【初心者向け】USBの中身を完全に削除する3つの方法
USBメモリのデータを完全に削除する方法を初心者向けに解説。データ消去ソフトやコマンドプロンプト、物理的破壊で確実に消去できます。
USBメモリを使っていると、不要なデータや他人に渡したくないファイルが出てくることがありますよね。実は、USBからファイルを削除したりフォーマットしたりしても、そのデータが完全に消えていないことがあります。専門的なツールや知識があれば、削除したデータが復元されることもあります。
特に個人情報や機密データが含まれている場合、こうしたリスクを放置するのは危険です。この記事では、初心者でも簡単にできる「USBの中身を完全に削除する方法」を3つ紹介します。これを実践すれば、データ復元の心配をせずにUSBを安心して処分したり再利用したりできます。
あなたの大切な情報を守るために、今すぐ始めましょう!
パート1. USBメモリデータの完全削除とは
- 通常削除と完全削除の違い
USBメモリのデータ削除には「通常削除」と「完全削除」の2つの方法があります。それぞれの違いを理解することで、自分に合った方法を選べます。
通常削除は、次の手順で行います:
- 削除したいファイルを右クリックし、「削除」を選ぶ。
- ファイルはゴミ箱に移動する。
- ゴミ箱を空にして削除が完了する。
ただし、この方法ではファイルが完全に消えるわけではありません。削除されたデータはストレージの「目次」から名前が消えるだけで、実際のデータはディスクに残っています。そのため、データ復元ソフトを使えば簡単に復元できます。
完全削除とは?
一方、完全削除はデータを物理的または論理的に消去し、復元できない状態にする方法です。これには次のような手段があります:
- データ消去ソフトを使用して、USB内のデータを上書きする。
- コマンドプロンプトや特別なツールでディスクのセクタを消去する。
- USBを物理的に壊してデータを読み取れなくする。
完全削除を行うと、ストレージ上のデータは完全に無効化されるため、復元ソフトを使ってもデータを取り戻すことはほぼ不可能になります。
2つの削除方法の比較 | ||
---|---|---|
項目 | 通常削除 | 完全削除 |
操作の難易度 | 簡単(右クリックで削除) | 少し手間がかかる(ツールやコマンドを使用) |
削除の効果 | データが物理的には残っている | データが完全に消去され、復元不可能 |
リスク | データ復元ソフトで簡単に復元される恐れ | 情報漏洩の心配なし |
- なぜUSBの中身を完全削除する必要がある
USBメモリを完全に削除する理由は、単に「データを消したい」だけではありません。以下に、完全削除が重要な具体的な理由を説明します。
●1. 個人情報や機密情報の保護
USBメモリには、仕事の資料や個人のプライベートなデータが保存されていることが多いです。これらのデータが復元されると、次のようなリスクがあります:
- 個人情報漏洩:名前や住所、電話番号、メールアドレスなどが悪用される可能性。
- 業務上の損害:企業の機密情報が外部に漏れ、信用問題や法的トラブルが起こる可能性。
完全削除を行うことで、データ復元のリスクをなくし、情報漏洩を防ぐことができます。
●2. 中古や譲渡時の安全性
不要になったUSBメモリを中古ショップに売ったり、友人や同僚に渡したりする場合、データを完全に削除することがとても大切です。
- データ復元のリスク:通常の削除やフォーマットでは、データ復元ソフトを使えば簡単にデータが戻ってしまいます。
- 新しい持ち主への配慮:古いデータが残っていると、新しい持ち主に迷惑をかけることがあります。
完全に削除することで、安心してUSBを手放せます。
●3. 心の安心感
最後に、完全削除をすることで、心の安心感が得られます。
「誰かにデータを復元されるかもしれない」という不安から解放されます。 特に重要なデータを扱う場合、完全削除をすることで「もう誰にも見られない」と確信できます。
パート2:USBの中身を完全に削除する方法
ここでは、USBの中身を完全に削除する3つの方法を詳しく紹介します。
- 方法1:データ消去ソフトでで完全削除を実現する
専用のデータ消去ソフトは、USBメモリのデータを「簡単」に「完全」に削除したい方にぴったりです。特に初心者でも使いやすい直感的な操作があり、複雑な手順は必要ありません。誰でも短時間で安全にデータを消去できます。USBメモリを完全に消去するには、AOMEI Partition Assistantという信頼性の高いソフトがオススメです。このソフトの「ハードディスクを消去」機能を使うことで、Windows 11/10/8.1/8/7のHDDやSDカード、USBメモリ、メモリカードなど、さまざまなストレージを完全に消去できます。
ステップ 1. USBメモリをパソコンのUSBポートに挿し込み、認識できることを確認します。
