Windows 11のパソコンが勝手に電源が入る原因と対処法

Windows 11のパソコンが勝手に電源が入るという問題に悩まれていますか?実はこれ、故障ではなく「設定」によって起こっているケースがほとんどなんです。この記事では、その原因と解決法について詳しく説明いたします。ご安心ください。問題を解決する手順は簡単で効果的です。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年05月21日

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ユーザー事例:Windows 11のパソコンが勝手に電源が入る

Windows 11

パソコンが突然勝手に起動する

こんにちは、みなさん。最近、私のWindows 11パソコンに奇妙な問題が発生しています。勝手に電源が入ることがあり、何か対処法はありますでしょうか?設定や予定されたタスクを確認しましたが、原因がわかりません。同じ問題に遭遇した方、解決策をお持ちの方がいれば、教えていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

パソコンが立ち上がる原因がわからない

こんにちは、Windows 11のユーザーです。最近、パソコンが勝手に電源が入ることがあり、原因が全く分からず困っています。BIOSの設定も確認しましたが、解決には至りません。これまでに同じ問題に遭遇した方、または解決策をご存知の方がいれば、アドバイスをお願いします。急な電源ONは困りますので、どうかよろしくお願いします。

Windows 11では、自動メンテナンス・スケジュール・BIOS設定などによって、ユーザーが何もしていないのにPCが勝手に起動することがあります。

特に多い現象:
深夜や早朝に突然電源が入る
スリープ状態から勝手に復帰する
一度シャットダウンしたはずのPCが再起動する

心配しないでください。この記事では、Windows 11でPCの電源が勝手に入る原因とその対処法をわかりやすく説明します。

Windows 11のパソコンが勝手に電源が入る原因

根本の理解が重要です。故障した電源ボタンや不良なマザーボードなど、ハードウェアの問題が予期せぬ起動を引き起こす可能性があります。ソフトウェアの側面では、誤った電源設定や予定されたタスクが影響を与えるかもしれません。

Windows 11のパソコンが勝手に電源が入る原因原因はさまざまです。たとえば、「高速スタートアップ」が有効になっていることで、完全にシャットダウンされず、スリープ状態から自動復帰してしまうことがあります。また、「Wake on LAN」や「USBからの起動」などのハードウェア起因の要因もあります。

さらに、Windowsのタスクスケジューラや自動メンテナンス機能が深夜や早朝に設定されており、それによってPCが自動で起動するケースもあります。加えて、Windowsアップデートやアプリの更新に伴う再起動命令が電源をオンにすることも。

このように、設定やスケジュール、周辺機器、OSの動作仕様など、さまざまな要因が絡み合って勝手に電源が入る問題が引き起こされるのです。

原因 説明
自動メンテナンス 毎日一定時間にPCを起動してバックグラウンド処理
Wake on LAN ネットワークからの信号でPCが起動
USB機器の操作 マウス・キーボードの誤作動でスリープ解除
Windows Update 更新後に自動で再起動する設定
スケジュールされたタスク 自動バックアップやデフラグの起動時間による

トラブルシューティング手順

この問題を解決するためには、まず以下の3点を確認しましょう。

  • シャットダウンしたはずの時間帯に電源が入ったのか?
  • そのとき周辺機器は接続されていたか?(マウス、キーボード、LANケーブルなど)
  • イベントビューアで「イベントID 1(電源オン)」や「イベントID 1074(再起動)」などを確認する

これらをチェックすることで、自動で起動した要因をある程度特定できます。たとえば、イベントビューアで「Wake Source: Device -USB Root Hub」などと表示されていれば、USB接続されたデバイスが原因だとわかります。また、Windows 11のパソコンが勝手に起動する問題を解決するには、次のヒントを試すこともできます。

1. 電源設定の確認

まず、電源設定を確認してください。コントロールパネルを使用して、システムの電源オプションが正しく構成されていることを確認してください。これにより、追加の介入なしに問題が解決されることがあります。

