【必見】Windows 10/11でBitLocker回復キーを安全にバックアップする方法

BitLocker回復キーのバックアップをしていないと、万が一のトラブルでPCへのアクセスが困難になることも!この記事では、初心者でもできるWindows 10/11でのBitLocker回復キーのバックアップ方法を4つ解説。

投稿者 @カオル 2024年10月23日 @カオル 最後の更新 2024年10月23日

BitLocker回復キーとは何ですか?

BitLocker(ビットロッカー)は、Microsoft会社が提供するフルディスク暗号化ツールです。BitLocker回復キーとは、BitLockerで暗号化されたドライブにアクセスするための48桁の数字からなるキーです。パスワードを忘れたり、ハードウェアやログインに問題が起きたときに必要になります。

BitLockerを有効にすると、回復キーが生成されます。特定の状況で回復キーがが必要になることがあります。

◉BitLockerのパスワードを忘れました。

◉システムは、ドライブへの不正アクセスを検出しました。

◉マザーボードの交換やBIOSの更新など、ハードウェアに変更が加わります。

Windowsがドライブのロックを解除するために回復キーの入力を求める場合、回復キーを提供する必要があります。この回復キーは、いくつかの場所に保存できます。

►Microsoftアカウントに保存する:これはよく使われる方法で、オンラインでキーを取得できます(オンラインの方式ではあまりおすすめしない)。

►紙に印刷する:回復キーを印刷して、安心できる場所に保管できます。

►USBドライブに保存する:キーをUSBドライブに保存して、簡単にアクセスできるようにできます。

►別のドライブにファイルとして保存する:回復キーをテキストファイルとして、別のドライブに保存できます。

回復キーを安全に保管することはとても大切です。回復キーがないと、暗号化されたデータにアクセスできなくなることがあります。しかし、時間が経つと保存場所を忘れたり、失くしたりすることがあります。だからこそ、Windows 10のBitLocker回復キーをバックアップすることをお勧めします。

詳しくは、読み進めてください。

WindowsでBitLocker回復キーをバックアップする方法

ここでBitLocker回復キーを取得してバックアップする4つの方法を紹介します。必要に応じて選んでください。

方法1.コントロールパネルを使ってBitLocker回復キーをバックアップする

BitLocker回復キーのバックアップを作成するには、コントロールパネルを利用するのが簡単です。

ステップ 1. Windowsのスタートメニューを開き、「コントロールパネル」と入力して選択します。

ステップ 2. コントロールパネル内で「システムとセキュリティ」を選びます。

ステップ 3. 「システムとセキュリティ」のセクションで「BitLockerドライブ暗号化」をクリックします。

ステップ 4. BitLockerを有効にしたドライブの一覧が表示されます。回復キーをバックアップしたいドライブの横にある「BitLockerの管理」をクリックします。

ステップ 5. ドライブの詳細情報が表示される画面で、「回復キーのバックアップ」をクリックします。

ステップ 6. 「回復キーのバックアップ」オプションを選択すると、バックアップ先を選ぶメニューが表示されます。選んだ保存方法に従って回復キーを保存します。

次の中から保存方法を選びます:
Microsoftアカウントに保存:回復キーをMicrosoftアカウントに保存します。オンラインで管理する場合に便利です。
USBフラッシュドライブに保存:回復キーをUSBメモリに保存します。
ファイルに保存:ローカルのドライブやネットワークドライブにテキストファイルとして保存します。
印刷する:回復キーを紙に印刷して物理的に保管します。

方法2.コマンドプロンプトを使ってBitLocker回復キーを保存する

2つ目の方法は、コマンドプロンプトを使うことです。コマンドを正確に入力する必要があるので、手順をよく確認して行ってください。

ステップ 1. スタートメニューを開き、「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。

ステップ 2. コマンド「manage-bde -status」を使って、どのドライブにBitLocker暗号化が有効になっているか確認します。

ステップ 3. コマンド「manage-bde -protectors -get C:」を使用して、指定したドライブの回復キーを取得します。Cは他のドライブの文字に置き換えられます。

