[ガイド] GPartedを使用してWindows 10をSSDにクローンする

GPartedを使用してWindows 10をSSDにクローンすることは、ほとんどのユーザーにとって簡単な作業ではありません。このガイドでは、詳細な手順に従って、GPartedと便利な代替手段を使用して、SSDにWindowsをクローンできます。

Asher

投稿者:Asher/更新日:2024年01月24日

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GPartedについて

GParted(GNOME Partition Editor)は、GNU PartedのGTKフロントエンドであり、公式のGNOMEパーティション編集アプリケーションです。ディスクパーティションとファイルシステムを作成/削除/サイズ変更/移動/チェック/コピーできるため、新しいOS用のスペースを作ったり、ディスクの使用状況を整理したり、ハードディスクにあるデータをコピーしたりするのに非常に便利なツールです。また、あるパーティションを別のパーティションにミラーリングできます。

GParted

GPartedは、GParted Liveを含むメディアから起動することにより、Linux、Windows、またはMac OSXオペレーティングシステムを搭載したx86およびx86-64ベースのコンピュータと完全に互換性があります。これは、日常的な使用と基本的なコンピューター管理のほとんどのニーズに対応する優れたオープンソースプログラムです。

GPartedを使用してWindows 10をSSDにクローンする

GPartedを使ってWindows 10をSSDにクローンしたいが、操作が少し複雑なのでやり方が分からないというユーザーもいます。ここでは、GPartedを使って、Windows 10をHDDからSSDにクローンすることを例として説明します。

このセクションは2つのパートがあり、まず、GParted Liveの起動可能なUSBを作成し、それを使ってWindows 10をSSDにクローンします。

パート1. GParted Liveの起動可能なUSBを作成する

ステップ 1. USBドライブを準備します。FATファイルシステムでフォーマットされ、300MB以上の空き容量が必要です。または、少なくとも300MBのパーティションを作成し、FAT16またはFAT32ファイルシステムでフォーマットしてください。

ステップ 2. Windows PCに公式Tuxbootをインストールします。.exeファイルを開き、直接「gparted-live-stable」を選択してダウンロードしてください。Tuxbootのインストールのチュートリアルを参照することができます。

GParted Live

パート2. GParted Liveの起動可能なUSBでWindows 10をSSDにクローンする

ステップ 1. イメージファイルをインストールするターゲットUSBを選択します。古いハードディスクにある不要なファイルやプログラムを削除してください。その後、不要なドライブをすべて取り外し、新しいSSDをPCに正しくインストールしてください。

ターゲットUSBを選択

ステップ 2. USBドライブを使用して、コンピュータを起動します。必要なキーを押してBIOSに入り、USBを最初の起動順序として設定します。その後、GParted Liveのインターフェースが表示されます。

GParted Liveのインターフェース

ステップ 3. キーマップ、言語、ビデオモードの設定を終えた後、GPartedでディスクをより小さいSSDにクローンしたい場合、古いハードディスクのパーティションを縮小し、合計サイズをSSDより小さくすることができます。

GPartedの起動

ステップ 4. 右上のドライブパスをクリックします。現在接続されているすべてのハードディスクのリストがあります。サイズの違いで見分けることができます。そして、ソースディスクとターゲットディスクのドライブ名をメモして、ターミナル(terminal)アイコンをダブルクリックして、ddコマンドを入力して、ディスクのクローン作成を実行します。

sudo dd if=[ソースディスクのパス] of=[ターゲットディスクのパス] bs=blocksize status=progress

例:sudo dd if=/dev/sda of=/dev/sdb bs=4M status=progress

注意:

「bs=blocksize」は、「dd」がブロックごとにxバイトの読み取りと書き込みを行います。ブロックサイズの値が大きいほど、コピー時間が短縮されます。デフォルト値は512バイトです。

「status=progress」を使用すると、クローンの進行状況を監視できます。

ステップ 5. クローン後にSSDにまだ未使用のディスク領域が残っている場合は、GPartedを使用してパーティションを拡張し、領域全体を埋めることができます。

これで、PCをシャットダウンしてハードドライブを交換し、電源を入れることができます。PCはChkdskの画面で起動し、終了するとWindowsが正常に起動するはずです。

GPartedを使ってWindows 10のパーティションだけを移動したい場合は、ターゲットSSDにNTFSパーティションを作成し、古いディスクのシステムパーティションを「コピー」して、ターゲットSSDの新しいパーティションに「貼り付ける」ことができます。クローン後、WindowsがSSDから正常に起動できれば、古いディスクを消去して、Windows PCのデータディスクとして再利用することができます。

GPartedの代替ソフトでWindows 10をSSDにクローンする

ほとんどのユーザーにとって、GPartedを使用してWindowsをクローンする際の問題は、複雑な操作とクローン失敗です。

実は、GPartedはいつも正常に動作するとは限りません。したがって、多くのユーザーが最終的に手順を理解し、詳細に従ってディスクのクローンを作成すると、GPartedはクローンに失敗したと表示します。その中の一部のユーザーは、GPartedを使ってHDDをSSDにクローンしたり、NFTSパーティションのサイズを変更したり、システムドライブを変換したりするときに、エラーに遭遇しました。また、システムパーティションを縮小した後、Windowsが起動できなくなる場合があります。

