。

2. 「スタート」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「BitLockerドライブ暗号化」を選択します。

3. 対象のUSBメモリの「BitLockerを無効にする」をクリックします。

BitLockerを無効にする

4. 確認メッセージで「BitLockerを無効にする」を選択します。

BitLockerを無効にする

5. 暗号化の解除が完了するまで待ちます。BitLockerが無効化され、USBメモリが通常の状態になります。

AOMEI Partition AssistantでUSBメモリのBitLockerを無効化する

AOMEI Partition Assistantは、Windows用のオールインワンディスク管理ツールです。パーティションのサイズ変更やディスククローン作成、フォーマットなどの基本的な機能に加え、BitLocker暗号化ドライブの有効化・無効化もサポートしています。特にUSBメモリのBitLockerを無効化する際に、面倒な手順を省略し、直感的な操作で簡単に暗号化を解除できる点が特徴です。

Partition Assistant Product box
AOMEI Partition Assistant
強力なオールインワンディスク管理ツール
  • 簡単で安全なBitLocker管理:専門知識がなくても、数クリックでBitLockerを有効化・無効化できます。誤操作を防ぐ設計がされているため、安全に操作可能です。ほかにBitLockerを管理するために、回復キーのバックアップ、BitLockerのパスワードの変更、ドライブの簡単なロック/アンロックなどの機能もあります。
  • オールインワンのディスク管理:BitLocker管理機能に加え、フォーマット、サイズ変更、クローン作成など、外部ドライブや内蔵ディスクの管理も一元化できます。
  • 幅広いWindows互換性:Windows 11、10、8、7を含む多くのOSで動作するため、さまざまな環境で利用できます。Windows10・11のHome版でも対応します。

1. AOMEI Partition Assistantをインストールして開きます。画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

BitLocker

2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、復号化したい暗号化ドライブを見つけ、「BitLockerを無効化」オプションをクリックしてください。

BitLockerを無効化

3. ドライブを復号化するには、「パスワードでドライブを復号化」「回復キーでドライブを復号化」2つの方法が利用可能です。必要に応じて1つの方法を選択します。

パスワードでドライブを復号化

4. 「パスワードでドライブを復号化」を選択した場合、正しいパスワードを入力して「復号化」ボタンをクリックします。

パスワードでドライブを復号化

5. その後、復号化プロセスが開始され、ドライブの復号化には時間がかかる場合があります。復号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックしてください。これで、ドライブ上のBitLockerは解除されます。

復号化完了

また、USBメモリのBitLockerを一時的に解除する場合、AOMEI Partition Assistantの「ドライブロック解除」オプションをクリックします。

ドライブロック解除

BitLockerで暗号化されたUSBメモリを強制解除する方法

USBメモリのパスワードや回復キーがどうしてもわからない場合、暗号化を強制的に解除するには、USBメモリを初期化する方法があります。ただし、この場合、内容はすべて削除されますので、データを取り出すことはできません。

1. USBメモリをパソコンに接続します。

2. スタートボタンを右クリックして、「ディスクの管理」を選択します。

3. 初期化したいUSBメモリを右クリックし、「フォーマット」を選択します。

フォーマット

4. ファイルシステムを選択し、クラスターサイズを設定します。「クイックフォーマットする」オプションをチェックします。

ファイルシステムを選択

※注意:初期化すると、USBメモリ内のデータは全て削除されます。重要なデータがある場合は、事前にバックアップを取ってください。

まとめ

USBメモリのBitLockerを解除するには、目的に応じて一時解除と完全解除の方法を選ぶことが重要です。一時解除の場合、パスワードや回復キーを入力するだけで、BitLockerを無効化せずに一時的にデータにアクセス可能になります。一方で、完全解除を行う場合は、コントロールパネルから「BitLockerを無効にする」を選択して暗号化を解除する手順を進める必要があります。

また、USBメモリのBitLocker暗号化を無効化する際、AOMEI Partition Assistantは初心者にも使いやすく、安全な選択肢です。このツールを活用することで、面倒な手順を省略し、簡単かつ効率的に暗号化を解除できます。また、BitLocker関連の操作だけでなく、ディスク管理全般をカバーするため、1つのツールでさまざまなニーズに対応可能です。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。