Windows 11、10、8、7でIDE HDDをSATA(SSD)に安全にクローンする

Windows 11、10、8、7でIDE HDDをSATAにクローンする方法をお探しですか?この記事を読んで、簡単かつ安全にそれを行う方法を学びましょう。

Asher

投稿者:Asher/更新日:2024年01月24日

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IDEとSATAについて

IDE(PATA、Serial ATEとも呼ばれます)とSATA(またはSerial ATA)は、ストレージデバイスの接続用の2種類のインターフェイス規格です。SATAはシリアルコネクタであり、IDEはパラレルコネクタです。ここでは、この2種類のインターフェイス規格を紹介します。

IDEとは?

IDEは(Integrated Device Electronics)、PCで一般に使われていて、ハードディスクを接続するためのインターフェイスです。簡易的な構造をしているため、ハードディスクドライブの価格を抑えられます。現在使われているのは、もとのIDEを拡張した「EIDE(Enhanced IDE)」と呼ばれる規格です。なお、IDEの正式な規格名は「ATA(AT Attachment)」といい、ANSI(米国規格協会)が標準化を行なっています。Integrated Device Electronics米Compaq社や米Western Digital社などが共同で開発した、パソコンとハードディスクを接続するインターフェイスの仕様です。528MBまでのハードディスクを2台接続できます。1991年にANSIによってATAとして標準化されたが、現在でもIDEと呼ばれることが多いです。

ide hdd

SATAとは?

IDEから世代交代したのが、Serial ATA(SATA)です。SATAはCPUの高クロックに対応したインタフェースで、シリアル(連続)方式を用います。単線なので効率悪そうにも感じるが、現在のCPUが高クロックなので、高速で転送できます。パラレル方式のように同期をとる必要がないので、高速かつ安定に転送できます。また、SATAケーブルは細いので、パソコン内部の送風冷却の妨げになりません。

sata

SATAとIDEの違い

データ転送方式の違い

「パラレルATA」の言葉があるようにIDE HDDはデータを「パラレル(並行)」して転送するという方式です。SATA HDDは1本のケーブルのみで連続してデータの転送を行います。

インターフェース(接続部分)の違い

IDE HDDのインターフェースでは3.5インチHDDのコネクターは40ものピンが設置されています。IDEのケーブルは並行転送でありケーブルが横に長く、マザーボード側のインターフェースも横の幅が大きいです。SATA HDDのインターフェースのコネクターにはピンが存在しません。SATAケーブルはIDEのケーブルに比べると本数も少なく、マザーボード側のインターフェースもIDEと違って小さいです。

IDEとSATA

なぜIDE HDDをSATA SSDにクローンするのか?

SATAはIDEよりも後に、IDEの制限を克服するように設計されたHDDやSSDなどの接続規格で、今、パソコンのHDD接続規格では主流の規格となっています。そのため、新しい標準として、SATAにはIDEが提供できないテクノロジーがあり、IDEに比べて以下の利点があります。

高速:IDEインターフェイスのデータ転送速度は最大133 MB/Sですが、SATAデータ転送速度は最大6 GB/Sです。明らかに、今日、133 MB/Sはコンピュータユーザーの要求を満たすことができません。

パフォーマンスの向上:SATAは、IDEよりも集中的なI/Oタスクの実行に適しています。実際、IDEは集中的なI/Oタスクを実行するべきではありません。そうしないと、コンピュータが非常に遅くなります。

より良い互換性:IDEはWindows 11、Windows 10、Windows 8などの新しいオペレーティングシステムでは実行できませんが、SATAでは実行できます。古いOSでIDEを使用すると、高度なプログラムや通常のプログラムを操作するのが非常に不便になります。

より簡単な接続:IDEを動作させるにはジャンパー設定が必要であり、正しく設定されていないと、IDEドライブが認識されません。

これらの利点により、SATAハードドライブは一般的にIDEに取って代わりました。IDEハードドライブを搭載したコンピュータの速度が非常に遅くなった場合は、IDE HDDをSSD(SATAポート付き)にクローンしてみてください。しかし、Windows 11/10/8/7で起動の問題なしにIDE HDDをSSDに安全にクローンするにはどうすればよいですか?この記事に従って、確認してみましょう。

IDE HDDをSATAにクローンするための適切なソフトを選択する

IDEハードドライブのクローンを作成するには、単純なコピー&ペーストの操作ではうまくいきません。コピー&ペーストは一部の簡単なファイルでのみ機能するため、その制限は非常に明らかです。コピー&ペーストは、実際には表面上のファイルをコピーしただけであり、これらのファイルの検索とアクセスに使用される他のデータはコピーしません。システムファイルの場合、MBRとファイルアロケーションテーブルは新しいハードディスクにコピーされないため、システムの起動に失敗します。