2. ハードウェアの検査

コンピュータのハードウェアコンポーネントを物理的に検査してください。緩んだ接続や損傷した部品が問題の一因となる可能性があります。自分で行うのが不安な場合は、専門家の助けを求めることをお勧めします。

3. BIOS/UEFIの設定

システムのBIOS/UEFI設定にアクセスすることで、コンピュータの挙動を様々に制御できます。電源管理に関連する設定を注意深く確認し、これらの設定を好みに合わせるための手順を提供します。

4. 予定されたタスク

Windowsは定期的なメンテナンスタスクやアップデートを予定しています。タスクスケジューラを確認し、自動的な電源ONの原因となる可能性があるタスクを管理します。

5. Windowsのアップデート

古いシステムソフトウェアが問題の原因となることがあります。Windows 11を最新のアップデートに更新することで、予期せぬ起動を引き起こす互換性の問題が解消されることがあります。

Windows 11のパソコンが勝手に電源が入る場合の対処法

この部分では、Windows 11のパソコンが勝手に電源が入る場合の8つの対処法をご紹介します。

対処法1. 「高速スタートアップ」を無効化する

「高速スタートアップ」はWindows 10/11で導入された機能で、起動を高速化する代わりに完全なシャットダウンを行わず、一部の状態を保持したまま終了します。これにより、電源を切ってもマシンがスリープのような状態で復帰してしまうことがあります。

1. スタートメニューの設定アプリを開く

まず、スタートメニューから設定アプリを開きます。これは問題の解決に向けての最初のステップです。

2. システム設定の選択

次に、設定アプリ内で「システム」を選択します。ここで様々なオプションが表示されますが、今回は「電源とスリープ」に焦点を当ててみましょう。

3. 高度な電源設定へ進む

「電源とスリープ」の画面で、右下にある「追加の電源設定」をクリックします。これにより、高度な電源設定に進むことができます。「電源ボタンの動作を選択する」を選択します。

電源ボタンの動作を選択する

4. 「高速スタートアップ」を無効化する

表示されたオプションの中から、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックボックスを見つけ、チェックを外します。

高速スタートアップを有効にする

対処法2. スケジュールされたタスクを無効化する

Windowsの「タスクスケジューラ」には、メンテナンス、ディスク最適化、Windows Update、バックアップなどが自動的に設定されていることがあり、これが原因でPCが自動的に起動することがあります。

1. タスクスケジューラを開く

スタートメニューをクリックし、「タスクスケジューラ」と検索して開きます。

タスクスケジューラ

2. タスクを選択する

「タスクスケジューラ ライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」の中から該当タスク(UpdateOrchestrator、Maintenanceなど)を確認します。

3. タスクを無効にする

「スリープ解除」にチェックが入っていたら無効にします。特に「Reboot」「Maintenance」などのタスクは、自動復帰の原因になる代表的なものです。

ここでは例として、「MicrosoftEdgeUpdateTaskMachineUA」をダブルクリックします。

MicrosoftEdgeUpdateTaskMachineUA

「(タスク名)のプロパティ(ローカルコンピューター)」が表示されます。 「条件」タブをクリックし、「電源」欄の「タスクを実行するためにスリープを解除する」にチェックを外して、「OK」をクリックします。

タスクを実行するためにスリープを解除する

対処法3. USBデバイスやマウスでの起動設定を確認する

マウスやキーボードがわずかに動いただけでPCが起動してしまう設定になっている場合があります。これは主に「デバイスマネージャー」から設定を変更することで対処可能です。

 「デバイスマネージャー」→「キーボード」や「マウスとその他のポインティングデバイス」→該当デバイスを右クリックして「プロパティ」→「電源の管理」タブ→「このデバイスでコンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外す。

1. 「デバイスマネージャー」を開く

Windows 11のスタートメニューアイコンを右クリックし、「デバイスマネージャー」オプションを選択すると、すぐに開きます。

2. 対象デバイスを選択する

「マウスとそのほかのポインティングデバイス」タブをクリック、対象デバイスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

