Windows 10/11でSSDからSSDへ換装する方法(完全ガイド)

Windows 10/11のパソコンをHDDからSSDへ換装、またはSSDから新しいSSDへ交換することで、起動速度やアプリの動作速度を大幅に向上できます。しかし、OSやデータをそのまま移行するためには、適切な手順で換装することが重要です。本記事では、Windows 10/11でSSDからSSDへ換装する方法を詳しく説明します。OSやデータを失うことなく、新しいSSDへ安全に移行しましょう!

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年02月13日

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「SSDの容量が足りなくなってきた…」「PCの動作が遅いからSSDを新しくしたい!」そんな悩みを抱えていませんか?SSDを換装することで、PCのパフォーマンスを向上させたり、ストレージ容量を増やしたりできます。でも、「データはどうやって移行すればいいの?」「Windowsの再インストールは必要?」と不安に思う方も多いでしょう。本記事では、Windows 10/11でSSDを簡単に換装する方法を、初心者向けにわかりやすく説明します。

助けて

SSDからSSDへ換装する理由

SSD(ソリッドステートドライブ)は、HDD(ハードディスクドライブ)に比べて高速で耐久性が高いため、多くのユーザーがストレージとして採用しています。しかし、使用しているSSDの容量が不足したり、より高速なモデルにアップグレードしたい場合、SSDからSSDへの換装が必要になります。

主な理由として、以下の点が挙げられます。

  • ストレージ容量の増加:アプリやファイルが増えると、現在のSSDでは足りなくなることがあります。大容量のSSDに交換することで、ストレージの不足を解消できます。
  • パフォーマンスの向上:より速いNVMe SSDや最新のGen4 SSDにアップグレードすることで、システムの起動時間やデータの読み書き速度を改善できます。
  • 寿命の延長:SSDは書き込み耐久性があり、長時間使用すると劣化することがあります。新しいSSDに交換することで、ストレージの信頼性を維持できます。
  • 発熱や消費電力の削減:最新のSSDは消費電力が少なく、発熱も抑えられているため、省エネや熱対策の面でも交換が効果的です。

SSDを換装する前の準備

SSDを安全かつスムーズに換装するためには、事前の準備が重要です。以下のステップを踏むことで、トラブルを防ぎながら作業を進められます。

①新しいSSDの選定:現在のPCやノートPCに対応したSSDを選びましょう。SATA、NVMe(M.2)、PCIeの規格を確認し、互換性のあるものを選ぶことが重要です。

👍関連記事:M.2 SATA vs NVMe SSDの違いと選び方、どちらが最適?

②バックアップを取る:SSD換装時にはデータ損失のリスクがあるため、重要なデータを外付けHDDやクラウドストレージにバックアップしておきましょう。

③クローンソフトの準備:現在のSSDの内容を新しいSSDにそのまま移行する場合、クローンソフトを利用すると便利です。クローンツールをあらかじめインストールしておきます。

④必要なツールの確認:デスクトップPCの場合はドライバー(ねじ回し)やM.2固定ネジ、SATA-USB変換ケーブルが必要になることがあります。ノートPCの場合は分解手順を確認し、適切な工具を準備しておきましょう。

BIOSの設定確認:SSDの互換性やブート設定を確認するために、BIOS(UEFI)の設定をチェックしておきます。新しいSSDが正しく認識されるかを確認することが重要です。

これらの準備を整えた上で、実際の換装作業に取り掛かることで、安全かつスムーズにSSDのアップグレードを行うことができます。

Windows 10/11でSSDからSSDへ換装する方法

SSDを新しいものに換装することで、PCの動作速度を向上させたり、ストレージ容量を増やしたりすることができます。Windows 10/11で、OSやデータをそのまま移行できる方法を選ぶことで、再インストールの手間を省くことが可能です。この部分では、SSDからSSDへの換装手順を詳しく説明し、安全かつ簡単にシステムを移行する方法を紹介します。

SSD換装手順1. 新しいSSDをPCに接続する

1. まず、新しいSSDをPCに接続します。

  • デスクトップPCの場合は、SATA接続のSSDならSATAケーブルと電源ケーブルをマザーボードと電源ユニットに接続し、M.2 SSDの場合は専用スロットに差し込んでネジで固定します。
  • ノートPCでは、クローン作業を行うために、SATA-USB変換アダプターやM.2 SSD用の外付けケースを使用して接続することが一般的です。

2. 接続後、PCの「ディスクの管理」やBIOSでSSDが認識されているか確認し、必要に応じて初期化を行います。パーティションスタイルをソースディスクと同じに設定し(MBRまたはGPT)、そして「OK」を押して確定します。ただし、クローンを作成する場合はパーティションのフォーマットをせず、そのままの状態にしておくことが重要です。

ディスクの初期化

既存のSSDにあるOSやデータをそのまま新しいSSDに移行するために、クローンソフトを使用します。

SSD換装手順2. SSDからSSDへクローンする

Windows 10/11でSSDを換装する場合、OSやアプリケーション、個人データをそのまま新しいSSDに移行するためには、「SSDクローン」を作成するのが最も効率的な方法です。SSDをクローンすれば、Windowsの再インストール不要で、新しいSSDに交換した後すぐにPCを使用できます。

この作業を簡単に行うためには、AOMEI Partition Assistantを利用するのが最適です。

AOMEI Partition Assistantは、ディスクやパーティション管理を簡単に行えるソフトウェアで、「ディスククローン」機能を利用することで、現在のSSDをそのまま新しいSSDにコピーできます。Windowsのブート設定も維持されるため、クローン後はそのまま新しいSSDでPCを起動できます。

