Windows Server 2012のHyper-VでVHDを拡張する方法

Windows Server 2012(R2)のHyper-VでVHD(仮想ハードディスク)を拡張したいですか?この記事では、Hyper-VのVHD(仮想ハードディスク)のディスク容量を拡張する方法を紹介します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2023年10月13日

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Windows Server 2012(R2)Hyper-Vとは?

Hyper-Vは、最新のサーバOSであるWindows Server 2012/Windows Server 2012 R2の基本機能の一部として提供されている仮想化ソフトウェアです。マイクロソフト社の先進の仮想化テクノロジを集約し、64ビット仮想化テクノロジによる高いパフォーマンスと可用性、信頼性を実現しています。

Hyper-Vは、サーバ仮想化のさまざまな機能をこれまでになく強化しており、Windowsを基盤としたプライベートクラウド構築の最適なプラットフォームです。この強力なツールはハードウェアの資源をより効果的に活用するのに役立ちます。特に、Windows Server 2012(R2)のHyper-Vでは以前のバージョンに比べて、実行中の仮想マシン(VM)のVHD(仮想ハードディスク)のサイズを変更できる機能が追加されています。

📀仮想マシン(VM、Virtual Machine、バーチャルマシン)とは、仮想コンピュータシステムとして機能する仮想環境のことであり、物理ハードウェアシステム上に作成され(場所はオフプレミスまたはオンプレミス)、固有のCPU、メモリー、ネットワーク・インタフェース、ストレージを持ちます。VMを使うと、複数の異なるオペレーティングシステムを1台のコンピュータ上で同時に実行できます。たとえばMacOSノートパソコン上でLinuxディストリビューションを実行できます。

Windows Server 2012(R2)のHyper-Vのサイズ変更機能により、仮想マシンが実行中の状態で仮想ハードディスクのサイズを拡大または縮小できます。したがって、データやシステムボリュームのスペースが不足し、仮想マシンのパフォーマンスが低下し始める場合でも、Windows Server 2012のHyper-Vサーバー上で仮想ハードディスクのサイズを簡単に拡張できます。

Windows Server 2012のHyper-VでVHDを拡張する方法

Windows Server 2012(R2)のHyper-VでVHDを拡張する方法は以下の通りです。まず、VHDX形式を使用し、ディスクがSCSIコントローラに接続されていることを確認してください。それ以外の場合、仮想ハードディスクの拡張や縮小はできません。それでは、仮想マシンを停止させずに、Windows Server 2012(R2)のHyper-VでVHDを拡張する手順をステップバイステップで説明します。

ステップ1.VM設定でディスクサイズを拡張

まず最初に、仮想マシンの設定を通じてディスク容量を拡大する必要があります。

手順 1. Hyper-Vマネージャーを起動し、ディスクサイズを変更する仮想マシンの設定ダイアログを表示します。

仮想マシンの設定

注意:
✍仮想マシンのスナップショット(チェックポイント)が存在する場合は、VHDを拡張または縮小できません。

手順 2. 左側の項目から、サイズを変更するVHDが接続されているハードドライブを選択します。右側に選択したハードドライブの情報が表示されます。右側の「ハードドライブ」の「メディア」セクション内の仮想ハードディスクのテキストボックス下部の「編集」ボタンをクリックします。

編集

手順 3. 下図の「仮想ハードディスクの編集ウィザード」のダイアログが表示されます。「次へ」ボタンをクリックします。

仮想ハード ディスクの編集ウィザード

手順 4. 「操作の選択」画面が表示されます。右側の項目から「拡張」のラジオボタンをクリックしてチェックをつけます。チェック後「次へ」ボタンをクリックします。

拡張

手順 5. 「新しいサイズ」のテキストボックスに、拡張後のサイズを入力します。なお、現在のサイズより小さくすることはできません。今回は80Gのディスクを82Gに拡張します。テキストボックスに82を入力し、ウィンドウ下部の「次へ」ボタンをクリックします。

新しいサイズ

手順 6. 「仮想ハードディスクの編集ウィザードの完了」画面が表示されます。変更内容が表示されますので、確認して、「完了」ボタンをクリックします。ボタンをクリックすると、ハードディスクの拡張が実行され、ダイアログが閉じられます。

