フリーソフト:セキュアブートでmSATAを別のmSATA SSDにクローン

mSATAから別のmSATA SSDにクローンすることで、Windowsやアプリケーションを再インストールせずに、既存のmSATA SSDをより大きなSSDにアップグレードできます。

Asher

投稿者:Asher/更新日:2024年01月24日

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mSATA SSDについて

市場ではSSDは従来のHDDよりも人気が高いです。技術の発展により、SATA SSD、M.2 SSD、mSATA SSDなどさまざまなタイプのSSDが普及しています。今回はmSATA SSDをご紹介します。

MSATA SSD

mSATA(Mini-SATA)SSD(ソリッドステートドライブ)は、小さなフォームファクタと低消費電力を特徴としています。非常にコンパクトで薄型であることから、ノートパソコンやウルトラブックなどの小型のパソコンに広く採用されています。

mSATA SSDの帯域幅は最大6GB/秒です。容量は32GB、128GB、256GB、1TBなどです。使っているmSATA SSDの容量が少ない場合は、古いmSATAを大きなmSATA SSDにアップグレードすることは悪い決断ではありません。これにより、ディスク容量不足の警告などの問題を回避できます。

いつmSATAを別のmSATA SSDにクローンするか?

mSATA SSDを交換しようとすると、さまざまなアプリケーションの再インストール、Windowsオペレーティングシステムの再インストール、および多数のファイルとフォルダの貼り付けといった無駄な時間と手間をかけたくないため、躊躇う可能性があります。

このような煩わしい作業を省くために、mSATAからmSATA SSDへクローンを作成して、OSを含むすべてを古いSSDから新しいSSDにコピーすることを選択できます。クローン作成後、古いmSATA SSDドライブと同じように、新しいmSATA SSDでアプリケーションとオペレーティングシステムをスムーズに実行できます。

なぜmSATAを別のmSATA SSDにクローンするか?

実際、mSATA SSDには、上記の小型で低消費電力というメリットに加えて、他のSSDと比較して、データ転送速度が速く、データストレージの信頼性が高いという利点もあります。したがって、さまざまな理由でSSDを新しいmSATA SSDにクローンしたくなることがあります。

より多くの容量を得るために:従来のSSDの容量が小さいです。時間の経過とともに、オペレーティングシステムとユーザーによって作成されるファイルの数が増えていくため、大容量のSSDを買い換えなければなりません。

読み取り、書き込み、および起動を高速化するために:SSDを長時間使用すると、起動が遅くなる可能性があります。

SSDが損傷した:ストレージデバイスとしてのSSDは耐衝撃性が高いですが、ハッカーやウイルスに対しても脆弱です。この時点で、SSDを修復するか、新しいSSDを移行する必要があります。

データの安全性を保つために:データの安全性を確保するには、現在のSSDから重要なファイルのクローンを作成し、それらをバックアップとして使用します。

では、mSATA SSDを別のmSATA SSDにクローンしたい場合はどうでしょうか?

フリーソフトでmSATAを別のmSATA SSDにクローンする

Windows 11/10/8/7にはディスククローン機能がないため、サードパーティのクローンソフトウェアを使用してmSATA SSDからmSATA SSDへのコピーを完了することができます。ここで、無料且つ使いやすいGUIディスクコピーツールであるAOMEI Partition Assistant Standardを強くお勧めします。このソフトは次のような特徴があり、ユーザーの様々なクローン要求を満足できます。

①すべてのパーティション(非表示のブート関連パーティションを含む)をターゲットディスクにクローンでき、後から起動できるようにします。

②使用済みセクターのみをターゲットディスクにクローンできるため、大きいmSATA SSDを小さいSSDにクローンすることができます。

③「OSをSSDに移行」ウィザードを使用して、OS関連のパーティションのみをmSATA SSDから別のパーティションに移行できます(この機能は、Professional版にアップグレードしてから使用できます)。

④クローン作成中にSSDのパフォーマンスを最適化するために、パーティションを整列させることができます。

mSATA SSDのクローンを作成する前の準備

1. mSATA SSDをコンピュータに接続します

システムをシャットダウンし、電源ケーブルを抜きます。電源ボタンを3~5秒間押し続けて、残りの電力を排出します。デスクトップからケースカバーを取り外します。マザーボード上のmSATAスロットを見つけます。mSATA SSDの切り欠きをmSATAスロットの隆起に合わせ、スロットに挿入します(注:新しいmSATA SSDに追加のハードドライブベイがない場合は、mSATA USBアダプターが必要です)。

mSATAをインストール

2. ソースディスクとターゲットディスクの容量を比較します

コンピュータが接続してターゲットディスクを検出したら、その容量を確認します。ターゲットディスクに、ソースディスクからのデータを保存するのに十分なスペースがあることを確認してください。そうでない場合は、ソースmSATA SSDディスクから不要なファイルを削除する必要があります。