AOMEI Partition Assistantを利用するメリット
OSの再インストール不要で、そのまま環境を移行できる。
初心者でも簡単な操作でSSDクローンを作成可能。
異なる容量のSSD間でもクローンが可能(例:500GB SSD → 1TB SSD)。
ブート設定の保持で、新しいSSDに交換後も問題なくWindowsが起動。
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安全かつ快適

ここでは、AOMEI Partition Assistantを使ってSSDからSSDへクローンする方法を紹介します。

1. AOMEI Partition Assistantを公式サイトからダウンロードしてインストールします。クローン元のディスクを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。

ディスクをクローン

2. クローン先のディスクを選択して、「次へ」をクリックします。

クローン先のディスク

3. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。クローン先のディスクがSSDの場合、「4Kアライメント」にチェックを入れます。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。

確認画面

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

設定

4. 「適用」⇒「続行」をクリックして、この操作を実行します。

適用

SSD換装手順3. SSDを取り付ける

クローンが完了したら、古いSSDを取り外し、新しいSSDをPCに取り付けます。

デスクトップPCの場合は、SATA接続のSSDをマウントに固定し、SATAケーブルと電源ケーブルを接続します。M.2 SSDを使用する場合は、マザーボードのM.2スロットに挿し込み、ネジでしっかりと固定します。

ノートPCの場合は、バッテリーを外し、SSDスロットのカバーを開け、古いSSDを取り外して新しいSSDを取り付けます。装着後、カバーを閉じてネジを締め、バッテリーを元に戻します。

SSD換装手順4.SSD換装後の設定と確認を行う

SSDの換装が完了したら、PCを起動して正常に動作するか確認します。起動時にBIOS(UEFI)を開き、新しいSSDを起動ドライブとして設定します。

👍関連記事:Windows10で起動ディスクを変更する方法│Windows11も対応

Windowsが正常に起動した場合、以下の点を確認しておきましょう。

  • ディスクの認識確認:「ディスクの管理」で新しいSSDの容量やパーティションの状態をチェックする。
  • OSとアプリケーションの動作確認:アプリが正常に起動するか、ファイルが正しく移行されているかをテストする。
  • TrimやAHCIの設定確認SSDの最適化機能(Trim)が有効になっているかを確認する。

すべての動作が正常であれば、SSDの換装作業は完了です。古いSSDはバックアップ用として外付けドライブにしたり、他のPCに再利用したりすることもできます。

👍関連記事:「詳しい解説」新しいPCに古いSSDを流用する方法

まとめ

この記事では、Windows 10/11でSSDを新しいSSDに換装する方法を詳しく説明しています。SSDの換装により、システムの起動速度やアプリケーションの動作が大幅に向上し、ストレージ容量の増加やパフォーマンスの向上が期待できます。換装前の準備として、新しいSSDの選定、データのバックアップ、クローンソフトの準備、必要なツールの確認、BIOS設定の確認などが重要であり、これらを適切に行うことで、トラブルを防ぎながら作業を進められます。

具体的な手順としては、まず新しいSSDをPCに接続し、クローンソフトを使用して現在のSSDの内容を新しいSSDにコピーします。特に、AOMEI Partition Assistantの「ディスククローン」機能を利用することで、OSの再インストールを行わずに、現在の環境をそのまま新しいSSDに移行できます。クローン作業が完了したら、PCをシャットダウンし、古いSSDを新しいSSDに交換します。その後、BIOS設定で新しいSSDから起動するように設定し、システムが正常に起動することを確認します。これらの手順を踏むことで、データを失うことなく、安全かつ効率的にSSDの換装が可能です。

SSD換装に関するよくある質問

1. 自分のパソコンがSSD換装に対応しているかどうかを確認する方法は?

まず、パソコンのマニュアルやメーカーの公式サイトで、ストレージの交換やアップグレードが可能かを確認してください。特に、接続インターフェース(SATA、M.2、NVMeなど)や物理的なサイズ(2.5インチ、M.2 2280など)に注意が必要です。不明な場合は、専門家に相談することをおすすめします。

2. SSD換装後、データや設定はどうなりますか?

適切なクローン作業を行うことで、元のHDDのデータや設定を新しいSSDにそのまま移行できます。これにより、OSやアプリケーションの再インストールの手間を省くことができます。クローン作業には専用のソフトウェアを使用することが一般的です。

3. SSD換装に必要な道具や準備は何ですか?

SSD換装には以下の道具や準備が必要です:

  • 精密ドライバーセット:パソコンの背面カバーやHDDマウントを外す際に使用します。
  • クローンソフトウェア:データを新しいSSDに移行するためのソフトウェアです。
  • 外付けドライブケースやアダプター:クローン作業時に必要となる場合があります。

事前にデータのバックアップを取ることも重要です。

4. SSD換装後、元のHDDはどうすればよいですか?

元のHDDは以下のように活用できます:

  • 外付けストレージとして使用:外付けケースに入れて、バックアップや追加のストレージとして利用できます。
  • データのバックアップ先として利用:重要なデータのバックアップ先として活用できます。

不要な場合は、適切な方法でデータを消去し、廃棄してください。

5. SSD換装後、特別な設定やメンテナンスは必要ですか?

SSD換装後、特定の設定やメンテナンスを行うことで、SSDの性能を最適化し、寿命を延ばすことができます。例えば、Windowsの「デフラグとドライブの最適化」ツールで、SSDの最適化が自動的に行われるよう設定することが推奨されます。また、SSDのファームウェアの更新や、不要なデータの整理なども定期的に行うと良いでしょう。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。