完了

ステップ2.Windows Server 2012「ディスクの管理」を使用してVHDを拡張

現在、仮想マシンのハードディスクサイズが拡張されました。次に、Windows Server 2012(R2)仮想マシンで「ディスクの管理」を開きます。「ディスクの管理」では、ステップ1で拡張したディスクに未割り当ての領域が表示されるでしょう。

ここから、「ボリュームの拡張」オプションを使用して、未割り当て領域を追加し、Windows Server 2012のHyper-VでVHDを拡張する手順を完了します。ただし、2つの異なるケースが発生する可能性があります。それぞれについて詳しく説明します。

🎫ケース1.未割り当て領域が対象パーティションに隣接している場合

未割り当て領域が拡張したいパーティションの隣にある場合、操作は比較的簡単です。対象のパーティション(例えばCドライブ)を右クリックし、「ボリュームの拡張」オプションを選択します。

ボリュームを拡張

すると、「ボリュームの拡張ウィザード」が表示されます。ウィザードの指示に従ってボリュームを拡張します。

拡張ウィザード

🎫ケース2.未割り当て領域が対象パーティションに隣接していない場合

未割り当て領域があっても、対象パーティションの直後に隣接していない場合、「ボリュームの拡張」が選択できない、もしくはその「未割り当て領域」を拡張の対象にできません。多くのユーザーがWindows Server 2012(R2)のHyper-VでVHDを拡張しようとする際に、特に(システム)パーティションを拡張する必要がある場合、この問題を遭遇することがあります。この場合、Windows Server 2012(R2)の組み込み「ディスクの管理」プログラムは対処できません。「ディスクの管理」を使用してボリュームを拡張するには、未割り当て領域が対象パーティションの直後に隣接している必要があるからです。

ボリュームの拡張

このような場合、専門的なディスク管理ソフトウェアを使用することがおすすめです。これらのソフトウェアは、未割り当て領域を移動させたり、異なるパーティションに追加したりすることができ、(システム)パーティションを拡張するための効果的な方法を提供します。

ここでは、ボリュームの拡張が行える強力なサードパーティ製ソフト「AOMEI Partition Assistant Server」をお勧めします。このサードパーティのサーバーパーティションマネージャーは、Windows Server 2022/2019/2016/2012/2008/2003と互換性があります。

このパーティションリサイズツールは、ボリュームを拡張・縮小する際に、「ディスクの管理」や「Diskpart」の不備を完璧に補完します。Windows Serverの「ディスクの管理」よりもはるかに高度で、FAT32またはNTFSでフォーマットされたパーティションを拡張することができます。また、「パーティションをリサイズ/移動」機能があり、隣接する未割り当ての領域とターゲットパーティションの間にパーティションを移動して、パーティションを拡張することができます。データの損失の心配はありませんので、安心してご利用いただけます。

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注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

手順 1. 「AOMEI Partition Assistant Server」をインストールし、起動します。メインインタフェースで、パーティションを右クリックして、「詳細処理」>「パーティションを結合」オプションを選択します。

パーティションを結合

手順 2. ポップアップウィンドウで、未割り当て領域にチェックを入れ、「はい」をクリックします。

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手順 3. ここで、結果のプレビューが表示されます。確認して、問題なければ、「適用」および「続行」をクリックして、パーティションの結合操作を実行します。

適用

まとめ

Windows Server 2012(R2)のHyper-VでVHDを拡張する方法についてのステップバイステップの情報は以上です。この情報がお役に立つことを心から願っています。

さらに、Windows Server 2012(R2)でディスクパーティションを効果的に管理したい場合、「AOMEI Partition Assistant Server」は優れた選択肢です。さらに、データ損失なしでGPT/MBRディスクに変換、パーティションをクローン、Windows ServerをSSD/HDDにクローン、ディスクを初期化することなど、他の多くの便利な機能を提供します。

このソフトウェアを台数無制限のコンピュータにインストールして、ディスクとパーティションを便利に管理したい場合、AOMEI Partition Assistant Unlimited版を試してみることができます。Unlimited版は「ポータブル版を作成」という便利な機能を持っており、リムーバブルデバイスにAOMEI Partition Assistantを作成することができます。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。