「7つの方法」Windows 11システム更新後にNVMe SSDが遅い問題を解決する
この文章では、Windows 11でNVMe SSDが遅い問題に対する7つの解決策を紹介します。NVMe SSDのパフォーマンスが低下している場合は、これらの対策を試して速度と効率を向上させましょう。具体的な手順とアドバイスを通じて、システムのパフォーマンスを最大限に引き出す方法をお届けします。
Windows 11システム更新後にNVMe SSDが遅い問題にあったことがありますか?どう解決しますか?システム全体のパフォーマンスを向上させるためには、起動速度を含めた最適化が重要です。今回は、Windows 11のNVMeが遅くなる問題を修正するための7つの方法を紹介します。その前に、まずNVMe SSDに関する情報を理解しましょう。
NVMe SSDの概要
NVMeとは、Non-Volatile Memory Expressの略で、コンピュータの記憶装置として使用される新しい規格です。従来のSATA接続のSSD(ソリッドステートドライブ)よりも高速で、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)バスを使用してデータの読み書きを行います。これにより、従来のSSDよりも大幅に高いスループットと低レイテンシを実現し、高速なデータ転送とシステムの応答性を提供します。NVMeは特に、高性能が求められるゲームやプロフェッショナルな用途での利用に適しています。
従来のHDDをSSDにアップグレードすると、書き込み速度がはるかに高速化されます。
しかし、期待される高速な体験が得られない場合があります。特にWindows 11システム更新後にNVMe SSDが遅い理由を次のセクションで解説し、それに対する解決策を紹介します。
Windows 11のNVMe SSDが遅い原因と修正方法
なぜWindows 11のNVMe SSDが遅いのでしょうか、特にアップグレードやアップデート後にNVMe SSDが遅くなる原因として、以下のような要因が考えられます:
● 最適なドライバのインストールや最新のMicrosoftアップデートを適用していない。
● NVMe SSD自体に問題がある(不良品、4Kアライメントの欠如、小さすぎる容量、古いモデルなど)。
原因1. NVMe最適化された対策を適用していない
▶修正1. 最新のNVMeドライバをダウンロードする
NVMeドライバは通常、メーカーが提供する専用のプログラムです。例えば、SamsungはSSDのパフォーマンスを最適化するためのSamsung NVMeドライバを提供しています。これをインストールすることで、パフォーマンスが大幅に向上することができます。
①公式ウェブサイトからドライバのインストールファイルをダウンロードしてください。
②インストール前に設定を変更するためにBIOSに入ってください。そうしないと、ドライバのインストールが失敗する可能性があります。
ステップ 1. ファイルを解凍し、それを開きます。
ステップ 2. 「次へ」をクリックします。
ステップ 3. ライセンス契約を読み、「同意します(I accept the agreement)」を選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. ドライバのインストールを開始します。「はい、今すぐコンピューターを再起動します(Yes, restart the computer now)」と選択します。後でドライバをインストールしたい場合は、「いいえ、後でコンピューターを再起動します(No, I will restart the computer later)」をクリックします。
ステップ 5. 次に、デバイスマネージャーに移動して、ドライバが正常にインストールされたかを確認できます。検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力し、「記憶域コントローラー」オプションを見つけます。 「Samsung NVMe Controller」が表示されている場合、インストールが成功したことを意味します。
▶修正2. Windows 11 KB5007262をアップデートする
Microsoftは、SSDの遅いパフォーマンスを改善するための特定のアップデート(KB5007262)をリリースしています。Windows 11のNVMeが遅いと感じる場合は、このアップデートを試してみてください。
ステップ 1. 「スタート」ボタン⇒「設定」⇒「Windows Update」をクリックします。
ステップ 2. 「更新プログラムのチェック」をクリックし、KB5007262更新プログラムが利用可能な場合は、「2021-11x64ベースシステム用Windows 11の累積更新プログラム(KB5007262)」が表示され、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。
ステップ 3. インストールプロセスが終了した後、「今すぐ再起動」を選択します。
原因2. NVMe SSDが不良状態にある
▶修正1. Windows 11のNVMe SSDの健康状態を確認する
ドライバをダウンロードしたり最新のアップデートを適用してもNVMeのパフォーマンスが改善されない場合、SSDの健康状態を確認することが重要です。AOMEI Partition Assistantは、Windows 11/10/8/7向けに設計された多機能なディスクパーティション管理ソフトで、様々なコンピュータの問題を解決するための多くのオプションを提供します。
このオールインワンソフトを使って、遅いNVMeのパフォーマンス問題を修正する方法を見てみましょう。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。チェックする必要のあるドライブをクリックします。インタフェースの右側に「プロパティ」オプションが表示されます。
ステップ 2.ドライブの健康状態を「正常」「注意」「異常」の3つの段階で表示しています。詳細については、「詳細」をクリックして表示できます。
▶修正2. NVMe SSDの速度を監視する
