Windows 11の起動時に黒い画面が長い!原因と5つの解決策

Windows 11が黒い画面のまま動かない?原因と対処法を詳しく紹介。セーフモードやWindows Update、ブート修復でスムーズな起動を取り戻そう!

投稿者 @カオル 2025年03月03日 @カオル 最後の更新 2025年03月03日

Windows 11を起動すると、黒い画面が長く続くことがありますか?通常は数秒から数十秒でデスクトップが表示されますが、時には数分以上かかることもあります。

この問題の原因はいくつかありますが、正しい対処をすればほとんど解決できます。この記事では、黒い画面が続く理由を説明し、試せる5つの解決策を紹介します。

Windows 11の起動時に黒い画面が長く続く原因

Windows 11が起動するときに黒い画面が続く理由はいくつかあります。

グラフィックドライバーの問題:古いまたは互換性のないドライバーが原因で、画面が表示されるのが遅れることがあります。

Windows Updateの影響:更新プログラムの適用中に処理が遅れ、黒い画面が長く続くことがあります。

システムファイルの破損:Windowsのシステムファイルが壊れていると、起動に問題が生じることがあります。

Windows 11の起動時に黒い画面が長い時の5つの解決策

ここでは、Windows 11の起動時に黒い画面が表示される場合の5つの解決策を紹介します。

解決策1:セーフモードを選んで起動する

説明:セーフモードは、Windowsを基本的な状態で起動する方法です。このモードでは、不要なプログラムやドライバーが読み込まれないため、黒い画面の原因がソフトウェアやドライバーにあるかどうかを確認できます。セーフモードで起動できたら、不要なプログラムを削除したり、ドライバーを更新したりしましょう。

セーフモードに入る方法は、2つあります。

方法1:通常の方法でセーフモードを起動する(PCが動作する場合)

ステップ 1. 「Windowsキー + I」を押して「設定」を開き、「システム」から「回復」を選びます。

ステップ 2. 「回復オプション」で「今すぐ再起動」をクリックします。

ステップ 3. PCが再起動したら、「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」を選びます。

ステップ 4. 「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」をクリックします。

ステップ 5. 再起動後に表示されるオプション一覧で、「4」または「F4」を押すと「セーフモード」で起動し、「5」または「F5」を押すと「セーフモードとネットワーク」で起動します。

方法2:黒い画面のままにセーフモードを起動する(PCが起動しない場合)

ステップ 1. 電源ボタンを10秒以上押し続けてPCを強制的にシャットダウンします。

ステップ 2. 再度電源ボタンを押してPCを起動し、メーカーのロゴが見えたら、再び電源ボタンを長押しして強制終了します。

ステップ 3. この操作を3回繰り返すと、自動修復モードが起動します。

ステップ 4. 「オプションの選択」画面が表示されたら、「方法1」と同じ手順で「セーフモード」または「セーフモードとネットワーク」を選択して起動します。

セーフモードで起動後に試すこと

セーフモードで正常に起動できたら、次のことを確認しましょう。

ステップ 1. 「設定」→「アプリ」→「インストール済みのアプリ」から最近追加したプログラムを削除します。

ステップ 2. 「デバイスマネージャー」→「ディスプレイアダプター」→「ドライバーの更新」でグラフィックドライバーを最新にします。

ステップ 3. 「タスクマネージャー」→「スタートアップ」から不要なスタートアッププログラムをオフにします。

ステップ 4. 復元ポイントがあれば、「コントロールパネル」→「回復」→「システムの復元」でシステムを復元することもできます。

解決策2:システムログを確認する

説明:Windowsの「イベントビューアー」を使うと、システムのログを確認でき、黒い画面が続く理由を見つけることができます。起動中のエラーや異常を調べるのに役立ちます。

ステップ 1. 「Windowsキー + R」を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。

ステップ 2. 「eventvwr.msc」と入力し、Enterキーを押します。「イベントビューアー」が開きます。

ステップ 3. 左側のメニューから「Windowsログ」→「システム」を選択します。

ステップ 4. 右側に表示されるログの中から、エラー(⚠警告マークや❌エラーマークがあるもの)を探します。

ステップ 5. エラーメッセージをダブルクリックして、詳しい情報を見てみましょう。特に「Critical(重大)」や「Error(エラー)」のログを重点的に確認することが大切です。エラーが発生した時間がPCの起動時間と一致しているか、またはエラー内容に「ドライバーの応答なし」や「起動プロセスの停止」といった文言が含まれている場合は、関連するドライバーや設定を再確認することができます。

ステップ 6. エラーの「詳細」タブを開くと、以下の情報が表示されます。

ソース:エラーを発生させたシステムコンポーネント(例:Kernel-Power, Display, Winlogon など)
イベントID:エラーの識別番号(これをWeb検索すると、具体的な対処法を見つけやすい)
エラーメッセージ:どのプロセスが問題を引き起こしているかの説明
例:よくあるエラーメッセージと原因
エラー内容 原因の可能性
Event ID 41(Kernel-Power) 強制終了や電源異常による影響
Event ID 10016(DistributedCOM) 権限設定の問題
Event ID 7000, 7001, 7026(Service Control Manager) サービスが正常に起動しない
Event ID 4101(Display) グラフィックドライバーの異常

ステップ 7. ドライバーに関するエラーがある場合は、ドライバーを最新のものに更新します。電源やハードウェアのエラーがある場合は、高速スタートアップをオフにし、電源設定を確認します。

ステップ 8. 不明なエラーが頻繁に発生する場合は、「sfc /scannow」コマンドを使ってシステムファイルを修復してみてください。

「sfc /scannow」を実行する

ステップ 1. 検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果に表示される「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。