ステップ 2. AOMEI Partition Assistantをインストール、起動します。完全消去したいUSBメモリを右クリックして「ハードディスクを消去」をクリックします。
ステップ 3. 「消去方法」をクリックして、完全消去の方法を選択します。
- ☛消去方法:
- 全セクタにゼロを書き込む:すべてのセクタをゼロで上書きします。個人で使うハードディスクの消去によく使われています。安全かつ迅速です。
- セクタにランダムデータを書き込む:ハードディスクをランダムデータで上書きします。一番目の方式よりも安全です。
- DoD 5220.22-M:DoD基準が初めて「米国国家産業保全プログラム運用マニ ュアル」で公開されました。「ゼロの書き込み」と「ランダムデータの書き込み」よりはるかに安全で、Guttmanより速いです。組織やデータサニタイゼーションプロバイダーによく使用されます。
- Gutmann:ハードディスクを35回以上上書きします。最も安全な方法ですが、一番時間がかかります。
ステップ 4. 「適用」と「続行」をクリックして操作を実行します。
- 方法2:コマンドプロンプトで完全削除を実現する
コマンドプロンプト(CMD)を使ってデータを削除する方法は、特別なソフトをインストールせずに、Windowsに備わっているツールだけでデータを完全に消去できる手段です。少し難しい操作になりますが、正しい手順を守ればデータの復元を防ぐことができます。
ヒント:CMDを使用する際は、間違ったディスクを選ぶと他のストレージのデータも消えてしまうことがありますので、ディスク番号を必ず確認してください。
ステップ 1. タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選びます。
ステップ 2. 「コマンドプロンプト」が開いたら、「diskpart」と入力してEnterを押します。※ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
ステップ 3. diskpart.exeが起動したら、次のコマンドを順番に入力します。すべてのコマンドは、入力後にEnterを押すことで実行されます。
- list disk(PCに接続されているSSD/HDD/USBの一覧が表示されます。)
- select disk n(nはUSBメモリのディスク番号です。)
- clean(データ含めパーティションも全て消去されます。)
- exit
- 方法3:USBメモリを物理的に破壊する
物理的にデータを破壊する方法は、完全に削除するための最も確実な手段です。この方法は、データが復元されるリスクを完全に排除するため、機密情報を扱う際やUSBメモリを再利用したくない場合に適しています。以下に、USBメモリを破壊する具体的な手順を説明します。破壊する前に、必要なデータが残っていないか確認してください。
►1. 基本的な道具を準備する
USBメモリを壊すために、次の道具を使います:
- ハンマー:USBを叩いて壊すための基本的な道具です。
- ペンチやニッパー:内部の基盤を曲げたり切ったりするのに役立ちます。
- ドライバー:外側のケースを開けて基盤を取り出すために使います。
- 工業用シュレッダー:プラスチックや基盤を細かく砕くことができる設備があれば、より安全です。
►2. 外側のケースを外す
多くのUSBメモリはプラスチックや金属で覆われています。次の方法で外します:
- ドライバーやナイフを使う:ケースの接合部分に工具を入れて、慎重にこじ開けます。
- 分解後、基盤を取り出す:USBメモリの内部にある小さな緑色の基盤がデータを保存している部分です。
►3. 基盤を壊す
基盤を壊すことが大切です。以下の方法があります:
- ハンマーで叩く:基盤を硬い地面に置き、ハンマーで叩いて壊します。
- ペンチで切る:基盤を折り曲げたり、ペンチで切って小さくします。
- ドリルで穴を開ける:データが入っている部分に穴を開けると効果的です。
►4. 壊れた部品を処理する
基盤やケースを壊した後は、適切に処分することが大事です:
- 細かく砕く:壊れた部品を小さく砕いて、再利用できないようにします。
- 分散して捨てる:壊れた部品を一つの場所にまとめず、いくつかの袋に分けて捨てることで安全性を高めます。
- リサイクル業者に頼む:一部のリサイクル業者は、基盤を安全に処理するサービスを提供しています。
まとめ
USBメモリのデータを削除する方法はいくつかあります。ソフトウェアを使う方法やコマンドラインを使う方法、さらには物理的に壊す方法もあります。自分に合った方法を選ぶことが大切です。例えば、簡単に確実に消したいならデータ消去ソフトが便利ですし、手軽にやりたいならコマンドプロンプトが良いでしょう。最も安全なのはUSBメモリを物理的に壊す方法で、重要な情報をしっかり守ることができます。