プロパティ

3. デバイス(マウス・キーボード)による復帰設定の解除

「電源の管理」タブをクリック、「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。同様にキーボードやネットワークアダプタでも設定できます。

このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする

対処法4. Wake on LANを無効化する

Wake on LANは、ネットワーク経由でパソコンの電源を入れる機能ですが、設定によっては不要な信号でも反応して起動してしまうことがあります。デバイスマネージャーでWake on LANを無効化し、ネットワークアダプターの詳細設定でも「Magic Packetによる起動」や「Wake on pattern match」をオフにすることで、誤起動を防げます。

1. 「デバイスマネージャー」を開く

スタートメニューアイコンを右クリックし、「デバイスマネージャー」オプションを選択します。

2. 使用中のLANアダプターを選択する

「ネットワークアダプター」タブを展開し、使用中のLANアダプターを右クリック、「プロパティ」をクリックします。

3. Wake on LANを無効化する

「電源の管理」タブをクリックし。「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。「詳細設定」タブ→「Wake on Magic Packet」なども無効に設定できます。

このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする

対処法5. ドライバーを更新

古いドライバーが原因で、ハードウェアの動作制御がうまくいかず、意図しないタイミングでPCが起動することがあります。特に、LANアダプターやUSB周辺機器のドライバーが古いと、Wake機能が正常に動作しないことがあります。

「デバイスマネージャー」から各デバイスの「ドライバーの更新」を行い、最新のものにすることで症状が改善することがあります。

1. デバイスマネージャーを開く

スタートメニューから「デバイスマネージャー」を検索して開きます。ここで、問題のあるデバイスやドライバーを見つけることができます。

2. 更新が必要なドライバーを探す

デバイスマネージャー内で、更新が必要なデバイスやドライバーを探します。それらを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。

更新ドライバ

3. オンラインで検索して更新

オンラインで検索してドライバーを更新するオプションが表示されます。これを選択して、最新のドライバーをインストールします。

対処法6. Windowsアップデートの自動再起動を制御する

Windows Updateが自動で適用された後、深夜にPCが勝手に起動して再起動や再設定が行われることがあります。これはアクティブ時間外に自動的に再起動をかける仕様によるものです。

1. 設定を開く

スタートメニューをクリック、「設定」アプリを選択します。

2. 詳細オプションを開く

「Windows Update」→「詳細オプション」をクリックします。

詳細オプション

3. 再起動の通知を有効にする

「更新を完了するために再起動が必要な場合に通知を受け取る」のスイッチをクリックし「オン」にします。

更新を完了するために再起動が必要な場合に通知を受け取る

4. 自動再起動を防ぐ

また、「アクティブ時間」を日中に設定しておくと、勝手な深夜の起動を防げます。

アクティブ時間

対処法7. Windowsの最新更新を適用

一部の不具合は、Windowsのバグが原因であることもあり、Microsoftからのパッチや更新で改善されることがあります。Windowsの更新プログラムを適用することで、想定外の動作が抑えられることもあります。

設定から手動で「更新プログラムのチェック」を行い、利用可能な更新があれば適用しておきましょう。最後に、Windows 11が最新の状態かどうかを確認しましょう。適用されていない更新がある場合は、それが問題の原因となっている可能性があります。

1. Windowsアップデートを開く

スタートメニューから「Windowsアップデート」を検索して開きます。ここで、最新の更新が適用されているか確認します。

2. 更新があるかをチェックする

「更新プログラムのチェック」をクリックして、更新があるかを確認します。更新がある場合は、それを適用してみてください。システムが最新の状態で稼働することで、自動起動の問題が解決される可能性があります。