3. 重要なデータをバックアップします

クローン作成プロセスはターゲットディスク上のすべてを上書きするため、重要なものがある場合は、最初にバックアップを作成してください。このタスクに対して、無料のAOMEI Backupperが大いに役に立ちます。

4. mSATAからmSATA SSDへのクローンソフトを無料でダウンロードしてインストールします

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mSATAを別のmSATA SSDにクローンする手順

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Standardをインストールして実行します。ソースディスクとして古いSATA SSDを選択し、右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。

ディスククローン

ステップ 2. このウィンドウで、最初の方法である「ディスクの高速クローン」はデフォルトで選択されています。「次へ」をクリックして続行します。

ディスクの高速クローン

2つのコピー方法の違い:

ディスクの高速クローンは、ソースディスクの使用済みスペースのみをクローンします。ターゲットディスクの容量がソースディスクの使用済みスペースよりも大きい限り、時間がかからず、より小さなディスクにクローンを作成できます。

セクター単位のクローンは、使用されているかどうかに関係なく、ソースディスクのすべてのセクターをクローンします。不良セクターのあるハードディスクをクローンする場合、またはBitLockerで暗号化されたドライブをクローンする場合、このクローン方法が適しています。ターゲットディスクの容量はソースディスクの容量より小さくてはいけません。

ステップ 3. ターゲットディスクとして新しく、大きなmSATA SSDを選択し、「SSDの性能を最適化」をオンにして、「次へ」をクリックします。

SSDの性能を最適化

ステップ 4. ターゲットディスク上のパーティションのサイズを変更するか、そのままにしておくこともできます。そして、より大きなmSATA SSDにクローンを作成した後、未割り当て領域に新しいパーティションを作成します。

オプションはグレー

ステップ 5. クローン作成した後に、ターゲットディスクからOSを起動する方法についてのメモが表示されます。これを覚えて、「完了」をクリックしてください。

完了

ステップ 6. メインインターフェースに戻り、「適用」、「続行」をクリックしてディスクのクローンを実行します。

適用

★注意事項:
この操作はシステムパーティションに関わるので、PreOS環境で行う必要があり、再起動することも必要です。
このクローンソフトはHDDからmSATA SSDへ、mSATA SSDからHDDへ、HDDからHDDへのクローン作成などもサポートします。
ブートディスクのクローンについて、AOMEI Partition Assistant StandardはMBRシステムディスクからMBRディスクへのクローン作成のみをサポートしています。MBR/GPTシステムディスクをGPTにクローン作成するか、またはGPTシステムディスクをMBRにクローン作成する必要がある場合は、Professional版にアップグレードしてください。

クローンされた新しいmSATA SSDから起動する方法

mSATA SSDを別のmSATA SSDにクローンした後、新しいmSATA SSDから起動する方法がわからない場合は、読み続けてください。

PCに古いHDD/新しいmSATA SSDを1つだけしか搭載できない場合

PCが1つのディスクしか保持できない場合は、古い起動ディスクを取り外して新しいmSATA SSDを取り付ける必要があります。具体的な手順は次のとおりです。

ステップ 1. 電源を抜き、PCからバッテリーを取り外し、電源ボタンを約10秒間押し続けて、残りの電力を解放します。

ステップ 2. ケースカバーを取り外し、マザーボード上の古いmSATA SSDを見つけます。ネジを緩め、古いmSATA SSDのプラグを抜きます。

ステップ 3. スロットに新しいmSATA SSDをインストールして、ネジを締めてブラケットを固定します。

ネジを締めてブラケットを固定

ステップ 4. 最後に、ケースカバーとバッテリーをラップトップに戻します。電源を接続します。

PCに古いmSATA SSDと新しいmSATA SSDの両方が搭載できる場合

古いブートディスクと新しいmSATA SSDを同時にPCにインストールできる場合は、BIOSに入り、新しいSSDを最初の起動デバイスとして設定できます。具体的な手順は次のとおりです。

ステップ 1. PCを再起動し、起動画面でファンクションキー(ESC、F1、F2、F8、またはF10)を押してBIOSに入ります。

ステップ 2. BIOS設定では、Bootタブに移動し、新しいmSATA SSDを矢印キーでリストの最初の位置に設定します。

 SSDから起動する

ステップ 3. 保存してBIOS設定を終了します。

最後

AOMEI Partition Assistantを利用して、簡単なクリックでmSATA SSDをmSATA SSDにクローンすることができます。このソフトはディスクとパーティションを便利かつ効果的に管理することができます。例えば、誤ってダイナミックディスクに変換したり、Windows 11のアップグレード用のスペースが不足したり、インストールしたプログラムを外付けハードドライブに移動したりするなどの問題を簡単に解決できます。

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Asher
Asher・編集者
Asherは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能(例えば、ディスクとパーティション管理、ディスクのクローン、バックアップ&復元、同期など)について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。