また、ddコマンドを間違って入力すると、空のターゲットディスクをソースディスクに誤ってクローンするなど、悪い結果が生じる可能性があるという問題もあります。

GPartedのクローン失敗と複雑な操作を避けるために、ここでは、Windows 11/10/8/8.1/7/XPユーザーのためのディスクとパーティションマネージャであるAOMEI Partition Assistant Professionalをお勧めします。

このプログラムは簡単な操作でWindowsシステムをSSDにクローンする2つの方法を提供します。

▶ OSをSSDに移行

この機能はシステムおよびシステム関連のパーティションとデータをSSDにクローンし、クローン後にシステムがスムーズに起動できるようにすることができます。

▶ ディスククローンウィザード

この機能はディスクをSSDにクローンすることができます。また、「ディスクの高速クローン」方式により、使用済み領域のみをSSDにクローンすることができます。そこで、大きなディスクをより小さなディスクにクローンすることができます。「セクタ単位のクローン」はソースディスクの完全なクローンを作成することができます。

数回クリックするだけで、WindowsをSSDにクローンすることができます。クローンする時、SSDパーティションのサイズを変更し、SSDパーティションを調整し、SSDの性能を最適化することができます。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速
動作確認の目的でのみ使用される

準備:

1. プロセス中に停電などの不測の事態が発生した場合に備えて、事前にシステムのバックアップを取ってください。

2. Windowsシステムのクローンによって、SSDドライブ上のすべての内容が消去されるため、SSDドライブ上の重要なものをすべて別の場所に移動してください。

3. SSDドライブをコンピュータに接続し、正常に検出されることを確認してください。

>>デスクトップの場合、ケースを開けて、SSDをマザーボードに接続してください。

>>ノートパソコンの場合、SSDをUSBポートに接続し、SSDをUSBアダプタに挿入する必要があります。

オプション1. OSをSSDに移行

まず、Windows 10のみをSSDにクローンする方法を示します。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをインストールして開きます。メイン画面の上部にある「クローン」をクリックし、「OSをSSDに移行」を選択し、ポップアウトウィンドウで「次へ」をクリックします。

OSをSSDに移行

ステップ 2. SSDドライブの未割り当て領域を選択します。その上にパーティションがある場合は、「私は、ディスクX上のすべてのパーティションを削除してディスクにシステムを移行したいんです。」にチェックマークを付けて未割り当て領域を生成し、「次へ」をクリックします。

未割り当て領域を選択

ステップ 3. このウィンドウで、必要に応じてパーティションのサイズを変更し、「次へ」をクリックします。

パーティションの編集

ステップ 4. コピー先ディスクから起動する方法に関するメモが表示されるので、よく読んで「完了」をクリックします。

ブートノート

ステップ 5. 「適用」をクリックして、WindowsシステムをSSDにクローンする操作をコミットします。

適用

オプション2. ディスククローン

インストールされているすべてのプログラムを保持するために、Windowsシステムディスク全体をSSDにクローンする必要がある場合は、「ディスククローン」ウィザードを選択してください。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalのメインインターフェースで、上部にある「クローン」をクリックしてから「ディスクをクローン」ウィザードをクリックします。

ディスククローン

ステップ 2. 「ディスクの高速クローン」と「セクタ単位のクローン」から必要なコピー方法を選択します。ここでは、例として「ディスクの高速クローン」を選択します。

二つのディスクコピー方法

ステップ 3. ソースディスクとしてWindowsシステムディスクを選択し、「次へ」をクリックします。

ソースディスクの選択

ステップ 4. 次に、SSDドライブをターゲットディスクとして選択し、「次へ」をクリックします。

ターゲットディスクを選択

ステップ 5. これで、SSDドライブに作成されたばかりのパーティションのサイズを変更することもできます。ターゲットSSDの容量がソースディスクより小さい場合、最初のオプションはグレー表示されます。

ディスクを編集

ステップ 6. 後続の起動メモを読み、「完了」をクリックしてから「適用」をクリックして、保留中の操作を実行します。

ディスクコピーの操作を実行

Windowsのクローン作成後にSSDから起動する

SSDからWindowsを起動するために、BIOSメニューの起動順序を変更する必要があります。

コンピュータを再起動し、F2キー(またはDel、F8、F12などの他のキー)を押し続けて、BIOSメニューにアクセスします。そして、矢印キーで「Boot」タブを選択します。システムデバイスが優先度順に表示されるので、SSDをリストの最初の位置に移動させます。

ここで、変更を保存し、BIOSセットアップユーティリティを終了します。コンピュータはSSDから正常に再起動します。

起動ドライブの変更

WindowsシステムドライブまたはディスクをMBRからGPTへ、またはGPTからMBRへクローンする場合、BIOSブートモードをUEFIへ、またはUEFIからBIOSへ変更する必要があります。

レガシー BIOS ブートモードとUEFI ブートモード

総括

GPartedを使ってWindows 10をSSDにクローンすることは一部のユーザーにとって難しいかもしれませんが、AOMEI Partition Assistantを使うことはすべてのユーザーにとって非常に簡単です。GPartedのWindows代替ソフトとして、パーティションサイズの調整、パーティションの作成/削除も可能です。そして、再インストールせずにインストールされたプログラムを別の場所に移動し、データを消去せずにディスクをMBR/GPTに変換するなど、より実用的な機能を備えています。

さらに、Server版はWindows ServerユーザーがServer PCを効率的に管理するのに役立ちます。

Asher
Asher・編集者
Asherは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能(例えば、ディスクとパーティション管理、ディスクのクローン、バックアップ&復元、同期など)について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。