SSDの健康状態を確認するだけでなく、NVMeドライブの速度をテストすることも必要です。Cドライブ容量不足や高いCPU使用率、過剰なメモリ使用量は、SSDの読み書き速度に直接影響を与えます。AOMEI Partition Assistantを使用して定期的にディスク速度をテストすることをお勧めします。このソフトはディスク速度データの詳細な分析を提供します。
ステップ 1. メインインタフェースに入り、SSDをクリックし、インタフェースの上部にある「テスト」ボタンをクリックし、「ディスク速度測定」をクリックします。
ステップ 2. 「プロモード」をクリックしてテストを開始します。
ステップ 3. 「プロモード」では、条件に合わせてデフォルトの設定(測定パーティション、平均/最大速度、サイズ、持続時間、測定番号)を変更することができます。
ステップ 4. 全ての設定が終わったら、「開始」をクリックして、ハードディスクの速度を測定することができます。
ステップ 5. テストが終了したら、結果を直接見ることができます。また、結果をスクリーンショットやTXTファイルとして書き出すことができます。
原因3. NVMe SSDが4Kアライメントを実行していない
▶修正1. 4Kアライメントを使用してNVMeのパフォーマンスを向上させる
4Kアライメントは、SSDの物理的なストレージスペースをパーティションに合わせることで、データの処理をより迅速かつ効率的に行えます。4Kアライメントが行われていない場合、読み書き時間が長くなり、SSDのパフォーマンスが低下することがあります。
ステップ 1. インストールされたAOMEI Partition Assistantを開き、SSDを右クリックし、「詳細処理」→「パーティションを整列」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで、表示されたリストから4096セクタ(最後)を選択し、「はい」をクリックします。
ステップ 3. 「適用」→「続行」をクリックして操作を実行します。
原因4. 元のSSDが小さく古い場合
▶修正1. OSをより速く大容量のSSDに移行する
長期間使用されたSSDはデータの蓄積によりパフォーマンスが低下することがあります。このデータの蓄積は、特にビデオ編集やゲームなどの高負荷なタスクを行うユーザーにとって、Windows 11の動作を遅くする原因となります。
SSDのパフォーマンスを向上させるためには、M.2 NVMe SSDなどのより大容量で高速なSSDにアップグレードすることをお勧めします。新しいSSDに移行する際には通常システムの再インストールが必要ですが、AOMEI Partition Assistantの「OSをSSDに移行」機能を使用すれば、再インストールすることなく、すべてのオペレーティングシステムと関連するパーティションを新しいディスクに簡単に移行できます。また、ディスククローンウィザードを利用して必要なデータを効率的に移動させることも可能です。
注意:SSDのデータを事前にバックアップしてください。OSを移行するプロセスでは、すべてのデータが削除されます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、ツールバーの「クローン」タブをクリックし、ドロップダウンメニューから「OSをSSDに移行」を選択します。前書きを読んで「次へ」をクリックします。
ステップ 2. SSDをターゲットドライブ(移行先)として選択します。
ステップ 3. システムパーティションのサイズやドライブ文字を変更することができます。
ステップ 4. 注意点を真面目に読んでください。後でそれを必要とするかもしれません。
ステップ 5. 「適用」→「続行」をクリックして保留中の操作を実行します。
PCの電源を切り、元のSSDを取り外してください。新しいSSDをコンピューターに接続し、BIOSに入ってブート設定を変更します。次に、SSDからコンピューターを起動します。
▶修正2. NVMe SSDを安全に消去する
使用時間とともに、NVMe SSDに書き込まれる総TB(テラバイト)数やDWPD(1日あたりのドライブ書き込み回数)が増え、SSDの寿命やパフォーマンスに影響を与えることがあります。一般的に、ユーザーはSSD上のすべてのデータを消去し再利用することができます。
AOMEI Partition Assistantを使えば、ブランドを問わず、SSD、HDD、USB、またはSDカードのデータを安全に消去できます。
注:SSDの安全消去機能はWindows 7でのみ動作します。Windows 8や10を使用している場合は、SSDを取り外してWindows 7が動作しているデバイスに挿入する必要があります。
ステップ 1. SSDをWindows 7コンピュータに接続して、Windows 7で認識できることを確認します。AOMEI Partition Assistantを起動し、SSDを右クリックして「SSDの完全消去」を選択します。
ステップ 2. リストから消去したいSSDを選択して「次へ」をクリックします。SSDをダブルクリックすると、その詳細情報が表示されます。
ステップ 3. 「SSDの識別情報」画面でSSDはフリーズ状態(誰でもドライブ設定を変更しないように設定された状態)であることが見つかるかもしれません。この制限を解除するためにホットスワップを実行する必要があります。
ステップ 4. 「次へ」をクリックしてSSDのデータ消去を開始します。ほとんどの場合、完全消去プロセスは短時間で完了することができます。
結論
この記事では、Windows 11でNVMe SSDが遅い問題を修正する方法について詳しく説明しました。効果的な解決策が7つあり、最も状況に合ったものを選択してください。
AOMEI Partition Assistantは、様々な問題を解決できる強力で多機能なツールです。NVMeのパフォーマンス改善だけでなく、ドライブスペースの拡張、インストール済みプログラムの別ドライブへの移動、MBRとGPTの変換なども可能です。Windows Serverユーザー向けには、Server版の利用をお勧めします。