IDE HDDをSATAにクローンするための適切なソフトを選択するには、以下の条件を参考することができます。

フル機能:優れたIDE-SATAクローンソフトは、クローン作成のさまざまなニーズを満たすためにフル機能を備えている必要があります。例えば、大きなドライブから小さなドライブへのクローン作成、1つまたは2つのパーティションのみを別の異なるディスクへのクローン作成など。

起動可能なクローン:優れたIDE-SATAクローンソフトは、ユーザーはデータディスクとシステムディスクの両方のクローンを作成し、クローンしたデータを有効に保つ必要があります。システムディスクのクローンを作成する場合は、ブートに関連するすべてのデータをクローンする必要があります。そうでなければ、クローンされたドライブは起動しません

強い互換性:さまざまなWindowsオペレーティングシステムをサポートする必要があります。ユーザーのオペレーティングシステムがWindows 11/10/8/7/Vista/XPのいずれであっても、ディスクのクローン作成が可能です。

直感的で使いやすい:直感的で分かりやすいインターフェースを備えている必要があります。コンピュータの初心者でも専門家でも、簡単にクローン作業を行うことができます。

パーティションアライメント:優れたIDE-SATAクローンソフトは、パーティションアライメントをサポートする必要があります。これにより、クローン作成後のSSDドライブのデータの読み取りと書き込み速度を向上させることができ、コンピュータの性能も向上させることができます。

ここでは、AOMEI Partition Assistant Professionalを強くお勧めします。このソフトは、上述のすべての条件を満たすことができる優れたIDE-SATAクローンソフトであるためです。

AOMEI PA Proを使ってIDE HDDを階段的にSATAにクローンする方法

パート1.IDE HDDをSATAにクローンするために必要なもの

IDE HDDをSATAにクローンするためには、以下のものが必要です。

✔ソースIDE HDD(クローン元のHDD)

✔ターゲットSATA HDD(クローン先の新しいHDD)

ヒント:新品のSATA SSDの場合は、まずディスクの管理で「ディスクの初期化」を実行する必要があります。SATA SSDをMBRまたはGPTで初期化することができます。

✔SATAケーブルと電源ケーブル、またはIDE-SATAアダプターでSATA SSDをコンピューターに接続

✔SATAクローンソフトウェア(例:AOMEI Partition Assistantなど)

さあ、AOMEI Partition Assistant Proのデモ版をダウンロードして、手順に従ってIDE HDDをSATAに複製する方法を詳しく確認できます。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ快適
注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

パート2.SATAドライブをIDEモードに設定する

SATAドライブはIDEよりも新しく、一部の古いオペレーティングシステムはSATAハードドライブを認識しません。SATAドライブがシステムに認識されない場合、次の内容を参照して、SATAをIDEモードに設定できます。

ステップ 1. Windows 8 以降のシステムを使用している場合、パソコンを起動して、サインイン画面を表示します。画面右下の「シャットダウン」をクリックし、キーボードの「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。Windows 7以前のシステムを使用している場合は、PCを再起動し、すぐに「F8」を押します。

ステップ 2. 次のウィンドウで以下のパスに移動します。

トラブルシューティング>詳細オプション>スタートアップ設定>再起動

ステップ 3. コンピュータが再起動したら、「Delete/F2」を押してBIOSに入り、「Main」オプションを選択します。そして、「Configure SATA as」をAHCI/RAIDからIDEに変更し、IDEモードを選択します。

SATA SSDをIDEモードに設定

ステップ 4. 「4/F4」を押して「セーフモードを有効にする」を選択します。

Windows 10/11】パソコンが勝手に再起動を繰り返す問題の対処法

ステップ 5. コンピュータを再起動するだけで操作を終了します。

パート3.AOMEI Partition Assistant ProでIDE HDDをSATAにクローンする手順

今、IDEハードディスクはコンピュータに認識され、AOMEI Partition Assistantを開いて、IDEハードディスクをSATAにクローンするプロセスを開始します。

★注意:
SATAハードディスク上のデータはクローンした後、削除されるので、事前にAOMEI Backupperでバックアップしてください。
GPTパーティションテーブルとUEFIブートモードは、SATA SSDをブートディスクとして使用する時、良いパフォーマンスを発揮できます。そして、Microsoftの最新の要件によると、Windows 11へのアップグレードはUEFIとGPTも必要です。ただし、MBRシステムディスクをGPT SATA SSDにクローンする前に、マザーボードがUEFIブートモードをサポートしていることを確認する必要があります。その後、BIOSをUEFIに変更する必要があります。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantのメインインターフェースで、クローンを作成するIDEハードドライブを右クリックし、「ディスクをクローン」を選択します。