ステップ 2. 「管理者:コマンドプロンプト」が表示されたら、「sfc /scannow」を入力し、「Enter」キーを押します。

ステップ 3. 「システムスキャンを開始しています。…」と表示されたら、システムファイルの整合性チェックが開始されます。スキャン完了までそのまましばらく待ちます。「検証100%が完了しました。」と表示されたら、スキャンが完了です。

解決策3:古いドライバーを更新する

説明:Windows 11が起動する際に黒い画面が長く続く理由の一つは、古いまたは互換性のないドライバーを使っていることです。特に、グラフィックドライバーが正しく動作しないと、画面に問題が出ることがあります。

方法1:デバイスマネージャーからドライバーを更新する

Windowsには「デバイスマネージャー」があり、ここからドライバーを更新できます。

ステップ 1. 「Windowsキー + X」を押して、メニューから「デバイスマネージャー」を選びます。

ステップ 2. 「ディスプレイアダプター」をクリックして、使用中のグラフィックカード(例:Intel UHD Graphics、NVIDIA GeForce、AMD Radeonなど)を見つけます。

ステップ 3. 対象のデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選びます。

ステップ 4. 「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。

ステップ 5. 更新があれば、自動でインストールが始まります。「このデバイスに最適なドライバーがすでにインストールされています」と表示された場合は、手動で最新のドライバーをインストールします(方法2)。

方法2:メーカー公式サイトから最新のドライバーをインストールする

デバイスマネージャーでは最新のドライバーが見つからないことがあるので、PCメーカーやグラフィックボードメーカーの公式サイトから直接ダウンロードするのが良いです。

ステップ 1. 「Windowsキー + X」を押して、メニューから「デバイスマネージャー」を選びます。

ステップ 2. 「ディスプレイアダプター」を開いて、使っているグラフィックカード(例:Intel UHD Graphics、NVIDIA GeForce、AMD Radeonなど)を見つけます。

ステップ 3. メーカーの公式サイトで「ドライバーダウンロード」ページに行き、自分の製品モデルを探します。

ステップ 4. 最新のドライバーをダウンロードします。

ステップ 5. ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールします。

ステップ 6. インストールが終わったら、PCを再起動します。

解決策4:Windows Updateを確認する

説明:Windows 11の起動時に黒い画面が長く続く問題は、古いシステムやドライバーの不具合が原因かもしれません。Windows Updateを実行することで、最新のセキュリティパッチやドライバーの更新が適用され、問題が解決することがあります。

ステップ 1. 「Windowsキー + I」を押して「設定」を開きます。

ステップ 2. 左側のメニューから「Windows Update」を選びます。

ステップ 3. 「更新プログラムのチェック」をクリックして、利用可能な更新を探します。

ステップ 4. 重要な更新があれば、「ダウンロードとインストール」をクリックします。再起動が必要な場合は、必ずPCを再起動してください。

Windows Updateには、通常の更新とは別に「オプションの更新プログラム」があります。ここには、ドライバーの更新や周辺機器の修正が含まれることがあります。

ステップ 1. 「Windowsキー + I」を押して「設定」を開きます。

ステップ 2. 左側のメニューから「Windows Update」を選びます。

ステップ 3. 「詳細オプション」を選択し、「オプションの更新プログラム」をクリックします。

ステップ 4. 「ドライバー更新」や「ハードウェアの更新」があれば、適用してPCを再起動します。

解決策5:システム修復ツールを使う

説明:Windows 11が起動する際に黒い画面が長く続くのは、ブートファイルの破損やシステムエラーが原因かもしれません。このような場合、手動での修復は難しいため、システム修復ツールを使うと簡単に問題を解決できます。AOMEI Partition Assistantは、「ブート修復」機能を持つ専門的なソフトウェアです。Windows 11、10、8/8.1、7の起動問題や、更新後のトラブル、マルチブートの競合、ブートセクタの破損に効果的です。

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方法1:動作するPCを修復する

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを実行し、開いて「復元」→「ブート修復」を選択します。

ステップ 2. ポップアップで「次へ」をクリックし、システムのブートエントリのスキャンを開始します。

ステップ 3. スキャンが完了すると、システムパスやバージョン、ブートステータスが表示され、詳細オプションで「現在のディスクに修復」を選択できます。

ステップ 4. 修復したいエントリを選んで「修復」をクリックし、ブート修復を開始します。

ステップ 5. 修復が完了したら、成功すると「修復に成功しました」と表示されます。

方法2:黒い画面のまま起動しないPCを修復する

ステップ 1. USBメモリ(8GB以上)を別の動作中のPCに接続し、AOMEI Partition Assistantを実行し、開いて「復元」→「ブート修復」を選択します。

ステップ 2. 「ブータブルディスクを作成」をクリックして、修復用のディスクを作成します。

ステップ 3. 作成したシステム修復ディスクを使って、問題のあるPCを起動します。ブート修復ツールが自動で起動し、スキャンが始まり、修復可能なブートエントリが表示されます。詳細オプションで「現在のディスクに修復」を選択できます。

ステップ 4. 修復したいエントリを選び、「修復」をクリックしてブート修復を開始します。修復が終わるまで待ちます。成功すると「修復に成功しました」と表示されます。

ステップ 5. 修復が完了したら、システム修復ディスクを取り外し、元のシステムドライブからWindowsを再起動します。

まとめ

Windows 11の起動時に黒い画面が長く続く問題は、いくつかの理由で起こります。セーフモードでの起動やシステムログの確認、ドライバーの更新、Windows Updateの実施などの対策を行うことで解決できることがあります。特に、ブートファイルが壊れている場合は、システム修復ツールを使うと良いでしょう。紹介した5つの方法を試して、Windows 11をスムーズに起動できるようにしましょう。