ステップ 4. このキーをコピーし、手動でファイルを作って他のドライブに保存します。或いはコマンドを使って保存することもできます。

▶コマンド入力例
Cドライブの回復キーを「C:\RecoveryKey.txt」に保存する場合
manage-bde -protectors -adbackup C: -id {回復キーID} -path C:\RecoveryKey.txt

回復キーを保存したファイルは、厳重に管理し、紛失や他人に知られないように注意してください。

方法3.PowerShellを使ってBitLocker回復キーを保存する

もう一つのコマンドラインツールはWindows PowerShellです。PowerShellを使ってBitLocker回復キーを保存する方法は以下の通りです。

ステップ 1. スタートメニューを開き、「PowerShell」と入力して、表示された「Windows PowerShell」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

ステップ 2. コマンド「Get-BitLockerVolume」を実行して、BitLockerが有効なドライブの一覧や、暗号化の状態、回復キーが有効かどうかなどの情報を表示させます。

ステップ 3. 例えばCドライブの回復キーを取得するには、コマンド「(Get-BitLockerVolume -MountPoint "C:").KeyProtector」を入力します。

ステップ 4. このキーをコピーし、手動でファイルを作って他のドライブに保存します。或いはコマンドを使って保存することもできます。

▶コマンド入力例
Cドライブの回復キーを「C:\RecoveryKey.txt」に保存する場合
(Get-BitLockerVolume -MountPoint "C:").KeyProtector | Out-File "C:\RecoveryKey.txt"

方法4.サードパーティ製のBitLocker管理ツールで回復キーを保存する

他の方法に加えて、サードパーティのツールを使うのも良い選択肢です。AOMEI Partition Assistantは、ディスク管理とBitLocker暗号化のための便利なツールで、Windows 11/10/8/7のすべてのバージョンに対応しています。

この「BitLocker」機能を使えば、BitLockerの設定やディスクのロック/解除、パスワードの変更、回復キーのバックアップなど、暗号化されたドライブを効率的に管理できます。

AOMEI Partition Assistantを使ってWindows 10/11のBitLocker回復キーを保存する方法は、以下の手順に従ってください。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動します。画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

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ステップ 2. 回復キーをバックアップしたい暗号化されたドライブを見つけ、「回復キーをバックアップ」オプションをクリックします。

ステップ 3. 正しいパスワードを入力して「次へ」ボタンをクリックします。

ステップ 4. ここで、「ファイルに保存」と「回復キーを印刷」2つの方法があります。1つの方法を選択して「次へ」ボタンをクリックします。

AOMEI Partition Assistantを使ってBitLockerを簡素化することができます。回復キーのバックアップ以外にも、有効化・無効化、ディスクのロック/解除、パスワードの変更などもできます。

▌有効化・無効化にする手順:

BitLockerを有効化または無効化するには、対象ドライブを特定し、ソフトウェア内で「BitLockerを有効化」を選択します。既に有効化した場合は、ここで「BitLockerを無効化」を選択できます。

▌ドライブをロック・アンロックにする手順:

ドライブをロックすると、BitLockerボリューム上のセキュリティ保護されたデータへのアクセスが制限されます。機密情報の所有権を取り戻すには、パスワードまたは回復キーでドライブをアンロックしてください。既にロックした場合は、ここでアンロックできます。

▌パスワードを変更する手順:

パスワードを変更したい暗号化ドライブを選び、「パスワード変更」オプションをクリックします。

指示に従って、「パスワードが正常に変更されました!」というウィンドウが表示されるまで操作しましょう。

まとめ

BitLocker暗号化を使っているなら、Windows 10やWindows 11のBitLocker回復キーを定期的にバックアップすることが大切です。この記事では、4つの簡単で便利なバックアップ方法を紹介していますので、必要に応じて選んでください。もし以前にバックアップを取ったことがなく、今忘れてしまった場合でも、BitLocker回復キーを見つける方法があります。