ディスククローン

ステップ 2. IDEをSATAにクローンする方法を選択できます。ここでは、「ディスクの高速クローン」を選択します。

クローン方法を選択

ヒント:

ディスクの高速クローン」:ソースディスクの使用済みスペースのみをコピーします。これにより、ターゲットディスクの容量がソースディスクの使用済みスペース以上である限り、大きなディスクを小さなディスクにクローンできます。

セクタ単位のクローン」:使用されているかどうかに関係なく、ディスクのすべてのセクタをターゲットディスクにコピーするため、ターゲットディスクの容量はソースディスクの容量以上である必要があります。

ステップ 3. ターゲットディスクとしてSATAを選択します。ターゲットディスクはSSDであるため、「SSDの性能を最適化」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

ターゲットディスクとしてSATAを選択

ステップ 4. このウィンドウで、ターゲットディスク上のパーティションのサイズを調整できます。調整が完了したら「次へ」をクリックしてください。

ターゲットディスク上のパーティションのサイズを変更

ステップ 5. クローン作成後に起動問題が発生した場合に、クローンされたディスクから起動する方法が表示され、これを覚えて、「完了」をクリックしてください。

aomei partition assistant クローン

ステップ 6. メインインターフェイスで「適用」>「続行」をクリックして、IDEからSATAへのデータ転送を開始します。

適用

パート4.SATA SSDから起動する

以下の手順に従ってコンピュータを再起動し、SATA SSDをブートドライブとして設定します。

ステップ 1. 再起動プロセス中に、「F2」を長押しして「Enter Setup」に入ります。

ステップ 2. 次に、「Change boot order」を選択し、クローンされたSATA SSDドライブをブートドライブとして設定します。

起動順序を変更する

ステップ 3. Enterキーを押します。これで、SATAからコンピュータを正常に起動できます。

IDE HDDをSATAにクローンするよくある質問

IDE HDDをSATAにクローンとは何?

IDE HDDをSATAにクローンとは、古いIDE接続のハードディスクドライブ(HDD)のデータを新しいSATA接続のHDDに複製する作業です。これにより、旧式のIDEドライブから新しいSATAドライブにデータを移行できます。

なぜIDEからSATAにクローンする必要があるか?

IDEインターフェースは古くなりつつあり、新しいコンピューターシステムやマザーボードにはSATAインターフェースが一般的に搭載されています。IDE HDDをSATAにクローンすることで、最新のシステムにもデータを移行でき、互換性と性能を向上させることができます。

IDEからSATAへのクローン中に注意すべき問題は?

1. ソースIDE HDDのデータがターゲットSATA HDDに上書きされる可能性があるため、注意して操作してください。
2. ソースHDDよりもターゲットHDDの容量が小さい場合、データが収まるように事前に容量を調整しておく必要があります。ただし、AOMEI Partition Assistantというクローンソフトを使用したら、容量が小さいソースHDDを簡単かつ安全にターゲットHDDクローンできます。
3. クローンが正常に完了するよう、コンピューターの電源が途中で切れないようにしてください。

クローンが失敗した場合、どうすればよいか?

クローンが失敗した場合、次の手順を試してみてください。

1. クローンソフトウェアの更新や別のソフトウェアの使用を検討して再試行します。
2. ソースHDDやターゲットHDDの接続を確認し、再度実行します。

クローン後にソースIDE HDDを使用できるか?

クローンが成功した場合、ソースIDE HDDのデータはターゲットSATA HDDに複製されます。必要なデータを新しいドライブにバックアップした後、ソースIDE HDDは追加のバックアップとして使用したり、不要になった場合は別の用途に使うことができます。

まとめ

これはWindows 11/10/8/7でIDE HDDをSATAにクローンし、クローンされたSATAドライブからPCを起動する方法です。さらに、AOMEI Partition Assistantはハードディスクをクローンするだけではなく、OSをSSDやHDDに移行し、SSD上のデータを安全に消去するなど、コンピュータとディスクを管理するに役立つ他の機能も備えています。

Windows ServerでIDEをSATAにクローンする場合、AOMEI Partition Assitant Serverを試してください。

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Asher
Asher・編集者
Asherは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能(例えば、ディスクとパーティション管理、ディスクのクローン、バックアップ&復元、同期など)について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。