更新プログラムのチェック

対処法8. AOMEI Partition Assistantでディスクチェック

PCの勝手な起動や再起動が不安定なストレージやシステムエラーによって引き起こされている場合、AOMEI Partition Assistantの「パーティションをチェック」機能が役立ちます。この機能を使えば、HDDやSSDに存在するエラーを検出し、ファイルシステムの不整合を修復できます。また、不良セクタのスキャンも可能で、起動トラブルの潜在的な原因をあらかじめ把握できます。特に「イベントビューア」で「ディスクエラー」や「NTFSの不具合」が記録されている場合は、すぐにこのチェックを行うことをおすすめします。

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ステップ 1. チェックしたいパーティションを右クリックして「詳細処理」→「パーティションをチェック」を選択します。

パーティションをチェック

ステップ 2. ここではパーティションのエラーをチェックするために、3つの方法を提供しています:

  • chkdsk.exeを実行してパーティション上のエラーをチェックし、修正します。
  • chkdsk.exeを実行してパーティション上のエラーをチェックします。
  • パーティション上の不良セクタをチェックします。

パーティション内のエラーを見つけ出すだけでなく、発見されたエラーを修復する必要がある場合、「chkdsk.exeを実行してパーティション上のエラーをチェックし、修正します」を選択し、「はい」をクリックして続行します。

チェック方法を選択

ステップ 3. パーティションチェック操作は数秒または数分以内に完了できます。完了後に「はい」をクリックしてこのタスクを終了します。

はい

以上で、Windows 11の自動起動問題に対する解決法を紹介しました。これらの手順を順番に試してみてください。

Windows11パソコンが勝手に電源が入ることに対する予防策

今後同じようなトラブルを防ぐためには、定期的にドライバーとWindowsの更新をチェックし、不要なWake機能やタスクを見直すことが重要です。また、使用しない周辺機器(USBメモリや外付けHDDなど)はシャットダウン前に取り外す、シャットダウンではなく「完全シャットダウン」を使う(Shiftキーを押しながらシャットダウン)といった工夫も有効です。

BIOS設定を確認して、Wake系の機能がオフになっているかを定期的に見直すことも、未然にトラブルを防ぐ上で重要なメンテナンスのひとつです。

定期的なメンテナンス

定期的なメンテナンスを行うことは、ハードウェア関連の問題を防ぐために重要です。コンピュータの内部を清掃し、最適な状態を維持するためのヒントを提供します。

バックアップと復元ポイント

定期的なバックアップと復元ポイントの作成は予防的な措置です。予期せぬ問題が発生した場合、これらのポイントは安定した状態にシステムを戻すためのセーフティネットとして機能します。

アンチウイルスソフトウェア

信頼性のあるアンチウイルスソフトウェアを導入することで、望まざるシステムの活動を防ぐことができます。Windows 11向けの信頼性のあるアンチウイルスソフトウェアの推奨事項を提供します。

まとめ

この記事では、Windows 11のPCが自動的に電源が入る問題の原因と解決策を探りました。トラブルシューティング手順を実施し、予防策を取ることで、コンピュータを制御し、スムーズなユーザーエクスペリエンスを楽しむことができます。

FAQs

Q:故障した電源ボタンは自動起動の原因になりますか?

A:はい、故障した電源ボタンは意図せぬ電源ONを引き起こす可能性があります。確認し、必要に応じて交換してください。

Q:PCの定期的なメンテナンスは何回行うべきですか?

A:理想的には、数か月ごとに定期的なメンテナンスを行い、コンピュータを最適な状態に保ちます。

Q:古いドライバーは自動的な電源ONに寄与する可能性がありますか?

A:はい、古いドライバーは互換性の問題を引き起こす可能性があります。スムーズなエクスペリエンスのためにすべてのドライバーを最新に保つようにしてください。

Q:Windows 11向けにお勧めのアンチウイルスプログラムはありますか?

A:はい、Bitdefender、Norton、Windows Defenderなどの信頼性のあるアンチウイルスプログラムがWindows 11に適しています。

Q:トラブルシューティング手順を実施した後も問題が解消しない場合はどうすればよいですか?

A:問題が解消しない場合は、専門のテクニシャンに相談して、根本的な問題を特定し対処することをお勧めします。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。