新しいHDDまたはSSDを初めて使用する前に初期化(フォーマット)が必要とされます。しかし、ディスクの初期化を実行する時にパーティション方式を選ぶよう求められます。どちらかを選択するか決めないと、パソコンがHDD・SSDを認識しません。この記事では、MBR(マスターブートレコード)とGPT(GUIDパーティションテーブル)2種類のパーティションスタイルの違いについてご紹介します。
「HDDまたはSSDを増設した後、Windows 11、Windows 10、Windows 8/8.1、Windows 7標準搭載のツール「ディスク管理」を起動すると、以下のような画面が出てきて、MBRとGPTどちらかを選択しなければなりません。」
通常、WindowsはデフォルトでMBRにディスクを初期化します。
ご存知のように、新しく購入したHDD(またはSSD)をストレージデバイスとして使う前に、まずディスクの初期化(フォーマット)が必要です。しかし、初期化時にMBR形式とGPT形式、2種類のパーティションスタイルから1つを選ぶことが要求されます。
こういう時、ほとんどの人はMBRとGPTの違い、各形式のメリット/デメリットをよく知らないため、GPTを選択せずに「OK」を直接クリックして次のステップに進み、初期化を完成させます。
➤しかし、実はGPTディスクを選択、使用したい人がいるし、一定期間経過後、MBRパーティションスタイルは何らかのニーズを満たせないことに気づき、GPTディスクに変換したい人もいます。
さて、MBRとGPTどっちがいいですか?MBRディスクとGPTディスクの違いはいったい何ですか?次はMBRとGPTについてのことをご紹介しましょう~
Windowsのパーティション方式には、MBRとGPT2種類があります。
▶MBRとは、マスターブートレコードの略語であり、古くて一般的に使用されているパーティションスタイルです。
▶GPTとは、グローバル一意識別子パーティションテーブルの略語であり、UEFIに関連した新しいパーティションスタイルです。
パーティション方式(MBR&GPT)はディスクのスタイルを決めます。ディスクがMBR形式(またはGPT形式)に初期化された後、MBRディスク(またはGPTディスク)になります。MBRディスクとGPTディスクの基本的なレイアウトは下図のとおりです。
ディスクのスタイルにより、ディスク上のパーティションを管理するスキームが異なります。2つのパーティションスキームの違いは、情報化時代の急速な発展によって引き起こされます。古いスキームは、より多くの欠点を持っているため、時代の変化に適合するために新しいスキームが導入されています。
MBRは古くからあるパーティション形式で、XP以前のOSでも使用可能です。ただし、MBRディスクの容量が2TB(232×512バイト)までしか認識できないという制限があります。プライマリパーティションを4つまたは3のプライマリパーティションと1つの拡張パーティションまで作れます。
しかし、時間が経つにつれて、より多くのストレージ容量を使う必要があります。
GPTは新しいパーティション形式で、2TBを超える大容量ハードディスクを正常に認識できるし、128個までのプライマリパーティションをサポートします。ただし、Windowsが正式にGPTに対応したのはWindows Vista以降となるので、XPを含め以前のOSでは使用できません。それに64bitの環境が必要となってきます。
●ちなみに、古いシステムに対してある程度の後方互換性を提供するために、GPTディスクとMBRディスクは1台のパソコンで共存することができます。
MBRとGPTの違いが分かった後、今使用しているパーティションスタイルがMBRなのかGPTなのかに心当たりがない場合は、下記の方法で確認することができます。
✏2つの方法を提供して、お使いのディスクはMBRかGPTかをチェックしましょう~(●'◡'●)
step 1. Windowsキー + Rキーを同時に押し、実行ボックスに「diskmgmt.msc」と入力し、「OK」をクリックすることで「ディスクの管理」を開きます。
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step 2. 確認したいディスク(ここではディスク0です)を右クリックして「プロパティ」を選択します。
step 3. 「ボリューム」タブを選択し、「パーティションのスタイル」欄でお使いのディスクはMBRかまたはGPTかを知ることができます。
「ディスクの管理」ツールの他に、コマンドプロンプトでDiskPartユーティリティを使用してパーティション方式を確認することもできます。
step 1. スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「diskpart」と入力し、検索結果からdiskpartを右クリックして「管理者として実行」を選択することでDiskPartユーティリティを起動します。
step 2. 「list disk」コマンドを入力し、Enterキーを押すことでPCと接続した全てのディスクを表示させます。
すでに4つのプライマリパーティションがあるMBRディスクでは、どうしても5つ以上のパーティションを作成したい場合、1つのプライマリパーティションが論理ドライブになる必要があります。また、新たに作成されたパーティションも論理ドライブです。
つまり、MBRディスクでは5つ以上のパーティションを利用したい場合に、最大3つのプライマリパーティションしかありません。残りの1つは拡張パーティションで、その中に作成できる論理ドライブの数に上限がありません。また、2TB以上の大容量ハードディスクを扱うことができるのは、GPT形式だけです。
4つを超えるプライマリパーティションを作りたい場合、初期化の時、GPT形式を選んだ方がいいです。
2TBを超えるHDDの全領域を利用したい場合、初期化の時、GPT形式を選んだ方がいいです。
🌟GPTのパーティションスキームが多くの利点を持っている以上、すべてのディスクはこのパーティションスキームを採用するわけですか?いいえ、一部のWindowsシステムはこのパーティションスキームをサポートしません。
●Windows XP x64 Editionでは、GPTディスクをデータ保存用の追加ディスクのみとして利用することができます。
●Windows XP 32ビット版/Windows 2000/Windows NT 4.0それにWindows95/98はGPTディスクをサポートしません。このような古いWindows OSではMBR形式しか扱えず、GPT形式のディスクを接続すると「GPT保護パーティション」だけが見えます。GPTディスクの内部のデータにアクセスできません。
●Windows 11、10、8.1/8、7、VistaおよびWindows Server 2003、2008(R2)、2012(R2)、2016、2019、2022の全てのバージョンでは、GPTディスクをデータ保存用のディスクとして利用できますが、UEFIに対応する64ビット版のシステムだけでは、GPTディスクをシステム起動用のディスクとして利用できます。
※注意:GPT形式をサポートするシステムではMBRディスクとGPTディスクを併用することができます。しかし、UEFIをサポートするシステムで、ブートパーティションはGPTディスクに存在しなければなりません。他のデータディスクはMBR形式とGPT形式、どっちでもいいです。また、MBRディスクとGPTディスク両方はベーシックディスク(またはダイナミックディスク)でもいいです。
データを保存したり、システムをインストールしたりするために、「ディスクの初期化」で新しいHDD/SSDをMBRまたはGPTに初期化しましたが、後は2TBの壁とか、互換性無しとかの原因で選択したパーティションスタイルを他のパーティションスタイルに変換する必要がある場合、強力なディスク&パーティション管理ソフト - AOMEI Partition Assistant Professional(デモ版)を使用することができます。